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現在、世の中には何とかミシュランなどと言うものが氾濫していますが、 こと中華の世界ではこの方式は通用しないのではないでしょうか。 というのは、ミシュランの場合はいつ誰が行っても同じ水準の料理を出すということが前提になっていますが、 中華に関しては、「厨子は客を見、客は料理の味を見る」と言う諺が有るように、 アプローチの仕方によっては同じ店でも天と地ほどの味の違いがあるためです。
例えば私の経験の一例を引くと、揚州の対国内服務のレストランではとても素晴らしい料理をだしてくれたのですが、 北京ダックで有名な台北の店では固くて皮が噛み切れないという前代未聞のひどいものを食べさせられたことが有ります。
ちなみに、この台北の店は金儲けの神様と言われる有名な食通の方がミシュランで 言えば三つ星と太鼓判を押しています。 おそらく、この方が行かれればとても素晴らしいものが出ると思います。 最後の晩餐の作者開高健氏もこの神様と一緒に例の店の日本支店(渋谷に有ります。銀座店も出来てるみたいです。)へ行ったときには、 とても素晴らしかったのですが、神様がいないときの味は絶世の美女とその骸骨ぐらいに味が違ったそうです。
この店佛笑楼でも最初から素晴らしいものを出してくれたわけではなく、 ボーイやウエートレスを通じて料理を注文していくうちに料理の質がどんどん良くなって行くのが感じられ、 またこの店で食事をしたいと言う気持ちにさせてくれました。
一回目と二回目での料理の出来ばえの変化を下の項目をクリックして確認してみて下さい。
一回目の食事 煎糟瓜魚
二回目の食事 前菜 紅焼通心鰻 炒荷蘭豆 砂鍋野味保
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