日常茶飯

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目次

早起き

 この2週間ほど忙しくて朝も普段より1、2時間早く起きるようになった。 段々と夜も早くなってきて辻褄が合うようになると、疲れが溜まると云うことはない忙しさである。 峠を越えたので週末には片付くだろうから、来週は普段の生活に戻るだろう。

 こう云うとき朝の一杯のコーヒーは旨い。 また寝酒のウヰスキーも旨い。 好きなように呑んで、それでいて矩(のり)を超えることはない。 だったらこの儘つづけようかな。
'06年04月14日

砂書帖 ・ 月例アップデート

 ▼ あした公開される予定のマイクロソフトの月例パッチ(セキュリティ更新プログラム)は5件だそうだ。 中に、Internet Explorer(IE)の累積パッチが含まれると云う。

 ▼ ところが、IEの累積パッチを適用するとActive Xコントロールに関する仕様が変更されて、 一部のWebアプリケーションが正常に動作しなくなる可能性があるのだと。 それでマイクロソフトは、その仕様変更を無効化するパッチを用意するそうだ。

 ▼ ただし、この無効化パッチは Windows Updateでは公開されないそうで、 マイクロソフトのWebサイト「ダウンロード・センター」で入手する必要があると云う。 無効化パッチは、累積パッチをあてた後に適用するものである。 と以上、日経BP社の IT Pro のきのうの記事より。 何だか知らないけれど、ややこしいことをするものだね。
'06年04月11日

改変するものではない

 この何年かの間で、うちの近所の街並みはすっかり変わった。 コンビニやお店が閉店したテナントには、また別のお店が入ったり、 ビルやマンションだけでなく戸建ても新築に建て変わったりと、 気がつけば景観もすっかり変わった。 建物を解体し、更地にして、暫く経つとマンションが建ったり戸建てになったりする。 この繰り返しである。

 衣食足りて礼節を知る。 ここには衣食はあっても住がない。 鴨長明の方丈の住まいは、組み立て式のもので、プレハブ住宅の元祖だと云う。 むかし江戸の町では、火消しは鳶(とび)職が担っていた。 放水で消火する以前の時代だから、火元の風下の家を破壊することで類焼を防いだ。 家を壊されて有り難がったのだろうか知ら。

 住居は破壊するために建てるのは今も変わらない。 建物より土地に価値がある。 長嶋修著『住宅購入学入門』(講談社)によると、 新築住宅はマンション・戸建てを含めて年間110万戸が造られている。 その一方で、中古住宅の流通は、たった16万戸だそうだ。 全住宅取引の中で、中古住宅は1割に過ぎない。 ところがイギリスでは9割で、アメリカでも8割近い。 耐用年数(代替わり周期)では、日本が30年。 イギリスは141年、フランスは85年、ドイツは79年、アメリカが103年と云う。

 先進国の中で、ひとり日本の住宅は「耐久消費財」扱いで粗末なのだ。 住むほどに価値のある方がゆたかに違いない。 「ヴィンテージもの」がいいに決まっている。
'06年04月09日

寝酒

 私は晩酌はやらないが寝酒はする。 この何年前からハイボールである。 これは一杯目が断然うまい。 ソーダ水の栓を開けた最初だからだろう。 喉の渇きがうるおい、これで一日が終わったという気がする。 二杯目から三杯目になると、只の水割りとさほど変わらない気がするが、 それはどうでもいいことで、うっすら酔いが廻り眠くなる。

 ここで止めようかと思うけれど、ついつい呑むこともある。 それでも寝覚めはいい。 ウヰスキーは残らない。 でも、あんまり飲み呑み過ぎるのは請け負えない。 そう云うときにこの作文を書いていることがあるけれど、 おかしなことを書いても知りません。
'06年04月08日

お話中

 ゆうべ電話のことで用があってNTTの116番にかけると、音声テープが流れた。 ただいま混み合っています、しばらく経ってからもう一度お電話ください。 四月の初めだからだろうなあ。 しばらく待ってかけてみると、 順番にお繋(つな)ぎしてます。その儘(まま)でお待ちください、と云った後に奇妙に明るい音楽が流れた。 その繰り返しが3回だったか4回だったか、ようやく繋がった。 何某さんと云う人に繋がって用件を伝えると、「しばらくお待ちください」と云って、 担当が変わって誰某さんが出て来たものの、「ただいま混み合ってまして、その件につきましては、 あす改めてこちらからお電話します」。 午後6時以降ならいいよ。 どうやら私の用は急ぐものではないらしい。

