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イギリス |
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ダーベントバレー・ミルズ(世界遺産) 三日目(2005年4月30日) | ||||||||||||||||||||||||||
チャッツワースの帰りはダーベントバレー・ミルズの一つに立ち寄った。煉瓦作りの大きな建物で、建物の中は観光ショップと現役の紡績工場がある。観光ショップは、Tシャツからお菓子まで扱っていたが、これは日本とそう大差なく、むしろ日本のショップの方が買いやすい感じである。 工場の方は、雑然としているがそれがかえって往時をしのぶいい雰囲気であった。 工場への通路は迷路のように階段を下りたり登ったりした。もうあちこち老朽化してかなり危ない部分もあるけれど、気にしない気にしないという感じである。 自動織機が動いているが、周りには監視の人もなかった。日本ならこれで事故が起これば大騒ぎだろうなと考えながら、ガシャガシャ動く機械を見ていた。実際に織機が織った布の販売も行っていた。 裏手は川で、昔は大きな水車があったという水路がある。魚がいないか川をのぞいてみたが、気配はなかった。 でもイギリスの産業を支え、世界に産業革命をもたらしたその陰には過酷な労働に泣いた人もたくさんいただろうと思う。 歩きにくい階段や狭い通路を歩いていると、それを感じる。 世界中で同じことが起こっていたのである。 |
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のれんの出てないお寿司屋さん その日の夕食は、日本料理を食べに行こうということで、寿司屋に入った。メインストリートから少しはずれた静かなところにある。ここのお店のご主人は、ロンドンで店を出していたが、こちらでやらないかということで移ってきたという。 本当は店の前にのれんをあげたかったが、町から許可が下りず、のれんは店の中に吊ったという。 そういえば、この通りにはほかにも店があったが、見事に看板がない。このあたりは徹底している。 私たちが食べていると、お客が次々に入ってき、にぎやかになった。よく繁盛していた。 同胞が異国でがんばっているのを見るとうれしい。 店員さんが三人いたが、いずれも中国人で、言葉はまだ中国語だけであった。まだお客のあしらいは上手といえなかった。店の奥でも、日本人でない板前さんが寿司以外の料理を作っていた。 私はサンマの塩焼きとタコブツ、そして枝豆を頼んだが、味は日本とほとんど変わらなかった。 お店が忙しくなかったらもっといろいろ話をしたかったが、思うようにはできなかった。 ご主人が一番苦労するのはネタの仕込みで、休みにはロンドンに探しに行くそうである。 寿司はネタが勝負だから、海もないここダービーでは苦労するだろう。 |
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