日常茶飯

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目次

生誕何十年の人びと

 Web上の新聞記事や文章などの面白いものや気になるものは、データベースに保存している。 そうしておくと後で役に立つことがある。
 昨晩その私的データベースを検索していると面白いものを見つけた。 1994年8月3日の新聞記事で、たぶん朝日新聞のデータベースからコピーしたものだと思う。 10年ほど前は無料で記事のWeb検索が出来たのである。
 「時代が見える1603人 時ながれて(戦後50年プロローグ)」と云う見出しの記事で、 1900年から1976年まで毎年生まれた各界著名人を並べていて、総勢1603人が年ごとに並んでいる。 人選は朝日の好みだろうが、見ていると矢っ張り時代が見えて面白い。
 そこで戯れに、10年間隔でダイジェストしてみた。 1905年生まれは生誕百年の人びと、1915年生まれは生誕90年と云う具合である。 生きている人もいれば死んだ人もいる。 知らない人もいれば、気に食わない奴もいるけれど世代毎の時代が浮かぶ。 誕生月は省略したが、生まれた月順に並んている。


1905年生まれ
福田赳夫、ディオール、伊藤整、万城目正、片岡球子、大河内一男、椋鳩十、 田辺茂一、牧野周一、志村喬、織田幹雄、辰巳柳太郎、ショーロホフ、 加藤楸邨、阿部定、サルトル、入江相政、石川達三、水谷八重子、グレタ・ガルボ、 円地文子、平林たい子、島田正

1915年生まれ
柳家小さん、むのたけじ、水の江瀧子、野間宏、小島信夫、八尋俊邦、 梅崎春生、松田敏江、横井庄一、飛鳥田一雄、亀倉雄策、オーソン・ウェルズ、 泉靖一、吉野俊彦、I・バーグマン、尾上梅幸、殿山泰司、市川崑、F・シナトラ、 戸板康二、エディット・ピアフ

1925年生まれ
三島由紀夫、栃錦、豊田章一郎、伊藤栄樹、梅原猛、江崎玲於奈、 速水優、永井路子、松山善三、橋田壽賀子、木島則夫、加藤芳郎、謝国権、 藤沢秀行、大滝秀治、杉本苑子、芥川也寸志、色川大吉、丸谷才一、荻昌弘、杉下茂、 サッチャー、桂米朝、免田栄、金大中

1935年生まれ
大江健三郎、E・プレスリー、倉本聰、柴田翔、李恢成、岸洋子、 畑正憲、園山俊二、美輪明宏、野村克也、筑紫哲也、堺屋太一、朝丘雪路、 富岡多惠子、羽田孜、小澤征爾、赤塚不二夫、蜷川幸雄、ジュリー・アンドリュース、 アラン・ドロン、水原弘、寺山修司

1945年生まれ
佐高信、落合恵子、はしだのりひこ、永田洋子、逸見政孝、 吉永小百合、栗原小巻、宮本信子、鰐淵晴子、阿木燿子、スー・チー、原一男、 松島トモ子、青江三奈、黒鉄ヒロシ

 --------- 戦前と戦後の区切り --------

タモリ、重信房子、田中直毅、永井豪、室伏重信、樋口久子、水前寺清子、小栗康平、富司純子

1955年生まれ
所ジョージ、K・コスナー、伊藤蘭、秋吉久美子、春風亭小朝、 西城秀樹、鳥山明、江川卓、掛布雅之、中村勘九郎、具志堅用高、千代の富士、 明石家さんま、アグネス・チャン、倉本昌弘、郷ひろみ、ビル・ゲイツ、 中野浩一、野田秀樹、松山千春、福島瑞穂、世良公則

1965年生まれ
南原清隆、ブルック・シールズ、野村宏伸、さくらももこ、吉田美和、 沢口靖子、中森明菜、中村橋之助、吉川晃司、古田敦也、長谷川健太、 中田久美、柏原芳恵、ルビー・モレノ、尾崎豊、池山隆寛、本木雅弘

