ハーブアドバイザーの講座

■ペンネーム「ちこ」さんからの投稿です。

 もしかしたら悪徳商法とは違うのかもしれませんが、相手の対応がすごくムカついたので投稿させていただきます。
 
 まだ結婚する前なので3年ちょっと前のお話です。
 
 当時私は病院に勤めていて、その日もいつものように事務に追われていました。
 そこに1本の電話。
 
 電話の内容は
「ハーブアドバイザーの資格取得のための講座のご案内」でした。
 忙しかったのもあり、業者の「資料をお送りしてもよろしいですか?」との言葉に、めんどくさいから資料だけならいいか、と「じゃあ送ってください」と言ってしまいました。
 
 そして数日後、その資料が送られてきました。
 一応目は通したものの、その講座を受けるのに受講料として30万前後かかるのもあり、特に興味が沸かなかった私は申し込まずにそのまま放置していました。
 
 そしてまた数日後、その業者からの電話がかかってきました。
 
業 「資料の方は見ていただけましたでしょうか?
 お申し込みの期限が過ぎてしまったのですが、お返事いただいていないのはちこ様だけになっておりまして、どうされたのかとお電話差し上げました」
 
私 「(え?必ず返事しなきゃいけなかったのか?)
 ああ、それはわざわざどうもすいません。拝見しましたが、特に興味沸かなかったので今回はやめておこうと思い電話しませんでした」
 
業 「(すごく驚いたように)えぇぇ〜??そんなもったいないですよ!
 みなさん、すぐに講座にお申し込みいただいているんですよ!
 ご自身のスキル向上のためにもいかがですか??」
 
私 「(だからやらんっていってるじゃないか・・・)
 えぇ、でも私は興味ないので。申し訳ありませんがやめときます。
 お金も高額なようですし、もったいないですから」
 
業 「他の皆さんもローンを組まれてまでお申し込みされたんですよ〜。
 月々○○円(いくらかは忘却)ですからお手頃ですよ!
 だからお金のご心配は大丈夫ですって!!
 是非やりましょうよ!!」
 
私 「(しつこいなぁ〜!!!)
 いえ、私、もうすぐ結婚するので仕事もやめますし(これ本当)これからしっかり貯めたいので資格のために使いたくないんです。
 申し訳ないですけど本当にお断りしますので・・・。」
 
 と、この後「ご結婚するならなおさら将来のために!!」とか断っても断っても逆手に取られ「やりましょう!」「やらないってば!」の繰り返しで段々お互いに白熱してきたのですが私は負けずに断り続けました。
 
 そしたら最後にこんな捨て台詞を吐かれて電話は切れました・・・。
 
業 「あなたって本当〜に向上心のない方ですね!!!(ガチャッ!)」
 
 はっきり言って余計なお世話です!(笑)

■ちこさんから、四回目の投稿です。ありがとうございました。
 
■ハーブアドバイザー? 何? と思った時のグーグル頼み。幾つか検索で見つけたページをご紹介します。
 
 まずは、資格の概要から。Herb Study Netというサイトの「ハーブの資格『ハーブアドバイザー』について」に、このハーブアドバイザー資格について記されてありました。

 NPO法人日本ハーブ振興協会が認定している資格に「プロフェッショナル・アドバイザー・オブ・ハーブ」(略称PAH)があります。この資格は、ハーブの正しい知識や効果的な活用法を取得し、適切にアドバイスできると認められた方に対して与えられます。

 ちなみに、NPO法人日本ハーブ振興協会のウェブサイトはこちらです。「Professional Adviser of Herb」の他に、「Herbal Food Organizer」「Herbal Aroma Creator」「Professional Instructor of Herb」という資格があるようです。うーん、ハーブの世界も奥が深いですね・・・。
 
 NPO法人日本ハーブ振興協会による「ハーブアドバイザー資格取得のためのガイドライン」によると、資格取得者に求められているのは、次のような知識です。
 
 1、ハーブ各論〔25種類〕
 2、ハーブの概略的な歴史
 3、ハーブが活用されているフィールド
 4、代表的な使われ方の知識
 5、ハーブの取り扱いについての知識
 6、ハーブを使う場合あるいは応用する場合の知識
 
 ・・・個人的に、なんだかとても面白そうです。資格取得はともかく、ちょっと勉強してみたいですね。
 
 で、このハーブアドバイザー資格に対応した講座の一例として、Aroma CUREというサロンでの講座をご紹介しておきます。
 
 ハーブアドバイザー資格講座、二時間のレッスンが全十回、教材費・税込みで 125,000円。
 教材としては、「ハーブテキスト全5冊」「24種ハーブティー(実習用)各10g」「ハーブティー専用マグ(蓋・茶こしつき)ブリスティアストライプ」「ティートレイ1つ」「ティーメジャースプーン1つ」「アロマセラピーの実習教材 クラフト3つ」が講座費用から用意されているそうです。
 実習や小テスト、レポートなどが含まれた、実にボリュームたっぷりな試験対応講座だそうですよ。
 
■講座や教室というものは、内容や講師、施設、などなど、色んな要素を考慮して選ぶべきですから、一概に金額の高い低いで比べることはできません。
 
 でも、ローン組んでまでの三十万円というのは・・・、即仕事内容に関わる資格だというなら、わからないでもないんですが、病院事務員(看護師?)さんにハーブ? 将来の為と言っても、借金してまでなあ・・・。
 ハーブが好きな人で、趣味が高じて・・・とか力試しに・・・とかいうのなら別ですが・・・。それでも借金してまで・・・
 
 とはいえ、悪徳かどうかという判断基準に「金額の多寡」はあまり関係ないんですけどね。前述の通り、そもそも教材や講座というものは、「こっちは高いからダメ、こっちは安いからOK」のように簡単にはいかないんです。
 
 では、どうやって悪徳かどうか見分けるのか。
 
・頼んでもいない資料を送りつけ、それをきっかけにして電話で勧誘してくる。
・「お返事が無いのはアナタだけ」「他の人はすぐに申し込んだ」などという、典型的なトーク。
・非常に積極的にローンを勧めてくる。
・断っても断ってもシツコク食い下がる。
・最後に捨て台詞。
 
 ・・・まあ、中には真面目な会社もあるかもしれませんが、李下に冠を正さず、ですよ。
 ちこさんお疲れ様でした。

(2005.11.21)