第92話 デジカメを待ちながら

うとうデジカメを買う決心をしました。前にディジタルカメラが欲しいと書いてからいつのまにか2年半も経ってしまいました。買うことにしたのは前話の最後に書いたように、キヤノンのIXY DIGITAL (ホームページ)です。勢い込んでヨドバシカメラに行ったのに売り切れで、取りあえずは予約してきました。無いとなると余計に欲しい。デジカメの入荷を待ちながら、今回もママはどうしょうも無いことを書いてます。

不肖・宮嶋 死んでもカメラを離しません
不肖・宮嶋 死んでもカメラを離しません
宮嶋茂樹
祥伝社黄金文庫

ジカメ買ったら何をしようか。 写真は技術も必要だが、撮影対象や行動力が大事だと思うママです。ちょっと前に、「不肖・宮嶋」さんの本を何冊か読んだママは、いつかママも特ダネをと夢想するのです。ご存知ない方のために紹介すると、宮嶋さんは東京拘置所の麻原彰晃を撮影した(実際にシャッターを切ったのは一緒にチームを組んでいた大倉乾吾さん)り、南極越冬隊に参加したり、自衛隊の訓練に参加したり、コソボやクウェートに乗り込んだりと、行動派の報道カメラマン?です。

氏の著書を読むと、行動力こそが報道カメラマンの神髄だということが感じられる。ちょっと下品な文章も計算の上のことだろう。ママは報道カメラマンになりたいわけではないけど、アクティブに写真を撮ってみようと思う。デジカメならコストは電気代と自分の手間だけだ。結果がすぐに見られるので、写真の練習をするにはいいと思う。

IXY DIGITALはとっても小さくて軽いので、出かけるときはいつもバッグに忍ばせておくことができる(と思う)。子供の関係で主婦が集まる機会も多いので、色々なシーンをとっておきたい。

89話のお終いに、幼稚園でお世話になった先生がご結婚するにあたり、お祝い金をどう集めるか思案中と書きました。結局は電話連絡+集合という方法で落着しました。さて、結婚式につきものの祝電をインターネット電報という、ハイテクなのかローテクなのかよく分からないサービスで打ってみることにしたのですが、これがとんでもない代物でした。

インターネットでの電報は'D-MAIL'と呼ばれている。'D'はDenpoのDかな? 電話帳(ハローパージ)に載っていたホームページはhttp://denpo.isp.ntt.co.jpでしたが、なんとNot Foundです。この電話帳は、ご利用期間1999.8〜2000.7までと書いてあるのに、URLを勝手に変えるのはとんでもない。普通は変更してもジャンプするようにするでしょ! ここからがケチのつきはじめ。

NTTのホームページから順に辿っていったら、http://admail.denpo-east.ne.jp/にたどり着きまた。でも、このサービスはインターフェイスのデザインがとっても悪いうえ、レスポンスも悪い。前話に書いたクーパーさんの「コンピュータはむずかしすぎて使えない!」を読ませたい。 入力後の確認画面では宛先の住所が入力したものと違って戻ってくる。なぜだ? 画面内に、修正時用の「戻る」アイコンがあったのでこれを押したら、入力した情報が全て消えていた。もう一度、一から入力し直せという訳だ。ふ〜ん、そうやって通信時間を長くする了見なのか(-_-#)

それでも宛先の番地が変になる。でも有名な式場だから届くだろうと、最後のクレジットカード決済ボタンを押したら、「エラー」が出て、最初から入力し直せ、ときた。ママはもう切れた(-_-#)。結局、インターネットからの電報は諦めて、電話で申し込みました。無駄にした接続代と電話代を返せ! NTTはインターネット電報で商売するつもりはないらしい。それなら中途半端なサービスはやめたほうが消費者は助かる。

ドラえもん電報 去年の誕生日に「ドラえもん電報」を貰いました。タケコプターの中にメッセージが入っているなかなか可愛いもので、嬉しいプレゼントでした。電報は通信文化のシーラカンスの様な、ノスタルジーで愛嬌のあるシステム(無くても困らないが、有ってもじゃまにはならない)と思っていたのにインターネット電報は本当に残念です。

今回、電報の料金システムも調べたのですが、漢字電報と、かな電報と、毛筆書き電報では同じ字数でも料金が違うのです。モールス信号で情報を転送している訳じゃなし、一番お金がかかるのは配送の人件費だと思うが、変な文化も引きずり続けているのね。

ドットコム・ショック
ドットコム・ショック
大前研一
小学館

ットコム・ショックを借りてきた。ママは著者の大前研一さんは竹村健一さんの亜流だと勝手に思っていて、著作を読んだことが無かったのですが今回は目から鱗でした。大前さんは理科系出身(その昔、原子炉の設計をしていた)の経営コンサルタント・評論家として、今の情報改革を世界レベルで考察していて興味深かった。

この本を読んでいると今の日本の政府は、いずれ消えていく古い産業の救済にばかりお金をかけて、新しい情報産業にお金をかけてない様子がよく分かります。また、米国の言いなりで、自国のハイテク産業を保護しようという気がない。このままでは21世紀の日本はつぶれますね。早く何とかしなければと強く考えさせられた。気の利いた賢い人はみんな日本を脱出しちゃうよ。


ょっと用事があって何日か近くの大学に通っていました。初夏のキャンパスは元気で自由な若者でいっぱいです。ママも学食でご飯を食べながら暢気で無邪気だった学生時代の事を思い出し、懐かしかった。学生時代から十数年経って、情報産業は大変動しましたが、大学は外から見るとちっとも変わらない様でした。

さて、次話までにデジカメは手に入るでしょうか?

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M.Nakamura June 4,'00