各事業者のアンケート回答集

 ※各社の回答は、1997年4〜6月になされたものです。


東京都交通局のアンケート回答

1.運行開始日

  1997年3月19日

2.運行路線

  CH01 新宿駅西口―都庁循環

  (日産車。この路線はノンステップバスとリフトまたはスロープ付バスで運行。)

  宿74 新宿駅西口―抜弁天―東京女子医大病院

     新宿駅西口―国立国際医療センター―東京女子医大病院

     新宿駅西口―新宿中央公園―新宿車庫

  ( 三菱車。すでにスロープ付バスとリフト付バスを導入。)

 今のところ上記2路線。なお、東京都交通局では今年8月から、4営業所に宿74の三菱ノンステップバスを順繰りに配置して試験走行を予定している(まだ正式発表はないが…)。

 したがって、上記2路線のバス停留所にある時刻表には「ノンステップバス」と記載されていません(ノンステップバス時刻表を参考にしてください)。

3. 1996年度導入車両

   三菱車・日産車 各1台 計2台(前中扉仕様)

4. 3.の車両について

 (1)中扉部にスロープ有り

   三菱車…電動スロープ付。中扉横で運転手が操作。

   日産車…手動スロープ付。中扉下部から運転手が引き出して設置。

 (2)フリースペースの有無

   車いすスペース2台分有。1席毎の折り畳み式座席付。ベルト式固定装置有。

 折り畳み座席の操作がわかりづらく手間がかかることと、簡易座席でないために折り畳んだ座席が厚く、車いすを壁に寄せづらいなど、使い勝手にはまだ改善の余地がありそうです。

 (3)車いす専用の降車ボタン付。

 謎のボタン。(思わず押してしまった方いませんか?)

5. 1997年度導入予定車両数

   0台!!!(信じられないっ!)

 98年の長野パラリンピック貸出用として、東京都は「らくらくステップ」&リフト付新低床バス新規10台分を97年度予算に計上している。これは、東京都が交通局に対してリフトバス導入を目的とした助成を受けて導入されるもの。1台あたり800万円で合計8,000万円。

 バス壁は、リフト付バス10台分の助成をノンステップバスに振り替えて導入を行うよう、市民団体とともに要望した。その結果、東京都は7月にも長野へノンステップバスをもってゆき、試験走行を行った上で、ノンステップバス導入へ向けた検討を開始すると通知が届いている(先週実際に長野で日産車が走行したらしい)。

 一般のツーステップバスの値段と比べると、導入候補の「らくらくステップ&リフト」付バスは1台あたり1000万円高だが、ノンステップバスであればらくらくステップ付バスの400〜700万円高程度に抑えられ、導入台数をずっと増やすことができる。現にノンステップバスを導入した他市交通局では、リフトバス助成分をノンステップバス導入分に振り替えることで、今年度末にノンステップバスの増車を予定している。

 

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名古屋市交通局のアンケート回答

 

1. 運行開始日

  1997年3月14日

2. 運行路線

  50号系統 名古屋駅―栄―東新町―妙見町

       名古屋駅―栄―矢場町―妙見町

 現在、那古屋営業所に配置されている3台のノンステップバスのうち、1台を他の営業所に回して試験走行を続ける予定。基幹バス路線等に投入されることもある。

3. 1996年度導入車両

  三菱車3台(前中後3扉仕様)。  

4. 3. の車両について

 (1)電動スロープ有。中扉横で運転手が操作。

 (2)車いすスペース有。はね上げ座席付。

5. 1997年度導入予定車両数

 3台を予定(メーカー未定)。

 名古屋市交通局は、もともと全国に先駆けて外国製ノンステップバスを導入しようと準備を進めていた。ほぼ話が決まりかけた96年春頃になって、急遽三菱ふそうが国内生産を開始することを発表し、国内産ノンステップバスの導入という方向へ急展開したようだ。96年度導入にあたっては、国の助成がノンステップバス2台分であったところ、「リフト付バスの導入台数を目標として」市の予算を確保し3台を導入している。次年度以降もいままで導入してきたリフトバス台数分は確保していく姿勢のようだ。

 

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京都市交通局のアンケート回答

 

