タイヤ空気圧が燃費に与える影響は?
2013 エコランアタック

2012年のエコランアタックネタでやったのがタイヤサイズ変更、2013年は更にタイヤ空気圧変更、2年連続してタイヤ系のネタである。

2012年のタイヤサイズ変更により燃費は4.6%向上した。インチダウン&ナローサイズ化で大きな差が出る事を実測して数値化する事に成功したわけだが、空気圧の違いも数値化してみたい。

タイヤ空気圧が燃費に影響する事は常識的知識として一般化していると思う。誰もが知っているとも思うが、じゃぁ、どれくらい影響するのか? 具体的なデータは誰も知らないのでは?

私自身、数々の燃費詐欺商品を意味が無いのを解っていてそれを証明したくて実権してきた。では、本当に意味が有る筈のタイヤ空気圧について、どれくらいの効果が有るのか試してみようじゃないか!

MiToのタイヤ指定空気圧は フロント230Kpa、リヤ210Kpa なのだがいつも前後共に210Kpaで走ってる。リヤはもっと落としても良い気もするがとりあえずいつものエコランアタック時は前後共に210Kpaだ。

で、今回は前後共に260Kpaに上げてみた。 240Kpaだと有意差が出ないカモしれないし、280Kpaは現実的じゃないような気がして、なんとなく260Kpaを選んだ。2割アップとか3割アップって言われてる事が多いようだし、その中間を狙った感じ。

以下、2012年の結果と比較。セクタ毎に細かくデータを読み取ってほしい。

2012年 タイヤサイズ変更 215/45R17 →195/55R16
. 距離 平均速度 燃費 2011年比 備考
セクター1 32.2Km 46Km/h 20.6Km/L +13.8% 峠超え+市街地
セクター2 84.9Km 53Km/h 20.3Km/L +2.0% 国道
セクター3 40.2Km 57Km/h 13.6Km/L −2.2% 緩い登り国道+登り峠道
セクター4 16.2Km 43Km/h 42.9Km/L +16.6% 下り峠道
セクター5 25.6Km 54Km/h 30.5Km/L +14.2% 緩い下り国道
セクター6 75.6Km 73Km/h 21.1Km/L +5.0% 高速道路
セクター7 43.8Km 65Km/h 21.4Km/L +3.9% 高速道路+市街地
トータル 318.3Km 56Km/h 20.5Km/L +4.6% 総合結果

2013年 タイヤ空気圧変更 210Kpa→ 260Kpa
. 距離 平均速度 燃費 2012年比 備考
セクター1 32.0Km 47Km/h 20.9Km/L +1.4% 峠超え+市街地
セクター2 85.4Km 53Km/h 21.8Km/L +7.4% 国道
セクター3 39.0Km 51Km/h 14.7Km/L +8.1% 緩い登り国道+登り峠道
セクター4 16.1Km 43Km/h 42.2Km/L −1.6% 下り峠道
セクター5 25.4Km 49Km/h 31.3Km/L +2.6% 緩い下り国道
セクター6 75.1Km 72Km/h 20.9Km/L −1.2% 高速道路
セクター7 43.5Km 68Km/h 22.1Km/L +3.3% 高速道路+市街地
トータル 317.4Km 55Km/h 21.3Km/L +3.9% 総合結果

総合結果 21.3Km/L
2012年比 +3.9%
2011年比 +8.7%

という結果だった。ほとんどのセクタで確実に燃費が向上している。タイヤ空気圧が燃費に与える効果は明らかである。

セクター4の数値が悪いのは前走車がいて下りの勢いと燃料カットをうまく使いきれなかった為。セクター6の数値が悪いのは私の集中力が持続せずアクセルワークにムラがあった為。( つまり眠かった(^^; ) SAで休憩してスッキリして走ったセクター7の数値は良かっただけにセクター6の結果が悔やまれる。 セクター4とセクター6の数値を考えると実際には4%以上の差が有ったのかもしれない。2012年のタイヤサイズ変更と合わせた効果を考えるとかなりの向上率となるわけで、タイヤまわりの転がり抵抗だけで燃費の差は非常に大きい事を実証出来た。



但し、普段210Kpaで走って減らしたタイヤを一時的に260Kpaに上げた場合と、普段から260Kpaで減らしたタイヤでは接地面積が全然違う。前者の場合、平らに減ったモノを膨らますので真ん中だけ膨らんで横方向の接地面積がかなり減る。後者の場合、平らに減っているわけで前者より接地面積は増えてしまう。

従って、普段から260Kpaで走った場合は今回のように一時的に空気圧を上げた場合より燃費向上効果は減るハズである。また、真ん中減りによりタイヤライフが短くなるデメリットも有る。

MiToの場合、空気圧アップでリヤサスのドタバタ感はかなり酷くなり、路面の継ぎ目や細かいギャップの通過は非常に不快。あきらかに空気圧が高過ぎるのが乗っててヒシヒシと伝わってくる。残念ながらとてもじゃないが普段からコレで走る気にはなれない(^^; んなわけで、翌日にはフロント 210Kpa、リヤ190Kpaに落とした(^^;

今回の結果でタイヤ空気圧25%の変更で燃費が4%ほど変化する事を実証出来た。しかし、私はコレで空気圧をアップする事を推奨するわけではない。空気圧の低下に注意して常に空気圧チェックを欠かさず適正空気圧で走るように管理してもらいたいという事である。

空気圧アップで燃費4%向上ではなく、空気圧低下で燃費4%悪化と考えて欲しいっす。空気圧チェックはマメにね!

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