日常茶飯

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目次

砂書帖 ・ アップデート

 ▼ マイクロソフトが11月のセキュリティ更新プログラム(修正パッチ)を公開する日である。 以前は、公開されてから何日か待ってパッチをあてていた。 何故と云うに、アップデートするとシステムは改変されるのだから、不具合が生じてもおかしくはないのであって、 事実そう云うこともあった。 ところが、毎月毎月修正パッチが現れるものだから、面倒になって、その日にアップデートするようになるから嫌なものである。 せめて用心のため、ITpro やINTERNET Watch のサイトの記事を見てからにしている。

 ▼ 記事を見れば、Flash Playerのセキュリティ・ホールが修正版が出ている。 こちらを先に片付けた。 それからマイクロソフト・アップデートを実行すると、パッチは5件。 随分と時間がかかった。 再起動してくださいと、ハイと答えて待っていると、再起動に失敗した。 これが怖い。 その儘、放っていたらまた再起動を初めて、今度は無事に起動した。 やれやれ、と思ったけれど、いずれ再起動できなくなる日が来るのではないか、と内心は思っている。 でも、修正パッチの公開を勝手に打ち切るマイクロソフトだもの、その日まで持ちこたえると云う事もある。 リナックスは、まだ頼りないし。
'06年11月15日

豆腐い

 きのうあたりから肌寒くなった。 きのうは天気図の気圧線は列島を縦に走る冬型で、 テレビでは初雪だと云ってたけれど、きょうは緩んだ。 でも紅葉はまだである。

 きのう日曜日の午時なんとなくNHKのお笑い番組をみていた。 ちかごろのNHKはそんな芸人を売り出す番組をやっているのは怪訝(けげん)である。 そのうち、みんな消えて仕舞う。 波田陽区は何処へ行ったのだろう。 日本語変換ソフトATOK 2005 はこの<ギター侍>の名前を覚えていて漢字に変換する。 辞書に覚えさせているに過ぎないけれど、それならと、別を試してみた。 すると、金原亭馬生(きんげんてい ばしょう)は変換できないのは、このソフト・メーカーの教養を疑うしかない。

 で、そのNHK番組。 トリは落語家の柳家権太楼さんで、これは面白かった(この番組、どう云う趣向だろう)。 落ちは下ネタだったけど。 権太楼さんで思い出した。

 権太楼さんの「江戸が息づく古典落語50席」(PHP文庫)の中で、「甲府い」は好きになれないと書いている。 噺はたしかに平坦である。 だが古今亭志ん朝のCDでは、 「ごく穏やかなところを一席お付き合いをいただきます」、と始まる豆腐屋の噺は何かほのぼのとして可笑しい。 好きになれないとは演じきれないと云うのであろう。

 と、続きを書こうと思うのだけれど、この辺で寝酒でもと、お仕舞いにしたい。 酒気帯び作文は怖くはないけれども、遠慮する。 炭酸水の蓋(ふた)がポンとあいた。
'06年11月13日

おとない

 <学校から走って帰って玄関を開けると、三和土(たたき)に薄い水色の、女物の草履(ぞうり)がある。 …(中略)…脱いであるのが草履のときは、お土産は果物か洋菓子である。 これが下駄(げた)だと和菓子とか水羊羹(ようかん)、男の靴だと見当がつけにくい。 下ろしたランドセルの上に学帽をきちんと置いて、 廊下から真っすぐに座敷へ入り、手をついて挨拶(あいさつ)をする。 今日のお客様は、はじめての人らしく、 一年生にしては背が高いとか、 口元がお父さま似だとか、よく見もしないでいろんなことを言う。 母の方も「なんですか、もう…」などと、 意味のないことを途中まで言って、あとは笑っている。 だいたいこの辺かなと思うころ、母が小さな目配せを送ってよこし、 私はもう一度丁寧(ていねい)にお辞儀(じぎ)をして立つ>

 今月のちくま文庫のひとつ、久世光彦(くぜ・てるひこ)の『むかし卓袱台(ちゃぶだい)があったころ』。 そのなかの随筆の冒頭である。 昭和十年代の東京。 久世さんが子供の時分は、三日にあげず来客があった。 それが今ではないし、こちらも訪問しなくなった。 あのころ客が多かったと云うのは、電話がなかったせいである、と云う。

 その時分は他家を訪問するのに郵便でやりとりした。 <何日の何時、こういう用件で伺いたいが如何なものだろうか。 わざわざ御足労いただいて恐縮だが、御来駕をお待ちする>、と云う具合。

 今では何かと電話で済ませる。 わざわざ訪問するにおよばない。 ところが電話のないむかしは付き合いにも味があったらしい。
 <思い立ってすぐに番号を回す電話より、訪ねる方も迎える方も、誠実な気がするのである。…(中略)… わざわざ足を運んだということが、まず誠意のはじまりである。 他に用がないわけでもないのに、その時間を空けて待っているのが、それに対する答えである。 座敷で向かい合っていると、縁側から気持ちのいい風が入ってくる。 その風をいっしょに快く感じるから、ふとわかり合うことだってある>
'06年11月09日