1. 運行開始日

 1997年3月17日

2. 運行路線

  203号系統  錦林車庫―祇園―北野天満宮―西大路四条―祇園―錦林車庫

3. 1996年度導入車両

  三菱車2台(前中扉仕様)

4. 3.の車両について

  (1)電動スロープ有。中扉横で運転手が操作。幅1m、長さ67cm(京都新聞)。

  (2)車いすスペース1台分有。はね上げ座席付。

5. 1997年度導入予定車両数

  2台を予定(メーカー未定)

 

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大阪市交通局のアンケート回答

 

1. 運行開始日

 1997年3月17日

2. 運行路線

  幹97号系統 大阪駅北口―十三駅前―神崎橋

  臨幹97号系統 大阪駅北口―十三駅前―加島駅

3.1996年度導入車両

  三菱車・日産車 各1台 計2台(前中扉仕様)

4. 3.の車両について

 (1)スロープ有。

   三菱車…電動スロープ付。中扉横で運転手が操作。

   日産車…電動スロープ付。中扉横で運転手が操作。(アメリカライコン社製)

 (2)車いすスペース2台分有

   一方は座席をとりはらった完全なフリースペース。もう一方は、はね上げ座席付。

5. 1997年度導入予定車両数

  6台を予定(メーカー未定。他にリフト付バス5台を導入予定。)

 

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表彰すべき、旭川電気軌道のアンケート回答

 

◆事業の目的◆

 旭川市内の公共交通機関は私営バスのみであり、バス利用が減少傾向にあるとはいえ、市民生活の中において必要不可欠のものであります。これらの利用客減少対策として、冷房車輌への更新、バス接近表示停留所の設置、バスカードシステムの導入等、ハード面での改善と、乗務員の接客教育、ラウンドダイヤの導入等、ソフト面でも改善に努力してきたところでありますが、今回、超低床ノンステップ車輌の導入により、高齢者や障害者の方々等が、安全に、そして快適にバスを利用できるよう、人にやさしい交通機関、魅力ある乗り物としてバスの信頼性向上と、活性化の促進を計ろうとするものです。

◆事業計画◆

旭川市内の2運行系統に超低床ノンステップ車輌10両を導入します。

1、旭川医大〜4区線(旭川市緑が丘3条4丁目〜旭川市4区3条5丁目)

2、旭川医大〜末広線(旭川市緑が丘3条4丁目〜旭川市末広4条1丁目)

 旭川市内のバス利用客の内、当社の統計では、70歳以上の高齢者が利用の約8パーセントを占めており、今後の高齢化社会の中で、バス利用者の内に占める高齢者の割合は増大すると思われます。したがって、超低床ノンステップ車輌等、高齢者の利用しやすいバスを目指す事が大切であります。

 又、超低床ノンステップ車輌はショッピングカート、乳母車、車椅子、自転車等がそのまま乗り込むことが可能であり、新しい需要を期待することができ、便利なバス、利用しやすいバスとして魅力ある乗り物となります。

 以上のような期待をもって、超低床ノンステップ車輌を導入するわけですが、運行系統車輌の中に1台程度の導入ではその効果があまり期待できず、又、利用者にとっても運行時刻を確認しないと利用できない等、利用しづらい面があると思われます。したがって、本事業計画は運行予定系統全便に超低床ノンステップ車両を運行させる事により、その効果を最大に発揮される様、運行予定2系統全便運行可能な車輌数(10両)と致します。

◆事業の効果◆

1、利用者に対して

イ)高齢者、障害者の方々のバス乗降が容易になり、バスが利用しやすくなります。

ロ)ショッピングカート、乳母車、自転車等が、そのまま利用することも可能になり、より便利な公共交通機関として利用しやすくなります。

2、事業者に対して

イ)高齢者等に対して「やさしいバス」となり、バス利用促進につながります。

ロ)ショッピングカート、乳母車等がそのまま利用できる事から、新しい需要が期待でき、バス活性化につながります。

ハ)リフト付き車輌より低価格であり、これで車椅子対応も可能と思われますし、かつ、乗り降りもリフト付き車輌よりスピーディにできると思われます。

 

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