日常茶飯

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晴れのち曇り

 料理は才能だから、習えばどうにかなるものと云うものではない。 能あるパン屋がパスタ料理に秀でていてもおかしくはない。 そんなパン屋が店の奥のテーブル席で、パスタのランチを供する。 スライスしたフランスパンのガーリックトースト、サラダと飲み物に、本日のパスタを。 勿論、テーブル席は、お店のパンを買った客に飲み物と一緒に提供するのが本業だけど、 意外にパスタランチは旨い。値段も手頃である。

 そんな店が以前は結構あった。 料理は才能だから、並みのパスタ専門店よりもパン屋のパスタが安くて旨くても不思議ではない。 以前はそんな店が確かにあった。

 うちからはちょっと遠いが、シネコンと云ういまどきの映画館を備えたショッピング・モール(大型スーパー)がある。 大規模に内装工事をはじめたのは夏の前である。 部分的に工事を進めながらの営業で、工事中の店は休みになる。 確かに以前の業態には無駄があった。 一階にあるスーパーは2つあって、 場所が広いことをいいことに讃岐うどん屋とラーメン屋が複数ばらばらに散らばっていた。

 工事が終わって、一階の食べ物屋は随分変わった。 片方のスーパーがあったところに纏(まと)めて居るのである。 工事中に一時閉店した店も、開店したのは全部ではない。新しい店もある。 讃岐うどんは消えたし、一部のラーメン屋も消えた。 讃岐うどんはブームが去ったからなのか。 消えたラーメン屋は、スーパーで麺とスープを買って家庭でつくるのに毛の生えたほどで、 ラーメン専門店に比べると値段は安かったし、 旨いと云うのではないけれど、値段にしてはまずまずの店だったが、消えた。

 消えたのは店舗改装後の新契約に、家賃が折り合わなかった、とかスーパー側が追い出したとも云われるが。 残った食べ物屋を眺めてみると、旨そうな店が並んでいるとは思えない。 取り敢えずは客が這入っているが、旨いのではなくて無難な店、焼きそば、たこ焼き、ビビンバなどと。 矢っ張り、町は寂(さび)れているのだなぁ。
'08年11月15日

怪しい電話を受けたとき

 立冬が過ぎて、冬の気配が確かになった。 一昨日から服はもう一枚重ねておもてに出るようになったし、 きのうはじめて試運転を兼ねて暖房を入れてみた。 天気は曇りでも、空気はからりとしている。 夕方、駅前の交差点で信号を待っていると、通り過ぎる車がどれも気忙しそうにみえた。 それから是と云うあてもなく電気店にいった。

 電話機の売り場を覗いたら、ファクシミリ電話機は何処のメーカーもコンパクトな設計になっている。 FAXを送るときの原稿を挿入する部分が使わないときは折りたためるのである。 液晶画面でFAXの内容を確かめると云うのもあって、まあ、何年か前にそんな風になって、2年前に買い換えた。 そのときNTTのナンバーディスプレイの機能を使うようにしたのだけど、 かけてくる相手の電話番号が記録されるのは便利である。 留守中は着信記録を確認してかけ直せばいいから、滅多に留守番電話にすることはない。

 ときに、かけてくる相手の電話番号が表示されないことがある。 所謂、<非通知>の電話で、業者の勧誘電話に多い。 そんなときの便利な機能が「非通知お断り」で、着信音を鳴らさずに、 電話機の応答メッセージが丁重にお断りしてくれる。 <電話番号の前に186をつけてダイヤルするなど、番号を通知しておかけ直し下さい>、と。 そのうえ、電話を受けたくない相手の電話番号を「お断り番号」として登録することも出来る。

 只、使いづらい操作もある。 むかしだったら、録音は小さなカセット・テープだったから、 録音や再生はそれなりの目印の付いたボタンがあって押せば済んだ。 それが、いまではICメモリで記憶するものだから、何処を操作すればいいのかマニュアルを見ないとわからない。 受けた電話の内容が怪しいので会話を録音したくても、マニュアルを見れば出来ない操作である。 ボタンひとつではなくて、ふたつ押さないといけない。 それで、最新の電話機はどうだろうと、きのう電気店で確かめたのでした。

 ありましたネ、録音ボタン。 しかもICメモリですねぇ。 ボタンを押してから会話は録音されるのが普通だけど、勿論そう云う操作もできる。 ところが、<戻って録音>というボタンがあって、最大15分さかのぼって録音されるのだ。 15分とは仕様の問題に過ぎないだろう。 要は、はじめから録音されていて、そのボタンを押せば記録に残し、 押さなければ消去する。 そんなものだろう。 しかも、SDメモリカード対応になっている。 なんとか詐欺に引っ掛かる前に使ってみてはと云う、お薦めの商品です。
'08年11月10日

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