ソーサリー・シリーズ
スティーブ・ジャクソン著
■作品紹介
全4冊からなる、壮大なゲームブック。
第1巻 「魔法使いの丘」
第2巻 「城砦都市カーレ」
第3巻 「7匹の大蛇」
第4巻 「王たちの冠」
・・・と連続している物語で、4冊それぞれに異なった趣向が凝らされている。 ちなみに日本語版は、各巻ごとに訳者が違う。
■ストーリー
マンパンの大魔王にうばわれた秘宝、「王たちの冠」を取り戻せ!
■この作品独自のルール
ソーサリー・シリーズでは、 標準のFFルール(【能力値の決め方】【一騎討ち戦闘手順】【運試しの方法】)の他に、 以下のルールが追加・変更されている。

【アドベンチャーシートの引継ぎ】
全4巻で連続して1つの物語として完結する作品なので、 1冊をクリアするごとに、その時のアドベンチャーシートの状態を次巻に持ちこすことができる。

【職業選択】
「戦士」は剣のスペシャリスト(通常通りに技術点を決める)。
「魔法使い」は原技術点を2点へらす代わりに、魔法も使うことができます。 他の多くのRPGにおける"魔法使い"というよりは、"魔法戦士"に近い感じです。

【魔法ルール】
別項にてお話したいと思ってます。

【食事と栄養失調ルール】
食事は指定したところで取る「火吹山」タイプ。 ただし体力点は1〜2点しか回復しない。 さらに、丸1日食事を抜いた場合は、翌朝3点の体力減点を科せられる。 他のFFシリーズと異なり、体力を回復するための食事というよりは、 体力を維持するための日課としての位置づけだ。 これは長編冒険ならではのルールであると同時に、 その世界により入り込ませる効果をもたらしている。 食事の仕入れ時などを考えるのも、一種の戦略的要素があって面白い。

【女神ルール】

【持ち物について】
剣と背負い袋、2食分の食料と水、腰に巻いた金入れ(金貨20枚)
※魔法薬なし。
※服装についてはルール部分では記述されていませんが、革のチュニックを着ているようです。


■魔法を覚えよう
このゲームで魔法を使うには、プレイ前に遊び手自身が呪文を暗記しなければいけません。 邪悪な生き物たちのはびこる混沌の地に、アナランドの最高機密文書である「魔法の呪文の書」を持ち込むことは危険であるという、もっともな理由からです。 これは同時に、プレイのテンポを高める効果を持っています (とっさの場面で現れる選択肢から呪文を選ぶ際に、いちいち呪文の書をめくってその効果を確かめていたのでは、なんとなくシラけますよね)。

呪文は48種類あり、それぞれ3文字のアルファベットで表されています (ひと通りの効力を持った魔法が網羅されいるので、自作のRPGルールを作る際は、このままパクリたいくらいです)。 これらは一冊の「魔法の呪文の書」という形式で、怪しい挿し絵とともにまとめられています。 この書物を読んで呪文を頭に入れている間は、あたかも自分が本当に魔法の勉強をしているような気持ちになれます。 このときすでに、冒険の旅は始まっているのです!

また、ソーサリーの魔法は体力点消費方式となっています。 魔法点というパラメータを作っても良い気もしますが、 プレイヤーが管理する情報を必要以上に増やしたくないという配慮から、この方式になったのではないでしょうか?

【呪文の覚え方】
呪文は、呪文名・消費体力点・使用する道具・効果を結びつけて覚えなくてはなりません。 これを48種類について全て行なうのはかなり大変。 まぁ、全部を完璧に覚える必要はないのですが、英単語の勉強をするなり、語呂合わせを考えるなり、一覧表をつくるなり(そこまでするのはマニアか)して頑張ってみましょう。

消費体力点はまちまちで煩雑な気がしますが、整理すると意外と簡単です。 基本とされる6つの呪文は全て [4] 点 、道具を使う呪文は全て [1] 点です。 それ以外はすべて [2] 点。ZEDの [7] 点 だけは例外です。
・基本6呪文は4点
・道具を使わない呪文は2点
・道具を使う呪文は1点

・・・と覚えておきましょう。

少なくとも、自分が本当につかえたらいいなぁ・・・と思う魔法だけは完璧に覚えてしまうというのも (例えそれがゲーム中では役に立たない呪文だったとしても)、楽しいかもしれません。


■資料室(ネタバレあり)

魔法の術具 このゲームに登場する魔法に必要な数々の道具。
カクハバードに住む種族 登場する様々な種族たち。
ペナルティ集 病気・呪い・毒。
技術点の使い方


[魔法使いの丘] [城砦都市カーレ] [7匹の大蛇] [王たちの冠]
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