「おなか健康!不老の秘訣!?」
  とし坊 の読んで得する健康情報
No.3 【生活習慣病・医食同源・食に関する情報】


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 著作権の関係でHyper−Linkの設定を行っていない部分があります。併記してるURL情報を利用し、当該記事を検索して頂ければ幸いです。

2006/09/03
内臓脂肪症候群:ハンドブック出版、メカニズム紹介  
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/08/20060828ddm013100040000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/08/28 
 過食や運動不足のライフスタイルから心筋梗塞や脳卒中などの血管病を発症するまでの、メタボリックシンドロームの病態をわかりやすく解説され、平成20年度からの健診・保健指導義務化に備えた、医療従事者向けハンドブック「メタボリックシンドローム実践ハンドブック」(松澤佑次監修、メディカルトリビューン発行:A4判118ページ、3150円)が出版された。
 本書は、職員に対する保健指導で生活習慣病予防に効果を上げた兵庫県尼崎市の取り組みに基づく、実践的な内容になっている。

出版社コメント
 1)尼崎市市役所職員の心筋梗塞・脳卒中を0にした保健指導の現場から生まれたものです。
 2)保健師をはじめとする全国の健診・保健指導に従事している方々向けの実践書。
 3)切り離してすぐ使える保健指導用チャートが付いています。


2006/08/26
からだづくり:太りやすくなったのはなぜかな〜  
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/08/20060823org00m100011000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/08/23 
  「最近、なんだか太りやすくなった」「運動をしても、思うように脂肪が落ちない」「毎年、少しずつ太ってきている。」という方、必見の情報です。

 なぜ太り易くなっているのか、日常生活の中の体に悪い習慣がチェックできます。さて、あなたは、いくつあてはまりますか?

【質問】

     常に睡眠不足である(睡眠時間は5〜6時間)/熟睡できない/週に4回以上菓子を食べる/子供の頃(幼少期〜15歳位まで)に肥満になった経験がある /朝食を食べない/常にエアコンがきいている部屋にいる/両親共(又は兄弟が)肥満である/昼は13:00頃までに食べ終わり、残業などで、夕飯は21:00以降の日が多い/35才以上である/ストレスを感じると沢山食べてしまう/週に3回以上、つまみを食べながらお酒を飲む/近所のコンビニも車で移動する/車通勤である/早食いである/1日の内で、夕食を一番「がっちり」食べる
【答え】
 上記の質問に対して当てはまる数が、ひとつ以上だと、要注意。3つ以上では、かなり危険。5つ以上は、大変です! 


2006/08/20
知りたい:「牛乳有害」って本当? 栄養学的には少数派 
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/08/20060818dde001040013000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/08/18 
 「健康飲料」の代表格の牛乳を「有害」とする説が書籍やネット上で取り上げられ、波紋を広げているという話題について。
 端緒となったのは、米国在住の胃腸内視鏡外科医・新谷弘実氏著となる「病気にならない生き方」(サンマーク出版)だが、著者の長年の臨床経験から導き出した食生活の改善法をまとめたもので、牛乳に関する記述が特に注目され、更に、環境ホルモンの観点からの有害説も登場しすそ野が広がったもの。
  • 卵巣がんリスク上昇
  • 子牛用飲むの不自然
  • 工業化飼育法に問題
 牛乳に含まれるカルシウムの摂取源として牛乳は有益でないとする根拠の一つが、骨粗しょう症との関係。
牛乳摂取量が多い欧米の高齢者の大腿骨頸部の骨折率は、日本より高いために「牛乳は防止策にならない」とする説に対し、体型の差だとする説もある。

 子牛の成長を促す牛乳には、硫酸エストロン等の女性ホルモンが含まれており、佐藤章夫・山梨医科大名誉教授によれば、「硫酸エストロンはビスフェノールAなどの環境ホルモンよりも強い」という。これに対し、山口大農学部の中尾敏彦教授(獣医学)は「牛乳からホルモンを摂取しても、女性の体内のホルモンの量に比べれば微々たるもの」と疑問を呈す意見もある。

 有害の一つとして、「牛乳は子牛が飲むもので、人が他の哺乳動物の乳を飲むのは不自然」との考え方がある。
 酪農学園大大学院の中野益男教授(環境生化学)によれば、最近の牛の飼育法が工業化され、牛の生理に合わなくなっている問題があるという。

「メタボリック症候群減らせ!」健診時の指導強化 
  http://job.yomiuri.co.jp/news/jo_ne_06081827.cfm
     YOMIURI ONLINE > ジョブサーチ > ニュース 2006/08/18 
 厚生労働省は18日、内臓脂肪症候群(メタボリック・シンドローム)の広がりを防ぐため、健康診断の際に実施される保健指導のあり方を見直す方針を固めた。
 保健師が健診結果を踏まえ、具体的な目標を面接やメールで積極的に提供し、その後も継続的にチェックすることで、「相談型指導」から「介入型指導」への転換を図る。08年度から実施させる。
 新しい保健指導は、メタボリック・シンドロームの指標となるウエスト周囲径や血圧、血糖値などの数値の改善を目標とする。
健診結果を見て、状況に応じて下記等を実施する。
 〈1〉腹囲や血圧などに問題が多く、改善が不可欠な場合の「積極的支援」
 〈2〉一部に問題はあるが現状維持でもいい場合の「動機付け支援」
トウガラシに食後の高血糖予防効果あり / 太っている人ほど効く! 
 http://nh.nikkeibp.co.jp/nh/supli/2006/060815_02.shtml
    日経ヘルス  「サプリ&機能性食品」ニュース 2005/08/15
 このほど発表されたオーストラリアでの研究(Am.J.Clin.Nutr.;84,63- 69,2006)によれば、トウガラシに含まれる辛み成分「カプサイシン」は、食べた物を体内で熱に変える作用を持っており、肥満や糖尿病の原因となる食後の高血糖を抑える作用を持つことがわかったという。その効果は、肥満気味の人ほど高かった。
 この研究では、チリソースが使われており、1日に食べた量は生のトウガラシ16.5g分とかなりの量。乾燥トウガラシの粉末で換算するとティースプーン4〜5杯分になる。
早食いは肥満のもと 名大グループ調査 
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200608120369.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2006/08/12 
 名古屋大の玉腰浩司・助教授(公衆衛生学)、大学院生の大塚礼さんらが、愛知県内に住む35〜69歳の男性3737人、女性1005人の身長・体重・食事内容・運動習慣のデータを分析した結果、早食いをすることで肥満を招き易くなることが判ったという。

 早食いそのものが、肥満を招く理由はまだよくわかっていないが、早食いだと、エネルギーの取り込みを促進するホルモン、インスリンが過剰に分泌される可能性などが考えられるという。


2006/08/03
ヘルシーリポート:健康インフォメーション 中性脂肪に黒烏龍茶
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/07/20060729ddm010100213000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/07/29 
血中中性脂肪と食後経過時間の相関図  サントリーが5月から発売した「黒烏龍茶」が食後の中性脂肪の上昇を抑えるということで、特定保健用食品(トクホ)に認められた。

 臨床試験は中性脂肪がやや高めの成人男女20人で実施し、食事と同時に黒烏龍茶を飲んで、他の飲料に比べ、食後の血清中性脂肪の濃度が約20%低くなった。
 また、男女12人・10日間、食事時に黒烏龍茶を飲んで、便に含まれる脂肪量を調べたら、飲まない時に比べ、脂肪の排せつ量が約2倍も多くなった。
 この効果は、茶葉の半発酵の過程でできる「ウーロン茶重合ポリフェノール」の作用によるという。

サントリーニュースリリース No.9410 (2006.4.4)
  サントリー「黒烏龍茶」(特定保健用食品)新発売 ― 脂肪の吸収を抑え、食後の中性脂肪の上昇を抑制する ―


2006/07/23
生活習慣病防ぐには… 厚労省が運動量の目安まとめる
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200607120327.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2006/07/12 
 厚生労働省の運動指針小委員会が、生活習慣病の予防に必要な1週間の運動量の目安を示した指針「エクササイズガイド2006」を、15日までにまとめた、19日に開かれる同省検討会に報告する。
 スポーツだけでなく、日常生活での活動も対象にして、内容ごとに具体的な時間をあげて、運動習慣のない人でも活用できるのが特徴。

 メタボリック症候群の人向けに、目安とされる腹囲(男性85cm以上、女性90cm以上)を1cm細くするのに必要なエネルギー消費量を「7000kcal」と設定。自分の腹囲を基準値以下にするために、1日にどれだけエネルギーを消費すればいいか分かるように示した。


2006/07/02
ヘルシーリポート:健康インフォメーション ダイエットにかつお節
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/07/20060702ddm010100145000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/07/02 
 カツオ節にはアミノ酸の一種のヒスチジンが含まれ、これが脳の満腹中枢を刺激して食べ過ぎを防ぐ働きがあるという。
 人を対象にした研究で、ヒスチジンの摂取量が多いほど肥満度を表す体格指数(BMI)が低くなったという報告がある。20g/日程度のカツオ節を取れば、肥満予防の働きが得られるといわれる。
 カツオ節にはアンセリンというアミノ酸も含まれ、アンセリンを取ってから運動をすると、疲労の指標となる血液中の乳酸が低いという試験研究もあり、運動後の疲労感を軽くする働きがある。
クルミ:食べて健康に/メラトニンで抗加齢(その1・2)
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/06/20060628ddm013100002000c.html
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/06/20060628ddm013100125000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/06/28 
 クルミは、そのまま食べることはあまりないが、最近動脈硬化など生活習慣病の予防効果が科学的な研究で分かり、注目されている。
◇「頭、よくなる油」豊富
 他のナッツ類に比べて、α(アルファ)−リノレン酸という不飽和脂肪酸が豊富
◇血液サラサラ
 クルミには動脈硬化を防いだり、悪玉コレステロールを減らす効果のあることが分かってきた。現代人の食生活で不足しがちなn−3系油の補充にクルミが役立つ。
◇コレステロール低下
 米国FDA(食品医薬品局)は、2年前、「42g/日(殻付きで7〜8個分)のクルミの摂取で心臓疾患のリスクを減らす」との健康強調表示を認ている。

◇ペーストあれば便利−−「ユリス麻布十番」総料理長・多田鐸介さんに聞く
 クルミにはホルモンの一種で抗酸化作用をもつメラトニンも含まれる。
 家庭料理でクルミを使う場合は、ペーストを作っておくと便利。
 「クルミのペーストは介護食にも向く。

専門展「サプリ&機能性食品2006」で名古屋大学大学院教授の大澤俊彦氏が講演
    植物由来の抗酸化・解毒成分のエビデンスを紹介
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/a027/426830
   ----日経ヘルス  サプリ&機能性食品 2006/06/24 
 「サプリ&機能性食品2006」の専門フォーラムで名古屋大学大学院生命農学研究科教授の大澤俊彦氏が「植物素材による解毒と抗酸化」と題した講演を行った。

 重金属の排出を促すような解毒ルートだけでなく、肝臓のグルタチオンSトランスフェラーゼ(GST)などの解毒酵素による“毒を消す”解毒ルートが体内で重要だと述べた。
 この解毒酵素を強く誘導するポリフェノールの配糖体などの植物性成分として、「ゴマ由来のセサミノール配糖体」、「ウコン由来のクルクミン」、「アブラナ科野菜抽出物」、「パパイヤ、アボガド、かんきつ類、リンゴなどの果実」などによるGST活性化データを示した。
 同じカロリーで「肉や乳製品中心の食事」から、「野菜・果物中心の食事」へと食事内容を変えた場合に、尿中に排出される遺伝子酸化分解物8-OHdGが1/3に減った例を示した。
 老化、生活習慣病、炎症などを防ぐために、活性酸素やフリーラジカルを消去する体内のレドックス系を維持することが重要。
 抗酸化物質、抗酸化ビタミンなどを、複数摂取してレドックス系を維持することが重要で、そのためには、解毒・抗酸化ともに、野菜や果実などの植物性成分が注目されるようだ。


2006/06/25
専門展「サプリ&機能性食品2006」で国立健康・栄養研究所理事長の渡邊昌氏が基調講演
「サプリは薬ではない、頼りすぎず、食事に注意を/進むファイトケミカル研究、症状と成分の相関も徐々に解明」
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/a027/426829
   ----日経ヘルス  サプリ&機能性食品 2006/06/24 
 「サプリ&機能性食品2006」で国立健康・栄養研究所理事長の渡邊昌氏が基調講演食を行い、「食」についての正しい知識をもつことの重要性を訴えた。

 食物が体に与える影響として、ファイトケミカル(ポリフェノールやカロチノイドなど、生活習慣病やガン予防に役立つとされている植物性成分)についての最新情報を紹介。
 野菜や果物に含まれるカロチンやイソフラボン、含硫化合物など約50種類の成分の摂取量と、肥満、糖尿病、高血圧、うつ病といった病気との相関を調べた。

相関例:
・カロチン類は、とるほど肥満のリスクを高めるが、カテキンは減らす方に働く。
・ケルセチンは、うつ病のリスクを減らす傾向がある。
・ファイトケミカルといえど全てて“効く”わけではなく、どんな疾病に対してもリスク軽減に有効だったのは、イソフラボンだけだったという。

 一人一人がこうした情報を知って、食生活に生かして、「100歳まで元気で生きて、コロっといく」ことを目指そうと呼びかけた。


2006/06/18
ファイトケミカル:「第7の栄養素」 がん予防、アレルギー改善の力秘め
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/06/20060615ddm013100164000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/06/15 
 野菜や果物に含まれる植物性化学物質「ファイトケミカル」は、最近の研究からがん予防やアレルギーの改善にも役立つことが確認されており、「第7の栄養素」と言われるている。 そのファイトケミカルのパワーと食生活への上手な取り入れ方についての解説記事。

◇淡色野菜や果物に約1万種
 従来、栄養素といえばタンパク質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルの五つを指したが、食物繊維に続く7番目の栄養素として「ファイトケミカル」が浮上している。

 キャベツ、タマネギ、ダイコンなどの淡色野菜やバナナ、パイナップルなどの果物に多く含まれ、代表的なものはアントシアニン、カテキン、大豆イソフラボンなどで、約1万種類あるといわれ、病気そのものを予防したり改善する力が有ることが判ってきている。

◇白血球を増やし活性化
抗がん剤と同じ効果を示す野菜  白血球は、体内に侵入した異物やがん細胞、ウイルスなどを殺したり弱める働きがある。植物の中には、この白血球の動きを高める成分が含まれていることが判ってきた。

 野菜としては、ニンニクやシソ、タマネギ、ショウガ、キャベツ、長ネギ、果物としては、リンゴ、キウイ、パイナップル、レモンなどが白血球数を増やす。
 キャベツやナス、ダイコン、ホウレンソウなどの野菜は、白血球に含まれるTNF(腫瘍壊死因子)を増やし、その濃度は抗がん剤やインターフェロンよりも高くなることが判明した。

 果物もバナナ、スイカ、パイナップル、ブドウなどが白血球を活性化する力がある。
 要は、野菜・果物を沢山食べることで、白血球を活性化して「がん」は勿論、高脂血症や動脈硬化、糖尿病等の生活習慣病や肝臓病、アレルギー疾患にも効果が期待できるということのようだ。

 ◇摂取に便利な常備菜を
 ファイトケミカルを十分に摂るには、淡色野菜をゆでたり炒めたりして食べ易くし、摂取量を増やすことが大切。また量だけでなく食べる種類を増やすことも重要だ。


 上記の記事にも紹介されている「ファイトケミカル」を、毎日確実に沢山摂るための秘訣が紹介されています。
コマーシャル画像です!

