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独り言?( 2005年 )

2005年12月28日:ステレオ写真アダプタを入手

 ここ2年ほど探し続けていた、旭光学製のSTEREO ADAPTER 52mmを入手できました。STEREO VIEWER IIとのセットで、当然中古です。ADAPTERの方だけ欲しかったのですが、セットでもぜんぜん構いません。

 ADAPTERのミラーが少し汚れてますけど、実用的には問題ないでしょう。それよりも、ADAPTERの前後キャップが揃っていたことが嬉しいです。キャップがあれば、ミラーをこれ以上汚さなくて済みますから。ミラーが掃除可能かどうかは、後で調べてみます。

 このアダプタ、写真では何度も見てますけど、実物を見たのは初めてです。予想していたよりも大きく感じました。ただし、軽いので携帯はラクです。これで、ステレオ写真が簡単に撮れるようになりました。50mm F1.4と55mm F1.8の標準レンズ用アダプタなので、フィルター径52mmの28mmレンズを付けたE-1で試してみました。普通に使えて一安心です。試しに50mmレンズを付けたら、写る範囲が重ならずにダメでした。当然の結果ですね~。

 気になる価格ですが、委託品で税込み8975円でした。他に見たことがなく、相場が不明なので、安いかどうか分かりません。でも、私個人としては、十分に安いと思います。私にとってはレアものですからね。自分への、少し遅いクリスマス・プレゼントとなりました。

2005年12月25日:E-1のAFが調子悪く……

 35mmマクロを購入した頃から、ズイコーデジタルの使用頻度が増しました。撮影ショットの比率で示すと、以前は2%以下だったものが、5%以上にまで増加してます。11-22mm、14-45mm、14-54mm、50-200mmを持ち出してますので。

 で、判明したのは、E-1のAFが調子悪くなっていること。ピントが合わない症状は以前から発生してましたが、その数倍も合いにくくなってます。AFセンサーが汚れたのでしょうか。友人からは「MFばかり使ってるから、すねたんだよ」と言われてしまいました~。そんな、バカな。

 E-1を購入してから2年以上経ちますが、AF以外は絶好調です。AFレンズでもMFで使えば問題ないのですけど、AFを使いたい場面が少しだけあるので困ります。E-1本体を酷使しましたから、オーバーホールの時期なのでしょうね。

 でも、E-1をオーバーホールに出すと、フォーサーズボディが手元にありません。E-1後継機を購入するつもりで、予備機を買わずに済ませてました。これだけ待たされるとは予想外の状況で、オーバーホールにも出せません。

 オーバーホールに出している間、使っていないボディを貸してあげるとの申し出を、ある方からいただきました。でも、借りてる間に壊したりしたら大変なので、安心して使えません。マウントアダプタを多用する使い方ですから……。

 仕方がないので、AF専用のボディでも買おうかと考え始めました。MFでも使いたいし、画素数が多いボディも欲しいので、値段が安くなったE-300が有力候補です。調べてみると、新品ボディが税込み5万円を切っているではないですか。程度の良い中古なら、3万円台の後半で買えます。程度をもう少し落とせば、3万台の半ばを切ったものまで。しかも、中古なのに半年保証が付いてました。これだけ安いと、買ってもいいかなと思いますね。ボディの形状も結構好きですし。

 とりあえず心配なのは、MFがやりづらいことと、視野率が100%でないことの2点だけ。MFに関しては、最近売り出したマグニファイヤーME-1を付けることで解消できるでしょう。

 一番気になるのは、視野率の問題です。でも、必要になると解決方法を思い付くものですね~。視野率100%のカメラと同じように使える方法を思い付きました。事前のテスト撮影で実際の視野を調べ、それに合わせてトリミングする操作を、自動化すればよいと気付きました。トリミング操作をPhotoshopのアクションとして登録すると、1回クリックするだけで済みます。現像した画像を、Photoshopで自動トリミングすることに決めれば、現像ソフトは何でも構いません。全体の画素数が800万から700万程度に減りますけど、500万画素よりは多いですし。この方法だと、視野率100%カメラとして撮影できますね~。なぜ、今まで思い付かなかったのでしょうか。う~ん、不思議です。

 トリミングする範囲の決め方などは、頭の中にありますから、実際に試した後で公開したいと思います。さて、購入予定のE-300ですが、新品で買うか、安い中古を探すか、この年末年始に悩みたいと思います。でも、安い中古を見付けたら、速攻で買ってしまうかも。

 と思いつつ、3月頃に新ボディが登場しそうで怖いです。それを考慮すると、軍資金を少しでも減らさない意味で、安い中古を買うのが一番かも知れませんね。まだまだ悩みは続きそうです。出物を探している間に、何か発表されると一番良いんですが……。

2005年12月19日:G用ゾナー90mmをM42化

 手持ちのコンタックスGシリーズ用ゾナー90mm F2.8は、発売直後に新品で購入したレンズです。これをM42マウントに改造する情報を、ネットサーフィンしていたら発見しました。詳しい情報が見付からなかったので、自分なりに分解しながら改造を試みました。新品で買ったレンズを分解するのは、勇気がいりましたね。

 先月から少しずつ改造を続けていて、最後の組み立て段階で悩んでました。マウントをM42ではなく、フォーサーズにした方が使いやすいのではと。でも、マウントの金属が手に入らなかったので(中古レンズを買って取り外すことも可能ですけど、完動品を壊すのは忍びないので)、M42を選択しました。

 絞りリングをそのまま使える形で改造した(画像)ため、薄いヘリコイドでしか無限遠が出せませんでした。ヘリコイドは、トミーテック製M42ヘリコイドの薄いものを使用しました。その結果、最短撮影距離が約2mと長くなってしまいました。少し使いにくいですね。

 試写した画像をピクセル等倍で調べたところ、ギリギリのところで無限遠が出てませんでした。最遠で100m程度でしょうか。2~3段ほど絞れば、被写界深度内に入ると思います。M42ヘリコイドには薄いリングが含まれていて、それを外すと無限遠は出ます(オーバーインフ状態になります)が、最短撮影距離がさらに伸びるため、この状態で使うことにしました。

 M42ヘリコイドを取り外して交換できる形の改造なので、もう少し厚いM42ヘリコイド(ペンタックス純正の古いヘリコイドがベスト)に入れ替えると、無限遠が完全に使えなくなる代わりに、最短撮影距離が短くなります。上手に使い分けたいと思います。

 最初から付いていた絞りリングを使えるようにしましたが、途中のクリックまでは付けませんでした。作る手間が大変なので、パスしてしまったのです。自分で使う限りは、なくても構わないと思いました。

 G1ボディではピントが合わずに苦労したゾナー90mmですが、一眼レフで使えるようになったので、もう安心です。このレンズの描写を、ゆっくり楽しみたいと思います。

2005年11月30日:ズイコーデジタル35mmマクロを購入

 今月25日の発売日に、ズイコーデジタル35mmマクロを購入しました。このレンズ、価格は安いですけど、描写は相当に優秀です。開放が暗いせいもありますが、開放から安心して使えます。マクロはもちろん、数メートル先の被写体を写した場合も、開放で良い写りでした。普通の単焦点レンズとしても優れているといえるでしょう。さすがにデジタル専用設計。安くても、手を抜いてません。こんな写りの単焦点レンズを、もっともっと出してほしいですね。

 マクロレンズなので、かなり寄れます。フォーサーズとしては等倍、35mm版換算で2倍までです。フォーサーズのメリットを生かした仕様ですね。レンズ単体で相当に大きく写せるので、中間リングがほぼ不要でしょう。換算2倍よりも大きく写したいときは、中間リングかテレコンを用いると倍率がさらに向上します。

