朝井リョウ作品のページ No.1


1989年岐阜県生、早稲田大学文化構想学部卒。在学中の2009年「桐島、部活やめるってよ」にて第22回小説すばる新人賞を受賞し作家デビュー。「チア男子!!」にて第3回「高校生が選ぶ天竜文学賞」、13年「何者」にて戦後最年少で第148回直木賞、14年「世界地図の下書き」にて第29回坪田譲治文学賞、21年「正欲」にて第34回柴田錬三郎賞を受賞。12年春大学を卒業して就職、15年退職。


1.
桐島、部活やめるってよ

2.チア男子!!

3.星やどりの声

4.もういちど生まれる

5.少女は卒業しない

6.何者

7.世界地図の下書き

8.スペードの3

9.武道館

10.世にも奇妙な君物語


ままならないから私とあなた、何様、風と共にゆとりぬ、死にがいを求めて生きているの、どうしても生きてる、発注いただきました!、スター、正欲

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1.

●「桐島、部活やめるってよ」● ★★     小説すばる新人賞


桐島、部活やめるってよ画像

2010年02月
集英社刊

(1200円+税)

2012年04月
集英社文庫化



2010/03/07



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本書題名からすぐ思い浮かぶのは、朝倉かすみの逸品田村はまだか
登場人物の間で度々名前が出てくるものの、ついに本人が登場することはない、という点は「田村」と共通する趣向。
ただし、「田村」では田村の登場を待ち望む皆の気持ち、読者の気持ちが次第に高まっていくところ、登場しないにもかかわらずその存在感が秀逸だったのですが、本書においてそれは無し。
桐島という、部長でありながら突然に男子バレー部を退部したことによっていささかの波紋を受けることになった高校生たちが主役であって、桐島という人物の存在感は殆ど感じることはありません。彼が退部する理由となった事情も、さらりと憶測で語られるのみ。

題名を別にして、本書は先鋭的な、高校青春オムニバス小説。
一般的に高校青春小説というと、回想的なものになることが多いので穏やかに、温かな視線の下に語られる傾向が多いと思うのですが、その点が本書は異なり、全篇を通して尖っているという印象。
ひとつには、各篇での主人公が自分について感じ抱える不安、不安定さを反映しているからでしょう。。
そう考えるに至って初めて、「桐島、部活やめるってよ」という題名は、統率力あるバレー部の部長であってさえという、それらを象徴する出来事と感じられます。

同じ高校の生徒であっても、かっこ良さで注目を集める「上」の連中と、女子生徒からダサイと言われてしまう「下」のランクに位置する生徒という、歴然としたランクがある。
それでも「上」と見られた生徒の内心には自信の無さがあり、一般的に「下」と見られている生徒に羨望を感じるところがある。
そんな複雑な心理も高校生だからこそなのでしょう。
著者がまだ高校時代から遠く離れていないからこそ描ける、高校青春風景。本書はそんな一冊です。

菊池宏樹/小泉風助/沢島亜矢/前田涼也/宮部実果/菊池宏樹

※映画化 → 「桐島、部活やめるってよ

       

2.

●「チア男子!!」● ★★☆


チア男子画像

2010年10月
集英社刊

(1500円+税)

2013年02月
集英社文庫化


2010/10/26


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大学1年、ずっと続けてきた柔道を突然辞めたと思ったら、男子2人いきなり男子チアリーディングチームを立ち上げ、仲間を募り本気で全国大会出場を目指す、というストーリィ。

青春、スポーツ、個性的な仲間たちという文字が揃えば面白くない訳がない、というような筋書きです。
三浦しをん「風が強く吹いているを思い出すストーリィですが、“男子チア”という見慣れぬスポーツに触れることも本作品の楽しさのひとつ。
それにしても、桐島でデビューした朝井さんがいきなりここへ来るか、というのが予想外の驚きでした。

三浦作品と本書を比較すると、「風」は皆が一丸となってゴールを目指すという力強いストーリィだったのに対し、本書は仲間内で時に激しくぶつかり合いながらも、各々が抱えていたトラウマをチームとして一体となる過程の中で乗りこえていく、というストーリィだと思います。

最後、僅か230秒という短い時間の中での演技を凝縮して緻密に、迫真に迫って描いていく場面、そして同時に、一人一人の思いが炸裂するかのように去来していくというその展開は、チアリーディング競技の興奮と相まって真に圧巻。
スポーツドラマとしてではなく、成長ドラマとしての感動がそこには漲ります。
スポーツ小説好きな方には是非お薦めの、感動ドラマです。

       

3.