2006/06/03
メタボリックシンドローム:減らせ!内臓脂肪 予備軍回避の食事は
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/06/20060601ddm013100055000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/06/01 
 肥満がもとで、高脂血症や糖尿病、高血圧症など複数の生活習慣病になる危険性を抱え、動脈硬化を引き起こしやすい状態がメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)だが、5月の厚生労働省が発表では40〜74歳で男性の1/2、女性は1/5がその該当者と予備軍だった。
 メタボリックシンドローム予防のための食事は? ヒントとなるレシピや食生活の工夫をまとめている。

◇低カロリーでも工夫で満足感−−注目食材はアーモンド、酢

     メタボリックシンドロームの原因は「内臓脂肪」。予備軍の人は、内臓脂肪を減らす、低カロリーの食事を心掛けることが必要。

     調理の工夫:
      ▽肉や魚は少量にして野菜でボリュームを出す
      ▽皿数を多くして見た目を豪華にする
      ▽だしをきちんと取った季節の汁物を加える
      ▽新鮮な食材を使う−−など
      ▽調味料のなかで唯一制限なく使っていいのが酢。

     注目の食材がアーモンド
      悪玉コレステロールを減らすオレイン酸が豊富で、抗酸化物質のビタミンEや食物繊維も多く含む。
◇プロの栄養士が作った糖尿病治療食の宅配食を利用

やっぱり地中海食はいい! 地中海食を徹底するとアルツハイマー病が少なくなる  
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/a027/426647
   ----日経ヘルス  サプリ&機能性食品 2006/05/12 
 米コロンビア大学助教授のニコラス・スカーミーズ博士らの研究グループが、「神経科学紀要」(Annals of Neurology)2006年4月号に発表したところによれば、ニューヨークのマンハッタンに住む2258人を対象に、健康状態と食事の内容を調べ、認知症にかかっていないかを確認した結果、オリーブ油、ナッツなどからオレイン酸などの不飽和脂肪酸を多く摂り、肉や乳製品は控え目で飽和脂肪酸を少なく摂り、豆、穀類、魚、そして果実や野菜をたっぷり食べるという地中海スタイルの食事を徹底している人は、心臓病に加え、アルツハイマー病の発症も少ないことが判ったという。

2006/05/27
「和食はヘルシー」実証 東北大、ネズミで実験 
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200605230391.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2006/05/24 
 東北大の宮澤陽夫教授(食品学)らがネズミを使った実験で、健康に良いのは洋食より日本食という通説を科学的に立証した。
 日米の国民栄養調査を基に、最近の両国の代表的な1週間のメニュー各21食分(日本食はさしみや雑炊、オムライスなどで、米国食はハンバーガーやフライドチキンなど)を選び、凍結乾燥し粉末にして3週間食べさせた。
 ネズミの肝臓で計1万種類の遺伝子の働きを比べたところ、日本食のネズミではコレステロールや脂肪を分解する複数の遺伝子が、米国食の1.5倍以上に活性化し、肝臓内にたまったコレステロール量は、米国食の方が1割以上多かった。
内臓脂肪症候群(メタボリック・シンドローム) 診断基準は妥当? 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060522ik05.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/05/22 
 おなかに脂肪がたまる内臓脂肪症候群(メタボリック・シンドローム)の中高年が、予備軍も合わせ約2000万人に及ぶと厚生労働省が発表し、心筋梗塞や脳卒中を招くとされ、厚労省が対策に乗り出したが、診断基準の妥当性や治療のあり方を巡る課題も浮上しているという話題について。

▼中高年男性の半数“危険水域” 定まらない医学的評価
 内臓脂肪症候群が注目されるのは、
 第一に、内臓脂肪が糖尿病、高血圧、高脂血症を引き起こすことが判ってきたためだ。
 第二に、肥満と高血圧、高血糖、高脂血症の4項目の組合せが、心臓病や脳卒中と密接に関わっている点。

▼ウエストサイズ、米は102cm超
 ウエストサイズは、米国では男性で102cm超となっているのに対し、日本人男性は85cm以上と、かなり厳しく設定されている反面、女性の基準が、日本人は90cm以上と米国人(88cm超)より緩やかなのと対照的なことに対して、大櫛陽一・東海大医学部教授は下記の指摘をしている。

    〈1〉調査対象が数百人で少なすぎる
    〈2〉危険因子を一つ持つ場合の内臓脂肪面積を算出しており、複数の危険因子を併せ持つこの症候群の診断基準データとして不適切
▼製薬業界高い関心 薬の過剰使用懸念
 血圧、血糖、脂質値が高くなるこの症候群では、降圧薬、血糖降下薬、高脂血症治療薬などを同時に使うこともできることや、通り一遍の生活習慣指導では、血圧などは容易には下がらないため、安易に薬を出す場合もあるため、薬の過剰使用につながる懸念もある。

▼減らない脂肪
 いくら薬を飲んでも、肝心の内臓脂肪は減らない。おなか回りが気になる人は、軽い運動から始めてみてはどうだろうか。

▼心臓病、脳卒中…医療費抑制へ予防に力点 厚労省
 厚労省が内臓脂肪症候群の対策に力を入れる背景は、膨張すると予測される医療費の抑制だ。老人保健法を改正し、2008年度から40歳以上の健診を大幅に見直されて、新しい健診は、同症候群の発見を重視する方向だ。
 予備軍の段階での保健指導を強化し、薬が必要になる前に、受診者の生活習慣を変えるよう促すが、保健指導だけで生活習慣を変えるのは簡単ではない。同症候群は国際的には診断基準が異なるなど、医学的な評価が定まっていない面もあり、保健指導により心筋梗塞などを予防できるかどうかのデータも少なく、今後の検証が求められる。

知りたい:内臓脂肪症候群(メタボリックシンドローム) ぽっこりおなか、ご用心 
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/05/20060522dde001100005000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/05/22 
 厚生労働省は、初の全国調査で、40〜74歳の男性の1/2、女性の1・5が「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」とその予備軍だったと発表した。
 メタボリックシンドロームは、内臓に脂肪がたまり、高血圧や高血糖、高脂血症などの症状が一度に複数出ることを指す、新しい病気の概念だ。「おなかがぽっこり出ていて、健康診断の数値のいくつかが正常値より少し高め」という人が該当する。その国内の診断基準は、日本内科学会など8学会が昨年4月に定めた診断基準は、下記のようになる。

▼メタボリックシンドローム診断基準:
  @に加え、Aが二つ以上該当する場合で、Aが1つが該当する場合は予備軍

 @ウェスト 男性 85cm以上、女性 90cm以上
 A血圧   最高血圧 130以上 又は 最低血圧 85以上
   血糖値  空腹時に 110mg/dl 以上
   脂質   中性脂肪 150mg/dl 以上、又は HDLコレステロール 40mg/dl 未満


2006/05/14
内臓脂肪症候群、40歳超男性の半数危険 脳梗塞の原因 
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200605080242.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2006/05/08 
 厚生労働省が国民健康・栄養調査の一環として’04年11月、無作為に選んだ20歳以上の男性1549人、女性2383人を対象に身体計測や血液検査などを実施した調査結果を発表した。
 その結果によれば、心筋梗塞や脳卒中など生活習慣病の引き金となる「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」の疑いが強いか、その予備軍となる人が40歳を過ぎると急増し、40〜74歳の男性の約半数に上るという。

 メタボリック症候群の判定は、内臓脂肪の蓄積を示す目安としてウエストが男性で85cm以上、女性で90cm以上を必須条件として、更に血中脂質、血圧、血糖の2項目以上で基準値を超えると「疑いの強い人(有病者)」、1項目で基準値を超える人を「予備群」としている。

コレステロールや中性脂肪、納豆が効果的 佐賀県有田町住民を調査 
  http://www.asahi.com/health/news/OSK200605020051.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2006/05/02 
 国立循環器病センターの北風政史・臨床研究開発部長らと、佐賀県有田町などが共同で住民を対象に実施した調査結果によれば、血中のコレステロールや中性脂肪が多い人には納豆が効果的なことが判った。

 血圧、脂質、血糖、肥満のいずれかの指標が高い47〜81歳の男女52人に約1カ月間、朝食に30gの納豆を日常的に食べてもらった結果、高コレステロール群では平均7.7%、高中性脂肪群では平均12.9%、血中濃度が低下した。

学校でジュース販売禁止へ 子供の肥満防止に豪の州政府 
  http://www.asahi.com/health/news/JJT200605020001.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2006/05/02 
豪州では10代の子供の3人に1人がジュース 2缶/日 以上飲んでおり、20〜25%が肥満状態のため、  オーストラリア南東部のビクトリア州政府は、公立の小・中・高校にある売店や自販機でのジュースの販売を今年中に禁止するという。
生活習慣病と予防 
  http://www.oyappy.com/index.html
     ミツカ ユウスケさんが運営するボランティア的な生活習慣病の解説ページ 
≪自己紹介文≫
 ★このホームページにきてくれた方に生活習慣病の怖さなどをレポートや体験をまとめ、
  対策などをみて予防などに取り込んでくれれば幸いです。

 という、自称 40歳?のユウスケさんが運営する生活習慣病を解説し、関連サイトの紹介をしているボランティア的なページです。


2006/04/23
緑茶・コーヒーに糖尿病予防効果 全国1万7千人調査 
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200604190516.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2006/04/20 
 40〜65歳の日本人男女で、糖尿病やがん、心臓病になっていなかった17,413人を調べた文部科学省の研究費による大規模調査の結果、大阪大の磯博康教授(公衆衛生学)らが、18日付の米国内科学会の専門誌に発表したところによれば、 緑茶を6杯/日以上飲む人は、1杯/週未満の人に比べて糖尿病の発症リスクが33%少なく、コーヒーを3杯/日以上飲む人も、1杯/週未満の人に比べ42%少ないという。
 コーヒーの糖尿病予防効果は欧米などの研究で指摘されていたが、今回、緑茶の効果も明らかになった。
米ぬかに血圧、脂質、血糖値下げる成分 
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/200604/500226.html
     日経メディカル オンラインHot News 2006/04/17 
 東北大学農学研究科食品機能健康科学講座のArdiansyah氏らが、J. Agricultural and Food Chemistry誌電子版に2006年1月27日に報告したところによれば、米ぬかには多様な抗酸化物質が含まれており、米ぬか由来の成分を添加した飼料により、脳卒中易発症高血圧自然発症ラット(SHRSP)の血圧を下げることに初めて成功した。血圧だけでなく、血中脂質量、血糖値も下がったほか、酸化ストレスの減少も見られたという。

▼論文の原題:「Rice Bran Fractions Improve Blood Pressure, Lipid Profile, and Glucose Metabolism in Stroke-Prone Spontaneously Hypertensive Rats

受動喫煙で糖尿病リスクが増大 
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20060414hj001hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/04/13
 米アラバマ大学医学部助教授でバーミンガム退役軍人局医療センター研究員のThomas Houston博士らが、英医師会誌「British Medical Journal」の4月8日号に発表したところによれば、米国人男女4,500人を対象に15年の追跡研究を行った結果、受動喫煙が糖尿病リスクを増大させる可能性もあることが示された。

2006/04/02
玄米や全粒粉は心臓を守り、糖尿病や肥満にもなりにくくする 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/mdps/426457
     MedWaveニュース一覧 2006/03/31 
 米臨床栄養学雑誌(Am. J. Clin. Nutr.)に報告された米国の研究によれば、玄米や、全粒粉のパンにパスタらを主食にしていれば、心臓病にも糖尿病にもなり難いという。
 食物繊維、ビタミンやミネラルも豊富な未精製の穀物を食卓にもっと取り入れた方がよさそうだ。
ダークチョコレート10g分のカカオを摂り続けると、心血管死とあらゆる原因による死亡リスクが半減する 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/mdps/426213
     MedWaveニュース一覧 2006/03/30 
 オランダ国立公衆衛生環境研究所のBrian Buijsse氏らが、Archives of Internal Medicine誌2006年2月27日号に発表したところによれば、15年にわたり高齢者のカカオを含む製品の習慣的な摂取と、血圧と心血管死の関係を調べた結果、カカオ製品の摂取が血圧を下げ、心血管死と、あらゆる原因による死のリスクを半減させることが判った。血圧、心血管死、あらゆる原因による死とカカオ摂取が逆相関関係にあることを示した疫学的な研究はこれが初めてだという。

 ▼論文の原題:「Cocoa Intake, Blood Pressure, and Cardiovascular Mortality


2006/03/19
脂肪の量を抑えた日本食と少量のスタチン投与で高いコレステロール低減効果 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/mdps/424555
     MedWaveニュース一覧 2006/03/13 
 千葉大学医学研究院循環病態医科学助手の中川敬一氏らの研究グループは、3月11日から米国アトランタで開催された米国心臓学会(ACC)で発表したところによれば、脂肪の量を低く抑えた食事療法と少量のスタチン投与を組み合わせることで、スタチン単独よりも患者のLDLコレステロールなどを効果的に低減させうることを見出したという。

2006/03/12
果物と野菜はやっぱりエライ、1日5皿以上で脳卒中を防ぐ 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/mdps/424576
     MedWaveニュース一覧 2006/03/10 
 英国での大規模な研究調査が医学誌「ランセット(Lancet)」に発表されたところによれば、野菜や果物の摂取量と脳卒中の発症率といったデータがそろっている8論文(対象となった人は25万人)を選び出し、摂取量によって3グループに分けて脳卒中になる危険性を比較した結果、「1単位」≒0.5カップとしたとき、野菜や果物の摂取量が3単位未満/日の人と比べると、5単位以上/日では脳卒中になる危険性は26%も低く、3〜5単位/日では11%低いことがわかり、野菜や果物の健康効果が改めて確認された。

