1998 Formula One World Champion Ship

Round 14. Italian GP. Results

Last updated, 98/09/14


BEFORE RACE     GO BACK TO BEFORE PAGE     GO BACK TO HOME PAGE     NEXT RACE


第14戦 イタリアGP最終結果
◇9月11日〜9月13日
 モンツァ・サーキット(5.770Km×53周)
  • 1 M.シューマッハ(フェラーリ)
  • 2 E.アーバイン(フェラーリ)
  • 3 R.シューマッハ(ジョーダン・無限ホンダ)
  • 4 M.ハッキネン(マクラーレン・メルセデス)
  • 5 J.アレジ(ザウバー・ペトロナス)
  • 6 D.ヒル(ジョーダン・無限ホンダ)

○イタリアGP予選結果

○イタリアGP結果詳細


○フェラーリ、10年ぶりにモンツァで1・2フィニッシュ!



 1998年F1第14戦イタリア・グランプリの決勝が9月13日(日)、モンツァ・サーキットで行われ、M.シューマッハ(フェラーリ)が優勝を飾った。チャンピオンシップ争いトップだったM.ハッキネン(マクラーレン・メルセデス)は4位となり、これでチャンピオンシップ争いは2人が80点で並び、残り2戦を迎えることとなった。

 スタート直前の天候は晴れ。今日は完全にドライコンディション。気温は20度、路面温度28度と絶好のコンディションだ。

 スタートでは、予選フロント・ロゥに甘んじたマクラーレン勢が好スタート。特にハッキネンは前のシューマッハ、ヴィルヌーブの間を切り裂くような鋭いダッシュでトップに躍り出る。クルサードもそれに続いて、1、2体勢を築く。3位にアーバイン、4位ヴィルヌーブ、シューマッハは5位にまで落ちるが、すかさずヴィルヌーブをかわして4位に浮上。さらに2周目にはチームメイトのアーバインが譲って3位に上がる。
 3周目の順位は、ハッキネン、クルサード、シューマッハ、アーバイン、ヴィルヌーブ、ラルフと続く。

 その後もマクラーレン勢は快調に飛ばして、僅かづつではあるがシューマッハとの差を広げて行く。ところが、急にハッキネンのペースが落ちてクルサードに前を譲る。その後もハッキネンのペースは上がらず、じわじわとシューマッハに迫られ、10周目での差は1秒9。何かトラブルを抱えているのか? クルサードは好調にファーステストを連発し、シューマッハとの差を広げていく。

 15周目に中野がエンジンブローでマシン後方から激しく炎をあげてリタイア。さらに、16周目、それまで快調だったクルサードが突然エンジン・ブローに見舞われリタイアしてしまう。その時激しく吹き出したオイルを後のハッキネンがかぶってしまい、そこをシューマッハに衝かれて2位にダウン。一瞬にしてマクラーレン勢の1、2体勢が崩れてしまう。その後はシューマッハが徐々にハッキネンとのリードを広げて行く。

 31周目、シューマッハが先に動いてピットイン。無難に作業を終えコースに復帰。2位ハッキネンは34周目にピットストップ。こちらも何事も無くコースに復帰するが、シューマッハをかわすことはできず。36周目での2人の差は約6秒。

 38周目、これまで4位のヴィルヌーブがスピンしてリタイア。ここに来て、ハッキネンがシューマッハの差を詰めはじめ、41周目には約3秒にまで迫る。さらに43周目にはファーステストを出し、前半ペースが上がらなかったトラブルが解決したのかコンスタントなタイムを刻み続ける。 ところが、45周目ハッキネンがシケインの手前でリヤが流れ高速の状態でスピン。しかし、マシンは後を向いたままコースとグリーンゾーンを滑走し、ガードレール等にぶつかる事無く停止し、そのまま再スタート。だが、リヤ・ブレーキにトラブルを抱えているようで、ペースを上げることはできず、とうとうアーバインにも抜かれて3位に転落してしまう。

 ハッキネンはその後もペースが上がらず、ラルフにも抜かれ4位にまで順位を落とし、シューマッハは楽な展開でそのままチェッカーを受ける。2位にもアーバインが入り、フェラーリは1988年のベルガー、アルボレート以来の地元モンツァでの1、2フィニッシュを飾った。3位にはラルフ・シューマッハ、5位アレジ、6位にはヒルが入った。また、高木は9位完走を果した。


○まさに天国と地獄・・・

 今回のレースは、私にとって(アンチ・シューマッハ)はキツイレースだった。予選で3位だったハッキネンの気迫溢れるスタートを目の当たりにして、興奮と言うより「感動」して鳥肌が立ち、しばらく呆然としていたのも束の間、ハッキネンにトラブルが発生したのか、クルサードにトップを譲り、取り敢えずクルサードが優勝でもいいかと思っていたら、そのクルサードがエンジンブロー。そのオイルの影響を受けてハッキネンはシューマッハに抜かれ・・・・ これでシューマッハの独走か? いやいやモンツァはポールシッターが勝てないから、きっとシューマッハに何かが起こるはず・・・ なんて思ってると、ハッキネンがひたひたとシューマッハに迫り、よしこれからだ!ってところでハッキネンがスピン・・・。 これでシューマッハは楽になってしまい、ハッキネンは4位にまで落ちてしまうなんて・・・・。ハッキネンは、今回は不運だったというしかない。

 それにしても、マクラーレンは肝心なところでトラブルが出てしまうようで、ハッキネンもレース後のインタビューで不満をもらしていた。それに引き換え、フェラーリが本当に壊れなくなった。森脇さんも言ってたが、本当にフェラーリらしくない。F1ファンにとってフェラーリは特別な存在なので、壊れなくなって、そして今回のように地元モンツァで1・2フィニッシュを決めたとあれば、嬉しいはずなんだけど、ドライバーが憎きシューマッハとなるとどうも喜べない。と言うより、とうとうフェラーリまでもが憎たらしくなってしまった。まーそのくらいシューマッハってドライバーが飛びぬけてスーパーだってことなんだけど。もう、とにかくこれほど悔しいレースはない。本当にふてくされてしまった。ただ、唯一の救いは、その後のプロ野球ニュースで知ったんだけど、セリエAの開幕戦でペルージャの中田が2得点を挙げたこと。このニュースを知ってだいぶん気は和んだけれど・・・

 これで、チャンピオンシップ争いは残り2戦でとうとう同点! こうなると、信頼性が高いフェラーリが断然有利か? この時点で信頼性を上げるって言うのは厳しいよなー。なんとか戦えるマシンを用意してあげてくださいロン・デニスさん! ハッキネンがかわいそうだ。2人の争いを公平に楽しめる人々にとっては本当にエキサイティングな残り2戦になりそうだけど、私にとっては、見るのが恐くってしかたがない。シューマッハがチャンピオンを獲得してしまったら・・・ うわーやめてくれー!!


BEFORE RACE     GO BACK TO BEFORE PAGE     GO BACK TO HOME PAGE     NEXT RACE


Designed by Kazuhisa Sato (^o^)/