日常茶飯

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#107 
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下巻

 これは、いささか旧聞に属するのだけれど、 CDショップにDVDボックスの発売予告のチラシが束になって置いてあった。 『落語研究会 古今亭志ん朝全集』の下巻、10月1日発売と云うもの。 DVD8枚に22席収録とは、ことし3月26日にでた上巻と同じ。 上下巻あわせ<珠玉の>44席で、41演目の映像集となる。

 落語研究会は明治38年(1905)に始まる古い歴史のあるもので、 TBS落語研究会は第五次の会にあたる、昭和43年(1968)の始まりである。 放送局の主催だから映像収録も兼ねた月一回の会で、いまも続いている。 この会に志ん朝は101回出演していて、リストは手許にあるから下巻の演目に関心があった。

 監修の京須偕充(きょうす・ともみつ)さんは雑誌に語っている。 「志ん朝さんは、“芸は消えるからいい”というのが持論で、映像出版を渋っていました。 “まあ、いいよ”といってくれたのは亡くなる間際で、間に合わなかったんです。 亡くなってからは、私たちも遺族の方々も慎重になり、ようやく出版に漕(こ)ぎ着けました」

 京須さんは元ソニーミュージックのプロデューサーで、志ん朝のCDを60席ほど出している。 録音を、志ん朝さんはずっと、 <芸は消えるからいい>と拒んでいたと云うのは『落語名人会 夢の勢揃い』に書いているが(この間は省略する)、 映像で残るのはなにより。 七回忌を過ぎて世に出るわけで、その日10月1日は命日。
'08年08月31日

秋の気配

 お盆から一週間も過ぎたから、過ごしやすくなった。 朝夕は涼しい風が吹く。 秋の気配がすると云ったところか。 尤もこれから先、厳しい残暑になるかもしれないのである。 ちかごろは、天候も一寸先は闇なのだ。

 この夏は暑かったに違いないけれど、印象にあるのは雨である。 夕立の雨じゃなく、突然の豪雨。 さっきまで晴れ渡っていたのが、急に雨雲が空一面にひろがって、あたりは真っ暗になる。 何処かで神鳴りがしたかと思えば、俄に雨が降り出すと云う塩梅で。 しかも、ざあざあと降るのではない。 ざぶざぶと降る雨である。

 テレビは余り見ないのだけれど、天気予報は確認しておこうと見るように心掛けたら、 これが意外にもテレビは<気象情報>をやっていないと知った。 しかもNHKはひどいものである。 NHKはオリンピックに夢中でニュースの時間を忘れているし、 遅れてニュースを流したあとは、<気象情報>をやるのかと待っていたらやらない。

 あるときは、ニュースの中でアナウンサーが原稿を読み上げるだけ。 <大気が不安定です。気象庁によると、急な雷雨にじゅうぶん注意してください> と、気象庁のせいにしている。 だったら、降雨レーダの画像でも映像でも映せばいいのである。 そうしてくれたら、こちらの方で予想はつくのだ。 当たりもしない天気マークを映すよりは<気象情報>として、よっぽど役に立つ情報なのになぁ、とぼやくしかない。
'08年08月23日

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