1975年生まれ
尾上辰之助、城彰二、千葉すず、田村亮子、小菅麻里、内田有紀
'05年06月15日



 ホタルが乱舞する季節になった。 ずいぶん前になるが友人と大きなゲンジボタルが棲息する渓流に行ったことがある。 橋の袂にある階段を下りると、谷底にある川の淵は大きな岩ばかりがあって、 それを登っては降り登っては降りしながら川下へと向かう。 その内にとっぷりと日が暮れて目的の場所に着いた。
 暗くなった向こう岸に大きな木が枝を生やして覆っている暗闇にホタルが一斉に光を灯している。 静寂の中で、明滅する光はまるでシンフォニーを奏でるようで美しかった。
 ホタルが光を明滅するのは求愛行動だと云われている。 それを見て何かリズムを感じるのはこちらの勝手で見ていて楽しい。 先日の新聞によると、ホタルの光はお腹(なか)の端の発光器で作られる。 ルシフェリンと云う発光物質が、高エネルギー化合物のATPと反応する 熱を伴わない発光だそうだ。 またゲンジボタルの光は明滅する間隔が東西で差があって、 東日本では4秒に一回で、西日本では2秒だと云う。 専門家によると遺伝子のせいだとも気温のせいとも云われているが、 どちらの説も決定的な決め手に欠けると云う。
'05年06月14日

砂書帖 ・ セキュリティ

 ▼ 日経BP社の IT Pro の記事によると、 マイクロソフトは今月のセキュリティ修正パッチを15日に公開するそうだ。 修正は10件、内7件がWindows本体に関するもので、 中には深刻度が最も高い「緊急」のものが含まれると云う。

 ▼ きのうウィルスメールが一通やって来た。 確かめていないが、プロバイダを装っているので、以前のと同じものだろう。 面倒だから、スパムブロックのフィルタに設定を追加して、スパム扱いにした。 もっと早くするべきだったな。

 ▼ 時々Windows 2000 の画面が固まって応答しないことがある。 マウスは動くが、何処をクリックしても応答しない。 たぶん、ウィルス対策ソフトのせいだと睨んでいるが証拠はない。
 そのときは、[Alt]+[Ctrl]+[Del]キーを押すとWindowsのセキュリティと云うのが現れる。 下にあるタスクマネージャと云うボタンをマウスで2回クリックすると元に戻る。 何処で覚えたのか記憶にないが、これで治るので我慢している。
'05年06月13日

翼(つばさ)

 1つ前でふれた武満徹。 歿後9年、生誕75年。 武満徹については改めてまた書こうと思う。 ここでは武満徹による作詞・作曲の「翼」の歌詞を引き写す。 1982年、舞台『ウィングス』のために作曲したものに、のちに武満自身が詩をつけたもの。 10年前に或るニュース番組がエンディング・テーマに使った。

♪ 翼  (作詞・作曲:武満徹)

風よ 雲よ 陽光(ひかり)よ
夢をはこぶ翼
遥かなる空に描く
「希望」という字を

ひとは夢み 旅して
いつか空を飛ぶ

風よ 雲よ 陽光(ひかり)よ
夢をはこぶ翼
遥かなる空に描く
「自由」という字を
'05年06月11日

帰りなんいざ

 帰りにタワーレコードを覗いてみたが、別に用があるというのではなかった。 近頃ではCDで音楽を聴くことが殆どない。 この前CDを買ったのは、カルロス・クライバーの追悼盤でもう去年のことである。 だから最近はどんな新譜が出ているのかも余り知らない。
 久しぶりの店内は「パリのアメリカ人」が流れていた。 目につく場所に『ベスト・クラッシック100』と云う6枚組のCDが並べてあった。 こう云うのが今売れているのかな。 曲目を見ると、「ゴルドベルク変奏曲」はアリアだけ、 フォーレの「レクイエム」もピエ・イエスだけと、曲をぶつ切りにして並べたようで何だかつまらない。 その後店内を一通り廻って見てみた。
 目を引いたのはソプラノの唐澤まゆこ、『なつかしい未来~日本のうた』である。 「赤とんぼ」、「朧月夜」、「この道」や「夏の思い出」など懐かしい歌が収まっている。 試聴してみると、可愛い顔立ちからは思いもよらない見事な歌唱に聴き入ってしまった。 他にも武満徹の曲が4曲入っていて、「燃える秋」は良かった。 矢っ張り武満は天才だ。 懐かしい歌がこう云う素晴らしい歌唱で蘇るのかと感心した。
 思わず長居してしまった。 さあ帰ろうと、店を出て家路についた。 いい曲を聴くと、矢っ張り気分がいいね。 ついでに表題に懐かしい字句を転ばせてみた。


