1998 Formula One World Champion ShipRound 16. Japanese GP. Results |

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第16戦 日本GP最終結果 ◇10月30日〜11月1日 鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)(5.864Km×53周)
○日本GP予選結果○日本GP結果詳細○ハッキネン、チャンピオン獲得!!シューマッハ リタイア
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1998年F1第16戦日本グランプリの予選が11月1日(日)、鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)で行われ、M.ハッキネン(マクラーレン・メルセデス)が優勝し、ワールドチャンピオン獲得を決めた。チャンピオンを争っていたM.シューマッハ(フェラーリ)はタイヤ・バーストで32周目にリタイアした。 天候は晴れ。チャンピオンを決定するのに相応しいコンディション。そのチャンピオンを争う2人ハッキネンとシューマッハが勝負を前にグリッド上で握手をするという、これまで見たことがない様なシーンが見られた。昨年のチャンピオン決定が曰く付きだっただけに、クリーンなレースを期待したいが。 さて注目のスタートで、信号が青になる瞬間にトゥルーリのエンストのためイエローフラッグが振られ、再スタートとなる。見ている方が緊張で胃が痛くなってきた・・・・ で、再度フォーメーションラップを終えて、再スタートのカウントダウンが始まろうかというところでなんとM.シューマッハがエンジンをストール。どうもミッションのトラブルのでエンジンが止まった模様。これで、シューマッハは最後尾スタートとなってしまった。 そして三度目の正直でようやくスタート。しかし、ハーバートがエンジンストールでスタートできず。先頭からのスタートとなったハッキネンは順当にトップをキープ。しかし、2番手クルサードは失敗して4位に。2位にはフェラーリのアーバイン。3位にフレンツェン。5位にヴィルヌーブ。以下、ヒル、ラルフ、ウルツ、フィジケラと続く。最後尾スタートのシューマッハは、1コーナーまでに5台を抜き、1周目には13位、2周目には10位にまでポジションをアップ。さらに、フィジケラ、ウルツのベネトン勢、弟のラルフを次々とパスして7位までアップ。しかし、6位のヒルはかつてチャンピオンを争ったライバル心からかそう簡単には前を譲らず、巧みにブロック。しかし14周目にヒルがピットインして前が空き、すぐさまヴィルヌーブをヘアピンの立ち上がりで抜き去って5位までアップする。 15周目にアーバインが、16周目にはシューマッハがピットイン。シューマッハは6秒台のピット作業でコースに復帰。18周目にハッキネンがピットストップ。2位アーバインが迫るがトップを守りコースに復帰する。その後フレンツェン、クルサードがピットストップしたため、とうとうシューマッハは3位まで浮上。前を行くのはチームメイトのアーバインとハッキネンだけとなる。ただ、シューマッハは見るからにギリギリの走りで、シケインでオーバーランするシーンが幾度とみられる。 トップを行くハッキネンは、トラブルはないようだが、後ろからアーバインがひたひたと忍び寄り、マクラーレンとフェラーリのマシンの差がほとんどないことが伺える。 28周目、アーバインが2回目のピットストップ。これも6秒台の短い作業で、もう一度ピットインが必要となりそう。 32周目、シケインで虎之介のインにトゥエロが飛び込んできて接触しお互いリタイア。虎之介は中指を立てて怒りをあらわにしていた。その直後、シューマッハがストレート後半で右後輪がバースト。これまでの無理な走りがたたったのか、さっきの虎之介らの接触の破片を拾ったのか。このリタイヤにより、M.ハッキネンの初のワールドチャンピオンが決定した。 40周目、中野がトラブルでS字の出口でマシンを止めてしまいリタイア。これで日本勢は全滅。 結局、ハッキネンがそのままトップでチェッカーを受け、チャンピオン決定戦を優勝で飾る。2位にはアーバイン、3位クルサード。4位にはファイナルラップのシケインでフレンツェンを逆転したヒルが入る。5位はそのフレンツェン、6位ヴィルヌーブとなった。 これで、コンストラクターズ・タイトルもマクラーレンが獲得。ブリヂストンは、参戦して2年目でチャンピオン・タイヤとなった。 |