 開放が暗いおかげで、165gと軽いです。マクロが不要と思うときも持って行けますね。これって、とても大事です。レンズ単体で換算2倍まで写せるので、中間リングを持って行かなくても大丈夫ですし。

 フードは付属しません。レンズ玉が小さいので奥に配置されてて、筐体がフード代わりになってます。筐体がフード込みだと困るのが、マクロ領域での撮影。フード部分が邪魔になって、被写体への光をさえぎってしまいます。そうならないように、レンズを繰り出すとき、フード部分よりもレンズ玉がより多く繰り出す構造になってます。以前にここで紹介した、PENTAX-F 50mm F2.8と同じ方法です。でも、この35mmマクロの方は、繰り出し部分が2段階になってて、より複雑な構造を採用してます。レンズの筐体を少しでも小さくするために、2段階の繰り出しにしたのでしょうね。全体の繰り出しも含めてトリプル・ヘリコイドです。安いレンズなのに、凝るところは凝ってました。見かけは凄く安っぽいのに。

 最近のズイコーデジタルと同様に、円形絞りを採用してます。7枚羽根です。少し絞った状態で、点光源が遠景にぼけるので使いやすいですね。かなり絞ると円形が崩れるのですが、F5.6あたりまではほぼ円形。それより絞ると、少しずつ七角形に近付いていきます。

 今回の購入で、またマクロレンズが増えてしまいました。F1.2やF1.4の標準レンズをマクロ代わりにも使っているので、レンズの選択が難しくなってます。マクロ用として、どのレンズを持って行くのか、今まで以上に悩みそう……。

2005年11月23日:生を見せる植物2を開始

 今日から「生を見せる植物2」を開始しました。と言っても、前の「生を見せる植物」が20枚に達したので、続きを用意しただけです。

 このシリーズですが、花、植物、動物、風景と4つの要素に分け、それぞれ別な特徴ある作品を追加する予定でした。けれども、実際に撮影してみると、当初に予定した特徴から外れ、もっと自由な発想で撮ってしまいました。あまり気にせずに作品を追加していたのですが、ここに来て何とか改善したいと思うように変わりました。

 シリーズのテーマを少し修正し、もっと別な分け方を採用して。新しい分け方に合うように、個々の作品を分類し直す必要があるでしょう。でも、良い分け方をまだ思い付いていません。思い付いたら実施しようと思います。作品を撮り続けながら発表する形なので、仕方がないのでしょうね。

2005年11月18日:写真展示コーナーの名称を変更

 サイト内の写真展示コーナーの名称は、ただ単に「撮影した写真」と付けてました。このサイトを作るとき、あまり考えずに付けたためです。作品も増えてきたので、今日から「写真展示」に変更しました。前から実行したかったのですが、いろいろと忙しくて遅れてしまいました。中も整理したいんですけど……。

2005年10月4日:実験的ショットを開始

 最近は、綺麗な写真を中心に撮って、それを多く公開してきました。でも、続けているとマンネリ化して、自分自身での面白さが低下します。やっぱり、何か新しいことをやらないと、ワクワク感が持続できません。

 そこで、新しい表現を求める実験的な撮影をときどき試すことにしました。そのヤル気を持続させるためにも、発表の場所は必要でしょう。そうした場所があることで意欲も湧きますし、良い作品に仕上げようという意識も高まるでしょう。

 というわけで、実験的な写真の掲載場所「実験的ショット」を用意しました。とりあえず、昨日撮影した実験的ショットを入れてあります。これから少しずつ写真が増えるようにと、頑張って試行錯誤したいと思います。ただし、そう簡単に面白い写真が撮れるはずはないので、ゆっくりとした更新になるでしょう。

 この機会に、皆さんも新しい表現に挑戦してみてはいかがでしょうか。

2005年10月2日:フォーサーズの新製品が出ましたけど

 フォーサーズの新ボディE-500と数本のレンズが登場し、E-SYSTEM全体としては少しずつですが充実しつつあります。デジタル専用設計のレンズ群としては、一番本数の多いシステムですね。今回の発表では、明るいズームの仕様や価格まで公表され、発売までのカウントダウンが始まりました。

 でも、私が買いたいものは1つもありません。かろうじて買っていいかなと思うのは、35mmマクロだけですね。単体で等倍(35mm版換算で2倍)まで撮影できるという寄れるマクロです。この点が最大の魅力でしょうか。レンズが暗いためか重さも軽いです。これだけは買います。応援の意味も込めて。

 E-1が発売されてから約2年になりますが、未だに後継機が出ません。ボディは2つ出ましたけど、どちらも普及機です。普及機だから買わないというわけではありません。もっと別な理由により買えないのです。

 私がE-1を買った理由は、アスペクト比が4:3で視野率が100%の2点でした。この条件を満たすレンズ交換式デジタル一眼レフは、他社を含めても未だにE-1しかありません。もし現在のE-1が壊れたら、またE-1を買うしかないでしょう。

 私にとって、視野率100%は凄く大事です。きっちりフレーミングするタイプですから、液晶モニタで見たときに余計なものが写っていると、かなりガッカリします。視野率100%に慣れた以上、もう戻れない体になってしまいました。

 E-1後継機は、噂によると来年春ぐらいに登場するようです。それまでの間は、E-1で頑張るしかないでしょうね。まあ、E-1には小さな不満しかないので、さほど困らないのですけど……。

 E-SYSTEM用レンズのロードマップも更新されました。それによると、新たな単焦点は望遠マクロのみのようです。正直、がっかりしました。とはいえ、私自身のシステムでは単焦点レンズを相当に充実させてきたため、もし今後1本も出なくても困りません。単焦点レンズの登場が遅いと判断して、MFレンズを買いまくったのは、大正解だったようです。

 当初の予定とは異なり、古いレンズにハマってしまい、味のあるレンズと何本も出会えたことは嬉しい誤算でした。おかげで表現の幅が広がり、楽しい撮影生活を満喫できています。どのレンズを持っていくのか毎回毎回迷うのは、嬉しい悩みですね。

2005年9月20日:ミノルタSR用のマウントアダプタを購入

 先日、近代インターナショナル製のMD-E1マウントアダプタを購入しました。ミノルタSRマウントのレンズを、フォーサーズ機に付けるアダプタです。ボディがE-1だとそのまま、E-300だとレンズ側の絞りピンを少し削って取り付けられます。詳しい制限は、近代のサイトを読んでください。

 対象となるのはSRマウントのレンズですから、オート・ロッコール、MCロッコール、MDロッコール、ニューMD(この世代から、ロッコールの名前が付かなくなりました)などが含まれます。

 MDロッコールは、以前に何本も持ってました。XDのボディとともに。でも、αシステムを購入するとき、下取り交換で手放してしまったのです。ですので、1本も残ってませんでした。しかし、ロッコールの描写が忘れられず、また使いたくなったというわけです。

 今は、マウントアダプタを購入し、中古レンズを買い集めています。もちろん、ジャンク品や難有り品を中心に。とりあえず3本買って、楽しみ始めました。実は、MDロッコールではなくて、オート・ロッコールやMCロッコールを購入してしまいました。値段の安さに負けて……。

2005年6月24日:レンズの味の紹介を開始

 中古レンズにハマってから、いろいろなレンズを集めてきました。その中には、非常に魅力的な味を持ったレンズが何本もあります。それらをデジタル一眼レフで使うことで、いままでよりも表現の幅が広がりました。

