ホーム > 家族のギャラリー > London旅行記 > 8日目

ロンドン8日目 ハンプトンコート、他

に最終日です。今朝の朝食はまた初めの頃のコンチネンタルブレックファースト専用のカフェになっていた。前日の夜に荷造りを済ませ、ホテルをチュックアウトする。大きめのトランクを持ってきたはずなのにお土産が嵩張り、ナイロンの折りたたみバッグが役立つ。100円ショップで用意した鍵をかけてホテルに預かって貰う。集合は午後4時45分にホテルロビーなので、ほぼ一日たっぷり遊べる。

市内をノンビリ散策との案もありましたが、良い天気になったのでまたも少し遠出してみます。やはりハンプトンコートに行ってみたいと、ガイドブックを調べてみます。ガイドブックではウォータールー(Waterloo;フランス語読みだとワーテルロー)から電車で40分となっていた。しかし、多少はロンドンの交通網に慣れたので路線図を研究し、ホテルの近くのウエストプロンプトの駅からまずはウィンブルトンへ地下鉄District線で行き、そこで乗り換えて、20分でハンプトンコートまで行けることを発見。通い慣れたウエストプロンプトの駅からいつもとは逆に郊外に向かいます。

途中で時間があったので一つ前のウィンブルドンパークという駅で降りて街と公園を散策してみた。郊外の綺麗な住宅地で、駅の近くに公園や池があり静かな街でした。つくし野(田園都市線のつくし野駅周辺に広がった住宅街)あたりと似たような感じだ。有名なセンターコートやテニス博物館は southfields駅が近いようです。

ウィンブルドンからハンプトンコート行きの電車は30分に1本だ。電車がくるまで時間があったのでセンターコート・ショッピングセンターというお店の中を歩く。ウィンザー城の駅前と同じような感じで観光客向けのお店かな。さて、ハンプトンコートまで15分程度。田舎の駅だ。駅前はちょっとしたお店があるだけ。電車もここが終点なので利用するのはハンプトンコートパレス目当ての人ばかり、かな?

途中下車したウィンブルドンパークの池 ウィンブルドンまで乗ってきた地下鉄

ウィンブルドン駅 ハンプトンコート駅

ンプトンコート駅の前がテムズ川で、船でシティからクルーズもできます。橋を渡り、テムズ川に沿った位置にある門から入ります。入場料は11ポンドで、ここもロンドンパスが使えます。ハンプトンコートパレスも王室の所有の財産ですが、ウィンザー城のように王族が休日に過ごす事は無いそうです。そのために赤い服の衛兵も黒い制服のヨーダーマンもいません。完全に観光地として管理されています。

16世紀に建てられ、ヘンリー8世のあの有名な離婚劇が繰り返されたお城です。テムズ川の満ち引きを表すという時計がクロックコートと呼ばれる中庭にかかっています。

クロックコート 近所の幼稚園児の作ったドラゴン

バッキンガム・ロンドン塔・ウィンザー城・ケンジントンを見た後のハンプトンコートは主のいない城は抜け殻のようで寂しいです。それでも壁に掛かるタベストリーからは古く色あせているが当時の豪華さは伺い知れる。カトリックの支配を離れ英国教会を作ったヘンリー8世の城らしく、英国教会の発祥の教会が城の中に現存します。今も修道僧もいて英国史的には大変に重要な城です。

ハンプトンコートパレスは観光化が進み、16世紀の王室の台所が展示されるチュダーキッチンは見物です。この城が栄えた頃の大人数の胃袋を満たすための食品庫、獣の肉(鹿、猪など)、鶏、魚などがリアルに再現されている。暖炉(オーブン)には実際に薪が燃やされていたのにはビックリ。火災の心配はないのか? もっとも近くに警備のおじさんがついていたが。ヘンリー8世は190センチもある大男で大食漢だったようです。

エリザベス1世の専用キッチンだったところに作られたというカフェでお茶とスコーンを食べた。お店のおじさんにKorea?と聞かれた。日本人はあまりこないのかも。お茶はセルフサービスのティーバックだし、雰囲気もイマイチで少しガッカリ。おみやげ屋さんではキッチン用品がティコゼーやスプーンなど充実していた。女の人が喜びそうな物が多い。

