日常茶飯

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IP電話

 通信会社が、「光でネットをしませんか」と云ってくるたびに断っている。 いまのところはADSLで間に合っているのだ。 テレビのコマーシャルでも、「光は高くない」と頻りに云っている。 どうやら固定電話をIP電話に替えた分が安くなるだのようけで、 矢張り「光は安くない」のだろう。

 ADSLのモデムは配線を変えればIP電話が使えるようになっているが、その気がない。 IP電話は安いだろうが、通話中に途切れたり、繋がらなかったりするのは厭だから固定電話を使うのである。 そのうえIP電話は停電のときは利用できないし、通信障害が発生すると復旧に時間がかかる。 要するに通信品質の安定したアナログの固定電話に比べて、IP電話の品質をいまだに怪しんでいるだけである。

 ことしから電話の利用料金明細書に、<ユニバーサルサービス料>と云う項目が加わった。 固定でも携帯でも電話の利用者は、ひとつの電話番号について毎月7円を支払うようになった。 固定電話を採算の合わない過疎地だろうが全国一律にこれまで通りのサービスを維持する制度で、赤字をこれで補填する。 あまねく公平のユニバーサルサービスだけど、知らずに払っている人も多いんじゃないかなァ。

 ところが、総務省はNTTの固定電話の全国一律サービス制度を廃止すると云う。 固定電話を維持するよりもIP電話に移行を促すように判断したようだ。 利用者は増えているが、 まだまだ技術水準は疑わしいと思うのだけど、どうしたの総務省。
'07年08月29日

レジ袋

 ゴミの分別が色々とやかましく云われるようになって、 いつ頃だったかゴミ袋は中身が見える透明なのものじゃないといけない事になった。 それに合わせるようにスーパーのレジ袋が白いものから透明になって、これが丁度ゴミ袋として使えるのである。 分別をすれば、うちでは資源ゴミが圧倒していて、生ゴミなどの普通ゴミはそれほど多くはないから、 レジ袋に小分けして包んで出すのである。

 そのレジ袋は、エコロジーの敵だのレジ袋を減らせ、と随分前から叩かれている。 それで、レジ袋を有料にしようと考えたようだけど、一部のスーパーの実験店で試しているそうだが、 今のところ有料になると云う話は聞かない。

 買い物袋を持参すればレジ袋は減ると云う事で、レジの近くに<エコバッグ>だとか <マイバッグ>(厭なコトバ!)をよく売ってある。 先月中旬、銀座のある店に長蛇の列ができた、とテレビのニュースで云っていた。 アニヤ・ハインドマーチのエコバッグを目当てに、五百個の限定販売に一万人以上が抽選に並んだと云うものだった。 これじゃファッションだね。 環境省の調査では、<マイバッグを持っている>と云う人は約6割にのぼり、<マイバッグ>は人気があるのだそうだ。 で、レジ袋をもらわない人は約1割だけ。 <マイバッグ>を持ちながらレジ袋を使う人が多いと云う事になる。 新聞によると、「レジ袋は小分けのゴミ袋としても便利」と、これはわかる。 また、「マイバッグを汚すのが厭だと云って、もらったレジ袋に商品を入れ、 さらにそのレジ袋をマイバッグに入れる人も多い」、とか。

 自治体によっては、ゴミを有料化しているところもある。 市などが決まったゴミ袋を販売すると云うもので、実質はゴミを出すのに課金するのである。 この様なところでは、レジ袋はゴミ袋として使えないわけで、果たしてレジ袋は減っているのか知らん。
'07年08月22日

錬金術

 ちょうど一年前に、長年使っていたデスクトップのパソコンを処分した。 処分と云っても、03年からはじまったメーカーが回収して再資源化するリサイクル制度に則り粛々と行ったのである。 その手続きは結構面倒なんですね。 メーカーに回収リサイクルの申し込みをして、 料金を支払い、伝票を受け取り、郵便局に引き取り回収の手続きと、全部で6つの手順がある。 回収するのがなぜ郵便局なのかは知らない。

 処分したとき、郵便屋さんが、「リサイクル料って高いんですよネ」と云ってパソコンを持って行った。 今どきのパソコンは購入料金に含まれているけれど、リサイクル料は安くない。 その上、実際に再資源化されるものは少ないと聞いた。 日曜日になると近所を循環する家電回収業者のクルマはよく見かける。 あれに引き取って貰えばタダで済むと云うことか。

 パソコンが普及していなかった時分のこと。 パソコンの基板には少量だが金などの貴金属が使われていて、 廃棄パソコンから貴金属を取り出す輩がいた。 それが今やパソコンは家電の仲間になるほど普及しているのだから、 塵も積もれば金の山となるだろう。 その辺の事情について、先日の日経に記事が載っていた。

 中古パソコンから再資源化される金属は、金に白金、インジウムなど。 インジウムは液晶パネルに不可欠な材料で、 白金は様々な触媒に利用される。 このリサイクル制度で、メーカー経由で再資源化に回されるのは、廃棄パソコン全体の10%程度と云うから、 明らかに少ない。 残りは何処に行くのか。 <国内のパソコンの廃棄数の三割強>が海外、中国や東南アジア、中東に流出していると云う。 金について云えば、一年間に金額に換算して最大百億円が海外に流れ出ている計算になるそうだ。 <中国の業者が日本より高値で買い取ってくれる>と云うのは、横流し仲介する廃品業者の弁。 おやまあ。
'07年08月18日

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