 どんなレンズにどんな魅力があるのか、それを少しずつ紹介したいと思います。今までも、レンズの癖として何本か紹介しましたが、それはそのまま残しておき、別な形で、より広い視野から語ってみたいと思います。

 それぞれのレンズが持つ味を紹介しながら、それを表現にどう生かすかまで含めて。1本のレンズに関しても、一気には書けませんから、少しずつ加筆する形で、できるだけ多くのレンズを紹介したいと考えています。

2005年5月23日:アサヒフレックス用アダプタを購入

 以前から探していた、アサヒフレックス用レンズのマウントアダプタを、ようやく購入できました。アサヒフレックス用レンズを、M42ボディに付けるためのアダプタです。M42レンズ用のフォーサーズアダプタと組み合わせることで、アサヒフレックス用レンズが、E-1に付けられます。ちなみに、アサヒフレックスのレンズマウントは、M37スクリューマウントです。

 これでまた1つ、E-1で使えるレンズのマウントが増えました。とっても嬉しいです。アサヒフレックス用のレンズですから、相当に古いタクマーとなります。どのような写りになるのか、クラシック・レンズにハマっている私としては、非常に楽しみです。

 今のところ、レンズを1本も持っていません。売っているのを見たことがありますけど、E-1に付けられないので、さらっと流していました。これからは、じっくりと見て購入したいと思います。50~135mmのレンズを狙っています。83mmがほしいですけど、レアなので高くて買えないでしょうね。しくしく。

2005年5月7日:ケンコーのMC Soft 35mmを購入

 今年のゴールデンウィーク中に、ずっと探していた中古レンズが買えました。ケンコー製のソフトフォーカス・レンズ、MC Soft 35mm F4です。ケンコー製のソフトフォーカスは3種類あり、今まで45mmと85mmを入手できています。今回の購入で、ソフト3兄弟がやっと揃いました。嬉しいです。

 今回の連休では、訪れたことのない中古屋さんに行ってみました。やっぱり行ってみるもんですね~。単なる偶然かもしませんが、今まで探しても見付からず、実物すら見たこともないレンズが、簡単に買えてしまいました。凄く嬉しいです。

 購入したレンズは、ニコンFマウント版でした。マウントアダプタを用いれば、そのままでE-1に付けられます。今回のレンズは、キャップやケースだけでなく、元箱と使用説明書まで付いてます。使用した跡がマウント部分に少しあるものの、レンズ玉はとても綺麗でした。価格はそれほど安くないのですが、希少価値もありますから、まあまあ安く買えたと思っています。

 これで、ソフトフォーカス・レンズが7本になりました。特徴が少しずつ異なるので、状況に合わせて使い分けています。その辺の話も面白いので、いつか書きたいと思ってます。

2005年5月4日:E-1のファインダー倍率を1.2倍に

 ニコンから、同社の一眼レフのファインダー倍率を1.2倍にする、マグニファイングアイピースDK-17Mが発売されました。これを使って、E-1のファインダー倍率を1.2倍にできないかと、買って試してみました。

 結果は、大成功でした。余っているアイピースEP-1とDK-17Mを接着剤で接着し、ファインダー倍率が1.2倍になるアイピースが作れました。たった1.2倍ですが、マニュアルフォーカスのしやすさが、予想した以上に向上します。もう手放せません。

 作り方、装着した状態などは、暫定ページに書いてあります。欠点なども隠さず書いてありますから、興味のある方は覗いてみてください。

2005年4月21日:私の買ってるレンズは……

 このページで、購入したレンズの種類と価格をいくつも紹介しました。中古レンズの価格を知っている人は、安く買っているレンズが多いと感じているのではないでしょうか。

 安く買えている理由は、いくつかあります。まず第1に、レンズの状態が悪くても、あまり気にしないからです。きちんと写りさえすれば、スレが多くても買っています。この点が一番大きいと思います。ただし、レンズ玉がある程度まで綺麗でないと、買わないようにはしていますが。

 見かけが悪くても、良く写るレンズは多くあります。たとえば、税込み2100円で買ったAUTO YASHINON 5cm F2(50mmでなく5cmです)は、筐体が古くてボロボロなのに、なかなかの写りでした。レンズ玉さえ悪くなってなければ、写りに問題ないレンズは結構あるものです。

 第2に、買いたいレンズの相場を事前に調べ、安いか判断できる状態にしておいて、中古屋さんを歩き回るからです。中古レンズの場合、同じレンズでも、お店によって価格は異なります。とくに、早く売りたい委託品に、相場よりも安い値付けが多いようです。それに遭遇できれば、お買い得品を買えることになります。遭遇するためには、お店に行く頻度を高めるしかないでしょう。

 ただし、お店によって得意分野があります。ですから、買いたいレンズが売っている可能性の高いお店を中心に回るのが、とても効率的です。当然、遭遇する可能性を高められます。

 委託品には安く買える魅力はありますが、一般の人にはお勧めしません。欠点や不具合を持つレンズが、意外に多く混ざっているからです。それを見付ける能力がないと、大事なお金を損してしまいます。見付ける能力を持つ店員さんのいるお店では、レンズの欠点を店員が調べて、値段の横にメモしています。でも、優秀な店員さんのいるお店の委託品でさえ、店員さんの発見できなかった欠点が見付かったりします。店員さんも忙しいので、すべてのレンズに時間をかけて調べてられないのでしょう。というわけで、買う人に見極める能力が必要です。

 第3は、棚をこまめに探すことです。レンズはだいたい、メーカー別やマウント別に分類されてますが、間違った場所に置いてあることもあります。そんなレンズは売れ残ってる可能性が高いため、お店全体を探すことで発見できます。すべての棚を丹念に見ることが、とても大事です。

 第4は、じっくり探すことです。本当に安い出物に遭遇するまで待ち、あせって買わないことが大切です。待てば待つほど、お買い得品に出会える確率が高まります。ただし、中古市場にめったに出てこないレンズだけは、少しぐらい高くても見付けたときに買った方が、後から後悔しないで済みます。私は、何度か後悔しました。その結果、未だに手に入ってないレンズが何本かあります。逆に、今買わないとと思って買ったら、実は容易に手に入るレンズで、高い買い物だったこともあります。この辺の判断は、難しいですね~。レンズ情報に詳しくなる以外、対処方法はないようです。

 以上のように探し回ると、買いたいレンズが安く買えるようと思います。安く買えるほど、同じ資金でより多くのレンズを集められますからね。私と同じように考えている方は、ぜひ実践してみてください。

2005年4月18日:欧州の古いレンズを収集中

 これまでの中古レンズ収集は、国産レンズを中心に置いてました。しかし実際には、欧州の古いレンズも約半年前から集め始めていたのです。手に入りにくいレンズが多いため、ゆっくりと探していました。また、できるだけ安いものを買おうと思い、急がずに買い揃えてきました。

 集めている古いレンズは、フランスのアンジェニュー、ドイツのシュタインハイルとメイヤーが中心です。どのレンズも、最新のレンズと比べれば悪い写りなのですが、何とも言えない味があります。その味が、凄く良いのです。ズイコーデジタルのシャープな描写と正反対なだけに、両方を持つ価値が大いにあります。

 この理由は、タクマーレンズを集めるのと共通しています。タクマーとの描写の違いは、もっと悪い描写であったり、ソフトの度合いが大きかったりなどです。レンズのバリエーションを増やすのには、欧州の古いレンズが最適だと考えました。

