日常茶飯

[注意] Netscape 4.x では日付が表示されません。このページ半月経つと移動します。
#113 
目次

億劫帖

 せんじつから雑用がひとつ増えた。 8年ぶりに新しいノート・パソコンを買ったのである。 で、夜になるとその設定をやっている訳で、これまでのパソコンと同じような環境にカスタマイズするのは骨が折れる。 何も好きこのんでパソコンを新調したのじゃない。 8年前のパソコンと云えば、ウインドウズ2000である。

 マイクロソフトは来年からサポートを打ち切るし、ウイルス対策ソフトはことしのバージョンから2000を対象外にしている。 だから、ウイルスバスター2007を入れているのだけれど、これも来年になると提供されない。 そのうえ、ウイルスバスター2007は重いのである。 はじめの頃は<ウイルス対策ソフト>だったのが、いまでは<セキュリティソフト>と称して看板を大きく見せるようになった。 その結果、重くなった。 テキストファイルを開こうとすれば、先回りして中身を調べるから、いつまで経っても開かない。

 尤も8年前のパソコンじゃ、いまでは力不足である。 実行不可能な重たいソフトは幾らでもあるし、実行可能だけど動作が重いソフトの代表がウイルスバスター2007 と云うことなのだろう。 さて、誂(あつら)えたパソコンは電気店などで売られているものではなくて、 メーカーの直営店で中身を選ぶと云うオーダーメイドである。 この方が、一般の市販品よりも安くなるし、第一あれはお試しソフトやプロバイダーの入会やらが色々と入っていて 最初にそれを消す作業が無駄なのだ。 オーダーメイドと云うのは減らすことが出来る。 カメラは要らない、指紋認証は要らないなどと。 ウインドウズ・ビスタはメモリーを3メガ以上入れても無駄らしいのだが、なぜか選択肢は1メガ、2メガ、4メガなので、 2メガを選んだりと。 その結果、8年前よりも随分安く誂えたことになる。

 8年の違いは大きい。 性能はひと桁上がっている。 この最新のパソコン、ウインドウズ・ビスタにウイルスバスター2009を入れてみると動作は快適。 これはウイルスバスターの手柄ではない。 コマーシャルで<サクサク動く>と騒いでいるが、コンピュータの性能が上がったのである。 まあ、邪魔をしなくなった努力は認めるよ。 でも、年末になって雑用がひとつ増えたのは困るのだが。

 ゆっくりと作業して、年が明けるころに完了すればいいか。 とは、思っているが、けっこう大変な作業なんです。 きのう、ワープロソフトの一太郎2005を入れたんですけどね。 別にこのワープロを使いたい訳じゃないけれど、日本語変換ソフトATOK2005がないと困るのである。 ウインドウズのオマケのソフトでは、日本語入力を巧く操れない。 ところが、考えてみれば3年前のソフトだから、更新ファイルがあるだろうとサイトを確かめたら、幾つもあった。 なかに、ウインドウズ・ビスタのための更新モジュールがあって、インストールした後に直ぐに起動しなくてよかったね。 そんなこんな作業が続いているが、マイクロソフトは以前の環境を引き継ぐことを考えていないので困る。
'08年11月30日

本屋

 街に出たついでに、ごくたまに大型書店に立ち寄ることがある。 是と云うあてはないのだけれど、書棚を順々に眺めて歩いてみると、希にではあるが、 いままで気づかなかった本に辿り着く。そんなことがある。

 文庫本はあんがい寿命は短い。 大作家のものはたいがい取り揃えているが、10年もたてば消えて仕舞う。 気がついたときは遅いのである。 何かで読んで知った文庫を求めて本屋に行ってもすでに無いことがある。 初版は10年ほど前なんだが、と云うことが度々あるが無理もない。 出版社ひとつで毎月10点ほどの新刊を出すのである。 じゃぁ本屋は新刊で一杯になるから、これまでの本を追い出すしかない。

 それで、本屋の棚を眺めることがあるのだけれど、思わぬ発見があるとは既に述べたが、 この文脈では文庫本のはなしに搾(しぼ)ってしまったから、その続きです。

 本棚を眺めていると、店の人が忙(せわ)しなく本棚に本を詰めたりしている。 行ったり来たりして、何をしているのか知らないが、そばにいて何だか邪魔(じゃま)にされているようで。 兎に角、棚にへばり付くように、本を並べたり、差し込んだりする。 丸で、縄張りを管理するみたいで、客に目もくれない忙しさである。 これはなんだろう。

 でも、見つけたのは10年前の文春文庫。源田實の『真珠湾作戦回顧録』。
'08年11月23日

Copyright(c) 2004-2008 Yamada,K All Rights Reserved