日常茶飯

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目次

雑記帖・発見

 この二、三ヶ月に一寸驚いた発見を二、三挙げてみよう。 発見と云っても私的なことで、他人にとっては驚きでもないだろうし、既知のことかもしれない。

▼ 先月に出た筑摩文庫の『百鬼園写真帳』を見ていたら、おやっと気づいた。 摩阿陀(まあだ)会の写真に付いた説明に「昭和35、6年頃。」とあるが、 これは講談社文芸文庫『百閒随筆』の解説の中にある同じ写真の説明と食い違っている。 講談社の方では、「昭和三十年一月、『御慶ノ会』の折東京ステーションホテルにて」とある。 どちらかが間違いで、あるいは両方が間違っていることになる。

▼ 何ヶ月ぶりにCDショップに入ったら、カルロス・クライバーの追悼盤がグラモフォンから出ていた。 ブラームスの交響曲第四番とシューベルトの「未完成」、そして「トリスタンとイゾルデ」から "死と地獄"と"イゾルデの愛の死"が収録されている。 いい取り合わせになっている。
 この天才マエストロは、ちっとも働こうとしなかった。 めったに棒を振ることはなかったし、よくキャンセルもした。 それでいてひとたび、棒を振ればそれはもう完璧で、 だからクライバーが指揮をすると云うだけでニュースになった。 レコーディングも余りしなかったので、 ベートーベンの交響曲なんか四番と五番に七番しかなかったんじゃないかな。 そうそう、ベートーベンで思い出した。 ベートーベンは算数は足し算しかできなかったと云うことらしい。 本当かな。

▼ 某雑誌に連載されてる、世の中の森羅万象を痛快に切る匿名のコラムが誰かと云うことが分かった。 これ以上書くのは控えるが、あのコラムが面白いのは時事を扱っているように見せかけて 常に不易なことを論じているからだ。
'04年10月31日

スターウォーズ 特別編

 『スターウォーズ』の1作目が公開されたのは1977年で、それから20年後デジタル処理をして この『特別編』が公開された。 今日フジテレビでやっているのは、27年前の映像と云うことになる。 どおりで若いな、ハリソン・フォード。 オビ・ワン役のアレックス・ギネスはやはり名優だ。 彼が亡くなった4年前、日本人役もこなす名演技という追悼文があった。
 新三部作の『エピソード 1』は面白かったが、 熱狂的なファンの不評を買ったと後で知った。 興行的にはうまくいったそうだが、関連商品は在庫の山を抱えたと云う。 熱狂的なファン曰く、「ジャージャは変な英語で耳障り」「子役のアナキン・スカイウォーカーは演技が下手」 「ジェダイの騎士たちは座って喋ってばかりで、ちっとも戦おうとしない」。 云われてみると言い得て妙だと思ったが、それで私は偽ファンだと云うことを知った。 尤も、これはアメリカのスターウォーズ・ファンである。 熱狂的なファンの声はジョージ・ルーカス監督の耳にも届いたそうで、『エピソード 2』 でのクローン戦争の描写はよくできていた思うが、偽ファンが云うことなので分ったものではない。
 『エピソード 1』からルーカスは実写からCGへ移り、『エピソード 2』では更に進んで、 ヨーダはパペットでなくCGで描かれるようになった。 コンピュータ化されて、映像は鮮やかで精緻になったが、何となく物足りない気がした。 どうも、旧三部作にあった奥行きが浅いのである。
 おやまあ、テレビを見ながら書いていたら話は脱線するわ、 肝心なところを見ないでテレビは終わってしまった。 と云うことで、変わりに 産経新聞に連載された淀川長治さんの『スターウォーズ 特別編』の批評をお読みください。


淀川長治の銀幕旅行、『スターウォーズ 特別編』
http://www.sankei.co.jp/mov/yodogawa/97/970603ydg.html
'04年10月30日

