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ロンドン7日目 ロンドンダンジョン、ケンジントンパレス他

うも時差ぼけが治らず、連日朝早くから目が覚める。ホテルの朝ご飯は週末の混雑日はレストランで豪華な?イングリッシュ・ブレックファースト。反対側のブッフェルームではパン、シリアル、チーズ、ハム程度だけのコンチネンタルスタイルに分かれている。ブッフェルームは窓もない部屋だ。客は入り口で厳格にチェックされ左右に振り分けられ、階級社会を彷彿とさせる(嘘)。

我々は貧乏ツアーなので当然コンチネンタルだ。しかし、週末が開けて宿泊客が減るとサービスの人を節約するためにレストランだけがオープンする。案内の人が「あんたはコンチネンタルだから、こちらの暖かい料理はダメ」と料理の並んだテーブルを指さす。英語がわからないフリして、ちゃっかり暖かい卵料理やベーコンを食べた。朝ご飯に焼いたトマトやマシュルームのソテーがでる。マッシュルームはまぁまぁ美味い。

朝食後、8時過ぎにはホテルを出てるが、殆どの名所は10時にならないと開かないのだ。そんな中で、今日でかけるロンドンダンジョン(お化け屋敷のようなもの)の近くのサザーク聖堂は朝8時にオープンと見つけて訪ねてみた。

地下鉄のモニュメント駅で降りると、1666年ロンドン大火災のモニュメントがすぐそこだ。サザーク聖堂はテムズ川を渡った向こう岸にある。歌に唄われた有名のロンドン橋を渡る。今はごく普通の橋で面白みは全くない。12世紀に石の橋になったときには20のアーチと跳ね橋があり、橋の上に住居もあったらしい。

ロンドン大火災のモニュメントを見上げる 歌に唄われたロンドン橋

さて、サザーク聖堂の礼拝堂は開いていたが、最近新設されたロンドンの歴史を3Dで展示する施設は閉まったままだ。ロンドンダンジョンは10時からオープンなので時間がある。テムズ川沿いを散策してシェイクスピアで有名なグローブ座テートモダン美術館を眺める。グローブ座は映画「恋に落ちたシェイクスピア」にでてきたグローブ座と同じだ(当たり前か?)。このあたりはロンドンのビジネス街でもあり、通勤に急ぐ人々がどんどん通る。ロンドンは過去だけの街ではなく現在も世界の中枢のひとつなのだ。

サザーク聖堂 シェイクスピア・グローブ座

そうこうしている間にロンドンダンジョンのオープン時間になった。ここもロンドンパスで入れる。鉄道のロンドンブリッジ駅の高架下に作られていて、一種のお化けや屋敷だが、歴史的な事件である中世の魔女狩りや拷問、切り裂きジャック、ロンドン大火災などを題材にしてあってリアルだ。黴臭さや暑さまで再現してある。

入場すると直ぐに無理矢理の記念撮影があり、出てくるときには写真ができあがっているという観光地によくあるシステムがあった。私が旦那の首を大きな斧で切り落とすという、恐ろしい構図であった。私たちは買わなかったが商売が続いているところをみると、それなりに儲かっているのだろう。

内部は十数人のグループになってツアー形式で回り、それぞれの事件をキャストが寸劇で怖がらせてくれる。一人、二人の観光客も寸劇に参加させられるのだ。英語もよくわからないのに引っ張り出されたらと思うと、余計に恐かったぞ。アメリカ人やヨーロッパからの観光客が多いようだった。日本人はいなかった。

西洋人の考える怖さは日本人とはちょっとずれていて、日本では考えられないグロテスクで目も背けたくなる展示が山盛り、一見の価値あり。土産物も好事家には堪らないバカらしいモノが多数アリ。

ロンドンダンジョン正面 ロンドンダンジョンのキャスト 観光客も参加させられる

ンドンダンジョンの後は、故ダイアナ妃の住んでいたケンジントンパレスにでかけた。かなり両極端な観光スポット選択だな、と思うが仕方ない。

パレスのあるケンジントンガーデンには野生?のリスが住んでいる。まずはここの温室を改造したオランジェリというティールームで紅茶とスコーンを食べる。スコーンはジャムとクローテットクリーム(バターの軽いようなもの)がたっぷりあって、おなか一杯になった。本場のティータイムは優雅で美味しかった。