●「星やどりの声」● ★★


星やどりの声画像

2011年10月
角川書店刊

(1500円+税)

2014年06月
角川文庫化



2011/11/18



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父親が癌で死去して約7年。遺された6人の子供たちは、今も父親のことを忘れることが出来ず、その面影を引きずっている。
本書は、その子供たち一人一人の人間ドラマ、その胸の内を描いていくというスタイルで綴られる連作風長篇小説です。

舞台は海に近い街=連ヶ浜。おそらく江の島がモデルでしょう。
建築家だった父親が家族に残したもの、それが純喫茶の「
星やどり」。母親の律子が殆ど一人でその店を続けています。
店の天井には、父親が最後にリフォームした星形の天窓。
今にも落ちてきそうな星の光を受け止めるための、雨宿りならぬ“星やどり”。亡くなった父親が喫茶店につけた名前であり、本書の表題でもあります。

就職活動で内定がとれず焦慮する長男、小学生の末っ子、対照的な双子の姉妹、やたら元気な次男、母親を助けて弟・妹たちをしっかりサポートしているのが既婚の長女。
弟・妹たちのをことを何でも知っている、まるでエスパーみたいと評される長姉。でもその立場にはきっと辛いものもあるだろうなぁと思わされます。
何だかんだといってもひとつにまとまっている
早坂家
でもついにほころびが見え始め、それがはっきりと示されるのは最後の
「長女 琴美」の章。
そこで初めて、亡くなった父親の「星やどり」に託した思いが明らかにされ、家族の繋がりが改めて輝きを放ちます。
亡き父親への強い愛情を持ち続けている兄弟姉妹一人一人の人物像が鮮やかで魅力に富んでいます。
とても気持ちの好い、家族ストーリィ。

長男 光彦/三男 真歩/二女 小春/二男 凌馬/三女 るり/長女 琴美

         

4.

●「もういちど生まれる」● 


もういちど生まれる画像

2011年12月
幻冬舎刊

(1400円+税)

2014年04月
幻冬舎文庫化



2012/01/07



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学生という自由な身分の時間の中で、自分を持て余しているような若者たち。そんな若者たちの群像を描いた連作短篇集。

「ひーちゃんは線香花火」:寝ていた間にキスした相手と、彼氏との間で心揺れる汐梨を描く篇。
「燃えるスカートのあの子」:アイドル系女子の椿が好きだ、好きだと公言する割に何の進展も得られない男子=翔多を描く篇。
「僕は魔法が使えない」:美大生の、絵のモデルを頼んだ結実子から、自分が本当に向かい合いたい相手は誰であるかを気付かされる篇。
「もう一度生まれる」:易々と何でも達成してしまう双子の姉=椿にコンプレックスを抱いているの悶々とした心境を描く篇。
「破りたかったもののすべて」:ダンサーを目指すハル翔多には「すごい」と言われるものの、内心に隠していた秘密にいつしか向かい合わざるを得ない。

冒頭2篇を読んだ時点で、なんかつまらない、読むのを止めようかと思ったのですが、何とか読み通して判ったこと。それは本作品が、ひとつひとつのストーリィに意味が置かれているのではなく、5篇全てを読み終えた後に俯瞰的に見えてくる若者群像に意味があること。それを現すかのように、登場人物たちは各篇に交錯して登場します。
どう進めばいいのか足踏みし、今をどう過ごしたらいいのか戸惑い、また自分の可能性を夢見ながら自信が持てずにいる。
主人公たちが今いるのは、そういう状況でしょう。
それは学生作家である著者にとって、今書くに相応しい題材であろうと思います。
恥ずかしくもあり、懐かしくもあり、そして愛しく思い出させられる時代です。

※5篇の進行時間を整理してもう一度自分なりに組み立て直してみると、この群像劇、いっそう面白くなるかもしれませんよ。

ひーちゃんは線香花火/燃えるスカートのあの子/僕は魔法が使えない/もういちど生まれる/破りたかったもののすべて

        

5.