 集めている中で、大きなお年玉がありました。1本だけ、凄く悪い描写のレンズが含まれていたのです。開放で写すと、何を撮っても“ぐるぐる状態”です。普通に考えたら完全な不良品ですが、この味は他のレンズで出せません。変なレンズの好きな私にとっては、代え難い貴重品です。同じレンズが3本あって、たまたま一番安い税込み4200円のものを買ったら、それが大当たりでした。描写の悪さは、光学ファインダーを覗いただけで感じることができるほどです。本当に素晴らしいレンズと出会えました。

 欧州の古いレンズには、まだ使ってみたいレンズが残っています。今後も、ゆっくり集めたいと思います。凄く悪いレンズに当たるのを、密かに期待しながら。

2005年4月3日:ズイコーデジタル7-14mmを購入

 先日、どうしても我慢できずに、ズイコーデジタルの7-14mm F4を購入しました。同じE-1ユーザーのUさんに、このレンズを何度も見せられ、頭の中から排除できなくなってしまいました。そんなとき、もう一人のE-1ユーザーのRさんから安い価格での仲介の申し出が、凄く嬉しい申し出があり、決断してしまいました。買ってしまった今では、Uさんにも感謝しています。なにしろ、素晴らしいレンズですから。

 このレンズは、35mm版換算で14-28mm相当となる超広角ズームです。このうち14mm相当のワイド端は、凄い超広角となります。実は、ミノルタαマウントのシグマ製14mmを持っていますが、あまりの超広角なので使ってませんでした。それと同じ画角のレンズですから、使いこなしは難しそうです。

 一番最初に買った超広角は、ペンタックス製のKマウント18mmでした。この焦点距離までなら何とか使えるので、9-14mm(同換算で18-28mm相当)の範囲に限っては、きちんと使いこなせそうです。

 超広角レンズは、単焦点よりもズームの方が圧倒的に使いやすいと思います。撮影位置を少し変えるだけで、その位置での最適な画角が変わってしまい、単焦点ならレンズ交換を求められますから。この点、ズームなら簡単でしょう。撮影位置を変えながらズーミングしていて、面白いアイデアが浮かぶことも多いですし。

 このレンズの購入により、使えるレンズの焦点距離範囲が7~500mmと広がりました。35mm版換算で14~1000mm相当です。もはや、不足する焦点距離(実際には画角)が、実用上はなくなりました。あとは、ひたすら写すだけです。でも、レンズの数が多すぎて、持って行くレンズの選択に悩みますね~。

2005年3月24日:ジャンク中心にレンズ9本を購入

 これまで中古レンズをかなり買ったので、ここ最近は古いタクマーレンズを中心に集めています。あまりお金をかけたくないので、ジャンクを中心に。また、ほしいレンズが安く売っているのを見付けたら、買うようにもしています。という感じで、以下のレンズを手に入れました。

・ZUIKO DIGITAL 14-45mm F3.5-5.6
・smc PENTAX-A 50mm F1.2
・Super-Takumar 50mm F1.4(難あり品)
・Super-Takumar 55mm F1.8 前期(ジャンク)
・Super-Takumar 55mm F1.8 後期(ジャンク)
・Auto-Takumar 55mm F2(ジャンク)
・Auto-Takumar 105mm F2.8
・Takumar 135mm F3.5(ジャンク)
・EL-NIKKOR 50mm F2.8(ジャンク)

 ZUIKO DIGITAL 14-45mmは、14-54mmを持っているので不要だと思われるかも知れませんが、150gも軽いので役立ちます。単焦点レンズを1本多く持って出かけられますから、私にとって軽いことは非常に大切。E-300レンズセットのおかげで、新品同様の中古が簡単に手にはいるようです。しかも安く。状態が美品に近くても税込み7350円、良品だと同6300円です。1050円の差しかないので、7350円の方を購入しました。

 実際に使ってみると、テレ端が暗いですね。ファインダーを覗いて、ビックリしました。けど、さすがにズイコーデジタル。写りは良かったです。ただし、逆光に弱いのと、14-54mmに比べて寄れない点が劣ります。昼間の外で使う限りは十分に使えますね。

 PENTAX-A 50mm F1.2は、以前からほしかったレンズです。あまり見かけませんが、良品でも安くて3万円ぐらいでした。それが、ほとんど美品なのに、保護フィルター付きで税込み2万8000円で買えました。実は、値札が2万8800円だったのですが、購入を悩んでいたら800円値引きしてくれました。某販売店のお祭りイベントだったから、最初の値段が安いうえに値引きしてくれたのでしょう。

 本当は、状態が良品のレンズをもっと安く買いたかったのです。美品だと、使うときに躊躇しがちになりますし、積極的に使用すると美品ではなくなりますから。購入を決断したのは、この価格の良品でさえ、見かけなくなったからです。この機会を逃すと、次に出会えるのは遠いと感じましたので。

 実際に使ってみると、開放での写りが気に入りました。大きくぼけるし柔らかいし、魅力的な中望遠として使えそうです。フォーサーズには明るい単焦点がないので、こういった明るいレンズは貴重です。また、後になって50mmの明るい単焦点が出たとしても、ズイコーデジタルだとシャープなレンズでしょうから、柔らかい中望遠の価値は大きいと思います。

 こうした狙いもあって、描写の柔らかいレンズを中心に集めています。でも一番の理由は、柔らかい描写が好きなんです。あまり工夫しなくても、良い雰囲気に仕上がりますから。

 Super-Takumar 50mm F1.4は、難あり品なので税込み2940円でした。レンズ玉にキズがなく、筐体も綺麗でしたが、レンズ玉がかなり黄色くなってます。これが安い理由ですね。ファインダーを覗くと、黄色い世界が広がります。買ったお店のボディに付けて覗いたとき、「おーっ、凄い。黄色の世界だ~」と叫んでしまいました。それを聞いたお店のオネーサンは、「私にも見せて~。あーほんとだ。凄い、凄い」と喜んでました。そのまま「面白いので買います」となりました。ちなみに後で調べたら、黄色くなる原因はレンズ玉の素材なので、このレンズの多くが黄色いようです。

 Super-Takumar 55mm F1.8は、前期版と後期版の2つを買いました。ジャンクなので両方とも税込み2100円です。開放でも、予想したより良く写るので驚きました。その意味では、期待外れです。

 Auto-Takumar 55mm F2は、さらに古いレンズです。こちらもジャンクなので税込み2100円でした。この時代のレンズだと、さすがに開放では柔らかく写りますが、期待したよりは良い写りでした。残念です。

 Auto-Takumar 105mm F2.8は、状態が並品で5250円です。筐体にスレが少しありますが、レンズ玉のキズは少なく、後玉に少しあるだけでした。だから安と思います。開放での写りは柔らかく、まあまあ気に入ってしまいました。本当は、もっと柔らかい描写を期待したのですが、これが現実なのでしょうね。

 Takumar 135mm F3.5は、さらに古いレンズです。希少価値があるためでしょうか、ジャンクでも税込み4200円でした。驚いたのは写りです。開放でも、なかなか良かったです。レンズ構成は違いますが、S-M-C TAKUMAR 135mm F3.5も開放で良い写りなので、この時代から得意領域だったのでしょう。私としては期待外れで、出番は少なそうです。プリセット絞りですし。

 EL-NIKKOR 50mm F2.8は、ニコン製の引き伸ばしレンズです。後玉が少し汚れているだけで、カビもキズもないのに、なぜかジャンク扱いで税込み1050円。先日、ペンタックスのヘリコイド接写リングを運良く手に入れたので、接写用レンズとして使ってみようと考え、安いので買ってみました。トミーテック製のアダプタを介すとM42マウントに変換でき、E-1に付けられます。引き伸ばしレンズにはピント合わせ機能がありませんから、ヘリコイド接写リングでピントを合わせるわけです。でも、50mmレンズだと無限遠にはピントが合わず、接写用としてしか使えません。また、トミーテック製の別なアダプタを使うと、このレンズを逆向きに取り付けられます。そうすれば、抜群の解像度だそうです。

