1996 Formula One Champion Ship

Round 1. Australian GP. Results


Last updated, Mar.11 1996

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第1戦 オーストラリアGP最終結果
◇3月7日〜10日:アルバートパーク・サーキット(メルボルン)

○オーストラリアGP予選結果

○オーストラリアGP結果詳細

○96年開幕直前大予想(大希望?)


○ヒル、開幕戦を制する(また、棚ボタとは言い過ぎか)。

待ちにまった'96F1開幕戦オーストラリアグランプリの決勝(1周5.269km/58周)が10日開催され、ウィリアムズ・ルノーのデーモン・ヒル(イギリス)が残り5周のところで、チームメイトで今シーズンからF1に参戦した昨年のインディーカーチャンピオン、J.ヴィルヌーブ(カナダ)のエンジン・トラブルに助けられるかたちで優勝した。
オーストラリアGPは、去年までのアデレードから、メルボルンのアルバート・パーク・サーキットに移り、全ドライバーが初めてのコースとあって、経験差無しの実力勝負。それを見事に証明したのがヴィルヌーブ。F1初参戦でいきなりポールポジション獲得の快挙を成し遂げる。
決勝では、まずヴィルヌーブが好スタートを切る。対照的にヒルは出遅れ、E.アーバイン(イタリア)、M.シューマッハ(ドイツ)の2台のフェラーリにもかわされる。しかし、M.ブランドル(イギリス、ショーダン・プジョー)がD.クルサード(イギリス、マクラーレン・メルセデス)に追突するかたちで宙を舞う大クラッシュ。マシンはほとんど原形を留めない位に壊れたが、ブランドルは無傷。結局レースは赤旗中断、再スタートとなる。
ヴィルヌーブは再スタートもきっちり決めてトップを守る。その後ろにヒル、アーバイン、シュマッハ、J.アレジ(フランス、ベネトン・ルノー)、M.ハッキネン(フィンランド、マクラーレン・メルセデス)が続く。
2周目シューマッハはアーバインをかわし3位に。その後はトップ3台が他を引き離し、トップ争いを続ける。
十数周目、アレジがアーバインをパスしようとして接触。サイドポンツーンを壊し、早くもリタイアしてしまう。
フェラーリは2ストップ作戦らしく、シューマッハが20周目、アーバインが23周目にタイヤ交換&燃料補給でピットイン。しかし、そのあとシューマッハのタイムが伸びない。
ウィリアムズは1ストップ。31周目ヴィルヌーブがピットイン、ヒルは34周目。しかしそこまで引っ張っても、タイムが落ちないと言う事は、マシンのバランスが前評判通り良く、タイヤにあまり負担がかからないのだろう。
34周目シューマッハが再びピットイン。何かブレーキトラブルのようで、ピットアウト後すぐにコースアウト、ピットに戻るが結局リタイアしてしまう。その後はウィリアムズ2台のバトルが続く。
ヒルはピットアウト後いったんはヴィルヌーブの前に出るが、すぐにかわされる。ヴィルヌーブはタイヤ交換後、バランスが狂ったのか思うようにペースが上がらず、ヒルのプレッシャーを受けるが、必死にマシンをコントロール(興奮!)何とかそれをしのぎ続ける。
しかし、残り5周のところで、ヒルの車がやけに汚く、時折ヴィルヌーブ車後部から少し煙が見えたので、もしやと思った途端、ピットからビルヌーブにスローのサイン。エンジン・オイルがかなり漏れていたらしい。ヴィルヌーブはペースを落とし2位キープ。結局、ヒルがまた、棚ボタ勝利を納めた。
(注:周回数は正確でない恐れがあります。目安として見てください。)

○ヴィルヌーブ、カッコイイ良すぎる!

トラブルで優勝を逃したのは残念だか、それでもただ者でないところを存分に見せてくれたJ.ヴィルヌーブ。
特に、タイヤ交換後、バランスが狂ったのか思うようにタイムが伸びず、先輩ヒルのプレッシャーを受け続けるが、そのプレッシャーに負けず、必死にカウンターをあてながら走り続ける姿は、フェラーリを振り回して走り続けた父親を思い出させ、森脇さんもべたボメ!
そしてなにより、見た目のカッコよさ、女性受けは父親に負けるかもしれないが、表彰台での表情や、インタビューなど、いたずらっ子の面影残る中の妙に落ち着いた笑顔が、何かもう「F1は自分中心に回ってるよ!」そんな雰囲気が感じられて、「こりゃカッコ良すぎる!」と思ってしまった・・・
それと、シューマッハ/フェラーリが意外に速かった。準備不足が伝えられていたが、予選の結果も合わせて、かなりマシンのポテンシャルは高そう。特に序盤で燃料を少なく積んでいたとは言え、しっかりウィリアムズに付いていくあたりは、シューマッハの強さの現れ。そして、アーバインが初表彰台3位をゲットし、信頼性も良くなりそう?この持病さえ完治して2台が完走するようになれば、シューマッハはチャンピオンを狙えるのでは?しかし、この持病を治すのが難しい!?
対照的に、ベネトン/アレジにはチョットがっかり。序盤は、5番手をキープするが、アーバインを無理にパスしようとして、接触しリタイア。これでは、全然進歩がないではないか!(怒り)。 ベルガーは何とか4位にまとめたが・・・
ハッキネンの5位完走は嬉しいニュース。昨年の事故から完全に復活と一安心。
ともあれ、セナ亡き後、何かようやく待ち望んでいたものをヴィルヌーブが持ち込んでくれたようで、今後のレースが楽しみである。しかし、やはり、ウィリアムズのマシンがその他をかなりリードしているのは事実で、マシン差が小さくバトルが多くなるのでは、という期待は裏切られてしまった。

○新レギュレーションが功を奏す

M.ブランドルのクラッシュの映像には冷やりとした。サンド・トラップを逆さまに滑っていくのを見て、「ドライバーは?」と本当に心配させられた。それに、マシンもバラバラ。しかし、ブランドルが無傷で、オフィシャルの人と話している姿を見た時には本当安心した。今年からコックピットがドライバーのヘルメット側面を保護するために、覆うようにレギュレーションが改定され、それが功を奏したのかも知れない。ドライバーが無事で何より。だけど、クラッシュシーンはもう見たくない!

○テレビを見て思った事

三宅さん、今宮さん、森脇さんと、今回はベテランを揃えての中継で、とても落ち着いて見れた。
この位が丁度良いのではないでしょうか、フジテレビさん。

○井上隆智穂シートを失う?

今シーズンミナルディから出走予定だった井上隆智穂が開幕戦に参戦できず、代わりにG.フィジケラが参戦した。
これは井上のスポンサーが土壇場で降りてしまったためらしい。しかし、チーム側と交渉して、何とか第2戦には出走できそうとの話しであったが・・・

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