第85話 Winの上にもう三年

こ2,3日、奮闘記の感想メールが沢山届くようになったので不思議に思っていました。メールを頂いた方に聞いてみたら「Panasonic Hi-HO コンテンツサービス − 今泉 洋のインターネット豆知識(2000年3月1日号)−」というメールマガジンの中で、この奮闘記が紹介されてたという情報を頂きました。今泉さんは、インターネットマガジンなどにも記事を書いているライターの方だと思います。

おぉ、ママのページも少しメジャーになったぞ、と勝手に喜んでいます。メールをいただいた沢山の皆さんありがとうございます。全てにお返事できないので、この場を借りて心からお礼申し上げます。おかげさまで「ママのWindowsパソコン奮闘記」も2月末で3周年を迎えました。ご愛読ありがとうございます。

奮闘記三周年記念として、ママからの特別プレゼント。「あぁ勘違いパソコン用語集」を別冊として発表しました。是非見てね。

ウッシーとの日々 1
ウッシーとの日々 1
はた万次郎著
集英社
た万次郎さんの「ウッシーとの日々」1〜5巻を例によって図書館から借りてきて読んだ。はたさんは、漫画家になる前に電々公社で電報配達員をしていた。そのころの電報配達員の生態を描いた漫画を、会社勤めをしていたころに同僚から借りたビジネスジャンプ(だったと思う)で読んだことがあり、なんか懐かしかったのだ。

今は北海道の北の方にある、下川という小さな町で壊れかけた民家を家賃3,500円で借りて暮らしているらしい。その自らの暮らしぶりをエッセイ風に漫画で綴ったのが、このウッシーとの日々だ。ウッシーとは著者の愛犬の名で、ホルスタイン模様から来ている。読んでいるとこういう暮らしかたもいいなと、少しあこがれる。子供の教育などのことを考えると無理だけど、自分一人でインターネットで仕事ができればどこに住んでも関係ない。

歩が早いパソコンを巡る環境で取り残されたらどうしたらいいの。ママがWindows95から98に乗り換えて丁度一年ですが、本屋にはWord2000やExcel2000、Windows2000文字が目立ちます。Windows2000は2月18日に発売されましたが、Word2000とは直接の関係はないらしく、なんか紛らわしい。

Windows2000はWindows NTの後継機で直接98のバージョンアップではないけど、最終的には98はWindows2000に統合されて行くらしい。ようやく98の環境に慣れて、98の良さも少しはわかり始めたのに次の世代のOSが発表されて、またバージョンアップしなければならないと思うと気が重い。

ママの友達の主婦達は3,4年前に買ったWindows95マシンでインターネットやメールを使っている人が多い。普段のネットワークツールとしては95で十分だが、表計算や文章編集などの少し込み入った事をWord95やExcel95で始めると使い方がよく分からずに壁にぶち当たる。

マニュアルを探そうにも既に本屋には95関連の本は無い。パソコン雑誌も最新鋭のシステムの記事ばかりでWindows95のことなど過去の遺物だ。95パソコンを快適に使いこなす特集をやって欲しいと思うが、この企画じゃメーカの広告が取れないから絶対に没だな。

3,4年前のパソコンにWindows98をインストールしようとしても、パソコン自体の性能が低くてちょっと無理だ。でも、主婦としては買って4年ぐらいのまだ見た目は変わらないマシンがすでに使えないとは思いたくない。

「購入当時は最新鋭で20万円以上した機械がたった4年で使えないなんてメーカはひどい」と言う。
「まぁ、あんたんちの子だって4年前はオムツしてたのに、この4月からランドセル背負って学校に行くんだから、世の中進歩するのよ。」と慰めても治まらないな。

Windows95の環境で快適に使うためのアドバイスを考えてみた。

ディスクトップパソコンならば、メモリーやハードディスク増設をしたり、CPUを交換したりする方法でWindows98が快適に使えるマシンに改造できるが、普通の主婦がそんなことできないし、知識と手間がかかる割には性能は上がらないようだ。

やはりWindows95しか動かないパソコンは買い換えるのが正解なのか? 最近は8,9万円でそこそこのパソコンが買えるしね。それともメールやインターネットは95で我慢して使い、2,3年後にはでてくるであろうもっと簡単なマシン(あえてパソコンとは書かない。もしかしたら携帯電話の進化したマシン)を待つか。

ママはパソコンって本当に便利で主婦の生活に役に立つ機械だと思うので、全ての主婦の幸せなパソコンライフを願ってます。ママはたまたま同居人も仕事で自宅のパソコンを使うので今は結構新しいハードとソフトに囲まれ、安定したパソコン環境を使えてとってもハッピー。

近、官公庁のホームページが書き換えられたり、Yahooなどのページが集中アクセスで麻痺させられたりと、インターネットの脆弱なところが暴かれる事件が続いています。まあ、本当に重大な事件が起こる前に弱いところが明らかになり、対策をとってくれることを望みます。

この奮闘記を書き始めた3年前には初心者だったママも、今では結構インターネットに依存した生活をしています。友人とのメール交換、ホームページ作り、幼稚園や学校の役員間での連絡や資料送付、それにオンラインショッピングとオンラインバンキングも少し。いずれも昔はなかったけど、一度覚えると手放せない便利さがあるのだ。

ママにとっては電話などと同じくらい必要なものになっている。ぜひ悪質な妨害などを取り締まる法整備、防御のための技術開発を進めて欲しい。もちろん、社会全体への高速なインフラの整備や教育なども充実させて下さい。

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M.Nakamura Mar. 4,'00