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東京の昆虫レポート2011 ”目立ち方の差” | ||
ベニシジミ、アカマダラメイガ、タマムシ、ツユムシ、ハラビロカマキリ | ||
撮影・掲載:2011/7/28(6画像で構成) |
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薄雲が掛り続けるすっきりしない空模様の日。いつもの観察地を歩きました。 折しも強力な除草作業の真っ最中。草刈り機の音に追いたてられる様な感じでした。 明日にはこの場所もどうなっていることやら・・ 都市部での観察はこう言う厳しい制約がつきまとうので辛い。でも止めませんが・・ |
陽射しが弱い日は邪魔な陰影が付かない為、昆虫の持つ色彩をじっくり観察出来ます。 極々普通種だけど、ベニシジミの翅色の美しさには何時見てもうっとり。 |
鮮やかさと言う点では、このアカマダラメイガのツートーンカラーも高得点。 私はこれを見る度に、国鉄時代の特急列車の塗装を思い浮かべてしまいます。 新幹線になる前のこだまとか・・ |
一方メタリックカラーで目に迫って来る昆虫もいます。これはタマムシ。 光の当たり方で色合いが微妙に変化します。金属的な光沢を嫌う鳥への護身策だとか。 しかしこの個体は蛹からの変態が上手く行かなかった様です。翅がやや縮れています。 朽ち木の中で2〜3年と言う長い時間を過ごし、ようやく誕生したと言うのに・・ 滅多に目撃出来ない種だけに、とても残念に感じました。(別名:ヤマトタマムシ) |
目立つ昆虫の対極にあるのが、出来るだけ目立たない様に努める昆虫たちです。 このツユムシも完璧に草の色に同化して、とても見つけ難い。 人の接近に驚き、長い翅をひらひらさせて飛び去るので、あっ!居た と気づきます。 飛び去った先までしつこく追いかけてゲットした一枚。 ツユムシからすれば ”嫌な奴に見つかったなぁ”。 |
色は目立たないけれど、姿で目立っているのがハラビロカマキリの幼虫です。 そこまで曲げたら苦しくないの?と思える程に、反り返っています。 今の時期に見かける幼虫は揃ってこのポーズと言うのが何とも・・ |
しかし身体があんな風に固まってしまった訳ではありません。 ちなみにこれは獲物をキャッチしての食事シーン。全く反り返っていません。 ”食事時まであんな窮屈な格好をしていられるかい” と言ったところでしょうか。 ところで君が食べてるのって悪臭名高きマルカメムシだよね。臭くないのかなぁ?。 ■東京での観察とは別に、信州での観察記録を掲載中。昆虫ナウ2011の#08へ。 |
Digital Camera:
OLYMPUS E-3/ZUIKO DIGITAL 40-150mm(3rd image), /ZUIKO DIGITAL 35mm MACRO(other images), Exp.Date: 2011/7/28 at Tokyo(東京), (c) 2011 Toshio Someya All rights reserved. |
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