 以上のように、ジャンクの古いタクマーを中心に集めてみました。期待したよりは良い写りのレンズが多かったので、この分野を買い集めるのは終わりたいと思います。と言いつつ、安いので買ってしまいそうですが……。

2005年3月11日:タクマーなどレンズ3本を購入

 2月の幸運は、3月になっても続いているようです。この10日間で、以前から買いたかったレンズと、変なレンズに巡り会うことができました。購入したのは、以下の3本です。

・S-M-C TAKUMAR 85mm F1.8
・WELTBICK 300mm F6.3
・DREAM SOFT LENS 100mm F2.2

 SMCタクマー85mm F1.8は、以前から買いたかったレンズです。もちろん、何度も見かけていて、安くても3万5000円はします。高くて買う気がしませんでした。その代わりとして、スーパータクマーの85mm F1.9を、1万円以下で買ったわけです。

 ところが今回、古い保護フィルター付きで税込みで2万4150円と、お買い得品を見付けました。状態はまあまあ。筐体にスレが少しありますけど、保護フィルターのおかげか、レンズ玉は綺麗でした。ヘリコイドを回したとき、こすれる音が少しします。小さな音ですけど。これが安い理由でしょうか。だとしても、かなり安いです。これはもう、買うしかないでしょう。

 スーパータクマーの85mm F1.9と完全にかぶります。SMCタクマー85mm F1.8の方が、出番が多くなるでしょう。でも幸いなことに、写りは正反対なので、使い分けようと思います。

 WELTBICK 300mm F6.3は、いかにも怪しげな反射式レンズです。少し暗いので軽くできていて、反射式を持ち出す機会が増えるのではと期待しました。困ったのは、マウントがミノルタSRだったことです。でも観察すると、外からはTマウントのアダプタが付いてるように見えます。だとしたら、ケンコーのアダプタと付け替えれば、E-1に装着できそうです。一番迷ったのは価格ですね。税込みで1万2600円と、怪しげなレンズにしては高価でした。何日か迷ったあげく、珍品と解釈して買うことにしました。

 買ってみたら、予想どおりTマウントでした。ケンコーのアダプタが手元に何個かあるので、今回はヤシカ・コンタックスのマウントを付けてみました。ただし、ケンコーのマウントアダプタが少し厚いみたいで、無限遠がギリギリ合いませんでした。まあ、反射式レンズで無限遠を写す使い方はしないので、この状態で使うことにします。

 肝心の写りですが、もう最悪でした。凄く甘い写りです。こんなに甘いのは、ロシア製50mmレンズの開放以来ですね。当たり前ですが、反射式レンズのため、絞って改善することは不可能です。普通に考えれば、1万円以上も出費したのに最悪画質で、大失敗といえるでしょう。でも、これだけ甘いと、私にとっては、レンズの味として成立します。この甘さを、積極的に活用したいと思います。

 DREAM SOFT LENS 100mm F2.2は、簡単な構造のソフトフォーカス・レンズです。絞り機能がなく、その代わりとして、中央に丸い穴の空いたレンズキャップが付属します。それをレンズ前面に付けると、F4に絞られ、ソフトフォーカス効果が弱くなる仕組みになってます。また、最短距離が0.55mで、1/3倍のマクロにもなります。E-1に付けたら、2/3倍のマクロですね。しかもソフトフォーカス。これが税込み3150円ですから、もう買うしかないでしょう。

 このレンズも筐体はTマウントで、ペンタックスKのアダプタが付いてました。ケンコーのアダプタで別なマウントに変えられますが、そのまま使うことにしました。写りの方は、典型的なソフトフォーカス。でも、周辺が甘くなる度合いが強い印象です。つまり、ソフトフォーカス効果が周辺ほど大きい感じになるので、使い分けができそう。155gと軽いのも魅力。でも、絞りが付いてないので、少し困るかも知れませんね。

 今回も、ほしかったレンズを安く1本と、変なレンズを2本買えました。この調子で、変わったレンズを集めたいと思います。変なレンズが増えるほど、表現の幅が広がりますから。

2005年3月10日:E-1用にRAW現像ソフトを2つ追加

 昨年12月下旬から今年1月上旬にかけて、E-1用のRAW現像環境を整備しようと考え、RAW現像ソフトを2つ購入しました。カメラの純正品となるOLYMPUS Studioと、高画質&高機能現像で有名なSILKYPIXです。

 OLYMPUS Studioは、バージョン1.2になって価格が低下したので、購入を考え始めました。OLYMPUS Viewerがバージョンアップして、ノイズフィルタ(ノイズ低減機能)がなくなったのも大きな理由です。最終的には、OLYMPUS Studioを買うしかないと判断しました。E-1はメインカメラなので、純正品のRAW現像ソフトは必須でしょうし。

 SILKYPIXは、実験公開段階から興味はあったのですが、Mac OS X用がなかったので完全にあきらめていました。ところが、昨年終盤になると、Mac OS X版がアナウンスされ、すぐに購入を決めました。年末年始の1000円割引もあり、迷いなしの購入です。

 この2本が加わったことで、E-1のRAW現像ソフトは充実しました。OLYMPUS Studioがあると、OLYMPUS Viewerは不要でしょう。結果として、これら2本にPhotoshop CS付属のCamera Rawが加わり、合計で3本となります。他に、オリンパス純正のPhotoshopプラグインも公開されましたが、OLYMPUS Studioの一部と同等です。

 各ソフトを簡単に使ってみて、大まかな傾向は把握できました。いちおう評価した時点のバージョンを明記しておくと、OLYMPUS Studioは1.2.1.10、OLYMPUS Viewerは1.0.2.15、SILKYPIXは1.0.5、Camera Rawは2.4です。OLYMPUS Viewerは、OLYMPUS Studioと同じ傾向の画像を生成しますから、同じだと考えて問題ありません。大事な点を整理すると、以下のようになります。

 まず一番気になるのが、生み出される色。デフォルトで生成される色を比べてみました。OLYMPUS Studioは、素晴らしい色で現像してくれます。Camera Rawは、バージョンアップしても相変わらずの地味な色です。SILKYPIXは、カメラの機種ごとのデフォルト設定を加味しているようで、E-1のRAW現像では、なかなか良い色で現像してくれます。もちろん、OLYMPUS Studioよりは劣りますが。優劣を不等号付きで並べると、次のようなります。Camera Rawだけが、飛び抜けて悪い色です。

OLYMPUS Studio > SILKYPIX ≫ Camera Raw

 もう1つ気になるのが、現像された画像の解像感です。被写体の細かな部分が再現され、ギザギザ感が残ってないほど優秀です。過去に調べた結果では、E-1本体で生成するJPEGも、OLYMPUS Viewerで現像した画像も、解像感がイマイチでした。それに比べ、Camera Rawで現像した画像は最高でした。今回の調査でも、前と同じ残念な結果が得られました。OLYMPUS Studioで現像した画像ですが、解像感に関しては、OLYMPUS Viewerと似たような傾向だったからです。それに比べるとSILKYPIXは素晴らしく、Camera Rawと同じ程度まで優秀でした。不等号付きで並べると、次のようなります。

