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展示写真の設定

展示写真(画像ファイル)に共通する条件や設定

ここで公開している写真(画像ファイル)には、次のような共通点があります。

・トリミングせず(縮小しただけ)
・画像補正はできるだけしない(補正した場合は明示)
  ・補正する内容:レベル補正、ガンマ補正、歪曲補正
・写真はMac上で確認
・ICCプロファイルを含む

 少しだけ補足しましょう。トリミングしないことは、写真上達の大事な条件です。トリミングに頼ると、撮影しているとき真剣に考えません。トリミングで助けられる場合でも、トリミングせずに発表する条件を付けることで、撮影へのプレッシャーを作ります。

 画像補正も同様ですが、被写体のコントラストが低い場合などもあるため、単純なガンマ補正とレベル補正だけは許すことにしました。それも、明らかに悪い場合だけで、それ以外はそのままにしてます。細かく修整した方がよい写真が多く残っているのは、こうした理由からです。

 最広角で撮影した写真の一部では、樽型の歪曲収差が気になるものもあります。これも、表現意図を邪魔する写真に限り、画像処理で補正することにしました。補正後の画像は糸巻き形になるため、そのままだと四辺に余白が残ります。この部分を消す目的で上下左右を削りますが、トリミングしてないと同等でしょう。歪曲収差の補正方法は、「歪曲収差の補正に関して」を参照してください。

すべての写真をMac上で確認

 本サイトで使う写真の編集には、Mac OS XをインストールしたMacを使っています。そして、JPEG形式の写真は、色空間としてsRGBを用い、ICCプロファイル付きで保存してあります。私が編集している状態と近い色合いで写真を見るためには、次のような点に注意してください。

 Macを使って本サイトを見ている場合は、ICCプロファイルに対応しているウェブブラウザを用います。今のところInternet Explorerだけのようです。ColorSyncの機能をオンすると、ICCプロファイルが反映した形で写真が表示されるでしょう。モニターのディスプレイプロファイルを正しく設定してください。

 Windowsで本サイトを見ている場合、プラグアンドプレイに対応しているWindowsとモニターを使っていれば、何もする必要はありません。本サイトのJPEG写真はsRGBの色空間なので、私の編集時に近い状態で表示されるはずです。実際に表示させてみると、ほんの少しだけ違う感じでした。ほとんど誤差の範囲でしょう。

 プラグアンドプレイに対応していない環境の場合、使っているモニタのICCプロファイル(ディスプレイ情報ファイル、カラー補正ファイル、Windows ICMファイルと呼ぶことも)を入手し、Windowsに登録します。詳しい方法は、モニターの取扱説明書やサイトで調べてください。質が悪いICCプロファイルも意外に多く存在するようで、この方法では期待した色にならないこともあります。プラグアンドプレイに対応した環境と比べ、色が似ているか確認した方が安全です。以上に該当しない場合は、オリジナルと近い色で難しいと思います。プラグアンドプレイに対応した環境を用意するのが、一番の近道でしょう。

 なお、ICCプロファイルと写真の表示色については、「写真の表示色に関して」を参照してください。

(作成:2003年5月9日)
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