 野菜や果物に多く含まれるカリウムに、高血圧を防ぐ働きがあるためと分析されている。

ココアで心疾患死亡減、オランダの追跡調査 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060306ik07.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/03/06 
 オランダの研究チームが1985〜95年にかけて65歳〜84歳までのオランダ人男性470人を対象に健康診断と食事内容の聞き取り追跡調査の結果を米医師会雑誌に発表したところによれば、ココアを飲んだり、ココア、チョコレート成分の入った食品を摂取したりすることで、血圧が下がり、心臓病などによる死亡率が減少する可能性のあることがわかったという。
 ココアによる降圧作用だけでなく、ココアに含まれる抗酸化物質などの要因が考えられるという。

2006/03/04
買い物、掃除は何分間? 生活習慣病予防に運動基準案 
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200602230396.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2006/02/24 
 生活習慣病の予防策として、厚生労働省は23日、健康づくりのための運動基準の案を作り、有識者の検討会に示した。普段運動をしない人向けにも、日常生活でどれだけ体を動かせば良いか具体例をメニューで示した。今後、検討会で議論し、3月中に新基準を決めるという。

 身体活動なら普通歩行20分、庭いじり15分、運動なら速歩15分などと具体例を示し、それぞれに「1個」という単位をつけ、運動習慣のない人は身体活動のメニューから「3〜4個/日」(計23個/週)、運動習慣がある人は、運動メニューから好みに合わせて「4個/週」を日常生活に採り入れるよう勧めている。

▼厚労省 健康局  運動所要量・運動指針の策定検討会 > 第3回運動指針小委員会 > 健康づくりのための運動指針(案)


2006/02/26
ヘルシーリポート:大豆食品で長寿 秘密は含有成分イソフラボン 
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/02/20060225ddm010100102000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/02/25 
 心臓病など循環器疾患と食生活の関係を世界25カ国で調べてきた家森幸男・武庫川女子大学・国際健康開発研究所長(京都大学名誉教授)が語る大豆食品のすばらしさを紹介するインタビュー記事。

◆骨を丈夫に、生活習慣病にも効果
 米国と比べ、カルシウムの摂取が日本は少ないのに、骨粗しょう症が原因で起きる大腿部の骨折の発生率では、日本は米国の約1/2と少ない。
 大豆食品に含まれる大豆イソフラボンにはカルシウムが骨から溶け出すのを抑えるだけでなく、骨をつくる骨芽細胞を増やす働きもあり、日常の食生活での大豆イソフラボンの摂取があるから、日本人にはこの骨折率が低いという。

 大豆イソフラボンが、女性ホルモンの不足で起きる更年期障害に効果的なことはよく知られているが、それに加え、イソフラボンの摂取量が多い国ほど虚血性心疾患(心臓病)の死亡率が低く、大豆食品をよく食べる日本や中国で心臓病の死亡率が低く、血圧や血中の悪玉コレステロール値が下がることが判った。

 イソフラボンは、女性ホルモンが作用する受容体を先回りしてふさぐため、強すぎる女性ホルモンの働きを抑えてくれるので乳がんを予防する。欧米諸国で多い男性の前立腺がんの死亡率が日本で低いのも大豆食品を多く食べるからだという。

 イソフラボンの適切な摂取量は、成人で約40〜50mg/日だが、若い世代では20mg程度しか取れていない人が多い。サプリメントで補うより、食品で補うのが基本。
 内閣府・食品安全委員会は、1月末に日常の食事とは別に摂取する特定保健用食品としての大豆イソフラボンの摂取の上限を50mgとする注意を促す評価書 をまとめたが、これに対し家森さんは「納豆を1パック余分に取るだけで上限を超えてしまうような評価は正しいとはいえない」と、さらに科学的な議論が必要だと指摘する。

 家森さんは、「イソフラボンを多く含む大豆食品の豊富な日本の伝統食こそ世界に誇るべき理想的な長寿食だ」と強調する。

低脂肪+野菜豊富な食生活は心血管疾患、乳がん、大腸がんリスクを下げない、米国の大規模介入試験で判明 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/mdps/423107
     MedWaveニュース一覧 2006/02/24 
 Journal of American Medical Association(JAMA)誌2006年2月8日号に掲載された、閉経女性を対象にした米国の大規模介入試験の3つの論文によれば、低脂肪の健康食は、心血管疾患、乳がん、大腸がんリスクを下げるかについては有意な結果が得られなかったという。

 この大規模介入試験は、被験者の人種は様々で50〜79歳の閉経女性48,835人(平均年齢62.3歳)、総摂取カロリーに占める脂肪の割合(脂肪熱量比率)を20%にして、野菜や果物、穀類を豊富に摂取するよう指導した介入群と、食事指導を行わない対照群を平均8.1年追跡したもの。

 著者らは、日頃から高脂肪食を好む女性などを対象とする追加試験を行えば、有意な結果が得られる可能性があるとも述べており、疾患リスクを減らすためには、ライフスタイル全般を見直すことがまず必要とのコメントあり。

 ▼各疾患についての論文の原題:
  ・「Low-Fat Dietary Pattern and Risk of Cardiovascular Disease
  ・「Low-Fat Dietary Pattern and Risk of Colorectal Cancer
  ・「Low-Fat Dietary Pattern and Risk of Invasive Breast Cancer


2006/02/18
野菜とフルーツをたっぷりで、脳卒中になり難い 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/422053
   ----日経ヘルス ニュース 2006/02/13 
 これまでに発表された、食事と脳卒中発症との関係を調べた8編の研究論文を再検討してまとめ調査結果が、医学誌「ランセット」2006年1月28日号に報告されたところによれば、野菜とフルーツをまあまあよく食べる人はあまり食べない人より、脳卒中を起こした割合が11%小さく、毎日ふんだんに野菜とフルーツを食べている人は、その割合が26%も低いという。
ω3脂肪酸摂取でがん発症は防げない、 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/421761
     MedWaveニュース一覧 2006/02/09 
 これまでの疫学研究でω3脂肪酸を多く摂取すると、ある種のがんを発症し難いことが示唆されており、またω3脂肪酸の摂取が、がんの形成と増殖に影響を与えるという動物実験の結果もある中、米 Southern California Evidence-Based Practice CenterのCatherine H. MacLean氏らが、Journal of American Medical Association(JAMA)誌2006年1月25日号に報告したところによれば、乳がん、大腸がん、肺がんなど10種類を超えるがんに対する系統的レビューにて、残念ながら、がんリスク低減は望めないという。

 ▼本論文の原題:「Effects of Omega-3 Fatty Acids on Cancer Risk


2006/02/05
オメガ-3-脂肪酸にはがん予防効果なし 
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20060203hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/02/03
 米Greater Los Angeles退役軍人局医療システム(ロサンゼルス)リウマチ専門医のCatherine MacLean博士らが、米国医師会誌「JAMA」1月25日号に発表したところによれば、魚や魚油の補助食品に含まれるオメガ-3-脂肪酸は、心臓のためには有用であるが、がんの予防には効果がないという。
大豆たんぱく質とイソフラボンの血中脂質低下作用は期待薄/米心臓協会(AHA)が修正勧告を発表 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/421417
     MedWaveニュース一覧 2006/02/03 
 Circulation誌電子版の2006年1月17日に報告されたところによれば、心血管系の健康維持に有効とされてきた大豆たんぱく質やイソフラボンの有効性に、米心臓協会(AHA)がこのほど、疑問符をつけた。

 最新の研究成果を分析したAHA栄養委員会は、イソフラボンを含む食品またはサプリメントについて、効果を示すエビデンスは貧弱で、安全性が確認されていないことから、摂取は推奨されないと結論した。
 大豆たんぱく質について、大量に摂取するとLDLコレステロール(LDL-C)値は3%ほど低下するものの、HDLコレステロール、トリグリセリド、血圧などには有意な変化はないことが明らかになり、こうした危険因子の改善を通じた予防効果は期待できないと判断されたもの。

 ▼本論文の原題:「Soy Protein, Isoflavones, and Cardiovascular Health. An American Heart Association Science Advisory for Professionals From the Nutrition Committee

大豆イソフラボン:取り過ぎに注意、「食事以外」では1日30mg程度 
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/02/20060201ddm002100069000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/02/01 
 食品安全委員会新開発食品専門調査会は、大豆に含まれ、女性ホルモンに似た作用のある化学物質「大豆イソフラボン」について、厚生労働省の特定保健用食品(特保)として日常の食事とは別に摂取する場合は、1日の摂取量を30mg/日 程度に抑えるべきだとする評価書案を大筋でまとめた。また、妊婦や小児には食べ物に上乗せしての摂取は推奨できないと結論付けている。

 一般の大豆食品の安全性を問題にしているわけではなく、特保として上乗せ摂取する場合の評価であることを強調している。
 大豆イソフラボンは、豆腐や納豆などに含まれ、乳がんや骨粗しょう症の予防効果があるといわれる一方で、乳がん発症や再発リスクを高める可能性も考えられている。

カロリー制限食を続けている人の心臓は若い 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/420885
   ----日経ヘルス ニュース 2006/01/31 
 「米心臓学会報」の1月17日号に報告されたところによれば、米ミズリーリ州の「カロリーを制限する会」という組織のメンバーは、41歳〜64歳で、毎日、栄養のバランスがいい食事を、1400〜2000kcalに制限して食べており、この会のメンバー25人の心臓の働きを、普通の米国人と比較したもので、カロリー制限食を長年続けている人の心臓の機能は、同年代の一般人より平均して15年若かったという。

2006/01/29
生活習慣病を知ろう 
  http://www.stm-s.com/index.html
     サカノさんが運営するボランティア的な生活習慣病の解説ページ 
 生活習慣病のいろいろなジャンルのことをよ〜く知って頂き、毎日、毎日、楽しい健康な生活を送って頂きたいです。という、55歳のサカノさんが運営する生活習慣病を解説し、関連サイトの紹介をしているボランティア的なページです。

2006/01/22
魚180gを毎日食べると週1回に比べて心筋梗塞リスクが半減 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/419793
     MedWaveニュース一覧 2006/01/18 
 大阪大学の磯博康氏らが Circulation誌電子版に2006年1月9日に報告したところによれば、 40〜59歳の日本人男女4万人超を対象に、魚介類の摂取と冠疾患リスクの関係を調べ、平均23g/日を摂食している群に比べ、平均180g/日を摂っている群では、全心筋梗塞リスクは53%低く、非致死的冠イベント・リスクは57%低いことが明らかになった。

 西欧での研究では、魚を週に1〜2回(1日30〜60g)食べると、冠動脈疾患と心臓突然死のリスクが減少すると報告されていたが、日本人のように、魚を高頻度、大量に食べる集団を対象に、初回冠疾患イベントのリスクと魚摂取量の関係を調べた研究はほとんどなかった。

 2003年の厚労省調査では、日本人の魚介類摂取量は、40〜49歳で平均93.2g/日、50〜59歳では105.5g/日だった。これは、今回の集団では第2/5群に相当する。この群では、統計学的有意なリスク減少が見られなかった。刺身1切れが約15g、魚の切り身1切れは約80g、となれば、夕食以外にもう1食、魚料理を食べることで最高5/5位群入りが可能になるが、魚に含まれる水銀やダイオキシン、調味に用いられる塩分などの摂取増には注意した方がよさそうだという。

Circulation誌Webサイト:原題は「Intake of Fish and n3 Fatty Acids and Risk of Coronary Heart Disease Among Japanese. The Japan Public Health Center-Based (JPHC) Study Cohort I」

魚を週8食、心筋梗塞の発症60%減…厚労省調査 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060117ik08.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/01/17 
 アジ、イワシ、サンマ、サバなど脂肪の多い青魚に豊富に含まれているEPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)という脂肪酸は、血管を詰まり難くする効果がある。厚生労働省研究班が岩手、秋田、長野、沖縄県内に住む40〜59歳の男女約4万人を対象に、1990年から約11年間追跡調査した結果、魚を週に8食食べる人は、1食しか食べない人と比べ、心筋梗塞を発症する危険度が60%近くも低いことが、分かったという。
植物性たんぱく質の摂取量と血圧は逆相関する、日中英米の国際研究で明らかに 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/419727
     MedWaveニュース一覧 2006/01/17 
 英ロンドン大学のPaul Elliott氏らがArchives of Internal Medicine誌2006年1月9日号に報告したところによれば、4カ国の17集団(日本4、中国-3、英国-2、米国--8)に属する40〜59歳の男性2359人と女性2321人、計4680人を対象に、植物性たんぱく質、動物性たんぱく質、総たんぱく質の摂取量と血圧の関係を調べる横断的疫学研究を実施した結果、植物性たんぱく質の摂取が血圧と逆相関することを示し、植物性たんぱく質の豊富な食事は、高血圧および高血圧関連疾患の予防に有効であることをさらに確認したといえる。
 これまでに行われた疫学研究や実験の結果は、たんぱく質の摂取量と血圧が逆相関することを示唆していた。

 植物性たんぱく質の摂取と高い相関を示したのは、総繊維摂取量とマグネシウム摂取量。動物性たんぱく質と高い相関を示したのは、コレステロール摂取量だった。たんぱく質の総摂取量と血圧の関係について、女性には有意な関係は見られず、男性では身長・体重で調整した後でのみ関係は有意だった。
  過去に行われた研究の結果と一致しなかった理由は、研究方法や対象集団が違うためと考えている。

▼原題:「Association Between Protein Intake and Blood Pressure


2006/01/15
ベータカロチン、ビタミンCとE、亜鉛を食事でたっぷりとれば加齢黄斑変性リスクが35%減少する
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/419102
     MedWaveニュース一覧 2006/01/10 
 Journal of American Medical Association(JAMA)誌2005年12月27日号に報告された、オランダErasmus Medical CentreのRedmer van Leeuwen氏らの研究報告によれば、オランダの55歳以上の男女で、両眼とも加齢黄斑変性(AMD)ではないが発症リスクを有する5836人を対象に、1990〜1993年に食物摂取頻度の調査を実施し、2004年まで追跡した結果、日常の食事から抗酸化作用のある4つの栄養素を平均より多めに摂取すれば、AMDリスクが35%減少することを示した。

 加齢黄斑変性(AMD)は、病態生理学的な解明は進んでいないが加齢が関係する他の病気と同様、発症にも酸化ストレスが関わると考えられており、先進国における中途失明の最大の原因となっている。
 既にサプリメントでベータカロチン、ビタミンCとE、亜鉛を投与すると、長期のAMDの進行が抑制されることを示す結果が、無作為割付比較対照試験AREDSで得られていたが、今回の研究は、通常の食事におけるこれらの物質の定期的な摂取が、AMD発症リスクにどう影響するかどうかを調べたもの。


