第91話 さよならNIFTY

速に夏が近づいてきたようです。昨日の子供の運動会では日に焼けてしまいました。風が強くて砂埃もひどかった。

さて、第89話で新しいメールアドレスをとった話を書きましたが、5月いっぱいでNIFTYとの契約が終わります。前々から電話代節約のためにアイ・プランを使うため(アイプランは電話番号が一つしか登録できない)にプロバイダの一本化を計画していました。結局、ママはASAHIネットの家族会員となり、自分の名前のアドレスをとりました。メーラは使いやすい「Becky!」を使ってます。今まで使っていたNIFTYからのアドレスの変更作業も、メール友達の協力で思ったよりも順調に終わり、切り替え準備も完了です。

NIFTY MANAGER でもNIFTYの環境がなくなるのはちょっと寂しいですね。NIFTYとは、この奮闘記を始める前のマックユーザだった頃からの6年以上の付き合いです。主に「子育てフォーラム」と「健康フォーラム」に参加していて、子供や自分の健康状態についての相談、他のメンバーの相談にものったことがあります。こういった意見交換のフォーラムに付き物の中傷合戦もバードウォッチングのように第三者として楽しんでました。そうそう、この「ママのパソコン奮闘記」も当初の目標は「WindowsでNIFTY環境を実現する」だったのでした。

NIFTYの会議室のフォーラム(インターネットの掲示板のようなものです)は、ママが参加し始めた頃は全盛期だったようです。そういえば、PC-VANとかはまだやっているのかな?。NIFTYのような文字情報のみで行い、シスオペがそれなりにフォーラム内の発言をチェックしている場所は安心して発言できました。しかし、インターネットの爆発的な広がりにより、パソコン通信の会議室の役割は終わってしまったようです。今、NIFTYのフォーラムへはWWWブラウザ経由でもアクセスできますが、オンラインでフォーラムを読んでいたら、電話代と接続料が大変なのだ。

ママはNIFTYから卒業しますが、パソコンを使うきっかけになったNIFTYには感謝しています。また、これからも @nifty としてガンバレ。ASAHIネットも当初はパソコン通信プロバイダでしたが、いち早くインターネットに参入し、今日の繁栄となっています?! 今回ママの取得したアドレスが末永く使えるようにこれからも頑張って欲しいです。

ォーラムへのアクセスができなくなるので、代わりにメーリングリストへの参加や、メールマガジンの購読を検討しています。メーリングリストはNIFTY時代からドリカム・メーリングリストに参加していますが、他にも参加してみようと、面白そうなところを探しているところです。お勧めがあったら教えて下さい。メールマガジンはまぐまぐで探していくつかの購読を始めました。

メールマガジンの著者の皆さんは頑張ってますね。みんな世間に発信したいものを沢山もっているのだ。インターネットがもっと普及し、もっともっと個人が簡単に情報発信できるようになると、政治も変わって来るんだろうな。今までは政府やマスコミが情報をコントロールできたけど、今は個人でも同じ力を持つことが可能だ。反面、無法地帯といわれるように問題も起こっているのだけど。でも、それだって今の現実の社会を反映しているのだ。インターネットだけが裏の社会を持っているわけではない。どんな社会にも表と裏がある。

将来、国や自治体などの重要な決定には国民全員が参加できる投票も可能になる。議員の貢献度なども明るみにして、大した政策も持たない議員は減らせばいい。選挙の費用だって大幅に減らせるはず。ついでに、役所もIT化を推進して人件費を削減すべきだ。最近、当選させたくない議員情報などを公開しているグループがあるとニュースで読んだ。昔ながらのビラ配りより遙かに強力だ。関心を持ってくれる人がいるかは、別の意味で課題なんだけどさ。

コンピュータはむずかしすぎて使えない!
コンピュータはむずかしすぎて使えない!
アラン・クーパー
翔泳社
森図書館が休館する前にリクエストしておいた本がきたとのハガキを貰って、町田駅前の町田図書館まででかけてきました。ハガキには書名が書いてない(プライバシーの保護のため)ので、受け取るまで書名が分からず、ちょっとワクワクします。今回は、アラン・クーパー著の「コンピュータはむずかしすぎて使えない!」でした。

著者は、ビジュアル・ベーシックを開発したカリスマエンジニアと言われている人だそうです(読んで初めて知った)。先日世界中を騒がせた"I LOVE YOU"ウィルスもビジュアル・ベーシックで作られていたくらい、Windowsの世界では超有名なコンピュータ言語だそうだ。ベーシックという位だから簡単に使える?かどうかは知らないけど、ママが20年近く前に初めて買ったマイコンPC8001でもベーシックが使えた(関係ないか)。

本はまだ全部読んでない(473ページもある)のですが、技術的なことはほとんどなくて、一般の人にも分かりやすいです。ママにも分かります。今のディジタル機器がなぜ使いにくいのかを考察し、使いやすいソフトのデザインについて提案しています。

本の帯からちょっと引用しますが、「新しいカメラや携帯電話の機能が多すぎて使いこなせない」、「銀行のキャッシュコーナーの使い方がわからなくて赤っ恥をかいた」、「パソコンを使いこなせなきゃ時代に乗り遅れると言われて焦っているけど、そもそも“使いこなす”ってコトバの意味がよくわからない」、これらはママにも当てはまってます。そして、これらはみんな「ホモ・ロジクス(ディジタルおたく)」のせいだと言っている。

「ホモ・ロジクス」とは、「ホモ・サピエンス」と人類を二分する種族だとしている(この見分け方も載っている)。ホモ・ロジクスは失敗してもいいから理解を求め、ホモ・サピエンスは理解は少なくてもいいから成功を求める人種である。目覚まし時計の中身が知りたい人種と、中身はどうでもちゃんと朝起こしてくれることを望む人種の違いだ。

ホモ・ロジクスは興味を持ったものをコントロールしたがり、コントロールの代償として複雑さを増やす。これによって世の中に溢れるディジタル機器がどんどん複雑になっていく。自らがすごい実績を挙げている、超有名なソフトエンジニアだからこそ言えることだ。ママも昔、ソフトを作っていた経験があるので、うなづいてしまうところが多く、元ソフトエンジニアとして耳が痛かったです。メーカで働く人にぜひ読んで欲しい。そして、これからの高齢化社会にむけて簡単に使えるものを作って欲しいと切望します。


サッカーの中田選手が宣伝しているキヤノンの新しいデジカメ(2000.5.26発売)、IXY DIGITAL (ホームページ)購入を決意して町田のヨドバシカメラまで出かけましたが売り切れでした(2000.5.28)。211万画素ズームで驚きの小ささ、そして洗練されたデザイン、しっかりした作りなど素晴らしい。

IXY DIGITALこそが我が家が待っていたデジカメに違いない。品薄で手に入らないと益々欲しい、ボーナスまでには購入できるか? と言うわけでついに理想のデジカメが発売になりました。次号は長年(?)の夢であった「デジカメ購入騒動記」を書く予定(無事に買えればですが、、、)。

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M.Nakamura May 28,'00