20話(最終回)の概要
忠夫の発案で、故意にロキ等のアジトに捕獲されたアスラは、
事前に、唯の治療が成功した場合の事を話してあった。
ウイルスは消滅し、自分は幸せになれると・・だがその横顔に
いつもの覇気を見る事の出来ないアスラだった。
竹林で弓を作り上げた忠夫は、大型タイムマシンの飛来地で
ある陸上競技場に単身乗り込み、ワクチンの瓶をくくりつけた
矢を構える。
しかし、唯を治療する事は歴史を変える事。すなわちアスラ
までも無に返してしまう事を告げられる。
ウイルス爆弾の時限が刻々と迫る中、アスラは忠夫に最後の
説得をする。最後の最後まで躊躇しながらも、意を決して
矢を放つ忠夫。
女王ウイルスが消滅した事によって、ウイルス感染は終息。
街に日常が戻った。だが、忠夫の心は晴れる事はなかった。
そんな折り、忠夫と唯は、見覚えのある少女とすれ違う。
その少女の名はアスラ。しかし彼女は忠夫達の事を知らない。
実は遥か30世紀から、観光に訪れた少女であった。笑顔が
よく似合うその子、仲睦まじい母と、そしてどこかで見た
人達(+たこ焼き)と・・
未来はよく変わったのである。
忠夫は「もう一人のアスラ」の事を尋ねられる。それは恐らく
一生の心の傷かも知れない。しかし、屈託のないアスラの笑顔
によって、もしかしたら癒されるであろうか?そう願いたい。