*Hi-vision Still Picture



 世に「ハイヴィジョン静止画」と言うメディアがあるのを御存じでしょうか。英訳は上のであってるかどうか自信がないのですが。
 これはそもそもハイヴィジョンの動画をMUSE方式で伝送する技術が確立される以前に、とりあえずその高画質を生かすべく開発された記録方式です。その名の通り静止画に音声をつけたもので、記録媒体として光ディスクを用います。
 まあ、ハイヴィジョンのテレビを使って紙芝居をやっているようなものを想像して戴ければ、当たらずとも遠からずと言うところでしょうか。ただ画面の切り替え方法は、紙芝居よりもいろいろなパターンがありますし、ハイヴィジョンですから高画質です。
 主な用途として、美術館などの常設展で展示しきれない収蔵品を音声の解説付きで収録し、大型のスクリーンに投射してハイヴィジョン・シアターとして公開する例が多いようです。
 はっきり言って、すでに動画ハイヴィジョンの本放送が始まった現在となっては、技術的にオールド・ファッションであることは否めません。しかし静止画であるが故、動画より製作が楽でアマチュアが参入しやすいなどのメリットもあり、このメディアをもっと盛り立てていこうとする活動が、北海道釧路市の高木亨氏を中心に、Nifty serve のFBOOKCで行われています。具体的な活動として、静止画ソフトの企画立案、画像製作などを、ネット上で行っています。
 以下の画像はハイヴィジョン静止画ソフトの製作工程を説明するパネルのために描いた画像データです。ここにあるのは私が描いた分だけですが、このうち4th から7th までが採用され、説明を付してA3判のパネルになっています。画像のフルセット(ただし圧縮してある)はNifty serve のFBOOKC、データライブラリのLib 9 #103に「paneru.lzh」として収録されていますので、そちらもよろしく。(とは言うものの、そちらでは7th.jpgの絵が見られませんので、それに関してはここのものをどうぞ(^_^;) あっちの画像はRGBでなくCMYKのデータになってるのでした)

Pictures3rd.jpg (500*500 pixel) 81KB
 まず「企画会議」「絵コンテ作成」の段階を経て、この絵の作業「画像の作成」に入ります。実際のパネルでは、この絵は使われませんでした。

Recording4th.jpg (500*500 pixel) 51KB
 次に「音声の収録」です。ここではアナウンスを録音している光景を描いていますが、既製の音楽をBGMなどに使うこともできます。もちろんその場合、音楽の著作権の問題はクリアしなければなりません。

Graphic5th.jpg (500*500 pixel) 54KB
 パソコン上でハイヴィジョンのサイズに合わせて画像を作成します。
 もっともこの絵は、パソコンの画面の部分を差し替えて7th.jpg の後の「制御データ作成」のパネルに使われました。そちらはCDの音とMOの絵とをシンクロさせるタイミング・チャートのようなものを作る工程です。

Sounds6th.jpg (500*500 pixel) 51KB
 「音声の編集」の工程です。録音したアナウンス、音楽などをミキシングしてCD−Rに焼きます。

Media7th.jpg (500*500 pixel) 73KB
 メディアが完成したところです。画像データは5インチMO、音声データはCDに入っています。
 この次の工程で制御データをつくります。実際に上映する場合は、その制御データに従ってパソコンがMOとCDを操り、絵と音を取り出してスクリーン上に投影する事になります。




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