地下鉄Queenswayのモザイク模様

ティールーム、オランジェリー 紅茶とスコーン

その後、ロンドンパスを見せてケンジントンパレスの中を見る(入場料は11ポンド)。バッキンガム宮殿やウィンザー城に比べると質素だが、それでも十分に見応えアリ。この城は服飾関連の展示が充実している。あのお姫様の着ているふくらんだスカートの中や中世の貴族の独創的な衣装の秘密がわかった(^o^)。特別展では故ダイアナ妃のドレスが飾ってある。私も含めて全世界の女性観光客はうっとり眺めているが男はつまらなそう。旦那がトイレを探しに行ったのでゆっくり見られてヨカッタ。ドレスを見る限り大柄でガタイのしっかりした人だったようだ。

その後、ラウンドポンド(丸池)の周りで芝生に座ってノンビリと過ごす。水鳥が沢山集まっていて、鳥にパンをあげるおじいさんがいた。このおじいさん、ちょっと前はリスにえさをあげていた。芝生にはビーチチェアがおいてあるが、なんと有料であった。時々、昔の車掌さんのように首からバッグをぶら下げた監視員のおじさんが回ってきて料金を徴収している。

ケンジントンパレス裏のsunken garden ラウンドポンドの水鳥

その後、買い物をしたいので旦那と別行動をとることにした。旦那は美術館に行くそうだ。それぞれ勝手にホテルに帰ることにして分かれた。

カメラを持たなかったので買い物の写真はなしです。オックスフォードサーカスからリージェントストリートに行く。ロンドンは町中に「Boot's」という日本では「マツモトキヨシ」ににたドラッグストアがある。ここで水を買って咽を潤しながら、リバティ、セルブリッジ、バーバリー、再びハムレイズ、などを代表的なお店を巡る。セルフリッジなどはあまりに巨大で外に出ようとして出口がわからず迷う。

世界最古のデパートリバティは開設当時の木造の部分も残り、手芸関連の商品が充実して時を忘れる楽しさだった。こういう店は男性とは一緒に行かないのが正解だ。買い物は一人に限ると細々した雑貨をお土産に買う。

世界中から観光客が来て、客引きも多いが私なんて貧乏そうで相手にされませんね。世界的な名店を見て歩き、買い物熱も冷めたのでホテルに戻る。旦那にこんなつまらないないモノ買ったの?といわれないように先に荷造りしておきたかったのだ。それから近くのスーパーに行き、特売(ここまで来て特売にこだわるのが私だ)のチョコバーやティバックを買い、ビールとヨーグルトで夕食を済ませた。

旦那はナショナルギャラリーで昨日見られなかった有名どころの作品を観た。レンブラントの自画像2点他、ルーベンス、レオナルドダビンチ、ラファエロなど、どれもすばらしい。模写している学生?が大勢いる。こういう本物をいつでも無料で観られる環境はすばらしいです。

昼間のナショナルギャラリー ナショナルギャラリー入り口から眺めたトラファルガー広場のネルソン記念柱

次は、今朝見上げたロンドン大火災のモニュメントに登る。舞台演出家の鴻上さんが登ったと、最近読んだ本に書いてあり興味があったのだが、高いところが好きなだけというのが理由。螺旋階段は上に行くにつれ狭くなり、最後はすれ違うのが大変なくらい狭い。帰りに上った証明書をくれる。

最後にテートモダン近代美術館で、ピカソの「泣く女」を見た。何気なく展示してあるので見落としそうになった。他にもモネの睡蓮、ダリ、セザンヌ、キリコなどがありクラクラしそうだ。閉館時間までいてホテルに戻る。途中のパブでビールを飲んで夕食をとる。満足。満足。

モニュメント モニュメント内部の螺旋階段

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