SILKYPIX, Camera Raw ≫ OLYMPUS Studio

 以上の結果から、今後は次のように使い分けます。まず、デフォルトの現像ソフトはOLYMPUS Studioです。これにより、良い色が確保できます。ただし、被写体によっては、高い解像感を得たいものもあります。そんなときだけ、SILKYPIXで現像し、各種パラメーターで色を何とか調整します。当然、OLYMPUS Studioで現像した画像の色を参考にしながら。Camera Rawの出番は、まずありません。レンズの色収差を消す機能があるので、色収差が目立つときだけ使うかも知れませんが。

 SILKYPIXには、有益なパラメーターがいくつもあります。その中の2つが、高感度時のノイズを大きく低減してくれます。この機能があるため、E-1でもISO 800を何とか使えるようになりました。この辺の話は、機会があれば紹介したいと思ってます。

 最後に、大事なことを1つ。オリンパスさん、お願いですから、RAW現像の解像感を何とかしてください。今の色の良さを保ったまま、解像感を挙げるのは可能だと思うんですけど。強く強く、お願いします。

2005年2月24日:タムロンSP 350mmを購入

 先日、これまた長く探し続けていたレンズ、タムロンSP 350mm F5.6を購入できました。SP 500mm F8と同様に反射式のレンズです。同じ500mmの写りが良かったので、どうしても使ってみたくて探していました。でも、販売期間が短く、生産された数が少ないようで、中古屋さんでも滅多に見かけません。たまたま運良く見付けられたため、即決で購入。

 見付ける前は、2万円程度で買えたらなあと漠然と考えていました。でも、希少価値が高そうですから、そんなに安く買えないだろうなとも思ってました。で、実際に売っていた価格は、税込み2万8000円。少し高い感じもしますが、これを逃すと次の機会は当分先になりそうなので、決断したわけです。

 購入した中古品の状態は、かなり良い方だと思います。専用の三脚座、フード、レンズキャップ、マウントアダプタ込みでした。マウントアダプタはその場で選べるので、今回はニコンF用を付けてもらいました。レンズ玉は、少しホコリがあるぐらいで、まったく問題なし。筐体の状態も良い方です。三脚座でスレが少し目立つぐらいで、レンズ筐体やフードのスレは少ないですし。美品とは言えませんが、良品の少し良い方ぐらいにランクされるものでしょう。ですから、上記の価格は高くないと思います。希少価値の点まで含めると、良心的な価格といえます。

 このレンズをE-1に付けると、35mm版換算で700mm F5.6相当です。かなりの望遠ですが、300mm(同600mm相当)や500mm(同1000mm相当)を使い慣れてますから、まったく問題ありません。同じタムロン製の500mmと比べると、焦点距離は少し短く、1絞り明るいので、使いやすさは上です。ただし、ロシア製の300mm F4.5と完全にかぶります。一番の違いは、ぼけの形状でしょう。300mmはリング状で、350mmはドーナツ状。肝心の写りですが、まだ詳しく調べていないものの、350mmの方が上のようです。おそらく今後は、350mmの方を多用するでしょう。

 先のSMCタクマー120mmと、今回の350mmの2本は、どうしても買いたいレンズのベスト2でした。2つとも続けて買えるとは、今月は運が良さそう。この調子で、買いたいベスト5の中のもう1本も、見付かるといいんですけど……。

 今日は、以前に注文していた商品も夕方に届きました。待ちに待ったE-1用アングルファインダーです。発売日は明日ですが、なぜか今日の夕方に宅配便で届きました。よく見ると、配達指定日の欄が未記入。このおかげで、今日届いたのでしょう。これでローアングル撮影も、フレーミングをきっちりと決められます。機材が充実してきましたから、撮影が楽しくなりそうです。

2005年2月20日:SMCタクマー120mmを購入

 先日、ずっと探していたレンズ、SMCタクマーの120mm F2.8を、ようやく購入できました。変わった焦点距離のため、もともと数の少ないレンズですが、たまに中古品が出てきます。でも、通常は2万円弱の値付けなので、高く感じて買う気になれませんでした。

 やっぱり、探し続けてみるものですね。税込み1万1550円で売っているのを見付けて買いました。筐体にスレは多いものの、レンズ玉にはキズやくもりがありません。お買い得だと感じ、速攻で買いました。

 このレンズの評判については、以前に知り合いから聞いてました。古いのに描写がなかなか良いと。焦点距離が変わっていることもあって、ぜひとも手に入れたいと探し続けていたわけです。もちろん、格安で買えるものを。

 E-1に付けると、35mm版換算で240mm F2.8相当となります。200mmよりも少し望遠で、望遠にしては明るいレンズと同じです。E-1を使うようになってから、こうした焦点距離を手軽に持ち歩けて、上手に使えるようになったため、常用するのにまったく問題ありません。

 実際に開放で写してみると、コントラストはそれほど高くありませんが、解像感は良く感じられました。全体の傾向としては、階調が自然に出て、素直に写るという感じでしょうか。かなり気に入ってしまいました。

 SMCタクマー135mm F2.5も気に入ってるので、どちらを持って行くのか迷いますね。レンズの重さは、120mmが340g、135mmが470g。私の場合、軽さを重視することが多いので、120mmの出番の方が多そうです。でも、135mmも捨てがたい魅力を持ってるんですよね~。現時点の結論として、交互に使うというのが一番良さそうです。そうすれば、もっと細かな違いが、とくに写りの違いが明らかになるでしょう。使い分けは、その時点で考えます。

2005年2月18日:CAMEDIA X-450を購入

 書き忘れが1つありました。先月、コンパクト型デジカメのCAMEDIA X-450を購入したことです。ある事情により、オリンパス製のコンパクト型デジカメを狙っていました。購入候補はμ-mini DIGITALとX-450で、最後まで迷いました。μ-miniの方が小さくて良いデザインなんですけど、X-450の方が優勢でした。単三電池が使えてズームは3倍、しかも安いというのが理由です。

 最終的に購入したのは、新品の安いX-450を見かけたからです。お正月の福袋の売れ残りが中身公開で売っていて、実質1万円強で買えました。かなりのお買い得でした。この売れ残り品の横で、X-450単体が2万数千円で売ってましたし。

 オリンパス製のデジカメは、E-1だけでなくC-2020などでも、色の良さを実感しています。それに期待しての購入です。実際に使ってみて、色に関しては、かなり満足できる結果でした。E-1と同じように青色が美しいです。さらに、オレンジ色も強く出ますけど、この点は困ることもありますね。

 300万画素なので、手軽な撮影での用途には十分な画素数です。一番安いクラスなので、設定変更できる要素はあまりありません。この点は、価格を考えたら仕方がないでしょう。

 使ってみて唯一困ったのは、自動ホワイトバランスに癖があること。たまにですが、全体が青っぽい写真になります。詳しく調べてみると、カメラの方向を少し変えただけで、ホワイトバランスが大きく変化する現象を見付けました。おそらく、次のような動作原理によるものだと思います。画像の明暗や色の分布を解析して、被写体と光の状態を何種類(何十種類?)かのパターンに分類し、パターンごとにホワイトバランスを求める方式ではないでしょうか。そして、パターンごとに別なアルゴリズムになっていて、パターン間の境目をスムーズに作ってないのではと。結果として、カメラの方向を少し変えただけで、別なパターンに分類され、ホワイトバランスが大きく変わるのだと。

 ホワイトバランスで晴天などの固定値が選べると、簡単に対応できるのですが、製品が最低価格クラスなので、そんな機能はありません。唯一の救いは、ホワイトバランスの狂いが大きくなったとき、症状の発生が液晶モニタで分かることです。シャッターボタン半押しのロック機能を使って、回避しています。