2005/12/30
高血圧の予防には平日ビール中びん1本、週末2本まで
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/418323
     MedWaveニュース一覧 2005/12/20 
 国立健康・栄養研究所健康・栄養調査研究部 食事評価法研究室長の由田克士氏が、国立健康・栄養研究所の季刊誌「健康・栄養ニュース 第14号」で報告したところによれば、純アルコール300g以上/週、日本酒に換算すると13合以上を長期間飲んでいる人では、年あたりの血圧上昇の割合が大きく、7年間で約3 mmHgも高くなっていることが、男性3900人を対象とした調査で明らかになった。
 これまでは2〜3合/日 (週に14〜21合)以上の飲酒が高血圧に関係するといわれてきたが、それより少ない飲酒量でも長期の血圧上昇度が高まる可能性を示唆することがわかったという。

▼国立健康・栄養研究所 > 「健康・栄養ニュース 第14号

のりが冷え性に効く、ペプチドが血管を拡張  
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/416817
   ----日経ヘルス ニュース 2005/12/02 
 北里研究所東洋医学総合研究所副部長の伊藤剛氏が、11月17日に白子(東京都江戸川区)と同研究所共催の講演会にて発表したところによれば、海苔由来のペプチド「のりペプチド」を1.2〜1.4g含む顆粒を飲むと、摂取後90分で手先や足先の血流や皮膚温が上昇するのを確認したという。
ウエストのくびれがなくなるのが、心臓病リスクの前兆  
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/414940
   ----日経ヘルス ニュース 2005/11/22 
 カナダのマクマスター大学(トロント)のサリム・ユスフ教授(一般医学)が、医学誌「ランセット」2005年11月5日号にて発表したところによれば、 「ウエスト/ヒップ」比率は、女性で平均0.85、男性で平均0.95だったが、平均値を上回ると、心臓血管系の病気になり易いという新指標を提唱している。
外食が多い子どもは不健康−−米心臓学会で発表  
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/414730
   ----日経ヘルス ニュース 2005/11/21 
 米ウイスコンシン州にある「心臓血管研究教育基金」(Cardiovascukar Research and Education Foundation)のカレン・オルソン所長らが600人以上の子供を調査し、2005年11月14日の「米心臓学会」(American Heart Association)で発表したところによれば、外食することが多い子どもは、主に家庭で食事をしている子どもと比べると、血圧が高く、コレステロール値に問題があり、血糖の代謝機能が悪化するなど概して不健康であることがわかったという。
キャベツやブロッコリーに肺がん予防効果、ただし遺伝子型によって異なる 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/411574
     MedWaveニュース一覧 2005/11/04 
 野菜、特にアブラナ科のキャベツやブロッコリー等には、イソチオシアネートを豊富に含み、このイソチオシアネートについては、動物実験で肺がんに対する化学予防効果が確認されている。
 フランス国際がん研究機構(IARC)のPaul Brennan氏らは、Lancet誌2005年10月29日号に報告した所によれば、イソチオシアネートの排出に関わるグルタチオン-S-トランスフェラーゼ(GST)の遺伝子型により、アブラナ科野菜の肺がん予防効果が異なることを明らかにした。

▼本論文の原題:「Effect of cruciferous vegetables on lung cancer in patients stratified by genetic status: a mendelian randomisation approach

キャベツ類野菜に肺がん予防効果 
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20051104hj001hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/11/04
 フランスのがん研究国際機関(リヨン)遺伝疫学部部長のPaul Brennan氏らは、英医学誌「Lancet」10月29日号に、肺がんに特異的な遺伝子的感受性を有する患者が「アブラナ科の野菜を少なくとも週1回摂取することによって、発がんリスクが低下する可能性のあることを明らかにした。
オメガ-3-脂肪酸を豊富に含む食品がドライアイを予防 
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20051104hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/11/04
 米ブリガム・アンド・ウィメンズ病院(BWH、ボストン)予防医学加齢医学部のBiljana Miljanovic博士らは、主に必須脂肪酸の摂取に関する米国人の食習慣の変化を検討することを目的に、BWHが中心となり実施している「女性の健康調査(Women's Health Study)」の登録者3万7000例以上のデータを分析した結果を、医学誌「American Journal of Clinical Nutrition」10月号に掲載したところによれば、マグロなどオメガ-3-脂肪酸の豊富な食品の摂取によりドライアイ(乾性角結膜炎)発症のリスクが68%低下することを明らかにした。
ファーストフード好きの母親から生まれた子供はアトピー性皮膚炎になりにくい 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/405125
     MedWaveニュース一覧 2005/10/24 
 10月22日に盛岡市で開催された日本アレルギー学会の一般口演「疫学」のセッションで、国立成育医療センター研究所免疫アレルギー研究部アレルギー研究室室長の松本健治氏らのグループが発表したところによれば、妊娠後期と授乳期に揚げ物やスナック菓子、ファーストフードを多く摂取した母親から生まれた子供は、摂取しなかった母親から生まれた子供に比べアトピー性皮膚炎になる頻度が低い可能性という。
 脂質を摂取したことで子供の皮膚に保護効果を与えていると推測されている。

2005/10/23
改訂「食事摂取基準」
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20051017ik08.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2005/10/17 
 食事摂取基準は、厚生労働省が生活習慣病、栄養不足や過剰摂取による病気予防のため、エネルギーやさまざまな栄養素を摂る大まかな目安を示したもので、5年ごとに改訂されている。今年度改訂された「食事摂取基準」を参考に、主な目安が紹介されている。

積極的に摂取すべき栄養素
栄養素目安となる量
(1日当たり)
主な食品の含有量(特記がなければ100g中)
食物繊維26g生ゴボウ=5.7g、ゆでそば1玉(200g)=4g、生シイタケ=3.5g
n-3系脂肪酸2600mg以上(EPA含有量)生マイワシ=1380mg、ウナギかば焼き=860mg
カルシウム650mg干しエビ10g=710mg、焼きめざし=320mg、牛乳=110mg
カリウム2000mgバナナ=360mg、ジャガイモ=410mg、ゆで枝豆=490mg
減らすべき栄養素
食塩10g未満カップめん=6.9g、梅干し1個=2g、フランスパン=1.6g
上限量が定められた主な栄養素
栄養素目安となる量
(1日当たり)
主な食品の含有量(100g中)上限量過剰摂取で起きやすい問題
葉酸240μg生ホウレンソウ=2101000(注)神経障害、発熱、皮膚の発疹(ほっしん)
ビタミンA750μgRE豚レバー=130003000頭痛、肝障害、胎児奇形(妊娠中)
ビタミンE8mgα-TEアーモンド=31.2800出血しやすくなる
ビタミンD5μgマイワシ丸干し=5050高カルシウム血症、腎障害
マグネシウム370mg乾燥ワカメ素干し=1100350(注)下痢
7.5mgアサリ水煮缶詰=37.855鉄沈着症(肝臓障害など)
亜鉛9mg生カキ=13.230貧血、善玉コレステロールの低下
※目安となる量は、いずれも30歳〜49歳男性の場合。g=グラム、mg=ミリ・グラム、μg=マイクロ・グラム。RE、α-TEは、ビタミンA、Eの計量単位。(注)葉酸とマグネシウムの上限はサプリメントなど食事以外から摂取した場合。食事からは上限なし

▼厚生労働省のホームページ内の「性別、年齢ごとの詳しい基準」: 日本人の食事摂取基準について

空腹時血糖値「正常やや高め」は2型糖尿病の高リスク/ 肥満の若年男性では発症率が最大8.3倍
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/403515
     MedWaveニュース一覧 2005/10/14 
 イスラエル軍医療隊所属のAmir Tirosh氏らが、New England Journal of Medicine(NEJM)誌2005年10月6日号に報告したところによれば、正常域の空腹時血糖値(FPG)の正常域内での高値は、糖尿病の独立した危険因子であることが示され、BMIやトリグリセリド値と組み合わせれば、将来、糖尿病を発症する男性が特定できる可能性が明らかになったという。

▼NEJM誌Webサイト:「Normal Fasting Plasma Glucose Levels and Type 2 Diabetes in Young Men


2005/10/16
「γ-GTPやや高め」は高血圧の黄信号、米国の研究
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/402590
     MedWaveニュース一覧 2005/10/11 
 ガンマ- グルタミル トランスフェラーゼ(GGT)は、γGTPの名称として認知度が高く、肝機能の指標としてよく知られており、近年、脂肪肝と高血圧との関係にも注目が集まるようになって、10月5日にも、心血管疾患死の独立した予測因子として有用であると発表されたばかり。
 New York州立大学のSaverio Stranges氏らは、6年間の集団ベースの研究を行い、Hypertention誌電子版に2005年10月3日に報告したところによれば、GGTの正常域内高値は、飲酒とは無関係に、将来の高血圧発症と関連することを明らかにした。この関係は、特に内臓脂肪蓄積がある人の場合に顕著だという。

▼Hypertention誌電子版:「Body Fat Distribution, Liver Enzymes, and Risk of Hypertension. Evidence From the Western New York Study

γGTPが高いと心血管死亡リスクが上昇する、オーストリアの研究
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/401580
     MedWaveニュース一覧 2005/10/05 
 ガンマ- グルタミル トランスフェラーゼ(GGT)は、γGTPの名称として認知度が高く、肝機能の指標としてよく知られており、近年、血清GGT値と、心筋梗塞や心臓死のリスクの関係が示されており、先頃、脳卒中との関係も報告されていた。
 オーストリア Innsbruck医科大学のElfriede Ruttmann氏らが、GGTと心血管疾患(CVD)による死亡との関係を、16万人超の集団を対象に調べて、Circulation誌電子版に 2005年9月26日に報告したところによれば、GGT値の上昇に伴い心血管疾患 死のリスクが上昇すること、したがいGGT値は心血管疾患死の独立した予測因子として有用であることを示した。

▼Circulation誌電子版:「Gamma-Glutamyltransferase as a Risk Factor for Cardiovascular Disease Mortality. An Epidemiological Investigation in a Cohort of 163 944 Austrian Adults

野菜、果物をたっぷり食べれば肺ガンを予防できる 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/401783
   ----日経ヘルス ニュース 2005/10/06 
 「JAMA(米医師会報)」に発表されたテキサス大学MDアンダーソンガンセンターの研究によれば、1674人の肺ガン患者と、性別、齢など同じような条件の1735人の健康な人を対象に、一人一人インタビュ−して比較した調査した結果、 野菜、果物をたっぷり食べれば、肺ガンの予防に大いに役に立つことが判ったという。
 研究者らは、野菜、果物に含まれるホルモン様物質である「ファイトエストロゲン」が肺ガン予防に役に立っていると見ている。

2005/10/02
植物エストロゲンを多く食べると、肺がんリスクが減少する
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/399912
     MedWaveニュース一覧 2005/10/01 
 Journal of American Medical Association(JAMA)誌2005年9月28日号に報告された、米テキサス大学のMatthew B. Schabath氏らが肺がん患者と対照群の計約3400人を対象に行った研究によれば、イソフラボンやリグナンなどの植物エストロゲンの摂取量が多い人は、肺がんを発症するリスクが減少することがわかった。

▼JAMA誌での論文:「Dietary Phytoestrogens and Lung Cancer Risk

食事とライフスタイルだけでも前立腺ガンは良くなる 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/400111
   ----日経ヘルス ニュース 2005/09/28 
  「泌尿器科学雑誌」(Journal of Urology)の2005年9月号で発表された報告よれば、前立腺ガンと診断された男性が、早期に、果物、野菜、大豆など豆類、全粒穀物、を中心とした食事に変え、加えて、フィッシュオイル、ビタミンEとCを多く摂取するようにし、更に30分/日・週6日間のウオーキング、ヨガをベースにしたストレス・マネージメント(ストレッチ、呼吸法、リラクセ−ションなど)を1時間/日行うような、ライフスタイルに変えたところ、1年で前立腺ガンの症状を示す値(PSA)が改善したという。
低リスク前立腺がんへの高線量放射線治療、8割の患者で5年間再発なし、米国の研究
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/399912
     MedWaveニュース一覧 2005/09/27 
 Journal of American Medical Association(JAMA)誌2005年9月14日号に報告された、米ハーバード大学医学部のAnthony L. Zietman氏らの研究によれば、早期前立腺がん病巣に放射線をより正確に集中させる3D-CRTと、病巣により限定した照射が可能なプロトン・ビームを利用すれば、低リスク患者に対する高線量照射を安全に行うことができ、高線量でも安全性に大きな変化はなく、生化学的再発を 49%減らせることを明らかにした。
 植物エストロゲン摂取量の増加に伴う肺がんリスクの減少は、喫煙の有無にかかわらず認められたという。

▼JAMA誌での論文:「Comparison of Conventional-Dose vs High-Dose Conformal Radiation Therapy in Clinically Localized Adenocarcinoma of the Prostate


2005/09/25
中国で40歳以上の死因、癌や脳血管疾患、心臓病が筆頭に
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/tpic/399029
     MedWaveトピックス 2005/09/21 
 米Tulane大学のJiang He氏らが、New England Journal of Medicine(NEJM)誌2005年9月15日号で発表した報告によれば、中国における近年の40歳以上の死因は、癌や脳血管疾患、心臓病が上位を占め、発展途上国の死因として多い感染症などをしのぐことが明らかになった。
 この調査は、Jiang He氏らが、中国に住む40歳以上16万9871人について、1991年から約10年間追跡して明らかにしたもの。

▼NEJM誌での論文:「Major Causes of Death among Men and Women in China

幼時にフレンチフライを多食すると乳ガンのリスクが上がる 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/398893
   ----日経ヘルス ニュース 2005/09/21 
 乳ガンにかかるのは、女性の一生になかで幼時の食習慣と深い関連があるという研究報告があったが、「国際ガンジャーナル」(InternationalJournal of Cancer)に報告された、ボストンのブリガム女性病院とハーバード大学医学部の研究によれば、子どものころ、フレンチフライ(フライドポテト)を沢山食べた子どもは、乳ガンにかかるリスクが大きいことを裏付けたという。

