柏市民オンブズマン連絡会議設立趣意書


柏市は、公文書の情報公開を制定していますがこれだけでは、市の行政に対して市民の全面的な信頼を得る事ができません。
私たちが国及び地方公共団体の巨大な政、官、組織と対峙するためには、今こそ納税者として、国民、市民一人一人の真剣
な自覚と行動が必要なのです。
  我々国民が求めている行、財政改革は一向に実効を挙げておらず、民間なら疾うに倒産しているような省庁、公社、公団、
事業団が依然として存続しており、こうした国、及び地方公共団体の関連機関には、何十万人とも言われれる官僚群の天下
りが行われ、官僚により支配されているのが実態であります。こうした官僚支配の体制に対して我々は納税者として、こう
した実態を明らかにし抜本的な改善を迫っていかなければなりません。
  このような生活実感の伴わない政治や行政が行われている中で、我々市民生活を取り巻く環境は企業リストラ、企業倒産、
就職氷河期と日を追って悪化しているのが現実であります。しかも、我々は所得税・住民税はもとより日々の消費税を負担
させられています。生活もままならぬ困窮した市民がいる一方、片や我々の税金で連日飲めや歌えの官・官接待が行われて
いるとすれば、これを黙っているわけにはいきません。
  こうした実態に対する全国のオンブズマンの追求に対して、接待相手については「プライベートに属することゆえ、公開
は差し控える。」等と臆面もなく反論する無責任官僚もいるのだとの報告もなされています。たとえ金額が少なくても市民
の税金を使っての接待は、あくまでも公的接待であり、情報の公開は当然でなければなりません。我々市民はあくまでも納
税者の立場にたって、こうした不明瞭な予算の使われ方を追求していかなければなりません。全国からみればわずか一握り
のオンブズマンかもしれません、しかし現在取り組まれている情報公開を駆使して官・官接待追求に関しては、今や全マス
コミの注目記事となり、連日各地の実態が報道されています。しかし、これらはほんの氷山の一角にすぎません。まだまだ
追求されなければならない根深い問題が残されているのです。私たちは税の無駄遣いに関してさらに徹底した追求をしてい
かなければなりません。
  税金はあくまでも我々市民の負担したものであり、いかに予算化されているとは言え、不透明な税金の使われ方、一部政
治家や官僚群の裁量で公開できないような使われ方を我々は認めるわけにはいきません。
  市政においても市の予算はすべて市民の予算であり、市民のために使われるものでなければなりません。我々は今、市民
の全面的な信頼が得られる市政を実現するために、行政を監視し、市民の苦情をなくしていこうと立ち上がりました。
  「柏市民オンブズマン連絡会議」は、「全国市民オンブズマン」をはじめ、全国各地の市民オンブスマン組織と連携をと
りながら、地元柏市において、地方行政の市民による市民のための行政監視機関として発足し、お互いに手弁当、自己負担
を原則とした組織として運営して行くことになりました。
  日常生活の中で、市民から提起されるどのような問題に対しても、権利、義務の関係を明らかにし、公平かつ適切、迅速
に解決していくよう努力していくことを目標とした「柏市民オンブズマン連絡会議」の会員は、その趣旨に賛同する者とし、
職業、信条、性別に関係なく誰でも参加できます。この機会に多数の市民の方々にご参加いただき、市民に信頼される地方
行政の確立と発展を目指して共に行動しようではありませんか。奮って皆様の積極的なご参加をお願します。

1995年(平成7年)11月19日(日)
柏市民オンブズマン連絡会議
代表  山下智博
柏市豊四季台1−1−509
0474(46)9081
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