アルケミスト

 

著者 パウロ・コエーリョ
訳者 山川紘矢+山川亜希子
出版社 角川書店
読破期間 1998.4.1〜4.7
ハードカバー
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文庫版
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最近良く見る夢がある。

家族で、父親と、母親、そして兄弟達と車に乗り、旅をする夢。見知っている様で、見た事もない道をひた走り、仲良い様で、いがみ合っている様でもある。そして、ホームシックの様な感傷、ノスタルジーかも知れない、旅のわくわくする気分。冒険旅行。

家族は私と妻と娘の事もある。とにかく車で見た事のある様な無い様な道を走る。ただ何かを目指してひた走る、目指すものは良くわかっている様で、わかってない様で。(何だかM31が今頃私の心にネオンをともしたみたい。)

とにかく子供の頃良く夢見た冒険旅行。この本を読んでそう言うものを思い出した。とにかく無性に旅がしたい気分。人生をかけた旅を。

この本の訳者に見覚えがある方もいるかも知れませんね。そうあの、聖なる予言、第十の予言と同じ訳者夫婦ですね。この本もこれら二冊と同じ、人生の意味、運命の意味について書いてあります。それはとりもなおさず大いなる意思(本の中では大いなる魂と書かれてますが。)について書くと言う事ですね。

そして魂の旅とは、現実の旅、そして人生の旅に置き換えられる事をこの書は示しています。

この本を読む上で気をつけないといけないのは、甘いオブラートに包まれた様なおとぎ話に惑わされてこの本に隠されている(と言うより明らかに記述されている)真の物語を見落してはいけないと言う事でしょう。

錬金術士(アルケミスト)がこの本で言っているように「真実ほど滅多に人に信じてもらえない」から。

そして、真の錬金術の意味を。錬金術が作り出そうとする黄金とは、完全な魂であり、それが物質界に作用すること。

前兆、全ての答えは、自分の心の内にある。なぜなら、全ての物は大いなる魂と繋がっているから。それを強く望めば道は開ける。

そう、この物語はあまりに人生を率直に描いているので、自分とは関係ない夢物語と思ってしまう人がいるかも知れませんが、これは、「あなた」の物語でもあるのです。自分自身が立ち向かうはずの運命の。

それを端的に示しているのが、人生の宝が実は自分の一番身近にあったと言うところに表れているでしょう。

ともかくもこの本を読んで、人生の真の意味にあなたも気付く事をお勧めします。そして、自分自身の心に耳を傾ける事を。


私も読みましたコーナー

お名前 評価 コメント
ミロ 今、やってること、起こってることが、どんなに辛くても夢を叶えるのに無駄なことってのはないんだなぁ、とおもった(泪)。感動ッ!
鈴木祥一 旅がしたくなった。
CANNAN 仕事で辛いときに友達に勧められて読みました。
自分の想いとか、周りのこととか、自分に置き換えて読んでしまって・・・
ほんの少し救われたような気持ちにさせてくれる本でした。

私の大切な1冊になりそうです。
徳夫 キリスト教信者の友人に薦められて読みました。
非常に面白い!この本を読んでから哲学に本気で興味を持ち、
さまざまな著書を読んでいます。
基本的に「有名な哲学者」ってのは前向きですから、学んでて
元気がでますね。
(そりゃ後ろ向きな事を公言する哲学者は支持されないだろうなあ。)
傑作です。
ミヒャエルエンデの「果てしない物語」「モモ」
に感動したあなた、ぜひその21世紀版も読んでみて!

アルケミストの訳者、山川夫妻の翻訳作品はかなり優れています。
「聖なる予言」「第10の予言」もかなりお勧め。
あかね すごく勇気付けられました。童話調で読みやすく,その中には本当に大切なことが書いてありました。私も,サンチャゴのようにまっすぐに,失敗を恐れずに自分の宝物…夢に向かって突き進んで行きたいと思いました。
minanim 図書館でたまたま手にとりました。出会った偶然に感謝したい本の一冊です。

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