2005/09/11
体内時計:調節たんぱく質、昼間の20倍増・脂肪も蓄積−−だから「夜食べると太る」
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2005/09/20050909dde001040025000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2005/09/09 
 生活リズムを刻む体内時計に関与する「BMAL1」と呼ばれるたんぱく質が、脂質の蓄積に深くかかわっていることを日本大学薬学部の榛葉繁紀専任講師らが突き止めた。 研究成果は、米科学アカデミー紀要電子版に発表された。
 このたんぱく質「BMAL1」は、DNAに結合し、体内時計が正常に働くよう調節する働きがあり、脂肪酸やコレステロールの合成を促進している。
 体内のBMAL1の量は、ち午後10時〜午前2時頃が最高で、最も少ない午後3時頃の約20倍に達する。夜遅くの食事を避ければ肥満予防につながると考えられるというもの。

2005/09/04
トランス脂肪を使うな−−NY市がレストランに要請 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/393854
   ----日経ヘルス ニュース 2005/08/26 
 トランス脂肪とは、植物油を部分的に水素化して固形化したもので、代表的なものはマーガリン。以前は動物性のバター等の油脂よりも健康的な食品といわれていたが、最近の研究で心臓病のリスクを高まることがわかり見直されている状況の中、ニューヨーク市の衛生局は8月10日、市内のレストランに料理や食品にトランス脂肪を使わないように、と異例の要請を行ったという。
抗加齢医学:華麗に加齢 予防医学の最新研究事情を追う−−京漬物も対象
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2005/08/20050822ddm013100143000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2005/08/22 
「病気を治す」のではなく、「病気にならないようにする」予防医学・「抗加齢(アンチエイジング)医学」の最新事情

今秋からは、抗加齢医学会の専門医が、バイオマーカー、骨密度、血管年齢などを検査し詳細な指導をする新しいタイプの人間ドック・「アンチエイジング・ドック」が全国約100カ所の医療機関で始まるという。 ▼病気と老化の元凶

人体を老化させ、病気を引き起こす原因の一つが、物質を酸化させる不安定な分子の「フリーラジカル」。
呼吸によって体内で生まれ細胞やDNAを傷つけるが、体内には元々フリーラジカルを消滅させる「抗酸化酵素」がある。でも加齢と共に減っていく。
それを補うのが、ビタミンCやE、CoQ10等の抗酸化物質。抗加齢医学の基本は、抗酸化物質を摂取し、適度な運動をすることだという。
▼マーカーを探せ
フリーラジカルによる細胞の損傷は、病気になる前や発症のごく初期に起き、この時の体の中の変化を「バイオマーカー」と呼ぶ。このマーカーを見つければ、病気を発症前に防ぐことが可能になるので、さまざまなマーカーが世界中で探されている。
▼薬膳料理などを解析
食品のさまざまな効能の解明も進められており、がん予防効果があるとされる漬物、コレステロールを下げるとされる中国茶、脂肪を分解するという薬膳料理など。
▼代替医療の評価にも
これらの研究は、健康食品や漢方、鍼灸、温泉療法等の代替医療の効果を科学的に評価するシステムづくりにも繋がることが期待される。
▼βグルカンの臨床試験を開始
ローカーボダイエットの成功はたんぱく質の食欲抑制にあった 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/392825
   ----日経ヘルス ニュース 2005/08/22 
 パン、パスタ、ライス、イモ類など、でんぷん質の食物を減らというローカーボダイエットで、体重が減る理由について、ワシントン大学医学部(シアトル)のデービッド・ウエリグル博士らが、「米臨床栄養学雑誌」(American Journal of Clinical Nutrition)で発表したとろによれば、ローカーボダイエット時に、でんぷん質を増やすと必然的に増えるたんぱく質が食欲を抑えて、結果的に摂取カロリーが減って、減量に結びつくのだという。
学校での清涼飲料販売を制限 米飲料協会、肥満に配慮 
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200508180111.html
     Asahi.com 健康 健康・生活 2005/08/18 
 米国公立学校から炭酸飲料やジャンクフードを締め出そうという動きが各地で起きている中、飲料業界団体「米飲料協会」(ABA)は17日、子どもの肥満対策として、学校で販売する飲み物を自主的に制限する方針を発表した。
 今回のABAの対応は、
  • 小学校=水と100%ジュースのみ販売
  • 中学校=授業時間内は、以上のほかにスポーツドリンクやカロリーを控えた「ダイエットタイプ」の飲料のみ販売
  • 高校=販売する飲み物を多様にし、炭酸飲料は半分以下に抑える――というもの。

2005/07/31
ヘルシーリポート:太り過ぎ危険、過食やめ適度な運動を 
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/news/20050730ddm010100089000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2005/07/30 
 食べ過ぎて運動をしないと脂肪が燃やされずにどんどん蓄積し、やがて高脂血症や糖尿病などになり、心筋こうそくなどのリスクが高くなるので、体脂肪の高い人は血液中の中性脂肪値も高く、肝臓に大量の中性脂肪が溜まれば、脂肪肝になり易い。茨城キリスト教大学(日立市)の板倉教授(医師)は、10分/日程度の縄跳び、早足で歩くなどを継続実践することが体脂肪の減少につながると日常的な運動を勧めている。
ダークチョコレートは高血圧やインスリン抵抗性を改善する
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/tpic/387576
     MedWaveトピックス 2005/07/22 
 伊L’Aquila大学のDavide Grassi氏らが、Hypertension誌2005年7月18 日号に報告したところによれば、ポリフェノールの一種であるフラバノールを豊富に含むダークチョコレートの摂取により、健康な人の血圧は下がり、インスリン抵抗性も改善され、更に本態性高血圧(EH)患者にも同様の効果があることという。

 フラボノイドは、果物、野菜、茶、赤ワイン、チョコレートに多く含まれる。このフラボノイドは冠動脈疾患、癌、脳卒中による死のリスクを減らすことを示唆するデータが多い中、フラボノイドの中でも、カテキンなどのフラバノールを多く含む食品には、循環器への効果が予想される。

 研究結果は、摂取カロリーの総量と栄養バランスが崩れないように食事に組み込めば、カカオ由来のフラバノールは健康利益をもたらすことが示されたが、今回用いられたダークチョコレート(日本でも輸入販売されているRitter Sport Halbbitter)と、他のチョコレートやカカオ製品の成分は同じではなく、フラバノール含有量が非常に少ない商品もあると著者たちは指摘している。

▼本論文の原題:「Cocoa Reduces Blood Pressure and Insulin Resistance and Improves Endothelium-Dependent Vasodilation in Hypertensives


2005/07/16
大豆に降圧効果 
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20050714hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/07/14
 米国立心肺血液研究所(NHLBI)のJeffrey Cutler博士らが、医学誌「Annals of Internal Medicine」7月5日号に発表したところによれば、 大豆食品の常食が高血圧の予防をもたらすことが明らかなったという。但し、まだ予備試験段階の研究成績であるため、こうした食品の摂取を推奨するには至っていないという。

 大豆食品によって血圧が低下する機序は明らかではないが、大豆蛋白が体内での血糖処理を助け、血管を拡張させることが考えられるという。

▼原文: Soy May Fight High Blood Pressure

1日に6〜7杯のコーヒーで2型糖尿病リスクが2/3に、メタ分析で明らかに
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/tpic/384926
     MedWaveトピックス 2005/07/08 
 オランダAmsterdam自由大学のRob M. van Dam氏らがJournal of American Medical Association(JAMA)誌2005年6月6日号に報告したところによれば、コーヒー摂取と2型糖尿病リスクの関係を調べ、1日にドリップ式コーヒー6〜7杯でリスクが35%減少することを示した。

 コーヒーには、グルコース代謝との関係が明らかになっている成分が複数含まれている。コーヒー摂取が2型糖尿病リスク低下をもたらすという報告も増えている中、15件の疫学研究の系統的レビューを試みた結果であるが、 筆者たちは、2型糖尿病の予防にコーヒーの日常的な摂取を推奨するには時機尚早という。

ツナ缶は「脳にいい」−−米業界が大キャンペ−ン 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/383951
   ----日経ヘルス ニュース 2005/07/04 
 オランダのユトレヒト大学、マ−ストリヒト大学の研究チ−ムが、2004年に雑誌「神経科学」(Neurology )に発表した研究結果によると、 ツナに含まれるエイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)の働きで、記憶力、認知能力など、脳の一般的な働きをアップさせることを受け、業界団体である「米ツナ基金」(USTF、US Tuna Foundation )が、「ツナ缶の消費を増やしてほしい」と、キャンペ−ンを張っている。
バナジウム含む天然水に糖尿病改善に効果、アサヒ飲料などが確認
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/tpic/383612
     MedWaveトピックス 2005/07/01 
 アサヒ飲料とアサヒビール、日本薬科大学、東京医科大学による共同研究で、ミネラルの一種であるバナジウムを含む天然水が糖尿病を改善する効果を持つことがマウスを使った試験で確認された。この研究結果は、6月30日から京都で開催される第16回日本微量元素学会で発表される。

 2型糖尿病モデルマウスに、富士山の裾野の地下から採水したバナジウムを含む天然水を3カ月間飲ませたところ、体重の増加が抑制され、脂肪組織のインシュリン受容体数が増加するなど、臓器・組織の病変を改善することが確認された。また、この天然水を長期間摂取しても、バナジウムが特定の臓器に蓄積するような現象は見られず、安全性にも問題ないことが確認されたという。

アサヒビールグループプレスリリース 2005/06/29
  「バナジウム含有天然水の糖尿病改善効果における機能・形態学的考究」について

緑茶に自己免疫疾患の予防効果 
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20050626hj001hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/06/26
 緑茶にがんの予防作用のあることは知られてい中、新たな研究で特定の自己免疫疾患を予防する効果もあることが明らかにされた。

 米ジョージア医科大学(アトランタ)歯学部准教授のStephen Hsu氏が、米国関節炎財団主催の関節炎研究会議で6月19日発表したところによれば、緑茶が免疫応答を引き起こす物質として体内で産生される抗原の発現を抑制するという。

 今回の研究は、緑茶に含まれる、炎症を抑制し皮膚および唾液腺細胞に対して効果を有する物質EGCGに着目したもので、EGCGは炎症抑制作用のほか、自己抗原に対する調節作用も有すると推測されている。

▼原文: Green Tea May Protect Against Autoimmune Diseases


2005/06/25
ヘルシーリポート: みそ汁で健康増進 糖尿病に予防効果/発がん物質抑制も 
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/news/20050625ddm010100125000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2005/06/25 
 日本の伝統食の象徴とも言えるみそ汁。大豆を発酵・熟成させた「みそ」には、大豆とは異なるヘルシー効果が期待できるという。その一つが褐色の色素「メラノイジン」に、発がん性物質の生成を抑えたり、糖尿病の予防効果などが期待できるという。

 メラノイジンには、がんや動脈硬化などにつながる活性酸素の働きを抑える抗酸化作用がある。さらに、人の消化管に入ったとき、消化酵素によって消化されないという性質も備えているために、食物繊維に似た作用が糖尿病の予防効果を期待できる。

バランス取れた食事はこれ/生活習慣病予防にガイド発表 
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200506210342.html
     Asahi.com 健康 健康・生活 2005/06/21 
 厚生労働省と農林水産省は21日、生活習慣病の予防などのために、何をどれだけ食べたらいいのかを示した「食事バランスガイド」を発表した。ハンバーグを食べた日は、から揚げは我慢するとかの具体的な料理をもとに1日分の摂取量をイラストで表示しているのが特徴で、肉類は控えて野菜やごはんを中心にした食事を勧めている。

農林水産省 > 報道発表資料 2005.6.21 > 「フードガイド(仮称)の名称及びイラストの決定・公表について

厚生労働省 > 報道発表資料 2005.06.21 > 「 フードガイド(仮称)の名称及びイラストの決定・公表について


2005/06/19
フォーミュラー食によるカロリー制限でインスリン離脱に成功
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/tpic/381229
     MedWaveトピックス 2005/06/17 
 埼玉医科大学生化学の篠田雄一氏が、6月10日、第5回日本抗加齢医学会総会で発表したところによれば、生命維持に必要なたんぱく質、糖質、脂肪、ビタミンなどの栄養素を含んだ低エネルギーのフォーミュラー食を利用したカロリー制限によって、糖尿病の薬剤投与量の減少やインスリン注射からの離脱に成功する症例を経験したという。
朝食論争・結論は、朝食は子供の頭のために良い
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/381224
   ----日経ヘルス ニュース 2005/06/17 
 フロリダ大学栄養研究教育学部のゲイル・ランパーサウドさんらが、過去に発表された47編の栄養関係の学術論文を再検討して、朝食の是非について纏め、「米食物学会雑誌」(Journal of American Dietetic Association)に掲載したところによれば、朝食をちゃんと摂る子どもは、とらない子どもと比べて、「頭の働きがいい」「学校の出席率が高い」「学校の成績が良い」ことがわかったという。更に、朝食を摂ると、朝食抜きの子どもと比べると、太り過ぎの子どもが少ないこともわかったという。
サントリー・ウイスキー中に尿酸生成抑制成分を発見
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/tpic/379744
     MedWaveトピックス 2005/06/15 
 サントリーは、静岡県立大学と聖マリアンナ医科大学との共同研究で、ウイスキー中のオーク樽由来成分の一つであるエグラ酸が尿酸生成抑制をすることを解明したと発表。このエグラ酸は、オーク樽による貯蔵年数と比例してウイスキー中に増えていくという。

▼サントリーのプレスリリース(2005.06.03)
 「ウイスキー中の糖尿病合併症を予防する可能性のある成分の単離に成功
  サントリー・静岡県立大学・福山大学・京都府立医科大学が共同研究日本糖尿病学会で発表」


2005/06/12
もろみ酢に、血中コレステロール値の改善効果が認められた  
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/tpic/379726
     MedWaveトピックス 2005/06/09 
 ヘリオス酒造は、「もろみ酢」に血中コレステロール値を低下させる効果があることを確認したと発表した。この研究は、日本薬科大学医療薬学科の渡辺泰雄教授(薬理・薬物治療学)との協力で行われ、2005年8月6、7日の第7回応用薬理シンポジウムにて発表される予定。

 血中のコレステロール値が高め(210mg/dL以上)の中高年の男女12人を対象に5週間、1日60mLを飲用した結果、血清中の総コレステロール値が低下し、正常値に近くなり、更に、摂取終了後5週間を経過後も、総コレステロール値が、正常値に近い状態を保ち、尚、LDLコレステロールの減少も確認されている。

 ▼ヘリオス酒造のニュースリリース 2005年6月6日
    「黒麹醪酢」によるコレステロール値改善効果について

中年男性の64%がカロリー過多を自覚、3カ月以上運動ゼロも62%、花王の調査で判明  
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/tpic/378446
     MedWaveトピックス 2005/06/02 
 花王が実施した調査は2004年11〜12月、首都圏在住の30〜50歳代既婚男性サラリーマンを対象に行われ、連続する7日間の日常行動や生活意識について、323人から有効回答を得たもの。

