虹色定期便の港
感動の20話完結す!!
ご注意!このコーナーで対象としているのは97年度版です。
☆97年度NHK教育テレビの、小学校高学年向けの道徳番組だった
『虹色定期便』。旧来の「道徳番組」の概念をくつがえすもので、
SF要素を多分に含み、エンターティンメント的にも注目すべき作品でした。
☆しかしこの番組の真価は、物語としての面白さや緊迫感の中に、難しい、
或いは避けて通りたいような困難なテーマを織り込んである事です。恐らく、
今の30代前後の方々にとっての道徳番組は、後味の悪さを印象深く記憶され
ているのではないでしょうか?それらは形態的には一話完結ですが、ストーリー
としては完結せず、後は教室で考えるというもの。でも、皆さん。どれくらい
真剣に考えましたか?発言する時、いい子に徹してませんでしたか?(^^;)
☆『虹色定期便』は、親しみやすい要素がふんだんにあり、これはテーマを
より身近なものとして考える事を助ける効果もあります。一見特撮かと
見まごうような番組のスタイルも、心をオープンにして見てもらうための
手段であり、緊迫感やユーモアも成長期の子供たちにとっての栄養なのだ
と思います。自分の小学校の時を思い出すと昔日の感がありますが、明らかな
進歩に違いありません。
☆番組のテーマは、まぎれもなく道徳そのもの。種々の制約は想像に難く
ありませんが、つい繰り返し見てしまうほど、濃い内容です。民放の多くの
特撮(系)の番組が、より低年齢の子供を大きなボリュームゾーンにして
いるのに対して、はっきりと高学年児童向けを銘打ってある(当然ですが)
点、希少な存在でもあり、それ相応の見応えは当然ありです。
☆『虹色定期便』は、98年度も同一タイトルによる道徳の番組に
なるものの、内容的には全く異なったものとなります。
放送時間(NHK教育)(水)10:45〜11:00(木)11:15〜11:30(金)11:00〜11:15
(衛星第二) 再放送週の翌週 4:00〜4:15
おことわり:このページは個人の私見に基づく非公式なものです。