ASAHIネット

 プロバイダのASAHIネットを利用してかれこれ何年にもなる。 そのASAHIネットが、新潟県中越地震および、台風23号の被災者へ総額一千万円の義捐金を送った。 社員の取り分から出した一千万円だと云う。 こういう、いいことをするプロバイダは他にはないんじゃないかな。
 このプロバイダは大手ではない。 尤(もっと)も、吹けば飛ぶような中小でもなく、準大手と云ったところだろう。 会社は、全株式を役員と社員で保有する形態である。 この数年、パソコン雑誌が毎年行なう「プロバイダ満足度ランキング」では、 いつも一位か上位を占めている。
 長年使っているが、ネットに繋がりにくくなったりといった、通信トラブルは余り記憶にない。 ただ、新しいサービスを始めるときに送られてくる案内が説明不足でよく分らないことがある。 まあ、意味内容の伝達がへたなのはIT関連企業に共通していることでもある。
 ASAHIネットの大きな特徴は、文藝に強いことである。 最近はどうだか知らないけど、少なくとも90年代前半まではそうだったように思う。 会員が読み書きできるコミュニティ「電子フォーラム」には、 小説、詩歌や俳句を発表したり批評する場がある。 川上弘美さんが「神様」で作家デビューしたのは、 パソコン通信時代にASAHIネットが主催した「パスカル短篇文学新人賞」である。
'04年10月29日

雑記帖

▼今週末ごろ試しに、この欄の文字コードをシフトJISから国際的規格のユニコード(UTF-8) に変更しようと思っている。 XHTMLで書かれたWebページも増えているせいか、ユニコードのページをよく見かけるようになった。 ただ気になるのは、文字化けのことである。 昨日、OpenOffice.org 日本ユーザ会のページを見ていたら、 このサイトもユニコードで書かれているのだが、 Internet Explorer (IE) で文字化けすることがあるそうだ。 「表示」メニューの「エンコード」の「自動選択」のチェックを外し、 さらに「日本語(自動選択)」のチェックも外すと、文字化けが発生しにくくなると云う。 「しない」のではなく、「しにくくなる」と云う。 まあ、その時はその時と云うことにしよう。 文字化けする場合は連絡ください。 本当は、ルビをふることが出来るXHTMLで書きたいが億劫で。

▼NHK「クローズアップ現在」に、D.ハルバースタムが出ていた。 アメリカ大統領選についてのコメントである。 候補者選びの争点のひとつがベトナム戦争で、30年以上前の話が蒸し返されるとは、 アメリカ人にとっては根の深い戦争なのだと思う。

▼途中から見た、「黒革の手帖」は面白かった。 テレビ朝日HPにある番組ページの「あなたの黒革の手帖」にある書き込みが今30件ほどあって、 これがけっこう笑える。

▼夏目房之介さんがブログで、『マンガの深読み、大人読み』 の内容人気投票を始めておられるけれども、まだ読みかけで投票できない。 夏目さんのもうひとつの近刊『マンガ学への挑戦 進化する批評地図』も読んでいて、 この2冊は相補的で面白いのだが、今、分野の違う本10冊程度を平行して読んでいてなかなか進まない。 いずれ、感想文を書くつもり。 読書の秋は忙しいね。


テレビ朝日
http://www.tv-asahi.co.jp/

夏目房之介の「で?」(以前書いたURLが一寸違う) http://www.ringolab.com/note/natsume2/
'04年10月28日

OpenOffice.org 1.1.3 日本語版

 オフィス統合環境ソフト OpenOffice.org 1.1.3 日本語版が、今日27日リリースされた。 特徴は、「ワープロソフトや表計算ソフトなどを統合したオフィスソフト」 「無料で手に入って、自由に使える」 「Microsoft Officeと高い互換性がある」 「オープンソースという方針で開発されている」と云うことで、 米国サン・マイクロシステムズが公開するソース(オープンソース)を元に、ボランティアが開発している。
 私は今は使っていないけど、最初のバージョン 1.0 がリリースされたのは2年前で、 その時は日本語化が不完全だった。 一つ前の、1.1.2 から完成度が高くなり十分使えると思った。 特に、表計算ソフトはかなり完成している。 MSエクセルとの互換性も良かった。 それに、PDFファイルに変換できる機能は便利だと思う。 ただし、「追加ツール」も一緒にダウンロードして、テンプレートから表計算ソフトなどを起動する方が、設定を簡単に済ませられてよいようだ。 1.1.2からの変更点は、多くの不具合が修正されたことで、とくに新機能は追加されていないと云う。 OpenOffice.org は、Windows 版の他にも、Linux、FreeBSD、Solaris や Mac OS X 版がある。

