【民芸館】......全国郷土玩具の旅


----神奈川県篇(3)ー2----

----KANAGAWA----


大山土鈴■前ページの土人形の内裏雛の制作者、渡辺さんが新しく型を起こして作っています。

大山の挽き物玩具
大山阿夫利神社の参道の両側には土産品店が並び、名物の大山こま臼と杵を売る店があります。こまにも、けんかごま、ピイピイこま、唸りこま、糸ひきこまなどいろいろの種類があります。昔は大山参りの土産のは、大山阿夫利神社のお札と共に「こま」を添えて隣り近所に配る習わしがありました。
「こまの廻りと金運とはついて廻る」と言って、信仰と結びついた縁起物なのです。
こま類のほか挽き物玩具には、かっては自動車、兎車、犬の玉押し、ままごと遊び、けん玉、鉄砲、ラッパなど、そのほか無数の種類が作られていました。




箱根の細工もの
小田原、箱根の名産品に「箱根細工」があげられます。
箱根細工は大きく分けると「挽き物」と「指し物」の2種類があり、挽き物はロクロで挽いた細工物、指し物は寄せ木や木象嵌などで装飾された木箱、家具類のことで、最近は組木細工をも含めています。
挽き物細工は豆玩具類が多く、生活用品のミニチュアや、いろいろの「入れ子細工」が作られています。
掲載の寄せ木細工の「秘密箱」は板を何回もスライドさせないと開かないもので、寄せ木の美しさと仕掛けの面白さがあります。


(1997.9.1掲載)


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