■SPACY SPICY ワイドウィール(フロント)

プレ・レポート版(記事はまだ変更される可能性があります)

カーボンデッキと同じくSPACY SPICY さんのワイドウィール(フロント用)です。このワイドウィールの大きさは数種類有るらしく、私の購入した物は、幅が約5.7mm 径が約8.2mm(最大径)です。

購入した構成。

幅が大きくなった分、シャフトは長い物を必要としますので同時購入をお勧めします。それとカラーが別途必要です。カラーは普通のウィールのベアリングの間にはさむスペーサーを流用できます。

他にウィールの見栄えを良くするウィールキャップなどがあります。装着するとかなり見栄えがしますのでドレスアップにはお勧めです。




こんな構成で取りつけしました。

まずは、その迫力、かなり印象が変わりますね。
前後のバランスはノーマルデッキだと悪いと思いますが、カーボンデッキが長いおかげでその印象は軽減されていると思います。
リアにはブリジストンを付けて見た。ゴムウィールどうしって事で、、、。

このワイドウィールを装着するとどう変わるのか?付け替えてすぐに判るのは、ウィールのみならず車体のトレッド幅(左右タイヤ間の幅)が広くなった分、安定感が増した事が理解できます。この事はカーピング時にも当然影響を与え、例えば、特にスラロームなどでの激しい切り返し時の車体の大きなロールによってタイヤにかかる荷重は内輪部から外輪へと移動します。これは、コーナリング中は、内輪の荷重が小さくなり、外輪の荷重が大きくなると言うことです。つまり、内輪と外輪の荷重が同一ではないと言う事で、4輪と同じく当てはまります。

ところが、車両重量も軽くし、トレッド幅も大きくして、重心点高さも低いほど、旋回時の同一加速度であれば、(トレッド幅は広ければロール量は減り、旋回速度を上げられるが、コーナー進入時・コーナリング中、共に旋回性は低くなる)タイヤ全てを有効に利用する理想的なコーナリングが可能となる車とは違って、ロールさせてステアリングを切る仕組みで実写の6分の1程度のラジコンの様に小さいうえに人間が立って乗るキックボードにおいてはそうはいきません、しかも3輪!(そこが乗っていて面白いところでもあります)。スピードが乗っている状態で激しい切り返しを行った場合(又は意図的に荷重を移動)、大抵(技量にもよりますが)荷重は内輪に一気に集中し、簡単に片輪走行になってしまいますが、ノーマルウィールの約2.5本分の厚みとトレッド幅のアップによって片輪になるまでの限界が向上し、尚且つ片輪時のコントロールが容易となるようです。(試した限りでは、ノーマルのウィールでは片輪状態になると殆ど曲がらなかったのですが、ワイドにする片輪でもよく曲がってくれる様です。)ところがすぐに慣れて更に荷重をかけてしまうのでこの効果はすぐに感じられなくなるのが問題?時々ノーマルウィールに戻すと実感が維持できるでしょう。

濡れた路面での走行画像はこちら
※比較の為にウィールを頻繁に交換する都合上、ウィールキャップの装着はしていません。

欠点としては、ウィール自体が重いため、重量が増す事と走行には軽快さがなくなり、スプリングが軟くなったようになってしまう事、シャフト延長によってシャフトが曲がりそうな不安もありジャンプなどのアクションには不安を感じる事,そしてグリップが良い為に路面抵抗が増えた事で街中の移動で使うには1キックで進む距離が少なくなるようです。



スプリングがフニャフニャした感じになるのでもっと硬いスプリングが欲しくなる。

ノーマルウィールの約2.5本分の厚みとトレッド幅のアップの効果で外輪が浮いた状態でも、バランスをとる事が容易になった。

ウィールの接地面自体がバイクのタイヤのように丸みがある為(扁平率が低い)外輪はあっさりと浮き気味にする事が出来ますが、踏ん張ってくれるので非常に安定していて、このバランスを取りながら曲がるのがまた楽しいですよ。

しゃがんで重心をさげて見ても、あっさりと外輪が浮きますが、良く踏ん張ってくれて、バランスを維持するのが簡単です。

カーボンデッキとウィールが太くなってキャラクター性が強くなるようで、なんか生物っぽさがより強調されますね。

踏ん張ってる姿は見ようによっては愛くるしいかもしれません?

ワイドタイヤのデメリットとして道路の荒れに偏接地することで蛇行 しやすくなることによる直進性の悪化、、ムダな摩擦が多くなることによる回転性の悪化、などがありますが、いくらワイドと言ってもこの大きさではタイヤの扁平率の低さもあり、乗車時の回転性の悪化以外ほとんど当てはまらないと思います。
以上を除けば、走行に関して問題はありません、執筆時点ではダウンヒルは試していませんが、安定感がある事とグリップの良さも手伝って比較的スピードが乗リやすい坂道でスラロームなどコーナリングを多用した走行を試したところでは姿勢を維持しやすくダウンヒルにも向いている感じがしました。万能とはいかなくても、ご自分のマシンセッティングのバリエーションとして用意しておく価値はあると思います。街中ではウィールキャップも揃えれば見た目のインパクトは現在、最高ですのでドレスアップの候補の一つとしても良いと思います。

ショップHP

http://www.active-s.com/



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