 その結果、全体の60%が食生活や運動習慣から考えて、「太りやすい生活」を自覚。自覚がある人の43%は、最近5年間に体重が増加している。
 食生活については、全体の64%が、カロリーオーバーを認識し、特に太り易い生活を自覚している人では、79%がカロリーオーバーだと考えているが、適正カロリー量を知るのは全体の10%に過ぎない。
 その他、「早食い」を自覚する人が72%、「食事が不規則」が54%、「寝る直前に食べる」が59%に達している。

 運動については、62%は直近3カ月に全く運動をしていない。運動不足を自覚している人は全体の69%に達する。休日も多忙や疲労を口実に、全体の57%が「家でごろごろ」している。

 ▼花王のプレスリリース(2005.5.30)
   『現代サラリーマンの太りやすい生活行動』調査

コレステロールを下げるにはもっと野菜を食べなさい  
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/378351
   ----日経ヘルス ニュース 2005/06/02 
 コレステロール値が高いと、心臓血管系の病気になり易くなるが、野菜など植物性の食物を多く含んだ食事次第でコレステロール値が下がるというデータが「米内科学雑誌(Annals of Internal Medicine )」5月3日号に報告された。
ブルーベリーの効用また一つ−−心臓病予防にも  
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/376720
   ----日経ヘルス ニュース 2005/05/25 
 米ミシシッピ州オクスフォードにある米農務省の化学者・アグネス・リマンド博士が、発表したところによれば、ブルーベリーには、抗酸化物質が多く含まれており、ガン予防や、糖尿病の合併症である糖尿病性網膜症の症状緩和に有効であることが知られているが、更に悪玉コレステロールを減らして心臓病を予防する効果を、ラットを使った試験で確認したという。
口中細菌が多いと動脈硬化が進む  
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/376486
   ----日経ヘルス ニュース 2005/05/24 
 コロンビア大学公衆衛生学部のモイス・ドスバリュ博士らが、雑誌『Circulation』 に発表したところによれば、口の中に細菌が多い人は、動脈硬化になり易く、心臓病や脳卒中にかかるリスクが高いという。
 調べた11種の細菌のうち、歯周病の原因となる4種のバクテリアの測定値が高かった人ほど、頸動脈の肥厚の程度が高かった。

2005/05/21
低脂肪食に大豆、食物繊維、ニンニクなどの追加摂取でさらに効果−−米国研究
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/tpic/375743
     MedWaveトピックス 2005/05/20 
 米Stanford 大学のChristopher D. Gardner氏らが、Annals of Internal Medicine誌2005年5月3日号に報告したところによれば、低脂肪食に、野菜と果物、豆類、全粒穀類を加えると、総コレステロールおよびLDLコレステロール低下効果が高まることが明らかになったという。
 栄養密度の高い植物性の食物、特に大豆、食物繊維、ニンニク、植物ステロールなどを多く摂ることがそれに貢献したと考えらている。

▼論文の原題は「The Effect of a Plant-Based Diet on Plasma Lipids in Hypercholesterolemic Adults

2005/05/15
大腸がん: 発症急増、「欧米型食事が主因」に疑問 「和食」でも差なく−−厚労省調査 
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/news/20050513ddm001100121000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2005/05/13 
 90年から岩手、秋田、長野、沖縄の4県に住む40〜59歳の男女計42,112人のアンケート調査と約10年間の追跡調査による厚生労働省研究班(担当研究者=金美環・元国立がんセンター臨床疫学研究部外来研究員)による大規模調査結果が、国際対がん連合のがん専門誌に12日、掲載されたところによれば、肉や脂肪を多く食べる「欧米型」の食事でも、男性の場合は大腸がんの発症は特に増えないという。

 女性では、「欧米型」や塩漬け食品を多く食べる「伝統型」の食事で大腸がんの一種の結腸がんが増えていたが、大腸がん全体では明確な関連はみられなかった。日本でも大腸がんの急増は「食事の欧米化が主因」と言われてきたが、定説に疑問を投げかける結果となった。

 男性で差が出なかったのは、食事より飲酒や喫煙の影響が大きい可能性があるという。

野菜よく食べても大腸がん率「大差なし」 厚労省研究班 
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200505090346.html
     Asahi.com 健康 健康・生活 2005/05/10 
 野菜や果物には細胞のがん化を防ぐ抗酸化物質や、便通をよくする食物繊維が多く含まれ、沢山食べれば大腸がん予防に効果があるとされていたが、野菜・果物をよくとっても、大腸がんになるリスクは大差がないという大規模な疫学調査結果が、厚生労働省研究班より出た。
野菜たくさん食べても 大腸がん予防にならず 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20050510so11.htm
     Yomiuri-Online 医療と介護 医療ニュース 2005/05/10 
 厚生労働省研究班の坪野吉孝・東北大教授(疫学)らによる男女約9万人の約10年間の追跡調査が、9日付の英国のがん専門誌に発表されたところによれば、野菜や果物を沢山食べても大腸がんの予防にはつながらないという。

 研究は、9万人を野菜や果物の摂取量別にそれぞれ4グループに分け、大腸がんの発生率を比較した結果、野菜でも果物でも、最もよく食べるグループと最も少ないグループとの間で、大腸がんの発生率に差はなく、結腸がんと直腸がんに分けて調べても差はなかったというもの。


2005/04/24
西洋スタイルの食事が非アルコール性脂肪肝炎の原因?
  飽和脂肪酸が多い食事で、マウスがNASHに
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/tpic/371662
     MedWaveトピックス 2005/04/22 
 欧州肝臓学会(4月13〜17日)で、ベルギーのルーバンカトリック大学の研究者らが発表したところによれば、アルコールを飲まない、または少量しか飲まない人の脂肪肝でも、アルコール性肝障害に似た肝臓の炎症が起こる場合があることが判ったという。非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の原因が、動物性脂肪に多く含まれる飽和脂肪酸などを多く含む“ウエスタン食(西洋スタイルの食事)”にあることを示唆するマウス実験の結果を発表した。
ヘルシーリポート: 海藻成分で胃を調整 ピロリ菌も減らすフコイダン
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/news/20050421ddm010100042000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2005/04/21 
 「胃が重い」「胃が痛い」「食欲がわかない」など胃の不定愁訴に海藻の成分の一つの「フコイダン」が効果的なことが分かってきた。胃がんの原因にもつながるヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)を減らす作用も注目されている。

▼難治性患者にも効果−−「機能性胃腸症」、改善例多く

     海藻類には、ぬるっとした成分が含まれているが、このネバネバ成分の一つが多糖類のフコイダン。中でもオキナワモズクには、フコイダンが豊富。
     胃腸薬(H2ブロッカーなど)を飲むと副作用の心配がある人にもフコイダンは最適。 日頃から胃の調子がちょっと悪いという人は、フコイダン茶を継続して試してみるのも一つの選択肢。 肝心なのは症状が改善するかどうかです。副作用の心配がないので、気軽に飲める。
コレステロール値が高い人は記憶力、集中力がいい 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/368098
   ----日経ヘルス ニュース 2005/04/04 
 雑誌「心身医学」 (Psychosomatic Medicine)に報告されたボストン大学での研究結果によれば、とかく悪者扱いされ易いコレステロールだが、血液中のコレステロール値が高い人(200mg/dl以上)は、より低い人と比べると、記憶力、集中力、 物事の抽象化、組織的に系統立てて考える力などの面で、優れていることがわかったという。

2005/04/17
発芽玄米の血中コレステロール低下作用はステロイド類などの排泄促すため/東京農工大とファンケルが解明
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/tpic/368895
     MedWaveトピックス 2005/04/08 
 3月 30日に札幌で開催された日本農芸化学会で報告された、東京農工大学教授の矢ヶ崎一三氏らとファンケルとの共同研究によれば、 発芽玄米が胆汁酸の生成を促進することなどによってコレステロールの排泄を促し、これが血中コレステロール値の改善を実現しているという。

ファンケルニュースリリース(2005/04/06)> 研究発表「発芽玄米のコレステロール低減の作用機構」について(PDF)


2005/03/26
白血球の数で心臓病リスクが予測できる 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/366539
   ----日経ヘルス ニュース 2005/03/25 
 3月14日に発表された「米内科学紀要」(Archives of Internal Medicine )によれば、米ミネソタ州のバ−マン臨床研究センターのカレン・マーゴリス博士らの6万6000人以上の女性を対象にした研究において、血液中の白血球の数が高いと、心臓病や脳卒中など、心臓血管系の病気になり易いというリスク診断が出来るという。

 体が病原菌などの外敵と戦う必要が生じると、白血球が増える。その際炎症を起こし、この炎症により血管壁が損傷を受けたり、又は血管が詰まって、心臓病や脳卒中の原因になることより、心臓病や脳卒中は、体内で起きている炎症と関係が深いと云われており、この研究はそれを裏づけているようだ。

ウエストサイズが糖尿病の目安 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20050322so12.htm
     Yomiuri-Online 医療と介護 医療ニュース 2005/03/22 
 米臨床栄養学会誌の最新号に掲載された米ジョンズホプキンス大の約3万人に対する疫学調査によれば、米国成人男性のウエストのサイズが糖尿病の危険度の有効な指標になることが、肥満度の指標としてよく使われるBMI値よりも、優れた目安になることが判ったという。

 ウエストによる糖尿病の危険度予測が有効なのは、腰回りの脂肪が、2型糖尿病の発症に強く関係しているため。

【日本循環器学会2005速報】1日5杯の緑茶で血管弾力性が改善 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/a027/365712
     日経medwaveサプリ&機能性食品トピックス 2005/03/20 
 福井循環器病院循環器内科の村上達明氏が日本循環器学会2005年3月19日のポスターセッションで報告したところによれば、5杯/日、または800ml以上/日の緑茶を摂取することで、血圧に関係するとされる脈波伝播速度(PWV: Pulse Wave Velocity)が有意に下がり、血管の弾力を示すFMD(Flow Mediated Dilation:血流の増加に依存した血管拡張)が有意に向上するという。

 現代の日本人は高血圧や糖尿病、血中コレステロールの増加といった心血管イベントが起き易い状態であるにも係らず、欧米に比べて心臓病などの心血管イベントの発生率が低いのは、日本独特の「緑茶」が血管に良い影響を与えているという仮説を検証したものといえる。

不眠の人の6割は、生活習慣病を持つ! 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/365694
   ----日経ヘルス ニュース 2005/03/20 
 久留米大学医学部精神神経科学教室の内村直尚助教授らのグループが、中年サラリーマン男女6084人を対象に行ったアンケート調査で、不眠と生活習慣病の悩みの関係が浮き彫りになった。

 不眠に悩んだ経験のある人のうち、生活習慣病の有病者は約60%。不眠と生活習慣病が関係していることをうかがわせる調査結果となり、更に、不眠の悩みを抱えた生活習慣病患者は、うつ病になりやすい傾向も認められた。

笑いで血流が増えるを実証 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/364438
   ----日経ヘルス ニュース 2005/03/14 
 「笑う門には福来る」という諺を実証した結果が、米心臓学会 (American College of Cardiology)の会合で報告された。
 20人の成人を対象とし、コメディの笑いを呼ぶ部分だけを集めたビデオと戦争の戦闘部分を見た時の前後で血管がどう変化したかを比較したところ、コメディを見た後では、血流が平均22%アップ、戦争映画を見た後では、血流が平均 35%減少していた。
善玉コレステロールを増やす薬で動脈硬化が改善 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/364082
   ----日経ヘルス ニュース 2005/03/11 
「米内科学雑誌」(Annals of Internal Medicie)2005年1月18日号に高脂血症に対する動脈硬化改善の臨床結果が発表された。
 「ジェムフィブロジル」(gemfibrozil )、「ナイアシン」、「コレスチラミン」の3種の物質を混ぜ合わせた、善玉コレステロールと呼ばれる「HDL」だけを上げる薬剤が開発され、動脈硬化の改善に成果を上げているというもの。
 この試験に参加した全てのお年寄りが、2.5年の間に体重を落としたという。

2005/02/26
母が肥満 子も太りやすい 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20050221so16.htm
     Yomiuri-Online 医療と介護 医療ニュース 2005/02/21 
 米ペンシルベニア大などのチームがまとめ、米国の臨床栄養学雑誌に発表した研究結果によれば 「肥満気味の母親の子どもは、6歳から太り始める可能性が高い」という。

 2歳では体格差はなかったが、4歳になると肥満気味の母親の子どもの方が、より体重が増える傾向が見られ、6歳児の比較では、肥満気味の母親の子どもの平均体重は、細身の母親の子どもの平均体重を3Kg上回り、約23Kgとなり、脂肪量でも初めて差がつき、肥満度に明確な差が出たという。

たまの深酒は肥満のもと? 米国立研究所が調査
  http://www.asahi.com/health/life/TKY200502200062.html
     Asahi.com健康健康・生活 2005/02/20
 米国立アルコール依存研究所が、97〜01年の国民健康面接調査に参加した男女のうち、酒を飲む約3万7千人の「1回の酒量」と「飲酒の頻度」を調べ、「飲みっぷり」と肥満との関係を探った調査結果を、米国立保健研究所(NIH)が発表したところによれば、たまにしか飲まない酒で深酒する人は太りやすく、少量の晩酌を習慣にする飲み方だと太りにくいという。

BMI(体重を身長の二乗で割った数値)との関係をみると、

  • 1回に1杯しか飲まない男性 : BMIの平均が26.5。
  • 1回に4杯以上飲む男性   : BMIの平均が27.5。
  • 女性の場合 : 25.1(1杯/回) → 25.9(4杯以上/回)
  • 一方、年間の飲酒日数が少ない人ほどBMIの数値が大きかった。
  • 飲んでも太り難いのは、1杯/回しか飲まず、週に3〜7日飲む人。
  • たまのお酒で量を過ごす人が、最も太り易い。
コレステロール やや高めが長生き? 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20050220so12.htm
     Yomiuri-Online 医療と介護 医療ニュース 2005/02/20 
 コレステロールが高いと心筋梗塞になりやすいとされ、数値を気にするが、やや高めの方が脳卒中などが少なく、かえって長生きできることを示すデータが相次いでいる。

 現在の基準値は、米国での調査においてコレステロール値220以上の場合に心筋梗塞が多かった、との結果が基になっている。だが、これは30〜40歳代の男性のデータで、女性や50歳以上の男性では、心筋梗塞が増えるのは数値が280程度以上の場合だった。