 ネットでの書込みを読むと、オリンパス製の自動ホワイトバランスは、E-1などの高級機も含め、他社の同クラスのカメラと比べたとき、劣っているようです。まだまだ改善の余地がありますね。頑張ってください。逆に色作りは、他社と比べてかなり良いです。この点は、もっと伸ばしてください。

 ホワイトバランス以外の欠点は、とくに感じませんでした。気軽に持ち歩くカメラとして使いたいと思います。

2005年2月10日:「気楽なショット5」を開始

 単写真を1枚ずつ追加する「気楽なショット」シリーズも、いよいよ5回目に突入します。これからも地道に積み重ねていくつもりです。

 最近になって、共通テーマを何個か用意できました。そのため、共通テーマでの写真追加を並行して進めており、「気楽なショット」のペースが落ちてきました。実は、このペースの方が、本来の姿なのです。どちらかというと重視したいのは、共通テーマに沿った写真の方で、「気楽なショット」は補足的な位置付けです。共通テーマに入らない写真と、写真表現を解説するための写真を載せるのが目的の。

 機材面では、単焦点レンズが増えてきたので、それらを試したり、レンズの特定を生かす形の写真が撮れないかと考えています。そうした写真も、「気楽なショット」に掲載するのが適しているでしょうから。

 と言いつつも、単焦点レンズの写真を増やせない事情があります。どのレンズで撮影したのか後から分かるようにするため、フォーサーズ用でないレンズは、いつも1本しか携帯しません。こうすると、レンズのデータが含まれないショットは、マウントアダプタで接続したレンズだと識別でき、ショットごとに使用レンズを記録しなくて済みます。この理由のために、フォーサーズ用でないレンズは、常に1本以下で撮影に出かけるのです。

 ただし、少しの例外はあります。反射式レンズのように、明らかに写りが異なるレンズだけは特例とし、フォーサーズ用でない他のレンズと一緒に持ち歩くことがあります。こうしたレンズは、写真を見ただけで、撮影に使ったレンズを特定できますから。

2005年2月7日:SMCタクマー135mm F2.5が活躍中

 先月購入したSMCタクマー135mm F2.5を、かなり気に入って使っています。アダプタを介してE-1に付けると、270mm F2.5相当。サンニッパ(300mm F2.8)より、少し短いですが、少し明るいレンズとなります。つまり、サンニッパとほぼ同等で、少し明るい魅力的なレンズに。しかも圧倒的に軽い。フォーサーズならではですね。これをフード付きで、中古ながら税込み1万円で入手できたとは、素晴らしい時代です。

 気になる写りですが、予想したよりも良かったです。タクマーなので開放だと柔らかい写りを期待していたのですが、思ってたよりも良い写りでした。ぼけもまあまあだし、当時としては高性能のレンズだったのではないでしょうか。このKマウント版を持ってましたが、明るくて重宝したのを覚えています。そうそう、Kマウント版の大きな欠点は、フードが安っぽかったこと。それに比べると、このSMCタクマーのフードは、金属製で格好いいです。

 換算で270mmとなると、ほぼ300mmに近いのですが、E-1で使うと普通に多用できます。おそらく、銀塩時代の300mmレンズは重たいので、この135mmのように容易に持ち歩けず、使う機会が少なかったでしょう。レンズが軽くて小さいというのは、大事なことですね。

 それにしても、明るい単焦点レンズは、やっぱり良いです。ファインダーを覗いていて、気持ちがいい。おかげで、写真を撮るのが凄く楽しくなります。スーパータクマー85mm F1.9とともに、積極的に持ち歩くレンズとなりました。このどちらかと一緒に、ズイコーデジタル14-54mmを組み合わせると、2本で済ませられます。さらに1本加えるなら、マクロレンズでしょう。こうして、一緒に持ち歩くレンズの、新しい組み合わせが加わりました。

2005年2月3日:先月もレンズを何本か購入

 中古レンズの購入病は、どんどんと悪化しているようです。このページで公開したスーパータクマー1本、SMCタクマー2本以外にも、先月はレンズを買ってしまいました。買ったレンズは、以下のとおりです。1本を除き、いつものように安いレンズばかりです。

・smc PENTAX-FA SOFT 28mm F2.8(税込み25200円)
・smc PENTAX-A 50mm F2(税込み4200円)
・smc PENTAX-M MACRO 50mm F4(税込み5250円)
・S-M-C TAKUMAR 135mm F3.5(税込み7000円)
・F.ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8(税込み1575円)
・RICOH XR RIKENON 50mm F2 L(税込み5250円)
・Super-Takumar 200mm F4(税込み5250円)

 ペンタックスFAのソフト28mmは、広角のソフトフォーカスです。E-1に付けると標準レンズになってしまいますが、ソフトフォーカスで画角が一番広いため、以前から狙ってました。3万円ぐらいで売っていることが多いのに、状態がまあまあで5000円ほど安かったため、我慢できませんでした。このレンズが加わり、ソフトフォーカスは5本となりました。これで打ち止め……だといいんですけど。

 ペンタックスAの50mm F2は、同社のKマウント標準レンズの中で、パンケーキを除くと一番軽い(145g)レンズです。パンケーキはF2.8と暗いし、価格が高いので、最初から買いたいとは思ってません。代わりとして、このレンズを狙っていました。たまたま単体で売ってたので見せてもらい、筐体の傷は多いものの、レンズ玉は綺麗だったので買いました。E-1に付ければ、100mm F2相当の軽いレンズとなるため、活用したいと思います。

 オリンパスさんには、フォーサーズ用のパンケーキ・レンズを出す構想もあるみたいですが、明るさはF2にしてもらいたいですね。そうすれば、使い道も広がりますから。

 ペンタックスMの50mmマクロは、タクマー時代から存在しているF4の標準マクロです。古いレンズなので遠景の撮影はダメですが、近接はタクマーらしい美しい味で写るそうです。本当はSMCタクマーを狙っていて、古いのに並品で1万円以上もします。Mレンズなら、それ以上でしょう。ところが今回は、税込みで5250円。安い理由は、絞りの動きがにぶいためでした。通常のカメラの開放測光で使うと、絞りが完全に絞りきらないままシャッターが降りてしまいます。でも、E-1のように絞り込み測光で使う限り、何も問題ありません。おかげで、レンズが綺麗なのに、かなり安く買うことができました。

 SMCタクマー135mm F3.5は、F2.5の少し前に買いました。SMCタクマーの望遠を揃えたいなと考え始めたとき、フード付きの美品を見付け、思わず手が出ました。美品なのに税込み7000円と安めだったのが最大の理由です。今はF2.5も持ってるし、美品なので持ち歩けそうもありません。F2.5の方が代表役となり、E-1に装着されて活躍しています。

 ズイコーの50mm F1.8は、マルチコートでない古いレンズです。OMの標準レンズを1本も持っていなかったので、余りの安さに手が出てしまいました。ジャンク価格ですが、レンズ玉が意外と綺麗なので買いました。レンズの特徴は、まったく知りません。

 XRリケノンの50mm F2は、カリカリに写る標準レンズとして有名です。ジャンク品は何度も見ましたが、状態が普通のレンズはほとんど見かけませんでした。たまたま遭遇し、安くないのに買ってしまいました。最短撮影距離が0.6mなので変だとは思いつつも。帰宅してから調べてみると、XRリケノンの50mm F2には数種類あり、購入したL付きのものは最短が0.6mの低コスト版でした。Lなしのレンズだと、最短が0.45mです。失敗したと思いましたが、レンズ玉に傷はないし、筐体も汚くないし、写りが同じなので、良しとしましょう。