●「少女は卒業しない」● ★★☆


少女は卒業しない画像

2012年03月
集英社刊

(1300円+税)

2015年02月
集英社文庫化



2012/03/30



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高校の統合により明日から校舎の取り壊しが始まるという前日の3月25日、この高校最後の卒業式が行われる。
卒業式〜卒業ライブ+αという高校最後の一日、7人の少女がこれまで胸に抱えてきた想いを明らかにする、という7つの物語から成る連作短篇集。
高校の卒業式、やはりそれは特別な日だと思います。
それまでの年月を振り返ると万感の思いが込み上げてくる。ずっと一緒に高校生活を過ごしてきた仲間たちと別れ、明日からは新しい一歩を踏み出すという、区切りの一日ですから。
だからこそ少女たちも、これまで秘めてきた想いを口に出す勇気が持てる。

本書、デビュー作桐島、部活やめるってよが発売になる前から小説すばるで書き留めてきたものだそうです。「桐島」と対になる、朝井さんの学生時代の集大成となる連作短篇集とのこと。

卒業式にかける少女たちの想いは様々、したがって描かれる7つの物語も様々。
まず冒頭の
「エンドロールが始まる」は、本、図書室が重要な鍵になっていて、本好きにとってはとても魅せられる篇。
「屋上は青」は、皆が各々歩き出す方向の違いを巧みに描き出している点が秀逸。
唯一在校生が主人公になっているのが
「在校生代表」。私はこの篇が一番好きですね。送辞という言葉をもってすべてを語ろうとしている点が鮮烈にして、堂々と告白できる恋は清々しく、すこぶる気持ちが良い。
「寺田の足の甲はキャベツ」は、別れ=始まりを思い入れ深く描いた篇。
「四拍子をもう一度」は、卒業ライブの舞台を前にしたミステリ風味の一篇。
「ふたりの背景」は、本書中かなり特別な篇。感動ものです。
「夜明けの中心」は最後を飾るに相応しい篇。
・・・さあ、新しい日々の始まり、です。

エンドロールが始まる/屋上は青/在校生代表/寺田の足の甲はキャベツ/四拍子をもう一度/ふたりの背景/夜明けの中心

           

6.

●「何 者」● ★★      直木賞


何者画像

2012年11月
新潮社刊

(1500円+税)

2015年07月
新潮文庫化



2012/12/22



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大学生5人のリアルなシューカツ・ストーリィ。

私の頃も就職活動というのは決して楽なものではなかったと思うのですが、それにしても昨今の大学生たち就職活動のニュースを見聞きすると、我々世代としては常軌を逸しているようにしか見えません。何でこうなってしまったのかと思いつつ、「シューカツ!」という言葉がまさに一つの現代用語になってしまったことを感じます。
就職活動で何が大変なのかと言えば、自分を擦り減らすような思いをさせられるから、でしょう。
本書では男子3人、女子2人が共に作戦を練ったり情報交換したりしつつシューカツ戦線に挑む様子が語られます。その中での新味としては、彼らがツィッターで呟く言葉が折々に挿入されている点。
最初こそ、さぁシューカツを始めようと和気藹々した雰囲気が感じられたものの、実際に面接等を繰り返していけば、仲間の進捗状況に穏やかではいられなくなったり、つい嫌味を口走ったり、何故自分はダメなのかと自信喪失したり、そこはそれなりの局面が生まれます。