唐澤まゆこ ユニバーサル クラシックス ウェブサイト
www.universal-music.co.jp/classics/artist/mayuko_karasawa/
'05年06月09日

新製品

 リナックスPDA、ザウルスの新製品SL-3100が出た。 これまでのSL-3000と同様4ギガバイトのハードディスクに、 フラッシュメモリが16メガバイトから128メガバイトに増えて、 趣味と学習のソフトウェアを多く搭載しているらしい。 すると旧モデルのSL-C3000は値下がりするのかしら。
 PDAのことは知らないが、パソコンやデジカメは新モデルが出ると古いモデルは値が下がる。 以前買ったノートパソコンは買い時を一週間ほど誤って1万円ほど高かったが、 デジカメは見事に底値で買ったのだ。
 以前、パソコンショップにザウルスを見に行ったら、 電子辞書売り場に置いてあった。 PDA市場は縮小するばかりだけれど、電子辞書は人気があるのは売り場を見てわかった。 そしてザウルスは広辞苑などの辞書も搭載されている。 売り場に置いてあったザウルスで広辞苑を引いてみると、これが面白い。 マルチメディア辞書になっていて、「カワウソ」を引くと下の方にリンクがあり、 ペンでタッチするとカワウソの映像が現れて、なかなかいいなと思った。
'05年06月08日

御馳走帖 ・ 真贋

 ▼ もう10年以上前のことだったと記憶するが、 居酒屋が古酒と称して古くなっただけの瓶(びん)詰めの日本酒を出して、 怒った客が裁判を起こした話を三面記事で読んだ覚えがある。 その時分はマンガの『夏子の酒』で一寸した日本酒ブームになっていた。

 ▼ 瓶でお酒が熟成するわけはないが、案外騙されるのかも知れない。 以前、ニッカウヰスキーのホームページを見ていたら、 ウイスキーについての豆知識みたいなページがあって、 誤解の一つに、ウイスキーは古いほどいいのだと云うのがあった。 解説の最後に「なお、ウイスキーはビンの中では熟成しない」と書かれていて笑ってしまった。

 ▼ ざる蕎麦を食べるときは、蕎麦に一寸ワサビをのっけて食べる。 そのワサビの風味が好きである。 多くつけすぎると鼻に来るが、それは一瞬だけですぐに抜けてしまうのがワサビである。 それに対してチューブの練りワサビはいつまでも辛いから、 あれはワサビではなくてカラシが混ざった偽物だろう。

 ▼ 前にドイツ文学者の高橋義孝の随筆集を読んでいたら、 誰にでも簡単に出来て、しかも旨いパスタ料理のことが書いてあった。 スパゲティ・ビアンカと云うもので以下のようなもの。
 スパゲティそのものに味を付けるため多めの塩を入れて茹(ゆ)でる。 絶対に茹ですぎない。 皿に茹で上がったスパゲティを盛り、その上にバターの大きなかたまりをのっけて、 粉チーズをうんと振りかけ、フォークとスプーンを使ってよくまぜて食べる、 と云う至ってシンプルなものである。
 これには注釈があって、粉チーズは市販のパルメザン・チーズでは不味くて駄目だと云う。 本物のチーズの大きなかたまりを買ってきて、 食べる前に適当な分量をチーズおろしでおろしてそのつど粉チーズを作るのだそうだ。
'05年06月06日

