日常茶飯

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#120 
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麺麭屋

 フランスパンを焼いて売るパン屋はいくらでもあるだろうが、 皮のパリッとしたフランスパンを焼けるお店は案外少ない。 ときどき街に出掛けると立ち寄るパン屋があって、その店がそんな上質のパン屋である。 一階でパンを買って二階に上がって飲み物と一緒に食事が出来る店で、まあ、有り触れたパン屋でもある。 私は一階でパンを買って二階ではパンを食べずに、パスタランチを注文するのが常で、 好きなパスタと飲み物を選ぶと、フランスパンのガーリックトーストとサラダがついてくる。

 そのパンが旨い。 それにサラダのドレッシングは酸味のきいたさっぱりとしたもので絶妙である。 こう云う店の自家製ドレッシングは、市販のものとは格別に違うもので。 あんなにたくさんの種類のドレッシングが市販されているのに、この店のドレッシングに勝るものがないのは不思議である。

 さて、きょうは天気も良いからと街に出てパスタランチでも、とそのパン屋に這入った。 註文口のカウンタに並んでいるとパスタランチのメニューが置いていないのが気になっていた。 順番が来て、パスタランチはと尋ねると、「あの、12時からです」と。 時計をみると5分前である。 「12時からですが、註文だけは出来ます」と云うから支払ってテーブル席について待つことにした。

 厨房ではあと5分まで何もしないで、12時になると料理に取りかかるのか知らん、と云う考えが浮かんだ。 何れにしても、5分ぐらいどおってことはないのである、と待っているとやがてランチがやって来た。 時計をみると12時3分。 どうやら、12時になって取りかかったのではなさそうだ。
'09年03月14日

春よ来い

 暦の啓蟄(3月5日)が過ぎてから春が近づいた気分になった。 この冬は寒暖の繰り返しで雨降りの日も多くて、漸(ようや)くマフラーと手袋に解放された。 週末は厚ぼったい冬の装いを衣替えして、軽い上着をひっかけて飄々と散歩に出掛けた。

 ところがまた寒くなって、衣替えは先延ばし。 尤も、マフラーと手袋はとれたから、少しは春は近づいているのだ。 肩凝りも治まったし、雑多な雑用も片付いたから、暇になった。 そうそう、あしたは文春文庫、高島俊男さんの『お言葉ですが…10』の発売日なのだ。 このシリーズはこれで最後なんだよなぁ。
'09年03月09日

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