立冬の記

 きょうは寒いと云うほどではなかったが、風は強かった。 午(ひる)時に通りを歩いていると、風が邪魔して歩きづらい。 駐輪場の自転車は見事にばたばた倒れていた。

 夕飯後、USBメモリ型の音楽プレイヤーのボタンをあれこれといじっていたら、 何だか知らないけれど、ストップウォッチが表示された。 これまではタイトルが表示されていたのに、いくらボタンをいじっても時間をカウントダウンするものだから困った。

 元来、マニュアルと云うのは見ないのである。 機器とはマニュアルなしでも、使う目的がはっきりしているのだから、何となくいじればわかるものが当たり前だ、 と云う気分がある。 それで、色々いじってみても埒(らち)が明かない。 仕方がないので、付属のCD-ROMからマニュアルをインストールした。 つまり紙のマニュアルではないのだ。

 見れば、なあんだ。 ついでに時刻の設定の仕方もあったりして、思いもよらない機能があるものだ。 これにて一件落着。 夜になり肌寒くなった。 あしたは寒いと云う。
'06年11月07日

型録

 先日、知人が結婚式に出席したら引き出物にカタログを渡されたと云う。 家に帰りカタログの中から商品を選んで添付の葉書で知らせてくれ、と云う趣旨らしい。 そのカタログがやけに分厚く重いので、持ち帰るのに難渋したと云ってたが、その口ぶりは何とも可笑しかった。

 ちかごろでは盆暮れの贈り物もカタログで選ばせるのがあるそうだが、それは郵送されるから重くはない。 そんな重いカタログの結婚式とはどんな結婚式かと思った。

 一月ほど前、カードのポイントがまもなく期限が切れて無効になると云うので、 カタログが送られて来た。 余り考えずに選んで送ったンだけど、忘れていたら、その商品が届いた。 それがコードレスヘッドホンと云うもので、当たり前だけどヘッドホンに線がない。 音源をトランスミッターに接続して、ヘッドホンで受信する。 約7メートルの範囲内で受信可能らしいのだけど、 使ってみるとノイズがする。 これじゃァ、使えない。

 ヘッドホンは付属の充電式のニッケル水素電池を使う。 充電はトランスミッターでするのである。 おお充電器があるよ、と云ったら、何でそんなものを選んだの、と笑われたけれども、カタログではわからないのだ。 何だか落語の甚兵衛さんみたいだね。
'06年11月06日

試し酒

 あわただしかった十月は過ぎて仕舞い、 十一月になると漸(ようや)く秋らしくなったと感じる。 日曜のきょうは朝から清々しいので、少し遠くまでぶらぶらと散歩した。 野山を散策するわけではないから別に珍しいものは何もない。 いや、住宅街でも面白いものはあって、やたらとマンションが建っている。 窓は南向きに決まっている。 部屋は明るいし、夏は日が高く冬になれば部屋の中まで日差しが届く。 ところが、大概のマンションはあっちこっちを向いている。 なかには南側が一面壁と云うのもある。

 何故だろうと思ってみたが、よく見て見るとわかる。 生活に合わせるのではなく土地の形に合わせているのだ。 デベロッパーは土地を手に入れると、形に合わせて容積率いっぱいに設計するから変な物になる。 おかしな業界と云ったらそれまだけれど。

 図書館に寄ると、古今亭志ん朝の対談集、『もう一席うかがいます。』(河出書房新社)があったので借りた。 それから酒屋の安売り店。 そんなに安くないンだね。 シングルモルト白州(はくしゅう)を買った。 で、いま試しているンだけど、なかなか旨いと書けばうそにならないような旨さである。 お酒のわかる人はわかる話であろう。
'06年11月05日

プラグ&プレイ

 10年前はパソコンのプリンタケーブルのコネクタは、大きくて不細工で如何にもパソコンらしい趣があった。 それが今ではUSB接続になり漸くプラグ&プレイと云えるものになった。 以前は、プレイは「Play」じゃなくて「Pray」だよと揶揄されたものである。

 Windows XP はUSBケーブルをポートから引っこ抜いても問題はないけれど、 Windows 2000 では引っこ抜くと、「デバイスの取り出しの警告」と云うダイアログが現れる。 <デバイスを停止させないで取り出しました。 デバイスを停止させないまま取り出すと、 コンピュータがクラッシュして貴重なデータが失われることがあります>、と恫喝される。 そこで、タスクバーにある「取り外し」アイコンをクリックしてデバイスを停止すると云う儀式を行って引っこ抜く。 ただし、プリンタやマウスは例外で、プラグをポートに差し込むとプリンタやマウスのアイコンがタスクバーに現れる。 引っこ抜けばアイコンも消えて仕舞うからよく出来ている。

 先月からUSBメモリタイプのウォークマンを使っている。 軽くて邪魔にならないので便利だなぁ。 電源はパソコンのUSBポートから充電するのであるが、 3分充電して3時間使えると云うことらしい。 フルに充電するのに1時間程度だと云うが、そんなものである。

 で、USBポートに差し込んでいるときは、なんにもアイコンが現れないのを怪しんだのは間違いではなかった。 引っこ抜いた途端に、「デバイスの取り出しの警告」と云うダイアログが現れる。 まあ、実害はないのだけれど、毎回ダイアログで恫喝されてもいい気はしない。 何とかしてほしい。
'06年11月02日

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