ピロンちゃんのライバル?

■ペンネーム「桃花」さんからの投稿です。

 いつも楽しく拝見しています。
 先ほど、我が家に電気分解による洗剤の電話勧誘がかかってきました!(とても待っていました(笑))
 
 ただしピロンちゃんではなく、「ミーティス」という名前だそうです。
 電話番号は大阪市内からでしたが、住んでいる市の隣の市で新しくダスキン(掃除)みたいなショップを出されるそうで、それに先駆けて、その洗剤500mlを100円で売っているというのです。(ちっ、無料じゃないんかいと内心思いましたが)
 
 マニュアルどおりに喋ろうとするアポインターを遮って、「いつ開店なんですか?」と聞くと、来月の半ばくらいというのです。日付ははっきり教えてもらえませんでした。来月開店なら、決まっているはずなのにね。
 で、その店の名前もミーティスで、洗剤の名前もミーティス。ラテン語で「美しい」という意味だそうです。店売りだと10505円もするものを100円というので、玄関で帰ってくれますか?と聞くと
 
「皆さん、説明をお聞きになりたいのと、薄め方を説明するので、台所でもお風呂場でもお湯の出る所に上げていただいているんです。使い方の説明として簡単にお掃除もさせてもらっているので、皆さん喜んでいただいてますよ」
 
 という説明です。
「でも、私、家に上がってもらうのは嫌なので、玄関で100円と交換でいいんですけれど」
 というと、薄め方の説明がどうのこうの。
「説明書を渡してくれればそれでいいですから」
「まだできていなんです」
「本社は南船場にあるんですよねー。来月はこちらで店も出されるんですよねー。商品もできているんですよねー。なのに説明書がないんですかー?」
「はい、準備中です。だから口頭で説明を(どうのこうの)」
 
 ここでちょっと疲れてしまいました。根性無しですみません。
「商品を安く配付すると言って、実は電気分解するその機械を売りつけるんでしょう? インターネットとかで見て知っているんですよ」
「それはうちの名前でしたか?」
 わりと強気で聞き返してきたので、この名前ではまだ実害がでていないんだなー。やっぱり名前を変えたのかなと思いました。
「いいえ、違う名前ですけれど、まったく同じ効果を謳ってましたよ。で、絶対に!(強く)機械は売りませんか? 洗剤の説明だけですか?
「私は電話案内だけの係りなのでわかりません」
 
 やっぱり自分はわからないというのねー。で、家にきたら、機械を売るんだろー。
「だったら、うちに来る人に代わって下さい。その人と話をしたいです」
「20人以上で回るので、誰が行くとかははっきりわからないです」
 例え何人で回るにしても、代わった人がうちにくればいいだけじゃんかと思いましたが、この時点で嫌々だったのと、相手ももう駄目だと思ったのか早く切りたい風だったので、本社の名前(株)コスモクリーンという名前と、こちらの地域を回る担当の責任者の名前と電話番号を聞いて切りました。
 どれもすらすらと答えてくれたので、もしかしたら悪徳とまではいかないかもしれないんですが、それでも機械を売らないとは言わなかったのと、商品の説明書がない時点で私の中では怪しさマックスでした。

■桃花さんから、2回目の投稿です。しかも、ナイスツッコミの力作! ありがとうございます!
 
■会社名、営業担当者名、電話番号は特商法で明示が義務付けられていますから(たとえ商品が本当に100円の電解水だけだったとしても、訪問販売には違いないし)、申し訳ないけれど「言って当たり前、言わなかったら違法」なんですよね。
 
 ほんでもって、万が一「100円電解水販売」の陰に「電気分解の機械販売」が潜んでいるなら、「販売しようとする商品を告げなかったとして違法」なんです。
 
 訪問販売に対しての特商法の規制については、「「ピロンちゃん特集・「しょなぴー」さんからの投稿」」へのコメントに簡単にまとめておきました。未読の方は、是非ご覧になって下さいまし。
 
■いやいやしかし、何事も疑ってばっかりの人生なんて殺伐としすぎていないかい、ちゃんとこの会社は特商法を遵守していて、訪問はあくまでも電解水の格安販売、台所に上がりたがるのは純粋に親切心での説明のためで、機械なんて販売しないに決まっているじゃないか・・・と、たまには擁護をしてみようかな。
 
 すると。
 来月開店のお店で販売する電解水、500mlが10505円。開店に先立ってお試し価格で配布するぐらいなんだから、主力商品なんでしょうね。
 テレアポに人件費をかけて、アポを取って、しかも営業担当さんが20人以上で展開。ものすごく顧客開拓に力を入れているのが伺えます。
 そこで! 商品の説明書が「まだできていなんです」 テレアポさんの口ぶりから、どうやら来訪時にも用意できないようです。
 
 口頭説明だけだと、忘れてしまったり間違えて覚えてしまったりする可能性があるじゃないですか。ユーザーフレンドリーを謳うなら、説明書は必須だと思いますが・・・。
 
 それに、オープニングスタッフ増員してまでそんなに熱心に顧客開拓をめざすのなら、テレアポを無しに、営業さんの人数も減らして、説明書つけた電解水を玄関口で配るほうがもっと沢山の人に宣伝できると思いますが・・・。
 
 ・・・えーん、擁護にならなかったよー・・・。

(2005.7.29)
(参考)
この他の、桃花さんの投稿は以下の通りです。
「工事の挨拶に来ました」
着物一着、無料プレゼント