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 カーステレオ用増設リモコンの製作  - Extra Remote Controller for Car Stereo -

rt_remocon.jpg   R1100RTの純正カーステレオ用リモコンは操作しやすく便利ですが、音量とSEEKのボタンしかないのが不満という方も多いと思います。私が使っていて不便に感じる点は、
  1. FM/AMのBAND切替えが無い。
    長距離のツーリングではFM放送の入らなくなるエリアが結構あります。AMに替えたくても停車して本体で切り替えるしかありません。
  2. プリセットメモリが使えない。
    私のカーナビは音声ガイダンや音楽CDの演奏をFMで送信してカーステで受信できます。この周波数を、運転中にSEEKで捜すのは大変です。また、AMの1620KHzで道路情報を流しているエリアがありますが、この周波数も簡単に呼び出しできれば便利です。
  3. MUTEボタンが欲しい。
    スピードを出している時は結構音量を上げていますので、交差点などで止まる時はボリュームを下げます。これもワンタッチで下げられると良いのですが。
  そこで、純正のリモコンにスイッチを増設して、機能を追加することにしました。 今回は、上の1〜2項の改良が目的です。3項についてはいずれ、別の方法を考えたいと思います。
  なお、改造した機種は95年式R1100RTに搭載した純正カーステレオ(クラリオン製)です。年式により、あるいは製造メーカーの違いにより構造が違う可能性もありますのでご注意ください。

 ■ カーステレオの改造  - Alter a Car Stereo Equipment -

radio_kougu-s.jpg リモコンの機能を追加するには、カーステレオ本体から信号線を取り出す必要があります。左側のカウルを外し、カーステレオに添付されている専用工具を使って筐体を引き抜きます。
カーステレオを外すだけならカウルを着けたまま出来ますが、この後の作業のために外しておきます。

radio_sideview-s.jpg  カーステレオ本体の横にあるネジを外して操作パネルを外します。本体の上蓋も外しておきます。

radio_frontview01-s.jpg  操作パネルを外した写真です。白いボタンが並んでいるのがスイッチユニットです。上蓋が写っていますが、撮影のために本体を支えているだけで、意味はありません。

スイッチユニットは決して外さないでください。ハンダ付けが簡単に外れてしまいます。
   (私はうっかり外してしまって、1ヶ所ずつ電線で繋ぎました)

  カーステレオの上蓋を外すと、前面のスイッチユニットの基板に半田付けされている端子が見えます(黄線の内側)。真ん中で区切られていますが全部で15本の端子があり、各々が操作パネルのスイッチに繋がっています。右下の拡大写真を見てください。右端からT01,T02・・・T07迄が1区画、T08,T09・・・T15迄が次の1区画になっています。この内、今回の改造に必要な端子はT09,T12,T15の3つで、各端子の機能は次のようになっています。

  • T09:BAND/MEM2
  • T12:MEM2
  • T15:BAND

 つまり、T09とT12の端子を短絡するとプリセットメモリ2が、T09とT15を短絡するとBAND切替の機能が働きます。

 この3つの端子に電線をハンダ付けし、3本の電線を三つ編みにして、赤線で示したように本体のケースの周囲に沿って配線します。電線は適当に色分けしておいた方が良いでしょう。ケースの出口に当たる部分の電線は、ビニールチューブかビニールテープなどでしっかり保護しておきます。(写真の下方に見える電線は実験用に付けたもので、本記事とは関係ありません)
静電気に注意してください。半導体にダメージを与える恐れがありますので、手首にアースを取るなど、静電気を逃がす対策をしてください。ハンダごても出来れば電子部品用を使ってください。

connecter-s.jpg 端子から引き出した3本の電線と、スイッチのLEDを点灯させるための電源線1本をコネクタに収容します。この電源線は、カーステレオからアンテナアンプ用の電源線(ラベル表示はANT AMP)が出ていたので、これを分岐して使いました。写真はピン端子4極コネクタですが左のメス側を使います。圧着工具で電線に端子を付けてからコネクタのハウジングに差し込むと抜けなくなる構造になっています。






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