チューダーキッチン お洒落な煙突

外の城らしく庭も広く素晴らしいが、この日は噴水の掃除中で魅力半減で残念でした。さすがはイングリッシュガーデンの地で日本では見たことのない様な植木の寄せ植えや刈り込みが面白い。バラ園のバラの種類も見る人が見れば素晴らしいのだろうと思う。庭に入るのは無料なので近所のおじいさんが散歩にきている。池の周りには水鳥が沢山いて、芝生か雑草を食べていた。

庭の中に生け垣を利用して作った広い迷路があった。面白半分に入ってみたら本当に迷ってしまった、数人の観光客に出会ったがみんな迷っている。いくら歩いても出られず連日の移動で足が痛くなったので、非常口から大声をかけて受け付けの人に鍵を開けて出して貰った。なんと鍵はリモコンで開いた。きっと開けてくれ〜と頼む人が多いのだろう。あのまま迷っていたら日本には帰れなかった。

ハンプトンコートパレス 王冠

ハンプトンコートパレスの庭 生け垣の迷路

帰りは電車でビクトリア駅まで一直線に帰った。イギリスの鉄道は窓ガラスもひび割れ、イスも継ぎ当てだらけで掃除も行き届かず乗り心地は悪い。でも窓からの景色は看板も電信柱もなくて最高にきれいで、建築様式が統一された町並みが緑豊かな田園から姿を現すと夢のようだ。

こんな電車に乗って旅をしていると何とも言えない浮遊感で現実と夢の区別が判らなくなる。旅の疲れともうすぐ帰国の安堵感ともう終わってしまうのかという寂寥を感じながら私はロンドンに向かっていた。この旅で印象に残る場面でした。

事のあとヴィクトリア&アルバート博物館を再訪して前回見なかった展示室を見る。有名なインドの虎は写真ではよくわからなったが楽器だった。ラファエロの部屋は大きく圧巻。迫力がある。宝石室は出入り口が一人ずつしか通れない回転式になっていて、その前に警備員がいる小部屋がある。警報が鳴ったら締め切るのだろうな。

とにかく広くて沢山のものがあり、誰かに解説してもらわないとわからない。そうこうしているうちに4時近くになってきたので地下鉄District線でホテルに戻る。こういうときに限ってウィンブルドン行きがなかなかこなくて心配したが集合時間には十分間に合った。

インドの虎 図書館

テルで預けていた荷物を受け取り、旅行代理店の係の女性を待って、いよいよヒースローに向かう。途中、高速道路からコンコルドが着陸態勢に入っているのが見えた。まだ飛んでいたんだねコンコルド。空港ではVATの返金手続きの後、チェックインだ。結構混んでいる。JALのTシャツを着たイギリスの少年サーカーチームの一団がいた。「彼らと同じ飛行機は勘弁だな」と思っていたら、別の便だったようだ。

免税店でお土産のチョコレートを買う。このとき大失敗。商品をレジに置き忘れてしまった。5分後くらいに気づきとりに戻ったらレジの兄ちゃんが取っておいてくれ助かった。最後になって油断がでた。出発ゲートがなかなか表示されないので焦る。遠くのゲートだと移動に20分かかると書いてある。搭乗開始の10分前くらいにようやく31番ゲートとの表示がでた。やれやれと31番ゲートへ向かいすぐに搭乗手続きが始まった。

ヒースローでの付加価値税(VAT)還付申請 いよいよ帰国

田までの飛行機はほぼ満席、エコノミーの3人掛の椅子に3人座っていた。出発間際に、キャビンアテンダントが私たちの席の隣人「○○様、後席の余裕があります。」と案内していった。大使館関係者かマイレージのグレードの高い人だったのだろう。これでずいぶん楽に座れて、連日の観光の疲れも有り13時間をほとんど眠って帰った。

インデックス 前 次

Copyright (C) from Metal Woods 2003