日本全国郷土玩具の旅:京都府篇

----京都府篇(2)ー1----

----KYOTO----


祇園祭りの鉾
 日本三大祭りの一つ祇園祭りのは、7月17日、都大路に絢爛豪華な「山鉾巡行」がくりひろげられます。
かっては7月に入ると、四条通りや、鉾や山のある町内に露店が並び、雛段に沢山のボール紙製の玩具の鉾を並べ、それをアセチレンガスの灯りが照らしだしていた風景が見られて、祇園祭りの宵の風物詩のひとつでした。
 それらのボール紙製の鉾の玩具も、昔ほどは盛んには作られていませんが、最近でも、祇園祭りの時期には、祭り界隈ではまた見かけるようになっています。

 現在は、玩具というよりは、装飾品的なミニチュアの鉾が、常時、観光土産として売られています。




現在制作されている鉾の玩具。
 【長刀鉾・船鉾】:季節の頃になると、城陽市の細井実さんが作っています。
この長刀鉾は、千代紙を貼ったボール紙製の屋台、竹に銀紙を貼った長刀、屋台の中には土製の稚児やお囃子が乗っています。下には木の4輪がついていて、引いて遊べるようになっています。
船鉾も同じような作りで、屋台が船の形になっており、後部に旗と吹流しがついています。
 【ミニチュアの鉾・山】:観光土産店でいろいろのものが売られています。 清水の「伴東山堂(豆人形制作)」では、比較的に種類が揃っていますが、実際に巡行する鉾や山を、全部集めるのはかなり困難です。

 また、祇園祭りの期間中、四条通りの老舗・田中弥の表ウインドに恒例として、この老舗の所蔵品の、玩具というよりは芸術品とも云える鉾や山のミニチュアの数々が展示されます。

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(1998.2.2掲載)

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