OpenOffice.org日本ユーザ会
http://ja.openoffice.org/
'04年10月27日

クレジット・カード売上票

 クレジット・カードで買い物をしたときに受け取る売上票は、 みだりに捨ててはいけないことになっている。 以前、不用意に捨てた売上票を拾われて、インターネットで不正利用される事件があった。 ふつう売上票には、カード会社名、会員番号、氏名、有効期限などが子細に記載されている。 また、インターネットの販売サイトでは、名前とクレジット・カード番号さえ入力すれば ソフトウエアや音楽コンテンツをダウンロード購入できる。 欧米では、カードの会員番号の下4桁だけを印字したり、利用者の名前を印字しないなど、 安全対策が講じられている。 去年、日経BP社の「IT Pro」の記事、「危険なクレジット・カード伝票、なぜ国内では対策されないのか」 を読んだ記憶があるが、 その続報「ようやく動き始めたクレジット・カードの『なりすまし』対策(2004/10/26)」が出ている。 これによると、日本でも一部では対策が進んでいると云う。
 試しに最近のカード売上票を取り出して見てみると、お店毎にいろいろと違っている。 従来のまま詳細に印字されているもの、 カード会員番号はあるが利用者の名前はないもの、 番号を下4桁だけ印字したものと、違いがある。

IT Pro のURL
http://itpro.nikkeibp.co.jp/
'04年10月26日

出てこい二千円札

 十一月から、新しいお札(日本銀行券)が発行される。 新札の顔は、千円札は野口英世で、五千円札は一葉樋口夏子になる。 今、日銀の「新しい日本銀行券の偽造防止技術」と云うパンフレットを見ているのだが、 偽造防止が目的らしい。 見る角度によって模様が変化する「ホログラム」、すかし技術を用いて棒状の模様 が現れる「すき入れバーパターン」、傾けると数字や文字が現れる「潜像模様」、 従来より小さな文字の「マイクロ文字」や、 紫外線をあてると印章がオレンジ色に光る「特殊発光インキ」など、 いろんな偽造防止技術を導入しているようだ。
 お話変わって、二千円札は何処に行ったのだろう。 二千円札が現れた最初の頃、珍しいから銀行で両替し一枚だけ持っていた。 折り目のないピン札で財布に入れていた。 収集の趣味はないから、 早く使ってしまおうと思うのだけれど、見たことがない人ばっかりの様なので、 お店で果たして受け取ってくれるかどうか躊躇した。 結局、まだ見たことがないと云う知人に譲ってしまった。 それ以来、二千円札は見ていない。
 そもそも、お金とは流通するのが本質である。 人の手から手へと流れて、 久しくとどまりたる例(ためし)なきものなのに、 なぜか見ることない二千円札。 尤も、その気になれば銀行の両替機で手にすることは出来るが誰もしない。 先ほどの日銀パンフレットには、「二千円券は、使用したり保管したりする際に お札の枚数を減らす効果もあります」と、取って付けたように説明している。
'04年10月25日

ひゃっけん 物件 文字コード

 内田百間(ひゃっけん)の「間」は正しくは門構えに月である。 一部のOSでは、この「門構えに月」の文字を持っていないので正しく表示されない。 最近のOS、少なくともWindows 2000 以降では表示されるが、 Windows 95/98 では怪しいと云うことを聞いているけれど、確かめてはいない。 家にもまだ古いWindows 95/98 マシンが一台あるが、所謂(いわゆる)PC98と云うやつで、 これはNECが独自のフォントを持っているから漢字は正しく表示される。
 そこで、「内田百間」と書く人もいるが、矢張り正しく「門に月」の字を使いたい。 勿論、「百間」も間違いではない。 戦前はこの筆名だったのである。 百間(本当は門に月)は十九のとき、郷里岡山市郊外の空川、 百間川(ひゃっけんがわ)から俳号を百間とした。 百間川は、「鹿児島阿房列車」にも出てくる。
 筑摩書房のホームページを見ると、「百間」を使っている。 また正式の筆名は画像で表示している。 ちょっとひどいのがアマゾンで、「内田百けん」と書いている。 驚いたことに、検索エンジンの Yahoo! や Google は、この「門に月」の文字を認識できない。 Yahoo!は、文字化けしてしまうのだろう、そして文字化けした文字は削除して表すようだ。 「内田百間」(本当は門に月)は「内田百」となっている。 また、Google も文字化けしている。意味不明の文字に化けている。 ところが、Google で「門に月」の方の筆名で検索すると、正しく表示されたページが検索にかかる。 それらのページを幾つか見てみると、文字コードはユニコードになっているものが多い。 Google のページもユニコードを使っている。 もしかすると、シフトJISで書いていたので Google は判別できなかったのかもしれない。 パソコンの文字コードは長らくシフトJISを使っていたが、今や古い。 既にユニコードは広く使われているし、ブラウザも自動判別してくれる。 ホームページのファイルの文字コードをユニコードに変えてみるか。
'04年10月24日

