『週刊かすてら・愚か者の退屈な生涯』2018年第47号

18年11月18日 日曜

 曇。
 バナナ、チキンスティック、掛け饂飩。外出せず。昼寝。力が出ない。養老孟司著『骸骨考 イタリア・ポルトガル・フランスを歩く』読了。南欧の教会、墓地、納骨堂を巡る旅。「違う分野をアナロジーでつないでみても、両方の専門家から嫌われる。ひょっとすると、専門分野をバカにしている、と思われるのかもしれない。でも考えているのはヒトの意識で、思考にはその面からの一般性があるはずだということは、否定しようもないことであろう」(p.10)。「物事が宙ぶらりんのままでは、居心地が悪い。その居心地の悪さに耐える辛抱も、学問には必要である。いつかは問題が解けるかもしれないからである。現代人にはそれを待つ辛抱が不足している」(p.24)。ローマの納骨堂にて「『かつてわれわれは、あなた方だった。あなた方はいずれ、われわれになるだろう』これが出入り口に示された墓碑銘である」(p.26)。「ただし現在の日本では、実情としての個が実在し始めている可能性がある。(略)そういう人たちは身近な共同体を持たない。それならただちに国家と結合してもおかしくはないので、それがネット右翼の背景にある可能性もあろう」(p.36)。「在日外国人に『日本のいいところ』だけを聞くという調査を文藝春秋がしたことがある。そのときに一位、二位を占めたのは日本人は『時間通りに来る』『言った通りやる』だった。グローバル基準とは『時間通り来ない』『言った通りにやらない』だということを、私はそれで理解したのである」(p.48)。STAP細胞の件がなぜ起こったか「しかしもっとも根本的だと思うことは科学者の発見好きである。やっぱり新しいことを『自分が発見したい』のである。(略)STAP細胞事件は科学史上のスキャンダルかもしれないが、右の意味ではよく理解できる」(p.50)。「宗教体験のような、『体験でしか理解できないこと』は、定義により情報化できない。情報化できない以上、それ自体はウソになりようがない。ただそういう体験が『ある』ということは、メタ・メッセージとして伝えられる」(p.54)。「迂闊な話だが、ここで私は自分が墓参りをする動機に、あらためて気づく。骨は当方になにも強制していない。思想を語らず、怒声を上げない。説得もしない。ただひっそりと、そこにたたずんでいるだけ。そこでなにを考えようが、どうしようが、当方の勝手である。そういう状況こそが、まさに『自由』というものなのだ」(p.126)。ハンバーグ。ビデオ。『目がテン』年に一度のかがくの里「秋の収穫祭」。!家でも真似できる「麦茶」「芋けんぴ」/ドラム缶で作った究極のイノシシ肉料理。『所さんお届けモノです!』この秋、絶対食べに行きたい!いま全国で話題の専門店。山奥なのに、なんと2時間待ちの大行列ができる油揚げ/幻の食材“栗マロンかぼちゃ”。『チコちゃんに叱られる!』ハロウィンの仮装のなぞ▽フィギュアスケートの意味▽校長先生の話が長いのは?。

18年11月19日 月曜

 曇一時雨。
 バナナ、チキンスティック、掛け饂飩。買い物。昼寝。養老孟司 南伸坊著『超老人の壁』読了。対談。養老「僕はブータンの桜が気になってるんだけど、11月に満開になるんですよ、それ、ふざけるなって思いません?」(p.125)。養老「あるとき、そのティンプーの目抜きの、犬が寝てる交差点に官僚が信号を付けたんだって。それに国王が気がついて怒って、信号を撤去させた。官僚はクビになったんです。国王はこう言ったんだって。『車は人間の良識で運転するものである』」(p.142)。カレーライス、コロッケ。ビデオ。『地球ドラマチック』天空の神秘 オーロラの謎。夜空に輝く幻想的な光、オーロラは、宇宙から降ってくる電気を帯びた大量の粒子が、地球の上層の大気にぶつかって光る現象。いつ、どこで、なぜ現れるのか?太陽とオーロラの深い関係。一般的なカーテン型のオーロラとは違う、点滅する「脈動オーロラ」が発生するプロセス。『美の巨人たち』小林古径「清姫」。

18年11月20日 火曜

 曇。
 バナナ、スティックチキン、掛け饂飩。買い物。図書館。養老孟司著『遺言。』読み始める。麻婆豆腐。『ヒャッキン』掃除の便利グッズ。ハイテク洗剤のような物より、アイデアグッズのような物がやはり面白い。ボール紙製のTシャツが簡単に畳めて縦置きできるケースとか、ガラスの両面が同時に拭ける磁石を使ったガラス拭きとか。『サイエンスZERO』シリーズ原発事故(19)“被ばく量”解明への挑戦。福島第一原発の事故で拡散したヨウ素によって子供たちは甲状腺にどれだけ被ばくしたのか?事故当時、大気の微粒子を捕らえたフィルターの分析から新たな推定値を導き出した。フィルターは環境調査のためのもの、分析には宇宙化学の技術も使った。

