台湾小吃@若葉

草仔[米羔]


若葉は以前中国風味在横浜で紹介した店ですが足を重ねるにつれそのすばらしさの虜となってしまいました。 何が凄いかというと一種類だけでも手間のかかる小吃の類を何種類も完全な手作りで作っているということでしょうか。 とにかく訳知りの人だと「そんなの台湾から運び屋が持ってきたものを使っているに決まっている。」とこうおっしゃるわけですね。 でも、ここに掲載した写真を見ていただけるとそれはまったくの杞憂であることが理解していただけるはずです。

とにかく作りたては美味しいです。 これほどの味は台湾でもちょっと言うものに何度か出会えました。 更に凄いのはここで食したものの三分の二ぐらいは初体験だということでしょうか。 台湾には何度も行き、かの地の小吃についてかなり詳しいと自負していたのですが、見事にその自信を打ち砕かれましたね(笑)。


今回紹介するものは以下の通り。

  1. 肉圓
  2. 草仔[米羔]
  3. 碗[米羔]
  4. 芋丸
  5. 紅焼鰻魚羹と鰻魚羹
  6. 小菜類


肉圓の作り方は地域によって異なります。 北部では新竹、中部では台中、彰化、員林、北斗、南部では台南、屏東などが有名ですがここの物は台中式だそうです。 ここの媽媽は屏東の出身だそうで、そのうち屏東式のものを作っていただけるそうです。

草仔[米羔]は草もちのようなものですが、甜(甘い)と鹹(しょっぱい)があります。 写真のものは紡錘形なので鹹です。 甘いものは丸い形をしています。

碗[米羔]は米の粉を溶いたものをお碗に入れて蒸したものです。 台南など南部が本場で、本場のものは味がついているだけで具は入りません。 ここのものは台北あたりで見かけるものと同じで肉燥、鹹蛋黄などが入っています。

芋丸は芋頭(タロイモ)の団子です。 ほんのりと甘いマッシュした芋頭の皮の中に鹹蛋黄が包まれています。

紅焼鰻魚羹は基隆で有名な屋台料理で、鱧の身をぶつ切りにしたものに紅糟(紅麹)をまぶして揚げたものに野菜などの入ったとろみ餡かけスープをはったものです。 ちなみに、中国料理の場合ただ鰻と書いてあると一般的には海鰻(鱧)をさします。 日本の鰻は河鰻と呼ばれています。 鰻魚羹は緑色も鮮やかな鱧のすり流し風の一品です。 こちらは屋台料理というよりチョットした宴席にでも出せそうな一品ですね。

料理が出きるのを待っている間狭い店内を見渡すと仕出し弁当用のお惣菜というか各種の小菜がテーブルの上に並べられており、パッキングに大忙しです。 こういったものがどんどんと出来あがってくるので、気の向いたものでもあれば指差してみるのも良いでしょう。 とにかく出来たてはうまいです。


肉圓


草仔[米羔]


碗[米羔]


芋丸


紅焼鰻魚羹と鰻魚羹


小菜の類:仔袋(左)、小魚花生(中)、鴨舌(右)



基礎データ
住所横浜市南区真金町2−18(横浜橋商店街)
電話045-252-4386
営業時間月曜休日
お勧め料理碗[米羔]、草仔[米羔]、鹹湯圓、肉圓、芋丸、陽春麺(乾)など
取材日時1999年秋〜2000年冬




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