紅泥 

紅泥静安店の店内風景


まずこの店に入って驚かされることはずらりと並んだ服務員の隊列が「先生歓迎光臨 晩上好」と一斉にお辞儀をしてくれることです。 どの店も客の心を自分の店に引きつけるための工夫に一生懸命といったところでしょうか。

鹽香[魚即]魚干は鮒の干物を甘辛い味付けにしたもので上海人には人気の料理ですが私にはもう一つピンときませんでした。

紅焼蘿蔔は大根の煮つけと言った感じのものですが大根好きの私には嬉しいお味でした。

紅泥砂鍋鶏はこの店の名前を冠した鶏の土鍋煮ですが張生記の老鴨[保/火]を食べた後ではいささか霞んでしまいます。

松仁炒年[米羔]は松の実をはじめ色とりどりの食材を使ったお餅の炒めです。 いつも泥臭い寧波風の作り方のものばかり食べているのですがたまにはこういったものも悪くないです。

ここの蘿蔔絲餅、味だけでいったら今回食したものの内では最低かも知れません。 ベストはやはり静安賓館のものでしょうか。 しかしここのものはちょっと変わってますね。 生煎饅頭の中の餡を蘿蔔絲餅の具に変えたような作りになっていてこれはこれで結構楽しめるのではないでしょうか。

今回食したものとそのお値段を書いてみると・・・。 鹽香[魚即]魚干 16元、紅焼蘿蔔 15元、紅泥砂鍋鶏 60元、松仁炒年[米羔] 20元、蘿蔔絲餅 ?元といったところです。


鹽香[魚即]魚干(左)、紅焼蘿蔔(右)

紅泥砂鍋鶏

松仁炒年[米羔](左)、蘿蔔絲餅(右)


基礎データ
住所延平路121号
電話6426-2777
営業時間11:00〜14:00、17:00〜21:30
お勧め料理紅焼蘿蔔、松仁炒年[米羔]、蘿蔔絲餅など
取材日時2000年8月9日




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