艦首尾の110ポンド砲はレール上を動かして左右の砲門に向けることができます。
ずらりと並んだ大砲。天井からぶら下がる筒状の赤いものは弾薬筒です。「砲列甲板」は高橋泰邦さんの造語ですが、海軍で使われた言葉は「砲甲板」。けれど、この光景を見れば、どちらが「イイカンジ」かはおわかりかと思います。
この当時、信頼を集めたのは元込め砲ではなく旧式のこちらでした。サイズをのぞくと、ヴィクトリーの備砲とそっくり。保守的というか何というか……。
「水兵の千鳥格子」とはこの猫鞭で背中をむち打たれてできた傷跡を指す言葉。左側の赤い袋はこの猫鞭を納めるためのもので、これもネルソン時代から変わっていません。
これまたネルソン時代と変わらない形。違っているのは書いてある言葉が「国王陛下に神のみ恵みあれ!」の「国王」が「女王」、ヴィクトリア女王陛下になっているところです。
水兵の格好をした人があちこちに立って、解説してくれました。これを三笠でできたらなぁ……さぞ、反対がキツいでしょうね。艦内は艦長室や副長室を始め士官室、士官次室等々、ほとんどを見ることができます。