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Round 5. Spanish GP. Results

Last updated, 00/05/08


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第5戦 スペインGP最終結果
◇5月5日〜5月7日
 カタロニア(バルセロナ)(4.766Km×65周)
  • 1 M.ハッキネン(マクラーレン・メルセデス)
  • 2 D.クルサード(マクラーレン・メルセデス)
  • 3 R.バリチェロ(フェラーリ)
  • 4 R.シューマッハ(ウィリアムズ・BMW)
  • 5 M.シューマッハ(フェラーリ)
  • 6 H−H.フレンツェン(ジョーダン・無限ホンダ)

○スペインGP予選結果

○スペインGP結果詳細


○ハッキネン、今期初勝利!ヴィルヌーブはリタイア

 2000年F1第5戦スペイングランプリの決勝が5月7日(日)、バルセロナ郊外カタロニア・サーキットで行われ、M.ハッキネンが今期初優勝を飾った。2位にはD.クルサードが入り、マクラーレンは2戦連続ワン・ツー・フィニッシュ。

 開幕3戦がマクラーレン/ハッキネンに不運が続いたが、4戦、5戦はシューマッハが不運に見舞われた。スタートはシューマッハが好スタートを決めハッキネンがこれに続くが、序盤はシューマッハのペースが速く10周目位で3秒ほどリードを築く。が、ハッキネンも燃料が軽くなってきてペースが上がり徐々に差が縮まる。今回はどこのチームも2回ピットイン作戦だったのだが、トップ争いの2人で先にピットインしたのがシューマッハ。タイヤのタレが激しいので温存していた新品タイヤに早く替えてそれで逃げ切る作戦。
 ところが給油ホースが給油口から抜けきれていないのにスタートのサインが出たために、給油担当のピット・クルーが引きずられて怪我をするアクシデントが発生しこれが後々大きな痛手となってしまう。ここでは時間のロスは無く、フェラーリ側の作戦通り、ハッキネンは前が居なくなっても思うようにペースを上げることができず、ハッキネンがピットストップを終えても、シューマッハがトップをキープする。
 しかし、シューマッハが選んだミディアムタイヤのタレが大きいのか、ハッキネンがすぐさま追い付いてトップ2台はコンマ6秒台のテール・トゥ・ノーズ状態で周回を重ねる。そして40周目に2台同時に2回目のピットイン。ここでフェラーリは先のピットインで給油担当が怪我をしたため不慣れな代役がそれを担当することとなり、敵が同時にピットインしているという重圧も重なってかホースを給油口に差しこむのに手間取りなんと10秒ものタイムロス。さらにここで交換した左フロント・タイヤに空気圧異常(スローパンクスチャー?)が発生して、シューマッハは再度タイヤ交換するはめとなり5位がやっとだった。

 これでハッキネンは今期始めて楽々の勝利。もし、シューマッハに給油失敗がなかったとしても、ハッキネンの2回目ピットストップの静止時間は明らかに短く、スタートから多めに燃料を積んでいた模様。しかも、ピットの位置が今年はマクラーレンの方が出口に近いので同時ピットインではハッキネンが断然有利だったただろう。
 しかし、燃料が減って軽くなってもタイヤがたれてペースが上がらないから、ピットアウト直後で燃料が多く重たくてもニュータイヤでタイムを稼ごうと、新品タイヤ2セットをしっかりキープして決勝に臨んできたシューマッハ/フェラーリの戦略能力は、桁違いとしか言いようが無い。

 ラルフ、クルサード、バリチェロの3番手争いは、これも2回目ピットインを早く行ったクルサードに軍配が上がった。クルサードはスタート直後からラルフに引っかかってなかなか前に行けない。1回目のピットインでは若干時間がかかりバリチェロにも詰められてしまう。しかしクルサードは先に2回目のピットインに入りその後プッシュして、後でピットインしたラルフの前に出ることに成功する(ただし、マクラーレン勢は予選で使用したタイヤをレースで使用)。そしてシューマッハがタイヤのトラブルでペースが上がらず、それをかわして2位でフィニッシュした。
 ラルフも兄ミハエルを抜きにかかるが、ミハエルは弟の後ろチームメイトの援護にまわり、ラルフをブロック。ミハエルがラルフのインをキープして更に外側に膨らむ格好になってインを開けたため、そこをバリチェロが上手く突いて2台を同時にパスし3位にアップ。そのままチェッカーを受けた。ラルフは健闘むなしく4位。

 BARとして最高の6番手からスタートしたJ.ヴィルヌーブは21周目に突然エンジンが止まってリタイア。ゾンタは16番スタートからジャンプアップスタートを決め、結局8番手でゴールしている。

 自身初のシングルスタート(9番手)のはずだった地元デ・ラ・ロサは燃料の規定違反で最後尾スタートとなり、2周目にアレジと接触してリタイアしている。


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