TACバンブーロッド製作教室
第2章 竹割
U スプリッティング
最終のスプリットです。エクストラ トップの製作ではこれをスキップします。              
 
 元にナイフで裂け目を入れます。左右均等に力を加え開いていけば真ん中に裂け目が進行して行くはず、ですが、コレガなかなかうまくはいかないもので
中心を外れ出すとドンドン細い方へ割れが進行してしまうものです。最悪、途中で幅が0、ということもよくあります。
 ここで手塚のやり方公開・・・・裂け目に中指以下を差し込み、左側の竹片を開く役割を担当。人差し指と親指はもう一方の竹片を開く役割をさせます。
 もう一方の手で割れ目の先をつかみ、もし、割れ目が左に行くようであれば左に曲げるよう力を加え、右に裂け目が行くようであれば右に竹全体を曲げる
よう力を加えます
 同時に反対の手(ここでは左手)で2本の竹を押し広げ、割れ目を進行させます。進行に連れてそのまま指をスライドさせて行きますので皮の手袋などす ぐに切れてしまいますのでご注意を。。この方法ですと幅2ミリくらいまでスプリットできますのでお試しください。(ただし2分割方法以外では通用しません のでご注意)
 スプリッティングも最終工程に入りました。節そろえの意義はだいたいご想像と思います。繰り返しますが、節の部分は脆い・・・特にこの先、曲がり直
しの行程で必要以上の熱やストレスを与えてしまう事もあります。従ってこの部分は集中させない!が大事になります。

 それでは、適当な6本を選別しそれらを平行に並べてみましょう。次にどれか一本を基準に残りの5本を等間隔にスライドさせていきます。おのおのの間
隔は20ミリから30ミリもあれば良いでしょう。あまり間隔を空けすぎると2段目の節と干渉してしまう事にもなりますので適当に!
両端にマークを入れたらカットします。
各セグメントの長さは作りたいロッドの1/2より長い事を確認、そしてカットします。これで節の位置は確定です。もし、その内の1本が破損などしたらおな
じ竹の残ったセグメントからしか補給は利かない事になります。以後、このカットした端面が次からの作業の基準にしますので丁寧に作業します。
 エンド部分です。飛び出した部分はカットしますのでその部分をマーキングしておきます。
 ここでエクストラトップについて!
最後に2分割する前に節合わせと長さ調整をすませてから、スプリットします。
それぞれから1本ずつ組み合わせると節の位置・竹の材質も同じそっくりさん
ができあがる事になります。
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