情報源

 夜のワシントンDCを一台のタクシーが走る。 ワシントンモニュメントの近くを通り過ぎ、何処へ行くのか知らないけれど、 やがてタクシーは止まりひとりの記者が辺りを窺いながらタクシーを降りた。 そうして闇の中へ消えた。 記者が人気のない暗い地下駐車場に入っていくと、柱の影からその男が現れた。
 うろ覚えだけど確か映画『大統領の陰謀』にこう云うシーンがあった。 ワシントン・ポスト紙のボブ・ウッドワード記者と、 その男とは「ディープ・スロート」と呼ばれた情報源である。 ディープ・スロートの正体は政府高官とも云われていたが、 ウッドワードは本人との約束で本人が死去するまでは明かすことは出来ないとして、 これまで秘匿されていた。 それが先日、本人が正体を明らかにした。 当時のFBI副長官だったと云う。 今は病身の91歳。
 ダスティン・ホフマンとロバート・レッドフォード主演の映画は10年ぐらい前にビデオで観た。 ウッドワード役のレッドフォードはかっこよかった。 面白かったのでカール・バーンスタイン記者との共著の原作も読んだ。 文春文庫だったけれど今は絶版だろう。
 アメリカ人は気が早いな。 ロイターの記事では、ウォーターゲート事件関連の本やDVDが再びベストセラーとある。 特に原作が売れていると云う。 現在ポスト紙の編集局次長のウッドワードは ディープ・スロートの正体マーク・フェルト元FBI副長官との出会いや情報源として発展していった過程 を描いた書物を執筆中で7月に出版すると云う。 便乗で文春文庫も復刻されるのかな。
'05年06月05日

夕映えの雲の絨毯(じゅうたん)

 昨日の夕方は飛行機の中にいた。 離陸してすぐに寝入ってしまい、 目が覚めると遥か雲の上。 判然しないが5千メートルぐらいだろうか。 窓から見下ろすと、刈り取った羊の毛を丸めて辺り一面に積み上げたような雲が広がっていた。 所々にある雲の隙間から地表が覗いていた。
 水平線は薄く赤みがかった一条の帯になっていて、太陽の光の筋が幾つもぼんやりと見える。 上空には薄い雲の層が前から後へゆっくりと流れていて、 その下にまた別の雲の層があってこちらは後から前へと流れていた。
 今これを書いているのは滞在先の部屋である。 そのためにノートパソコンを持ってきたのだけれど、 これってけっこう荷物になるんだよね。 本体そのものは薄くて鞄にすっぽり入るけど、その他にコードなとがあって、 ACアダプターは馬鹿に大きくて場所を取る。 矢張りリナックスのPDAにしようかな。 来週は歯の治療が始まる。 何だ、日記みたいなことを書いてしまって、つまらない。
'05年06月03日

朔日記

 今日の夕方7時頃、掛かり付けの歯医者で治療を受けた。 歯医者は行く前より後の方が具合は良いに決まっているから嫌いではない。 尤も治療の時間が長くなると調子が合わないので困る。

 口をああんと開けた儘の状態は何処か間の抜けたようであるし、 段々と舌の位置が何処にあるのかが気になり出す。 舌のことを意識し出すと、舌を少し動かしてみたくなる。 下手に動かすと、いま歯医者さんはどんなことをやっているのか知らないが、 へんなものに当たって怪我してはいけないから止めにする。 そう云うふうに、舌を意識するうちに舌の位置が気になり出す。

 治療中の椅子は、背もたれが倒れ、足の所が持ち上がり、丁度ベッドのようになる。 頭の方を下にして傾けた状態で寝かせられるから天井しか見えない。 天井を見ていても面白いことはないから、キョロキョロするわけにもいかず、 一点ばかりを見いても変なようで困る。 矢っ張り一番困るのは、口を開けた儘で歯医者さんが色々と訊ねるので返事をするが声にならない事である。

 今日から6月。 毎年この頃には、高島俊男さんの『お言葉ですが…』(文春文庫)が出るので楽しみにしている。 文藝春秋社のホームページを見ると10日発売の新刊文庫のリストに載っていない。 あれっ。来月に出るのかなあ。
'05年06月01日

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