減るんです

　パソコンの電源を入れて暫（しばら）くするとウインドウズが出来上がる。 いつもと違うのは、そのうち下のタスクトレイに怪しげなアイコンが現れているのに気がついた。 何のことはない、きょうはマイクロソフトの月例アップデートの日で、勝手にダウンロードしているのだが、 カーソルを近づけると＜何％ダウンロードしました＞ と吹き出しで知らせるのだけれどアイコンをクリックしても応答しないのは失礼じゃないかとは思う。 そのうちダウンロードが済んで、クリックするとインストールの画面が現れた。

　まあ、毎月こんなことに付き合うのは迷惑だけど我慢している。 以前は勝手にダウンロードする設定を止めていたのだが、 ウインドウズ・ビスタを使うようになってからはかえって五月蠅（うるさ）いから 勝手にさせているに過ぎない。 使って５か月。

　そのビスタは段々と使ううちにハードーディスクの残りの容量が減っている。 しかもG（ギガ）サイズで減るのだ。 その訳は知っている。 勝手にシステムの内容のコピーを作っているのですね。 復元ポイントと云うらしいが、動作が不安定になると元の状態に戻れると云う機能らしいが、 そもそも不安定になることを想定する基本ソフトが悪いのである。 復元ポイントに戻ったらそれより後にインストールしたソフトは消えて仕舞うのか知らん。 そうらしいが、試していないのでよく分からない。 それならパソコンがおかしくなればリカバリして元に戻した方がいいんじゃないか。 知らないうちにディスク領域がGサイズで減るンですよ。 ビスタはそんなもンです。あきらめるしかない。

必要書類って

　３月の下旬に役所から来た４月の広報誌に定額給付金のあらましが書いてあって、 そのなかに受け取りまでの流れという記述に思わず怪訝な顔をした。 まずは申請書が届いて、その申請をしないと貰えないことは知っていた。 それはそうだろう。 給付金を貰うかどうかの意思表示は必要で、なかには要らないという人もいるだろう。 でも、要らないからと云ってそのお金が国庫に戻るかと云えばどうだか分からないのは昨今の役人に対する信頼の凋落ぶりで、 懐に入れるかもしれないから、要らなくても貰っておいて、寄付なりした方が安全だと云うはなしはある。

　申請書には給付金を受け取るかどうかの意思表示と、受け取る場合の方法からなるだろう。 窓口で現金を受け取るか、口座振込なら口座番号を記入する。 そう思っていたら、これが違うのである。 広報誌によると、＜申請に必要事項を記入し、必要書類を貼付して返信用封筒でポストに投函してください＞。 えっ、必要書類ってナニ、思いつかない。 で、その申請書類が送られてきて正体が分かった。

　何のことでもない。 現金の受け取りの場合は本人確認のため、免許証、保険証あるいはパスポートのコピーを貼り付けると云うことで、 振込の場合は口座確認のため、通帳あるいはキャッシュカードのコピーを貼り付けるのである。 口座の名義と番号を確認したいと云いたいのか知らないが勝手にするがいい。 間抜けだね。

　税務署だって還付金は口座番号を書くだけで素直に返すのである。 申請者と口座の名義が同じであれば問題はない筈（はず）。 確認するのはアルバイトで、これは民間よりも時給は高いのだが、 そのアルバイトが判断できる為の申請書なのだろう。 書類がそろえば受けつけるのが役所の常で、案外、これほど必要書類を貼付することで、 楽々と＜偽造＞された申請書で役所が詐欺に遭うことになると云うこともあるかも知れない。 そのときは面目ないと云ってくれるとまだ可愛いが。