 きょうNTTの誰某さんから電話があった。 咳き込んだ声で、「何処まで話しましたでしょうか」、と云うので初めから伝えると、 「ああそう云うことでしたね」とか何とか云って咳き込んで仕舞う。 用件の一つが済んで、いきなり保留の音楽が流れてしばらく経って、「もうしばらくお時間ください、ゲホゲホ」、 と切れて仕舞った。 何だろうと思っていたら、しばらく経ってまた掛かってきて用件は済んだ。 同情すべきか分からない。
'06年04月06日

映画はリズム

 まえから読みたいと思っていた本を、きのう本屋で探し求めて、ようやく先ほどから読みはじめているのが、 杉山平一著『映画芸術への招待』(編集工房ノア)である。 1975年に講談社現代新書として刊行され、その後、B六版で復刊された。 奥付には1999年の発行とある。 実はこれを知ったのは、出久根達郎さんの読書エッセイ集『風がページをめくると』(ちくま文庫)で、 そうとうな褒(ほ)めちぎりようだ。

 「感動するのは、著者の誠実さである。 映画がいかに私たちに大切なものであるか、いろんな例を引いて説明する。 この例の適切さ、また面白さが、本書をきわだたせている。 映画の魅力を説いた本は、映画の数ほどあると思うが、面白いと感じる解説書は、案外にない」。 つまりマニア仲間に語るような口調の嫌らしさがない。

 杉山氏は、映画は音楽である、と説く。 優れた映画にはリズムがある。 そのリズムを説明するのに、氏は中学校時代に百人一首のある歌が莫迦莫迦(ばかばか)しく思ったと云う話を持ち出す。 「あしびきの山鳥の尾のしだりおのながながし夜をひとりかも寝ん」と云う歌である。 「そこには山鳥がいるわけでなく、ただながい尾をもっているので、ながさの形容にもってきただけであり、 山鳥を出すのは、あしびきの、という枕詞(まくらことば)が必要であったという。 たった三十一文字のなかの大半を、こんな無意味なもので並べるもったいなさが、全然わからなかった」。

 なぜこれが名歌とされ、何百年のあいだ愛誦(あいしょう)されたのか。 それは、ただローマ字で書くとわかると云う。 「の、と、お」にあるOの字が十一重なってゆく節奏のリズムのためであったと。 この様に映画の話でそれにとどまらないのがおもしろい。
'06年04月03日

綱引き

 利用しているプロバイダのASAHIネットが、光ファイバー接続のキャンペーンをやっている。 NTT工事費無料、NTT契約料無料、月額費用最大4カ月無料。 「無敵の光だ!光 with フレッツ」キャンペーンだそうで、はじめ何だか分からなかった。

 いま使っているADSLでは、月額利用料金はNTTとプロバイダに別れて払っている。 NTTの回線料金が大でプロバイダは何百円しか掛からない。 その前のダイヤルアップ接続の頃にはプロバイダへの払いは大きかったから、 プロバイダは月々僅か何百円でやっていけるのか知らんと思っていたけれど、 この「光 with フレッツ」と云うのはNTT光回線の請求先をプロバイダの方に変更して一括して支払うのだと知った。

 一方、NTTのサイトを見ると「フレッツ・光プレミアム」と云うのがあって、こちらはプロバイダの料金込みで受け付けている。 どちらがお得か一瞥(いちべつ)して分からないほど複雑だけれど、 申し込みの窓口が2つあって、NTTとプロバイダで綱引きしているんだな。 この業界もたいへんだ。 それにしても意思伝達が下手なのは困る。
'06年04月02日

忙中忘却

 余りに忙しいと頭の中の別の部分が疎(おろそ)かになるようで、 やるべき事をついうっかり忘れてしまう。 うちに来る私宛の郵便物はたいがい急ぐものでないから、 封を開けずに机の上に重ねている。 後で纏(まと)めて見るのだが、 何年か前に忙しさにかまけて、直ぐに返事を出すべきものが含まれていたのを忘れていた。 苦情を云われて恐縮した。 以後気をつけようと思ったものの習慣そう易々変わるものじゃない。

 代わりに受け取った郵便は、一つひとつ封筒の宛名の上に日付を記入することにした。 そうすることで封筒を一々見るようになった。 爾来、郵便でしくじることはない。

 先日は、クレジットカードの伝票の控えに覚えのないものがあった。 3月某日にファンシーボックスと云うのを2つ買ったことになっているけれど丸で記憶にない。 ボックスなら何かの箱か知らんと考えてみるにも、買った覚えはないし、うちの中にも見あたらない。 高価なものではなく文房具程度の様でどうでもいい事だけれど、覚えがないから益々気に掛かる。 それで手が着かなくなって、思いめぐらしてどれくらい経っただろう。 ふと思い出した。 なあんだプレゼントにクッキーの詰め合わせを送ったのだった。
'06年04月01日

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