 スーパータクマーの200mm F4は、買う予定なんてまったくなかったのに、手が出てしまったレンズです。フード、ケース、フロントとリアのキャップまで揃っていて、しかも美品です。ケース以外は非常に美しく、値段も安かったので、思わず買ってしまいました。この時代の200mmはレンズも大きく、見ているだけで惚れ惚れします。写りの方は期待できないでしょうけど、観賞用としては最高。

 こんな感じで、中古レンズの購入病が悪化しています。でも、安いレンズが中心なので、まあいいでしょう。それに、ここ1週間は何も買っていませんし。

2005年1月23日:単写真「心に触れる光」を開始

 写真展示室Aで、新しいテーマ「心に触れる光」の写真展示を開始しました。この中に入れる写真の被写体は、それぞれ1つの漢字を割り当てて表現しています。その漢字とは「光、影、水、透、面」の5つです。また、被写体ごとに1つの言葉を割り当てて、写真の方向を抽象的ながら示してみました。光には「発す」、影には「隠す」、水には「動く」、透には「通る」、面には「覆う」と。

 このテーマは、かなり面白く撮れるのではないかと予想しています。テーマが光に関わりますから、いろいろなものが被写体となり得るでしょう。ただし、「心に触れる」と付いているので、それに沿った特徴を出す必要があります。単純に考えると、暖かいとか寂しいとか、感情に訴えるような雰囲気を思い浮かべるでしょうが、もっと広い視点で考え、より幅広い写真を撮りたいと思います。

 今回の写真が1枚目です。被写体が水なので、テーマ内の「何かで動く、水」に入ります。使用したレンズは、先日購入したばかりのSMCタクマー135mm F2.5。テスト撮影を兼ねて、写しに行ったときの1枚です。

2005年1月21日:タクマーレンズを2本購入

 昨日、錦糸町のヒカリカメラさんで、SMCタクマーレンズを2本も買ってしまいました。中古レンズの購入病が、昨年よりも悪化していて、止まる気配がありません。困ったものです。というより、本当に“やばい”です。どうしましょうか。その話は横に置いといて、購入したのは以下の2本です。

・SMC TAKUMAR 55mm F1.8(税込み2500円)
・S-M-C TAKUMAR 135mm F2.5(税込み1万円)

 55mm F1.8は、ピントリングがゴムの後期型です。同シリーズの50mm F1.4よりも柔らかい描写という噂なので、いつかは購入したいと思っていました。このレンズですが、PENTAX SP時代のボディと一緒に売っていることが多いようです。ボディは不要なので、レンズ単体でのお買い得品を探していました。今回は、税込みで2500円と魅力的な値段です。筐体に少しスレはありますが、レンズ玉には傷がありませんから、お買い得だと思いました。

 135mm F2.5も、機会があったら買いたいレンズでした。このレンズのKマウント版は、私が初めて購入した望遠レンズです。当時としては明るいレンズだったはずで、積極的に使ったと記憶してます。それだけに、懐かしさを強く感じます。でも、どうせ買うならSMCタクマー版と決めてました。筐体もフードも格好良いですから。SMCタクマーレンズは一番好きなシリーズなので、他のシリーズより優先して買いたいと、日頃から思っていますし。絞り込みレバーを除くと、筐体にスレは少なく、レンズ玉は綺麗でした。状態が並のフードとフィルターも付いてます。純正メタルキャップだけダメで、ぶつけた跡が3箇所もあり、歪んでいました。でも総合すると、こちらもお買い得だと感じました。

 帰宅して調べてみると、SMCタクマーの135mm F2.5には前期型と後期型があるとのこと。購入したのは6群6枚の後期型で、バルサム切れが発生しないタイプでした。このレンズのKマウント版を使った印象ですが、明るいと感じた以外は何も残っていないのです。当時は学生で、写真を始めたばかりのため、レンズを評価できる技量なんてありません。ただただシャッターを押し、愚作を量産していただけでした。それだけに、今回使ってみるのが楽しみです。

 ちなみに、ヒカリカメラさんを知ったのは、AGFAの一眼レフを調べているときです。ウェブページ上でもめったに見かけないカメラですが、昨年の終わり頃に委託品として入荷したとの書込みがありました。お店のサイトをよく見ると、当サイトへのリンクがあったので、ちょっとビックリ(なお、当サイトはリンクフリーですし、私への許可も連絡も不要です)。どんなお店か興味が湧き、覗いてみることにしました。おかげで、お買い得なタクマーレンズを2本も買えました。単なる偶然ですが、万々歳です。これに味をしめたので、またお伺いしたいと思います。対応していただいた店員さんも、優しい感じで好印象でしたしね。

 通常は、レンズを購入したお店の名前を出さないんですけど、お店のブログに私の名前が載ってしまったので、今回だけはこちらでも、お店の名前を出してみました。通常は、お店に余計な迷惑をかけないようにと配慮し、店名はもちろん、お店を特定できる情報すら出していません。あくまで、今回だけの例外です。

2005年1月16日:スーパータクマー85mmを購入

 昨年末に6本もの中古レンズを購入したので、当分は購入を我慢しようと思っていました。でも先日、我慢できない掘り出し物と遭遇してしまいました。スーパータクマー85mm F1.9です。状態は少し悪いのですが、値段が税込みで9450円でした。このレンズは相当古いのに、中古価格がなぜか高いんです。どんなに安くても2万円以上、状態が良ければ3万円以上すると記憶してます。税込みで1万円を切っているというのは、激安だと思いました。

 どう考えても安すぎる値段なので、レンズを詳しく見させてもらいました。レンズ内のホコリは、少し入っている程度で問題ありません。筐体には使い込んだスレがやや多くありますが、前玉は綺麗です。絞りの一部にサビのような汚れが付いてましたが、写りや動作への影響はないでしょう。レンズ玉が少し黄色く変色してますけど、この時代のレンズなら普通です。ヘリコイドも重いですが、使える範囲内に収まってます。唯一の欠点は、後玉の汚れでしょうか。こすった感じの汚れも含まれているようでしたが、清掃すれば何とかなる思い、買ってしまいました。今回のは、買わずに我慢できる値段じゃないですから。

 自宅に帰ってから清掃しましたが、後玉の汚れは、なぜか取れませんでした。これが安い理由なのでしょうね。描写にどのような影響を及ぼすのか不明ですが、1万円を切って買いましたから、気にしないで使うことにしました。詳しく調べてみると、このレンズには前期型と後期型があります。最小絞りがF22でなくF16なので、後期型です。レンズ玉の黄色い変色も、手持ちのSMCタクマー50mm F1.4に比べれば、格段に少ない程度でした。

 実際に写してみると、絞り開放では、予想したとおりに柔らかな描写です。ピントが合っている箇所でも、かなり柔らかく写ります。絞り込むと画質は改善しますが、バリバリのシャープにはなりません。昔のレンズらしい、落ち着いた描写でした。こうした味が、けっこう良いんですよね~。最後に気になるのがボケ味ですけど、まだ詳しく調べてません。近いうちに調べたいと思います。

 今回のように、掘り出し物に出会うためには、中古屋さんへ頻繁に行く必要があります。このレンズだけでなく、以前に買ったケンコーのSOFT 85mmやキヨハラソフトも、棚に並んだ当日か翌日に買ってますから。これまで、ほしいレンズの多くを買ってしまったので、買いたいレンズがあまり残っていません。それでも、中古屋さんへは通い続けるでしょう。

 そうそう、ペンタックスのFA 77mm F1.8 Limitedがほしいんですけど、中古でも高いので買う決心が付きません。レンズの描写も魅力的ですが、70mmぐらいの焦点距離の明るいレンズが、1本ほしいんですよね~。

   
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