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ハッキネンのチャンプは嬉しいが・・・・
Updated 98/11/04 |
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ハッキネンが優勝でチャンピオンを決める! 嬉しいねぇ、嬉しいはずなんだけどやっぱり物足りない! まさかあんなかたちでシューマッハがリタイアするなんて・・・・ その前に、まさか最後尾スタートになるなんて・・・・ このシューマッハにしてみれば歯車の狂いと言うべき事態は、結局最初のスタート直前のトゥルーリのストールから始まったと言えるんだけど、チャンピオンをかけてシューマッハもハッキネンも抜き所の少ない鈴鹿ではスタートを決めることが勝利のための絶対条件。それだけに2人とも相当に緊張しそれ以上に集中していたはず。見てる方も凄く緊張した。そこでのスタートのやり直しは、精神的にかなりきついだろうなぁ。それを吹っ切るためか、2回目のフォーメーションラップでシューマッハは異様なほどのハイペースで1周を終える。レース後のプロ野球ニュースで鈴木亜久里さんが解説していたが、ハイペースで走れば当然エンジンの温度も上昇するが、自分のグリッドについてから全マシンが揃ってスタートするまでの間は、止まっているので、エンジンの冷却が十分に行われない。まして、シューマッハ1人だけハイペースで先にグリットに付いてしまったため、最後尾のマシンがグリットに着くまでには、いつも以上に時間を要してしまった。そのためマシンがオーバーヒートの状態になって、ギヤボックスかクラッチの油圧系に異常を生じさせてしまった。と、言うのがどうも理由らしいが、あれだけ沈着冷静で、走りはもとよりマシンのメカニズムやピット作業の重要性など、すべて知り尽くしているはずのシューマッハにしては、つまらないミスを犯したといえる。スタートのやり直しが冷静なシューマッハをも狂わせてしまったのだろう。考えて見ると、シューマッハはひとたび独走体勢を築くと、ターミネーター的な強さを発揮しまったく他を寄せ付けないのだが、意外と接近戦には弱く、去年の最終戦なんかは明らかにヴィルヌーブにぶつかってきてるし、何年か前のヒルとのチャンピオン決定戦も同じような状況だったし、今年のスパでクルサードに追突しておきながら、逆にクルサードに怒鳴り込んでみたり、精神的にゆとりがないなーと思わせることは多い。そんなもろさが今回も出てしまったのではないだろうか。 テレビ中継の構成がシューマッハ中心だったため他のドライバーがほとんど目立たなかったが、そんな中でアーバインとヒルの健闘が光ったかな? 特にヒルはみんな最後尾スタートになったシューマッハに前を譲っていたのに、ヒルはかつての意地とばかりに見事に?シューマッハをブロックして、「上手いなー」って感心させられてしまった。そして、最終ラップのシケインでフレンツェンをパスして4位をゲット。ジョーダンはコンストラクター4位を確保した。 アーバインも意外にハッキネンに食い下がってプレッシャーを与え、それがためにハッキネン完勝とは言えない、もしシューマッハが最後尾スタートになっていなければ・・・って考えさせられてしまう。テレビでは、アーバインはスタート時に燃料を少なく積んでマシンを軽くしてハイペースで走ったのでは?と、解説されていたが、本当に3回ピットインしたのかはわからなかった。 期待の日本勢は振るわなかったなぁ。来期はどうなるの? そして、ハッキネンがチャンピオン獲得! レース的には物足りなかったけど、結果オーライ。最近よく紹介されていたが、1990年のマカオF3の雪辱をようやくはらしたと言えるのではないだろうか。あの頃からハッキネンには注目していたので、本当に嬉しい。前半戦はマシンのアドバンテージに助けられた印象が強かったし、終盤にはそのアドバンテージが無くなり、勝負どころで不運なトラブルや、あれ?って感じでシューマッハに完敗を喫したレースもあったが、前回ルクセンブルクでは、力でシューマッハを退けての勝利であり、この強さがむらなく発揮されるようになれば、来シーズンもシューマッハとの好勝負が期待できるのではないだろうか。その意味でも鈴鹿での勝負は期待していたんだけど・・・・ |
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