18年11月21日 水曜

 晴。
 バナナ。外出せず。昼寝。寝過ぎ。頭がぼーっとする。『遺言。』読了。エッセイ。「はじめに」に「遺言1・0」とあるから、これで総決算というわけではないらしい。暫定的な纏めであろう。「浜でイヌが遊んでいた。紐でつながれていない。しばらくの間、イヌが波と戯れ、無心に遊ぶ姿を飽きずに見ていた。これが生きているということで、これが幸せということだなあ」(p.5)。「それが正しいとか、正しくないとか、そんなことは考えていない。考えというのは、そういうものである」(p.6)。「科学実験とは、自分の側から見れば、自分の感覚と意識の乖離を、感覚優位で解消することなのである」(p.43)。「乱暴にいうなら、脳の中だけでいえば、すべてが交換可能である。なぜならすべては電気信号だからである」(p.55)。「発生が済んだ形、つまり生態の形を描くと、サカナがヒトになるという、とんでもない変化が起こっているように思える。でも卵から見れば、要するに丸いだけである。生物はどこまで行っても、○から逃げられない」(p.158)。意識は「同じ」だといい、感覚は「違う」という話。都市は感覚を無視しようとする。そのつけが回って来たのが現代、という分析。養老孟司著『京都の壁』読み始める。豚肉の生姜焼き。ビデオ。『カラオケ★バトル』。

18年11月22日 木曜

 曇。
 一食抜く。買い物。図書館。『京都の壁』読了。京都についての話あれこれ。「他と比較することで白黒がはっきりついてしまい、その結果、卑屈になったり、逆に強烈な対抗意識を燃やしたりする。そこから新たなパワーが生まれることもありますが、京都には歴史や伝統という、勝てるところでしか勝負しないしたたかさがあるようです」(p.117)。「今の政治は、ほとんど政治のための政治だと私は思っています。そんな政治の茶番にあまり乗らずに、町衆の自治を残している京都は、やはりすごいと思います」(p.123)。鯵の開き、塩鮭。ビデオ。『日曜美術館』ジョルジュ・ルオー“聖顔”に込めた魂の救済。ルオーの先生のギュスターヴ・モローは絵画史の流れに嵌まらない人だったけど、ルオーは何となくポスト印象派の雰囲気がある。

18年11月23日 金曜

 晴。
 バナナ。買い物。何買わず。この処心臓の調子が良い。小川一水著『美森まんじゃしろのシオリさん』読み始める。ハンバーグ。ビデオ。『タモリ倶楽部』「当世ありがたい言葉の頂上決戦!速報お寺の掲示板大賞2018」今月末に予定されている「第1回お寺の掲示板大賞」発表の前にタモリ倶楽部がなぜか途中経過を発表!SNSに投稿された、全国各地のお寺のありがたい言葉が続々登場!。『NHKスペシャル』知床 シャチ 謎の大集団を追え。世界自然遺産・北海道知床の海には毎年春から夏にかけてたくさんのシャチがやってくる。しかし生態は謎に包まれたまま。その謎に迫ろうと、研究者とともに高精細ドローンや深海用特殊カメラを駆使し、知床に現れるシャチを追った。すると世界的にも極めて珍しい百頭の大集団に遭遇!見えてきたのは高度な知能を持ち家族と慈しみ合いながら生きるシャチたちの姿。知床の海にやってくるシャチの知られざる生態。沢山の鯱が横一列に成って泳ぐ現象が面白かった。その理由が、見つめ合っているから。『チコちゃんに叱られる』みたいだが、鯱の目は顔の横に付いているので、見つめ合うと横に並ぶ事に成るというのである。『デザイン トークス+』ボーダレス。テクノロジーによって新たなデジタルアートを追求し世界的に活躍する「チームラボ」。その集大成とも言えるミュージアム。そのコンセプトがボーダレス。デジタルとアナログ、技術と自然が相互に混じり合う。展示されているアートも相互に侵入し合っている。

18年11月24日 土曜

 晴。
 チキンスティック、掛け饂飩。買い物。『美森まんじゃしろのサオリさん』読了。連作集。無理に分類すればテクノロジー・ミステリー。過疎の村で起こる、近未来の技術が絡んだ事件を主人公の二人組が解き明かす。トリックとしては、一話目の紐状アクチュエーターを使った物が一番面白い。二種類の素材を撚り合わせてあるというから、人工筋肉の一種であろう。しかしトリックは寧ろ表面的な面白さで、連作の真の主題は、過疎地を廃集落にせず、如何に存続させていくかという現代的なものであることが、読み進むと判って来る。そのためには新たな住人と先住民の壁を溶かす事が欠かせないが、地元の言い伝えがその触媒の役割をするのである。新住人に対する抵抗と受け入れを主人公の二人が象徴しているのだが、図式的過ぎる事が気に成らないでもない。主人公の一人、詐織の屈折した性格は、もっと巧く活かせなかったか。と、口で言うのは簡単だが。天野祐吉他著『大人の学校 入学編』読み始める。揚げ春巻、肉まん。ビデオ。『世界一受けたい授業』マドンナもハマっているマクロビ食事法!10日間で中性脂肪が激減▼大ベストセラー「サラダ記念日」俵万智先生短歌授業▼奇跡の復活を遂げた天才棋士先崎九段に学ぶうつ病。『ブラタモリ』#116 有田焼。

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