新潟で地震

 午後6時頃に、新潟県で震度6強3回の大地震があったのをテレビで知る。 詳しい事は分らないが、けが人が多数出ている模様。 民放が一斉に番組を変更して、地震情報を伝えるのは尋常ではない。 9時になってテレビ朝日はドラマに戻ったけれど。
 どの局も初めは役所などに、電話を掛けていろいろと話を聞いている。 その中で、最も状況を良くリポートしたのは、 ズームインSUPERの大桃美代子だった。 なぜ新潟に居るのかは知らないし、実家にでも帰っていたのか、 その事情は知らないが、 電話で様子を良く伝えてくれた。 彼女によると、停電で真っ暗なので家に居ることが出来なくて、誰もが車の中で暖を取っている。 誰もがの範囲はよく分らないけど、停電の中で家に居るのは怖いだろう。 車の中に居てヘッドライトを点けていると云っていた。 まだ余震は続いているようだ。

今秋の夕陽の写真
'04年10月23日

中国の大盗賊

 十年以上前に、講談社現代新書の『中国の大盗賊』を読んでたいへん面白かったのを覚えている。 今でも書名は良く覚えているのに、著者が誰だったのかさっぱり思い出せない。 どこかの大学の中国文学者だったと云うくらいの記憶しかなかった。 その講談社新書が創刊四十周年だとかで装幀を変えて今月刊行し始めた中の一冊が、 『中国の大盗賊・完全版』である。 著者は何と「週刊文春」の連載コラム「お言葉ですが…」の高島俊男さんだったのである。
 この『中国の大盗賊』と云うのは、日本で云うところの盗賊とは違う。 『鬼平犯科帳』の一味のお頭たちとは違うし、 また江戸時代に実在した盗賊集団の首領、日本左衛門とも違う。 本の帯にこう書いてある。 「幻の原稿150枚を完全復元 共産党の中国とは盗賊王朝である!」、 「劉邦から毛沢東まで伝説の完全版がよみがえる!」とあるように、 天下を狙い、天下を取った盗賊皇帝の、いわば『国盗り物語』なのである。 そういう盗賊のがわから見た中国史で、これが実に面白かった。
 帯の「幻の原稿150枚」とは何か。 旧版では、もともとの原稿の分量が多すぎて編集者の指示で削られた150枚が、 最後の盗賊王朝中華人民共和国と、その創業皇帝毛沢東の部分で、 高島さんの原稿の本当の主題はここにあったと云う。 ところが旧版は、それが付け足し程度になってしまって、性格も違う本になった。 つまり、『完全版』ではもともとの原稿通りで刊行されたわけである。 だから、編集の問題であって「幻の原稿」とは一寸大袈裟な気がする。
 なぜこの様なことになったのか、高島さんがあとがきで少し書いている。 旧版から新版になった事が、この十数年の世界情勢の甚大な変化と関係していて興味深い。 旧版が出たのは、平成元年(1989年)の11月。 当時はまだ、社会主義の未来を信じる人が少なからずいた。 その後、社会主義制度が破綻してソ連は崩壊し、東欧諸国も同様の道を辿った。 ところがひとり中国だけが例外で、国家は平気で生きている。 政治システムはそのままで、経済を資本主義(市場経済)に移行させ繁栄している。 それは、高島さんが書いているように、中国の本質は、社会主義ではなかったのである。 尤も、市場経済へ移行したのはその後の鄧小平の時代なのだけれども、 それでも旧版でタブー視されて削除された毛沢東の時代も含めて、改めて読みたくなった。
'04年10月22日

間抜けでおせっかいは困る

 パソコンに入れている「ウィルス対策ソフト」2004から「同」2005にアップデートした。 1時間ほど前の話だが、いやはや難渋した。 最初に「ウィルス対策ソフト」2004をアンインストールして再起動する。 すると Windows 2000 の動作が軽いのに驚いた。 あらためてウィルス対策ソフトの重さを実感した。 勿論これは仕方のないことであるのだが。 ウィルスの監視やファイヤーウォール機能を有効にしていないといけないことは分る。 最近の米国のある調査では、ファイヤーウォール機能なしでネットワークに接続していると、 2時間程度でパソコンを乗っ取られるという結果が出ていた。
 さて、最新版のインストールを始めたら、 ダイアログが現れて「ADSLの接続ツールがインストールされている」 などと云ってる。 分らず「はい」と選んでインストールを続けた。 どうやらこれが間違いであることを後に、ソフトメーカーのホームページで知った。 僅か一行程度の情報なのに、なぜダイアログで知らせないのか。 その為、再インストールする羽目になった。
 漸くインストールが済んで、設定画面を開くと、項目はなにやら以前より複雑怪奇。 取りあえず、色々と項目にチェックを入れて、ネットワークに接続していたら、 「信頼済みでないコンピュータ/機器が、ネットワークに接続されています」 とウィンドウが開くので一寸驚いた。 なんだろうとIPアドレスを見てみたら、どうやらモデムである。 それから暫くして、「セキュリティ診断」の窓が現れる。 なあんだ、単にマイクロソフトのアップデートをやっているかを確かめるだけである。 こんな事はマイクロソフトに任せておけばよいことで、おせっかいなだけ。 機能が賢ければ云うことはないが、そうではない。 アップデート済なのに「重要」と警告するのは間抜けじゃないか。 何の役にも立っていない、嗚呼。


