日常茶飯

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相棒6

 例によって、『相棒』の第12話「狙われた女」をみる。 先週の「ついている女」の続きもの。

 ふたりの囚人を乗せた護送車が襲撃される脱獄劇は、 はじめはMEGUMIの父親である台湾マフィアのボスが仕組んだものと思われたが、 じつは、<ついてない女>の鈴木杏樹のほうで、ヤクザの復讐劇だと云うのが先週の話。 そうなると今週の<狙われた女>は、MEGUMIのほうじゃないとおもしろくない。

 その通り。ドラマの筋書きはまた引っ繰り返る。 父親である台湾のボスは落ちぶれてイジメられて裏社会から縁を切り、いまでは東京の中華料理店で修行している。 事件には黒幕がいる。この展開はおもしろいが、この手のドラマは別に珍しくない。

 <刑事もの>から<警察もの>へ変わったのは時代である。 小林信彦さんは、『踊る大捜査線』を<組織の混乱>と表現するが、 このドラマ<相棒>は組織の屈折ぶりを描いている。 で、今回は悪徳刑事の犯罪で、刑務所の刑務官が金に目が眩めば刑事もそうだろう。 単純な成り行きで、本当の黒幕はIT成金とは甘い。

 警察署長が黒幕なのだけれど、前回の番組で、道路の検問を妨害したのはこの男だったのである。 知らなかったのは意外だったが。 まあ、どうでもいいことであるが。
'08年01月23日

大寒

 きょうは二十四節気の一、大寒(だいかん)。 ゆうべの天気予報では雪になるかも知れないと云っていたが、そうはならなかった。 寒いには寒かったが、底冷えの寒さではない。 ところが、きょうの予報ではまだ序の口で、これから益々寒くなると云う。

 それから本当に<寒い>のは地上波のテレビとCMで、つまりおもしろくない。 このふたつは繋(つな)がったもので、テレビ局の収入源の第一はスポンサーの広告(つまりCM)である。 それがおかしくなった。 広告収入の一部はネットへ移行していて、減っているのは明らかである。 どんな企業がテレビから離れているのか分かれば、いいのだが知らないので物足りないが。 質の悪いスポンサーがつくしかなかったのか。

 夕方テレビをみることはないのだけど、たまにみたら、これが保険のコマーシャルだらけなので驚いた。 地井武男が猫なで声で保険を勧めている。まあ、この人が悪いんじゃないだろが何だろう。 こんなCMで、<安心>するのだろうか、気味悪い。
'08年01月21日

河童の本

 年末年始の休暇中に読んだもののひとつに、小林信彦さんの『東京散歩 昭和幻想』(光文社知恵の森文庫)がある。 もとは新潮文庫だったものを再編集し改題をして3年前に出た。 収録されている文の多くは90年代のはじめ。 内容としてはこの改題がふさわしいのだが、もとの『日本人は笑わない』の方が刺戟的である。

 で、はなしは光文社文庫である。これが最近おもしろい。 何十年前に絶版になったものを文庫で出している。 きょねんの12月には、八代目・坂東三津五郎の『食い放題』(いまの三津五郎氏は十代目である)、 開高健のルポルタージュのシリーズも出ている。 ただ、その文庫化は脈絡の読めないもので、岡潔(大数学者・故人)の随筆を一冊だけ、ぷぃと出版するので何だか怪しのだ。 ほかには江戸川乱歩全集を文庫化しているし、<古典新訳文庫>と云うのも何年前からか出ている。

 この出版社、むかしはカッパブックスで売っていたのを思いだした。 子どものころから本屋でみたがまったく無縁で、いつ消えたのか知らないが、背表紙くらいは覚えている。 思えば懐かしい。 山本夏彦の『私の岩波物語』(文春文庫)にこんなくだりがある。 <社長は神吉晴夫(故人)である。講談社からいでて講談社より講談社らしい人で、 出版は創作だと称し商業主義に徹するのはいいが、著者をあごで使うようなところがあった>、らしいが 光文社文庫は何が出るかと云う面白さはある。
'08年01月17日

藪入り

 ようやく普段に戻った。 なに、テレビ番組のことである。 正月休みの特別番組(穴埋めの2時間もの)ばかりでみるものがなかった。 藪入りのきょうになって、テレビは普通になった。 どうしたの、地デジの準備でもしてたのか知らン。 で、『相棒』をみた。

 第11話「ついている女」は以前のドラマの続きものとは直ぐに察しはついた。 前に、「ついてない女」と云う話があったのを覚えているが、どうも鈴木杏樹と結びつかない。 テレビ朝日の番組サイトをみると、以前のシリーズが残っていて(これは知っていた)、 2006年3月1日放送である。 これで話はつながった。 鈴木杏樹が空港へ向かうシーンも思いだした。 ところが、みていた番組の方は<つづく>と、おいおい。

 テレビ局が番組の専用サイトをつくるのは普通である。 視聴者が書き込める掲示板を用意しているのは当たり前なのはわかる。 わからないのはNHKで、終わった番組はさっさと削除するのなぜか。 手間暇かけたものを捨てるのである。 民放は過去のぶんはきちんと残っている。 サーバの容量の問題ではないわけで、 小さい番組は案外みるのだが、その専用サイトはなかったりするので、 NHKのサイトは退屈する。

 不祥事を起こして受信料の不払いがあった。 いまは持ち直しているらしいが、その前は民放の大資本であるフジテレビの2倍の資本(つまり受信料)のNHKである。

 著作権を恐れてのことなら見当違いである。 <みなさまのNHK>を色々と裏切ったNHKであるが、外部委員会が出来たのかどうかも知らないが、 サイトぐらい残したほうがいい。 さて、地デジである。3割が準備しているそうだが大丈夫か。
'08年01月16日

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