レポーター:TOMOKO
と、言いたいところなんですが、物凄いことがあって、あまりよく覚えてないので、できる限り石井さんが何を話したか、書きます。
物凄いこととは、実は一緒に行った姉が、筑紫さんに伝手があって、なんと講演前に楽屋に入れてもらっちゃったんです!!
石井さんを10センチの近さで見てしまった!もおーー、感動!!目茶苦茶かっこいい!!お肌が、フランス人形のよう!足長い!スタ
イルいい!カッコ良過ぎでした!
会った瞬間、膝がガクガクして立ってるのがやっとでした。あんなの人間じゃない!ぐらい男前でした!写真とサインをもらいました。
もぉ死んでもいいです(爆)楽屋を出た瞬間、大泣きしてしまいました・・(^^;)
と言う訳で、あまりよく覚えてないんです。ゴメンナサイm(_ _)mでも、がんばります!
演題は「世紀末」でしたが、終始、それについての話はまったくなし!(笑)二人とも話が飛ぶわ飛ぶわ・・。
始めは、石井さんの画家として、歌手として、監督として、プライベート、多角な才能を持つ石井竜也をひとつずつ筑紫さんが剥がして いく感じで進められました。
筑紫さんとは雑誌『F』などで、対談が何度かあったそうで、2人ともとっても話が弾んでいました(弾み過ぎて予定の終了時間より30分 以上過ぎましたが・・)
筑紫哲也さん(以下、T)「石井さんは、4つの名前を持っているそうですね。カールスモーキー石井、石井竜也、石井ビュチィー、て っぺいちゃんと・・」
石井竜也さん(以下、I)「なんかペテン師みたいですね(笑)」
T 「前々から聞きたかったんですけど、カールスモーキー石井ってどう言う意味なんですか?」
I 「単にカールく人を煙にまく、ってだけなんですけどね(笑)始めたての頃、本名じゃなんだから何 かつくろうぜって話になって、何でもよかったんですよ。中村ってのにしようか、っていうのもありましたからねぇ。」
T 「あれはどこで切るんですか?カールスモーキー・石井?カール・スモーキー石井?カールス・ モーキー石井?」
I 「あれは、カール・スモーキー・石井なんですよ。普通はジェームス小野田とか、フラッシュ金子と か、外国人っぽい名前+名字でしょ?でもね、僕のは違うんですよ!(びゅうちぃー、得意気)セカンドネームがあるんです!特別なん ですよ!僕は!(びゅうちいー、とっても得意気)」
T 「あっ、そうなんですかぁ!スモーキーはミドルネームだったんですね!」
I 「そうなんですよ!(っと、びゅうちぃー思いっきり頷いたところで)えっ?あれミドルネームっていうんですか?」(一同笑)
T 「じゃあ、始めに画家としての石井竜也なんですけど…。石井さんは絵をお描きになるんです よね?」
I 「ええ、自分で言うのもなんですけど、プロ級です(笑)いやー、今日は筑紫さんと対談できるって 楽しみにしてきたんですけど、筑紫さんのこと気になりだしたのは、筑紫さんのプロフィールに好きな画家、フンドレッドバッサって書 いてるのを見て、あっ俺と同じだぁ!って思ったんですよ!しかも筑紫さん彼には何度もお会いしてらっしゃるんですよね?(びゅう ちぃー、羨ましげ…)」
T 「ええ、何度も会ってますよ。この前会ったのは1年ぐらい前かな?(今度は筑紫さん得意気)
皆さん御存じないかもしれませんが、彼はとても幅広い分野で活躍されてる方なんですよ。絵を描くし、彫刻もするし・・。今も現役で
すよ。」
I 「そうなんですよ。僕が彼の作品と初めて会ったのは、昔、東京でピカソ展がありましてね。そこで
、親父と見に行ったんですよ。
そしたら、すっごい人の数で、なんだよ全然見えないじゃんかよー、って言って、ふって隣見たら、彼の展示場があって、そこは人がガ
ラガラだったんですよ(笑)
それで、じゃあ、ちょっと見るかぁ、って入ったら、すごくって・・。もう、絵はあるは、彫刻はあるは、訳のわっかんないオブジェみ
たいなのはあるは…、国旗はあるは…。で、あっ、表現するのって絵だけじゃないんだ!って気付いたんですよ。」
この後、筑紫さんと石井さんとで、どの画家が自分は好きで、どういう系統をたどって、今の感覚に辿り着いたかを話して、2人ともと っても盛り上がってたけど、知らない画家の名前が多発して意味不明に陥ってしまった私…。
T 「それで、石井さんはその感覚を生かして自分でデザインされたお店を持ってらっしゃるんで すよね。何から何まで、全て自分でデザインされるんですか?」
I 「ええ、それで、僕のデザインは非常に細かくてですね。日本の業者の人とかに頼むと、前例がない、
って言ってやってくれないんですよ。日本の人は、ほんっとに前例を重んじますよね。決して自分から型破りな事をしようとはしないん
です。
今の不況は、ここに原因があると思うんですけど…。
これが海外に持ってくと違うんですよ。前例がない、じゃあ面白そうだからやってみよう!ってことになるんです。
日常生活の中にいつも冒険があるんですよね。映画とか海外で撮ったりして、この事はすっごく実感しました。」
T 「話が自然と映画の方に移っているので、監督としての石井竜也に行きたいと思うんですけど ・・・。『河童』と『ACRI』どちらも【海】に関係してますよね。」
I 「ええ、自分ではあんまり意識して無かったんですけど、言われてみればそうですね。やっぱり、海
の近くで育ったからでしょうね。
キンキやアンコウや貝なんかの海のニョロニョロした生き物を見ては『こんなにすごい形が海にあるんだ』って感動してましたからね。
アンコウなんか海辺で干されてる時と、海で泳いでる姿時と全然違うんですよ。泳いでる姿見たことあります?
もうね、獲物が目の前にあると、アイツら物凄いスピードで、ガーッて食いつくんですよ。で、その姿と海辺でこう、下唇を鈎針みたい
なのでひっかけてデローンってなんとも惨めに干されてる姿とのギャップが、なんとも可哀相でね。
でも、可哀相なんだけど、どっか滑稽なんですよ。
でも、僕が書く絵は、曲線ばっかりで、そのルーツは海にあるんですよね。
人は生まれた環境や土壌や空気のにおいから離れられないんですよね。」
つづく・・・・