 東海大医学部の大櫛(おおぐし)陽一教授は、全国の健診受診者約70万人のデータから、健康的な集団の95%の人が収まる範囲の上限値を算出し、これを高コレステロールの基準値とすると、「中高年の場合、男性は260台、女性では280台とすることが妥当」だという。  米国は、国民の平均コレステロール値の低下によって心筋梗塞が減っている。日本は逆に数値が上昇傾向にあり、基準値を同一にする必要はないという。
 高コレステロールに特に注意が必要なのは30〜40歳代の男性で、心筋梗塞の要因とされる中性脂肪が高い人や、善玉コレステロールとも呼ばれるHDLコレステロールが低い人が多い。糖尿病、高血圧など様々な要素を総合判断して治療する必要があるという。


2005/02/20
「毎日飲む」コーヒー、肝がん半減 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20050217so12.htm
     Yomiuri-Online 医療と介護 医療ニュース 2005/02/17 
 厚生労働省研究班(班長=津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)が実施した大規模調査の結果が、16日付の米がん専門誌に掲載されたところによると、1990〜2000年の約10年間、全国9か所の40〜69歳の男女約9万人を追跡調査した結果、コーヒー摂取量と肝がん発生率の関連がわかったという。

 コーヒーを毎日飲む人は、ほとんど飲まない人に比べ肝がんになる率が51%も少なく、「5杯/日以上飲む」人では「飲まない人」の1/4。同じくカフェインが多く含まれる緑茶を多量に飲んでいる人では、肝がん発生率の低下はほとんど認めらないが、どの成分が効果を及ぼしているかは判っていない。コーヒー独自の成分の可能性が高いという。
肝がんリスク、コーヒーで半減 国立がんセンター
  http://www.asahi.com/health/life/TKY200502160331.html
     Asahi.com健康健康・生活 2005/02/16
 米国のがん専門誌JNCI 16日号に掲載された、日本の国立がんセンターの研究チームによる9万人を超える男女を10年間にわたる大規模追跡調査の結果によれば、コーヒーを飲む量が多いほど肺がんのリスク低減の効果があるという。

 コーヒーが肝細胞がんを予防する詳しい仕組みは不明だが、抗酸化作用のある成分がコーヒーに大量に含まれているからではないかと見られる。 ただ、同号に掲載された米国チームによる別の研究では、コーヒーや紅茶で大腸がんや直腸がんを予防する効果は確認されなかったという。

海藻類に乳がんの予防効果 
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20050210hj001hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/02/10
 栄養学関連誌「Nutrition」2月2日号掲載のカルフォルニア大学バークレー校公衆衛生学部の毒物学者Christine Skibola氏の研究は、日本人女性は米国人女性よりも乳がんのリスクが低く、日常生活で海藻類の摂食量がはるかに多いことに着目し、ワカメなどの海藻類の摂取により、乳がんなどのエストロゲン依存性がんの発生に関与する血中エストロゲンが低下することを明らかにしたもので、子宮内膜症などの疾患によって月経周期に極度の不規則性をみる女性患者3例を対象に海藻の補助食品を連日摂取させたところ、月経周期が延長し規則的になり、そのほか、エストラジオール(エストロゲンの一種)の血中濃度が低下したという。
50年に渡る追跡調査、男性の喫煙と11タイプの癌による死亡の関係を示す
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/tpic/358464
     MedWaveトピックス 2005/02/16 
 英国Radcliffe附属診療所のRichard Doll氏らが、英国人の男性医師を50年間追跡して11タイプの癌による死亡と喫煙の関係について、British Journal of Cancer誌電子版に1月25日に報告した。

 その報告によれば、25本/日以上吸うヘビ−喫煙者の死者数は、10万人当たり415.2人で、未喫煙者(同16.9人)の 25倍。肺癌も他の癌と同様、喫煙本数の増加に伴ってリスクが上昇。15本/日未満のライト喫煙者(10万人当たり130.6人)に比べ、ヘビー喫煙者の死亡率は3倍。

 British Journal of Cance>原題:「Mortality from cancer in relation to smoking: 50 years observations on British doctors」


2005/02/12
低脂肪乳を飲むと体脂肪が減り、ウエストにクビレ!−−日本人女性で確認
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/tpic/358012
     MedWaveトピックス 2005/02/07 
 辻学園栄養専門学校中央研究室の広田孝子教授が、2月3日に開催された「第7回メディアミルクセミナー」(主催:日本酪農乳業協会)で発表したところによれば、低脂肪牛乳を飲むと体脂肪が減り、筋肉量が増えるというダイエット効果があるという。

 低脂肪乳を飲むことにより、カルシウムの血中濃度が増るて、副甲状腺ホルモンなどの働きで脂肪細胞内のカルシウム濃度が下がり、それによって脂肪の合成が抑制され、分解は促進されるためと考えられる。

卵1日1〜2個なら脳卒中や心臓病への影響なし、ただし糖尿病の方は控えめに 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/a027/358032
     日経medwaveサプリ&機能性食品トピックス 2005//02/07 
 卵(鶏卵)に含まれるコレステロールは、100g当たり約400mg と食品の中でも特に多く、卵1個は300gのヒレステーキとほぼ同じ含有量にもなるので、生活習慣病の面から食べるのを控えたほうが良いが、University of Medicine and Dentistry of New JerseyのAdnan I. Qureshi氏らが、米国人1万人を平均16年間追跡した調査を基にした研究から、健康な人なら1〜2個/日の卵を食べても冠状動脈疾患や脳梗塞の発症は増えないことが分かったという。

 但し、糖尿病を発症している人は、心筋梗塞の相対リスクが高いので、控えたほうが良いという。

体によくないハンバーガー、分子レベルで理由解明 
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20050204hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/02/04
 医学関連誌「Cell」 1月28日号に掲載された米ハーバード大学ダナ・ファーバー癌研究所の研究によれば、ハンバーガーや揚げ物が体によくない理由が分子的に解明されたという。
 飽和脂肪酸およびトランス脂肪酸といった悪性脂肪を動脈閉塞の原因となるLDL(悪玉)コレステロールに変換する分子スイッチが発見されたというもので、この分子は、コアクチベータに分類されるPGC-1β(ベータ)で、肝代謝に関与する。
 肉、乳製品などに含まれ体に悪いとする悪性脂肪が肝臓に達すると、PGC-1βが生化学シグナルのカスケードを開始させ、それによって肝細胞が他の閉塞物質ファミリーのトリグリセリド(中性脂肪)と同様に動脈を閉塞させるLDLコレステロールを産生するため。

2005/01/30
葉酸が高血圧を予防−−15万人の女性を調べて判る 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/355690
   ----日経ヘルス ニュース 2005/01/26 
 ハーバード大学とブリガム女性病院の研究者らが、15万人の女性を27〜43歳、44〜70歳の2グループに分け、1990年代の8年間、毎日の葉酸の摂取量と高血圧の関係を調査した結果を、「JAMA(米医師会雑誌)」に発表したところによれば、毎日葉酸を積極的に多く摂取した女性は、摂取量が少ない女性と比べて、高血圧になった割合がはっきりと小さかった。
 年配の女性でも、葉酸を多く摂取した人は、摂取量が少なかった人より、高血圧になった割合が小さく、高血圧予防効果が認められた。但し、若い女性ほどはっきりとした差は出なかった。
ファストフードと肥満、深い関係 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20050124so14.htm
     Yomiuri-Online 医療と介護 医療ニュース 2005/01/24 
 英医学誌ランセットに掲載された米ミネソタ大などの研究によれば、1985,85年に18〜30歳だった男女約3000人を対象にした15年間の調査により、米国人では運動不足や飲酒よりも、ハンバーガー、ピザ、フライドチキンなどのファストフードを頻繁に食べることが、米国人の肥満や糖尿病と密接な関係があると指摘している。

2005/01/22
トランス脂肪酸と飽和脂肪酸の摂取減−−米の新食事ガイドライン 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/354589
   ----日経ヘルス ニュース 2005/01/21 
 米連邦政府が、5年ぶりに改定した「食事ガイドライン」では、カロリー制限のほか、トランス脂肪酸や飽和脂肪酸の摂取を控えるよう勧告している。
  • 摂取カロリー:成人女性で2000Kcal/日、男性で2400〜2600Kcal/日が望ましい。
  • 栄養分がしっかり含まれている食品を、多種類食べること:但し、飽和脂肪酸、トランス脂肪酸、コレステロール、添加された砂糖分や塩分の少ないものを選ぶこと。
  • フルーツと野菜を豊富に食べる:フルーツは出来る限り丸ごと食べて繊維質を摂取する。フルーツと野菜を4〜5カップ/日、脂肪ゼロないし低脂肪のミルクまたは乳製品を合わせて3カップ/日。
  • 炭水化物:全粒小麦のパン、オートミール、玄米など、全粒穀物の形で摂取すること。
  • 脂肪:トランス脂肪酸を減らすこと。飽和脂肪酸は、総摂取カロリーの1/10に抑える。コレステロールの摂取は、300mg/日以下。
野菜や果物に乳がんの予防効果認めず 
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20050121hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/01/21
 米国医師会誌「JAMA」1月12日号掲載されたオランダの研究によれば、多くの野菜や果物には多量の繊維、抗酸化ビタミンやミネラル、がんを予防する化合物が含まれ、過去の多くの研究は乳がんリスクの低下を報告してきたが、野菜や果物の摂取は乳がんを予防しないことが明らかになったという。

 しかし、ユトレヒト大学医療センターの研究者Petra Peeters 博士と Carla van Gils氏は、特定の女性サブグループで予防効果が見られる可能性は除外できない、とコメントし、また自らの研究については、欧州における栄養およびがんに関する最大の較正研究ではあったものの、追跡期間が5.4年間(中央値)と比較的短かったことが「乳がんを予防しない」とする不利な点として認めており、今回の知見によって人々が野菜や果物を重要視することを止めないように、と結んでいる。


2005/01/15
食生活ガイドライン発表…米厚生省 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20050114so13.htm
     Yomiuri-Online 医療と介護 医療ニュース 2005/01/14 
 国民の2/3が肥満に悩むとされる米国で、同国厚生省は12日、「国民の大半は太り過ぎ」として、砂糖や脂肪の多い食生活から、玄米など「全粒穀物」と野菜中心の食生活に切り替えるよう促す食生活ガイドラインを発表した。

 具体的には、全粒穀物を使ったパンやシリアルを毎日約90g以上、、野菜と果物は5〜13品目/日・計4.5カップ/日の摂取が望ましいとした。運動不足解消のためには30分/日、健康な体重を維持するためには 1〜1.5時間/日の歩行や単純な体操を推奨している。

米国が食事ガイドラインの新版を公表
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/tpic/353678
     MedWaveトピックス 2005/01/14 
 2005年ガイドラインは「体重コントロール、頑強な筋骨形成とバランスのとれた栄養摂取による慢性疾患予防」を達成するための方策が記され、肥満の改善と予防を目指したもの。「摂取カロリー制限」と「運動量増加」が強調されている。

 具体的に推奨されている食材は、果物・野菜、全粒粉(未精白の穀物)と牛乳。
 果物は、2カップ相当/日、野菜は2.5カップ相当/日を摂取する。
 また、同種の果物・野菜ばかりを食べないように「濃い緑の野菜、赤みを帯びた野菜、豆類、でんぷんに富んだ野菜、その他の野菜」全てを1週間に数回摂るよう指示。
 更に全粒粉は85g以上/日の摂取を、牛乳は無脂肪または低脂肪のものを3カップ/日 飲むことを勧めている。

タバコとコーヒーの組み合わせは血管に悪い 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/352935
   ----日経ヘルス ニュース 2005/01/11 
 アテネ医科大学のチャラランボス・ブラチョプーロス博士らが「米心臓学会誌」(Journal of American College of Cardiology )最近号で報告したところによれば、タバコを吸いながら、同時にコーヒーを飲むことにより、大動脈が一時的に硬くなり、その硬化の程度はタバコやコーヒーを単独で摂った時よりも、両者を組み合わせた場合の方がはるかに大きくなるので、朝起きて直ぐにタバコを吸ってコーヒーを飲むという習慣は、血管に悪いのでやめた方がよいと警告している。

2005/01/05
アルコールの脳への害はビタミンB1不足も一因に 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/346240
   ----日経ヘルス ニュース 2004/11/29 
 「神経科学ジャーナル」(Journal of Neuroscience )に掲載されたところによると、アルコールを長年飲み続けて依存症がひどくなると、アルコールの悪影響で脳細胞が破壊されて、様々な障害を起こす。
 その中の「ウエルニッケ・コルサコフ病」は、アルコール中毒を原因とする精神症で、発熱、頻脈、歩行失調、眼筋マヒ、譫盲(せんもう)、多発神経炎、健忘症などを伴う。この病気はアルコール中毒の上にチアミン(ビタミンB1 )欠乏により起きることがわかったという。

2004/11/27
前立腺肥大症にやっぱりノコギリヤシが効いた
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/344479
   ----日経ヘルス ニュース 2004/11/18 
 ハーバード大学から出版されている男性健康雑誌「ハーバード・メンズ・ヘルス・ウォッチ」11月号に、前立腺肥大症による症状の進行を食い止めるための最新知識が掲載された。
 その記事によると、「セイヨウノコギリヤシ」が、やはり最も効果がありこれを利用することにより、夜間の排尿回数が平均25%減少し、前立腺肥大症にともなう不快な症状が28%軽減されており、副作用も問題はないとい う。
赤ワインを飲むと肺ガンの予防になる   
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/343284
   ----日経ヘルス ニュース 2004/11/12 
 ペインのサンチアゴ・デ・コンポステラ大学のホアン・バロス教授らが、学術誌「胸郭」(Thorax)11月号に発表したところによれば、赤ワインが肺がんの予防にも、効果あるという。
 スペインのサンチアゴ・デ・コンポステラ地区の肺ガン患者132人と、肺ガンでない入院患者187人を対象に、ワインを飲む習慣と病気との関係について調べた結果、赤ワインを飲んでいる人は、肺ガンを発病する割合が、赤ワインを飲んでいない人より小さく、白ワインを飲んでいる人は肺ガンになる割合がむしろ高かったという。赤ワインに含まれているタンニン類やレスベラトロールなどの抗酸化物質による効果だと思われる。