就職活動期間が短くても長くてもおそらく共通なことは、自分自身がいつの間にか試されている、ということでしょう。
いくら自分が優秀なように装っても恐らく人事担当者にはお見通しでしょうし、自分が信じていた優秀さが実はそれ程のものではなかったと思い知らされることもあるでしょう。結局最後は生の自分自身が残るのみ、かと思います。
シューカツに翻弄されている自分は何者なのか? 結局本当の自分自身でしかないのでしょう。そのことをリアルに描き出した一種の人間ドラマ、が本作品だと思います。

これまで読んだ就活小説には、三浦しをん「格闘する者に○」、羽田圭介「ワタクシハがありますが、最近就活を経験した朝井リョウさんだからこそのリアルさがあります。
それにしても最後は、相当に辛辣。でも決して他人事ではありません。

                         

7.

「世界地図の下書き」 ★★       坪田譲治文学賞


世界地図の下書き画像

2013年07月
集英社刊

(1400円+税)

2016年06月
集英社文庫化



2013/07/23



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児童養護施設に暮す5人の子供たちの姿を描いた長編小説。
ちょうど
佐川光晴「おれのおばさんシリーズ最新作を読んだばかり。同じ児童養護施設を舞台にした作品とあって、つい比較してしまいます。
佐川作品が恵子おばさんという個性的なキャラクターで子供たちを引っ張っていく“家族”的ストーリィであるのに対し、本作品では子供たちが主体の“兄弟姉妹”的であると同時に最後は所詮一人一人なのだという現実感の強いストーリィになっています。もちろん施設で世話をする女性も登場しますが、子供たちの背景に留まっているという印象です。

こうした物語であるからには当然、個々の家庭事情が子供たちの上に陰を落していますし、通う小学校における苦労もあります。子供たちの切ない思い、ささやかながら必死な思いも様々に描かれます。
ただし、本作品において著者が伝えようとしたメッセージは、最後の数ページに尽きるようです。様々な子供たちのドラマはすべてそれに繋げるためのものであったとして過言ではないように思います。
そのメッセージ内容が斬新。ただ、もしかすると前の世代の方々には是認できないことかもしれません。いじめっ子は所詮いじめっ子のまま変わらない、というのが前提なのですから。
子供たちの世界だって、大人の世界と何ら変わらずシビアであるという現実を直視している姿勢がそこにはあります。

子供たちにとってシビアな物語、それでも彼らにだって進むべき道はあるんだという希望、可能性を訴える著者のメッセージが深く心に残ります。

三年前/晩夏/新涼/暮秋/初雪/春

           

8.

「スペードの3」 ★★


スペードの3画像

2014年03月
講談社刊
(1500円+税)

2017年04月
講談社文庫化



2014/04/25



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出版社の紹介文によると本書は、朝井リョウさんが「初めて社会人を主人公に描く野心作」とのこと。
とはいえ完全に社会人の世界を描いたというものでもなく、中編3作の連作ストーリィは、各主人公の学校時代へと自在に遡ります。
結局、自分自身が踏み出さなければ何も変わらない、各篇の主人公がそれに気付くまでのストーリィ。

当初、紹介されていたストーリィは余り興味を覚えるものではなかったため読むのを見送ろうかと思ったのですが、これまでずっと朝井リョウ作品を読んできたのであるから野心作も読んでおこうかと手に取った次第。
率直に言って私が通常好むようなストーリィではないものの、一旦読み出してしまうとどの篇も読み応えたっぷり。その辺りは流石です。

「スペードの3」は歌劇団出身の女優=香北つかさのファンクラブをとり仕切る江崎美知代が主人公。そこに遣り甲斐を感じていた美知代ですが、偶然にも小学校時同級生だった女性がファンクラブに加入するや否や、美知代の足元は瓦解していく・・・。
「ハートの2」は美知代の元同級生が主人公。中学時代、彼女はどんな過程を経て変わって行ったのか。
「ダイヤのエース」は、美知代らに崇め奉られる舞台女優=泉北つかさが主人公。ファンを魅了する仮面の底で、実は彼女も苦悩を抱え込んでいることが描かれます。

ストーリィ内容が気に入るかどうかは個人の好み次第。しかし、好き嫌いにかかわらず、本書がこれまでの作品以上に読み応えたっぷりであることは疑いありません。

1.スペードの3/2.ハートの2/3.ダイヤのエース

             

9.