【後からひと言】 '04年10月22日
 実は「ウィルス対策ソフト」が、「セキュリティ診断」で警告を出したのは間違いではなかった。 これは今月公開の修正パッチで、IISサーバーに影響を及ぼすセキュリティホールである。 IISサービスをインストールしていなければ問題ない。 その為だろうWindows Update をしてもパッチが当たらないようである。
'04年10月21日

蜥蜴(トカゲ)

 今度の台風23号は、トカゲと云うそうだ。 日本で命名した名前で、これはトカゲ座を意味するのだと云う。 台風の名前は、2000年から関係する各国に共通した固有の名前を付けるようになったそうで、 その第1号はカンボジアで「象」を意味する「ダムレイ」の名前が付けられ、 以後、発生順にあらかじめ用意された140個の名前を順番に用いて、循環して付けると云う。 日本で付けた名前は、トカゲの他にテンビン、ヤギ、ウサギ、カジキ、カンムリ、クジラ、 コップ、コンパスにワシとすべて星座名である。 以上、気象庁のHPよりダイジェスト。
'04年10月20日

秋晴れ

 今日は清々(すがすが)しい秋晴れで、少し肌寒いけれど気持ちの良い一日だった。 このまま天候が続けばいいが、また大型台風の兄弟が発生したようだ。 先ほど気象庁のHPを見たら、デザインが一寸(ちょっと)変わっていた。 今年は、台風や地震が何度かあったせいで、気象庁のページを見る機会が多かった。 しかし更新が遅いので、結局テレビの方を見てしまう。
 近所の神社の秋祭りを知らせるのぼりが幾つも立っていた。 くだもの屋の店先に「種なし柿」というものが出ていた。 初めて見るが、種なしブドウやスイカの仲間だろうか。 形はやけに四角張っていた。 何だか知らないが、気味悪し。
'04年10月17日

タバスコ

 タバスコを日本語変換させると、<<商標名>>と云う表示が現れる。 それでタバスコは、香辛料の名称ではなく商品名だと分った。 タバスコの瓶は、昔から変わらず、細長い容器に赤唐辛子の色が赤々としていて、 いかにも辛そうである。 アメリカ産の香辛料で以前は、アントニオ猪木が経営する会社が輸入販売していたが、 今では別の業者が扱っているようだ。 タバスコはピザやパスタのミートソースなどにかけるが、 それ以外の使いみちは思い浮かばない。 尤も、ピザやパスタにかけるなんてことはイタリア人はしないと云う。
 以前テレビで、イタリアのレストランのシェフが「和風パスタ」を考案したと云う話をやっていた。 向こうの方で云うところの「日本人向けパスタ」で、これがタバスコだらけの妙なものだった。 何でも、日本からの観光客がやたらとタバスコを欲しがるので、てっきり好物と思ったのだそうだ。
 週に一度の割合で通う馴染みのパスタとピザの店がある。 店の雰囲気は良く、手打ちパスタは美味しい。 店長は実直そうで人のよさそうな人である。 その店長、言葉の語尾に訛りがあって、何処のアクセントなのか見当はつかないが、 店の若い人たちも、伝染ったのか同じように訛っている。
 ごくたまに、ミートソースを注文する。 このお店のは、トマトベースの赤々としたものではなく、あっさりとしてシンプルなミートソースである。 ミートソースを食べるときは、タバスコと粉チーズをかけたくなる。 タバスコはテーブルに置いてあるが、チーズはない。 店の人に云えば持って来てくれる。 それは、たった今摺下ろしたばかりのような粉チーズが、香りゆたかに小皿に盛られてあった。
'04年10月16日

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