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 ■ フィルムアンテナの製作  - How to make a Film Antenna -

 実験によりコードアンテナの実用性が確認できましたので、今度は電線をウインドスクリーンに取り付ける方法を考えました。アンテナとしての機能だけ考えると、ビニール電線を接着剤等で固定しても良いのですが、見た目には良くありません。

cerkittape-s.jpgprotect_tape-s.jpg 左側の写真はプリント基板の回路修正等に使う”回路テープ”です。幅1mmの銅箔で粘着テープのようになっていて、表面は薄い透明フィルムで保護されています。このテープをスクリーンのエッジに貼ってアンテナ本体とすることにしました。また、回路テープの防水と保護のために、プロテクトテープ(写真右)を上から重ねて貼ります。このプロテクトテープは自動車やバイクのキズ防止用として売られているもので、高価ですが耐候性が良くて変色しにくく、丈夫です。


plate_parts01-s.jpg まず、アンテナ本体と同軸ケーブルを繋ぐためのコネクションプレートを作ります。2mm厚の発泡塩ビ板からA〜Cの3枚のパーツを切り出します。Aのパーツを半田ゴテかドライヤーで加熱して、ウインドスクリーンの裏からエッジに合わせて曲げ、A’を作ります。ウインドスクリーンは外しておいたほうが作業がやりやすいでしょう。次にA’にパーツBを載せて接着剤で接着します。パーツCはウインドスクリーンの表に貼る飾り板になります。
この他にもう1枚、シートが必要です。厚さ0.5〜1mm位でパーツBと同じ大きさの、できれば透明シートを用意します。材質は硬質塩ビ板でもその他のプラスチック板でもOKです。


tannsi2-s.jpg 回路テープと同軸ケーブルを繋ぐ端子を作ります。
a. メスの平端子を用意します。
b. ラジオペンチ等で開いて平らにします。
c. 不要部分をカットして写真のような形に仕上げます。
d. 同軸ケーブルにこの端子を付けます。端子にシールド線(網線)が接触しないよう、熱収縮チューブをかぶせて加熱処理しておきます。


plate_parts03-s.jpgplate_parts02-s.jpg コネクションプレートに端子を付けた同軸ケーブルを固定します。端子を半田ゴテで熱し、熱で溶け易いという発泡塩ビ板の性質を利用して埋め込みます。同軸ケーブルの当たる部分は、ケーブルがちょうど埋まるくらいにカッターで削っておきます。端子と同軸ケーブルの周りに接着剤を流し込んで完全に固定します。


conectplate.gif
 次に、回路テープの端の保護フィルムを剥がして端子にハンダ付けし、図のように回路テープとプロテクトテープをプレートに接着します。スクリーンの厚みは6mmですから、プロテクトテープは5mm幅に前もって切っておきます。防水のために透明シートを貼り、その上に両面テープを貼ります。透明シートにする理由は接着状態を確認しやすくするためです。ここに隙間があると端子と回路テープの接続部分に水が入り、故障の原因になります。また、両面テープは多少の凸凹を吸収するように、厚みのある物を使います。


zagane-s.jpg
 ロッドアンテナを外した後の穴を塞ぐための部品を作ります。丸プレートは2mm厚の硬質塩ビ板から切り出します。
Aは直径27mm/穴径6mm、BとCは直径27mm/穴径9mmです。

bolt-s.jpg
 丸プレートA、B、Cを重ねて接着してボルトを通し、ボルトの頭を接着剤で固定します。
一番上にBMWのエンブレムを接着します。
仕上げにクリアのスプレーを吹いておくと良いでしょう。




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