「武道館」 ★★


武道館

2015年04月
文芸春秋刊
(1300円+税)

2018年03月
文春文庫化



2015/05/18



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アイドル”という言葉がごく自然に語られ、“アイドル”と呼ばれる少女たちが氾濫する現代において、そもそも“アイドル”とは何ぞや?と問うた“現代アイドル考”小説。

主人公は
日高愛子。子供の頃から歌って踊ることが大好きな女の子だった彼女は、高校生となった今、“NEXT YOU”という女性アイドルグループのメンバー。
といっても AKB48のようなメジャーなアイドルグループには程遠い、まだまだ売出し中のグループです。
冒頭でツートップだった一人が結成一周年を機に突然卒業宣言、残された5人は引き続き武道館ライブを合言葉にメジャーになるための奮闘を続ける、というのがストーリィの主軸。

“アイドル”ってそもそも何なのでしょうか。どうも言葉だけが一人歩きしている気がします。芸能事務所やTV番組制作者たちが都合の良いプロトタイプとして作り上げた虚像ではないでしょうか。
本ストーリィでは、その“アイドル”という虚像を中心点にして2つの対立構図が描かれます。
ひとつはアイドルの少女たちとそのファン、もうひとつは作られたアイドル像を演じる少女たちと本来の彼女たちです。
アイドルで在り続けるために彼女たちは、望まれているアイドル像という演技を続けて行かなければならないし、それ故に本来の自分との乖離は次第に大きくなっていく。単に踊って歌うのが好きだからアイドル、という単純なことでは済まないのでしょう。
本書はそうした“アイドル”が抱える問題点、脆さ、矛盾を、小説という形を借りて考えようとした作品ではないでしょうか。

※アイドルを題材にした小説で忘れ難い作品に
小林信彦「極東セレナーデ」がありますが、30年近く前の作品ですから、同じ“アイドル”と言っても随分変わったものです。

               

10.
「世にも奇妙な君物語 ★★


世にも奇妙な君物語

2015年11月
講談社刊
(1400円+税)

2018年11月
講談社文庫化



2015/12/08



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TVドラマ「世にも奇妙な物語」の大ファンである朝井さんが、映像化を夢見て勝手に原作を書き下ろした5篇、とのこと。

どの篇も、ありふれた日常的なドラマと言えるストーリィなのですが、最後に至るとこれはもう何としたことか・・・と絶句せざるを得ない展開が待ち受けています。
これはもう、恐れ入ると言う以外に言葉はありません。

「シェアハウさない」は、ライター業の女性が偶然知ったシェアハウスに住むことになるのですが・・・・ゾゾッ。
「リア充裁判」、何と恐ろしい近未来社会が到来したものか、と思ったのですが・・・・。
「立て!金次郎」は、熱血幼稚園教諭の金山孝次郎を主人公にした幼稚園ストーリィなのですが、何とまぁ・・・・。教師は大変だ。
「13.5文字しか集中して読めな」は、ネット上に流す短いニュース文を書いている既婚女性ライターが主人公。ありきたりなストーリィだなァと思って読み進んでいたのですが、結末には絶句、こんな恐ろしいことがあるなんて・・・。

「脇役バトルロワイヤル」は、前4篇を総括するような篇。
最後のオチには、共感とちょっぴり可笑しさを感じます。

笑い、恐怖を問わず、オチのあるストーリィがお好きな方にはお薦めの短篇集。


1.シェアハウさない/2.リア充裁判/3.立て!金次郎/4.13・5文字しか集中して読めな/5.脇役バトルロワイヤル

     

朝井リョウ作品のページ No.2

         


  

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