2004/11/21
肥満:寝不足が原因? 米大研究グループ 
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kagaku/medical/news/20041120k0000m040056000c.html
     毎日新聞 > サイエンス > 医療 2004/11/19
 米政府の健康栄養調査のデータを分析した米コロンビア大の研究グループが北米肥満研究会の総会で発表しところによれば、「睡眠不足は肥満を引き起こす」とのこと。  睡眠時間7〜9時間の十分な睡眠を取る人に比べて、肥満になる率をみると、
    4時間以下の人: +73%
    5時間の人:    +50%
    6時間の人:    +23%と、 肥満になる率が高い。
青年期→中年、体重7キロ増 心臓病に注意! 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20041115so11.htm
     Yomiuri-Online医療と介護 > ニュース 2004/11/15
 18歳〜30歳の男女2500人について15年間にわたり生活習慣や健康状態を追跡調査した米ノースウエスタン大の防医学研究チームが、米国心臓病学会で報告したところによれば、青年期から中年にかけて体重が約7Kg以上増えた人は、ほとんど変化しなかった人に比べ、心臓病になる危険度が5倍も高いという。
 15年間に7Kg以上体重が増えた人は80%もいたが、この内ち20%に高血圧や高脂血症、さらに血糖値を下げるホルモンであるインスリンが効き難いなどの異常が見られ、こうした異常は、米国で「代謝シンドローム」と呼ばれている。
野菜・果物はがんのリスクを低下させない 
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20041112hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2004/11/02
 米ハーバード大学公衆衛生大学院(ボストン)の研究者らは、1970-80年代に開始された生活習慣が健康に与える影響を評価する大規模な「看護師の健康調査」および「医療専門家の追跡調査」への参加者で、毎日の食事で最低5皿の野菜や果物を摂取する医療専門家11万人近くに対して行ったアンケート結果を解析し、がん関連医学誌「Journal of the National Cancer Institute」11月3日号に掲載したところによれば、従来の結果とは異なるもので、心血管疾患リスクは低減するものの、総合的ながん発症リスクは低下しない可能性あるという。

 過去のものと異なる理由としては、記憶の想起および報告の際にバイアスが生じたこと、また、がんの発症には心血管疾患に比べて長い時間が必要であること、今回の研究では成人期以前の食習慣は検討していないことが考えられる。


2004/10/31
ほろ酔いの人脳梗塞に注意 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20041025so11.htm
     Yomiuri-Online医療と介護 > ニュース 2004/10/25
  日本医科大老人病研究所(川崎市)と国立長寿医療センター研究所(愛知県大府市)が、米医学誌ニューロロジーに発表したところによれば、アルコールを分解する酵素(ADH2)の活性が低くほろ酔い気分が長く続き、つい飲み過ぎてしまう傾向の男性は、酵素活性の高い男性より2倍以上も脳梗塞になり易いことを突き止めた。

2004/10/10
赤ワインは前立腺ガン予防にもいい 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/335419
   ----日経ヘルス ニュース 2004/10/06 
 米シアトルにある「フレッド・ハンチンソンがん研究センター」の報告によると、毎日赤ワイン1杯程度飲んでいる人は、前立腺ガンになるリスクが50%低いことがわかった。

2004/10/03
胃がん予防女性なら…冷ました緑茶5杯で/日!? 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20040927so12.htm
     Yomiuri-Online医療と介護 > ニュース 2004/09/27
 1990年以降、最長12年間にわたり、男女約7万3000人の食習慣と健康状態の変化を追跡した結果、胃がん予防には、少し冷ました緑茶を5杯/日以上飲むと良さそうだという調査結果を、厚生労働省研究班(主任研究者=津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)が纏めた。

 緑茶を飲む習慣との関連を調べると、女性は5杯/日以上飲むと、ほとんど飲まない人に比べ、胃がんになる危険性が3割低かった。男性では、明確な影響は確認できなかった。
 胃がんのできる場所によって緑茶の影響が大きく異なる。胃の出口側に限れば、がんができる危険性は、ほぼ半分。一方、熱い飲み物は食道がんなどの要因になりうることが知られており、緑茶の場合も、胃の入り口付近では、予防効果はほとんど無かった。

女性の虚血性疾患原因、肥満より運動不足…米で調査 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20040927so11.htm
     Yomiuri-Online医療と介護 > ニュース 2004/09/27
 米フロリダ大などのチームが1996〜2000年に906人の女性を対象にしたライフスタイル全般にわたる活動状況の追跡調査を米国医師会雑誌に発表したところによれば、女性の心臓病や脳卒中など虚血性疾患の発症には、肥満より「運動しない」「日常生活で体を動かさない」など活動性の低さの方が強く関与していることが、判った。
 体重は人並みでも、運動をさぼると虚血性疾患になり易いといえる。
酒を3合/日以上飲む人の医療費、2合以下に比べ最大6割増
  http://www.asahi.com/health/life/OSK200409210056.html
     Asahi.com健康健康・生活 2004/09/22
 日本酒に換算して平均3合/日以上飲む人の医療費は、2合/日以下の人に比べて最大で6割以上多いことが、上島弘嗣・滋賀医大教授(福祉保健医学)などの調査で分かった。脳卒中や心筋梗塞など個々の病気や死亡率に与える影響についての調査はあったが、医療費との関係を明らかにした研究で、飲み過ぎは家計だけでなく、医療財政にもマイナスになることが示されたものだ。

2004/09/19
最近は体重が気になるのでサラダ油を変えました? 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/colm04/331444
     MedWave医師も戸惑う健康情報 2004/09/15 
 サラダ油を特定保健用食品(以下トクホ)となっているジアシルグリセロール(DAG)入りのものにしても、体脂肪は減るかも知れませんが、体重は減らないのに、ジアシルグリセロール入りの食用油やマヨネーズのテレビコマーシャルを見ると、これらの商品を摂れば摂るほど健康に良いかのように思えてしまう。
 これらトクホが私達の健康に本当に良いかどうかがはっきりするのは、5〜10年といった長期的な摂取により病気が予防できることを実証される時で、それはメーカーではなくて結果的に実際に使う消費者自身になるのでは、と警鐘を鳴らしている。
油断禁物、「やせ形」も飲酒で糖尿病の危険 厚労省調査
  http://www.asahi.com/health/life/OSK200409110014.html
     Asahi.com健康健康・生活 2004/09/12
 太った人に比べ糖尿病に罹り難いと言われる痩せ形の男性も、酒を飲む習慣があると危険が高まることが、厚生労働省の研究班(主任研究者=津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)の調査で分かった。日本酒2合程度でも、糖尿病の罹り易さが倍になるという。女性での関係は分からなかった。

2004/09/13
結石ができやすい人はコーヒーにも注意 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/330271
   ----日経ヘルス ニュース 2004/09/09 
 尿中のカルシウムやリン、尿酸などが加わって結晶化してできるのが結石が腎(じん)石。これができると、飲み物を摂り流し出すと良いと言われるが、ワシントン州立大学のリンダ・マッセー博士の研究によれば、コーヒーを飲むと、尿中に排出されるカルシウムの量が増えるため、結石が出来易くなるので、1日にカップ2杯以内に制限すべきだと、雑誌「泌尿器科ジャーナル」(Journal of Urology)で発表した。
ブルーベリーでコレステロールが下がった 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/329891
   ----日経ヘルス ニュース 2004/09/08 
 ブルーベリーは抗酸化作用により、病気の予防に有効なことが知られているが、米農務省の化学者、アグネス・リマンド博士によれば、ブルーベリー中の化学物質「テロスティールビーン」が、悪玉コレステロール「LDL」をも下げる働きがあることを突き止めたという。
オメガ3脂肪酸がアルツハイマーを防ぐことをマウスで証明 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/329738
   ----日経ヘルス ニュース 2004/09/07 
 魚油に多く含まれている「オメガ3脂肪酸(n-3系多価不飽和脂肪酸」の健康効果は、よく知られているが、UCLA医学部の神経学教授、グレッグ・コール博士のマウスを使った実験によれば、大豆とフィッシュオイルの餌にアルツハイマー病による脳の損傷を防ぐ働きに効果があることを確認。9月1日、雑誌「ニュ−ロン(神経細胞)」で発表した。

2004/09/04
トマトジュースが糖尿病患者の血液凝固能を低下 
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20040827hj003hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2004/08/27
 米国医師会誌「JAMA」の8月18日号に掲載された研究では、トマトジュースが2型糖尿病患者の血液を希釈して凝固能を低下させるため、アテローム性動脈硬化症や心臓発作、脳卒中などの心血管障害リスクさ低下させて、致死性の障害の回避に役立つことが明らかになった。

2004/08/29
ヘルシーリポート: オリーブオイル 食の健康彩る「黄金の液体」 
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kagaku/medical/news/20040828ddm010100170000c.html
     毎日新聞 > サイエンス > 医療 2004/08/28
 アテネ五輪で勝者の頭を飾る小枝の冠のオリーブの木は、紀元前から「黄金の液体」を生む樹木として知られ、果実から搾りとったオリーブオイルがいま、健康的な食を彩るオイルとして改めて注目されているというレポート記事。

 ▼オレイン酸効果、コレステロール低下−−「悪玉」LDLにのみ作用

     またトコフェロール類(ビタミンE)や抗酸化作用のあるポリフェノール類も多く、これらが皮膚のシワ形成を抑制したり、老化を防ぐ働きのあることも明らかになっている。このほか、オリーブオイルは胆汁の流れを活発化するため「胆石予防にも効果がある
 ▼最高級エクストラバージン、100Kgの実から7Kg−−酸度と専門家の検査で選ぶ

     オイルの種類の中の最高級のエクストラバージンは、酸度(1%以下)と専門家の官能検査(味や香り)で選ばれたオイルで、100Kgの実から7Kg前後しか採取できないという。
 ▼生で搾った究極の香り−−ピエトラ・コロンビナ

     搾りたての香りたつオリーブオイルの一つがイタリア・トスカーナ産の「ピエトラ・コロンビナ」(750mL、5250円)。スパイシーな辛みと若々しい香りが特徴で、国内では日清オイリオが輸入、通信販売限定で予約を受け付けている。
甘いソフトドリンク好きの女性はご用心、2型糖尿病と体重増加のリスクに 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/tpic/327403
     MedWaveトピックス 2004/08/26 
 米Harvard大学公衆衛生校予防医学部のMatthias Schulze氏らの研究で、米医師会誌のJournal of American Medical Association誌2004年8月25日号に掲載された報告によると、甘いソフトドリンクには、通常サイズ1缶(350mL)に、50gの板チョコ1枚分に匹敵する約33gもの砂糖(ショ糖や果糖)が含まれており、これらの飲料を毎日1本以上飲み続けた成人女性では、ほとんど飲まない女性に比べ、2型糖尿病発症リスクが約1.8倍高く、又調査期間中に飲む量が増えた群では体重増加が特に著しいことが判明した。

 缶ビール1缶(350mL)のエネルギー量もコーラ類とほぼ同じなので、1日の総エネルギー量を増やさないように努める必要があると警告している。

 ▼本論文:「Sugar-Sweetened Beverages, Weight Gain, and Incidence of Type 2 Diabetes in Young and Middle-Aged Women

≪関連情報≫

ソフトドリンク、日本では茶系飲料がトップ、甘み控えめが主流へ  
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/tpic/327754
     MedWaveトピックス 2004/08/27 
糖尿病になるとアルツハイマー病になり易い──米国で調査 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/326559
   ----日経ヘルス ニュース 2004/08/23 
 シカゴにあるラッシュ大学医学センターの研究者達が1000人近いお年寄りを長期に追跡調査し、雑誌「神経科学」(Archives of Neurology )に発表したところに拠れば、糖尿病を患っている人は、アルツハイマ−病になる割合が高いことが判かり、糖尿病の3大合併症といわれる、じん臓障害、網膜症、脚の末梢神経障害に、アルツハイマー病が加わるかもしれないという。  
脳卒中は月曜日に起きる−−フィンランドで調べる 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/326175
   ----日経ヘルス ニュース 2004/08/20 
 フィンランド国立公衆衛生研究所ジャコビエビック・ディミトリー博士らが、12,801人の記録をもとに調べた結果を雑誌「脳卒中」(Stroke)最新号で発表したところによれば、、虚血性の脳卒中は、1週間のうちで、月曜日に断然多く起きており、日曜日に最も少ない。特に60歳〜74歳の高齢者では月曜日が断然多いが、女性一般では、火曜日が多いという。

2004/08/22
やせ形男性もがんにご注意 厚労省研究班調査 
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kagaku/medical/news/20040820k0000m040110000c.html
     毎日新聞 > サイエンス > 医療 2004/08/19
 厚生労働省研究班(主任研究者・津金昌一郎国立がんセンター予防研究部長)が90〜01年にかけて、全国の40〜60代の男女約9万人を継続調査した大規模疫学調査の結果、痩せた日本人男性は、標準体形の男性に比べてがん発生率が最大29%も高いことが分かった。肥満でがんのリスクが高くなる危険性は数多く指摘されているが、やせ形もがんになりやすいことが新たに示されたことになる。
 調査結果によると、体重(Kg)を身長(m)の2乗で割った値であるBMIが、23〜29.9の男性はがん発生率がほとんど変わらないが、やせ形になるに従って発生率は上昇し、発生率の最も低いBMI=23〜24.9と比較すると、最も痩せているBMI=14〜18.9場合は、29%と発生率が高くなる。一方、最も太っているBMI=30〜39.9でも発生率は22%と高かくなる。
ヘルシーリポート:高齢者にはL-カルニチンを 
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kagaku/medical/archive/news/2004/07/31/20040731ddm010070169000c.html
     毎日新聞 > サイエンス > 医療 2004/07/3
 朝食向けに、アミノ酸やビタミンC入りのソーセージタイプの食肉製品が登場、人気を呼んでいるという。その理由は、調理は電子レンジで約1分の簡単便利で栄養バランスも良く、一日の活力源としてもピッタリということから。
 中でも注目されているのが体脂肪を燃やしたり、脳細胞の破壊スピードを抑える働きを持つ成分でアミノ酸の一種、L−カルニチン入り。このL-カルニチンの不足が高脂血症や糖尿病などの生活習慣病、痴ほう症状を引き起こす原因ともなっているから。

▼関連情報:
 ・ダイエット成分のカルニチン、ヒットの兆し ゼリー飲料、ペット飲料、サプリなどが幅広く登場(2004.5.7)
   http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/a027/306047

 ・伊藤ハム L-カルニチン、ビタミンC入り「朝のフレッシュ モーニングブラウン」
   http://itoham.mediagalaxy.ne.jp/corporate/news/040420.html

 ・サプリメント・健康食品 > L-カルニチンで脂肪を燃焼!
   http://allabout.co.jp/fashion/supplement/closeup/CU20040416A/

 ・脂肪燃焼に不可欠なL-カルニチンを検証
   http://health.biglobe.ne.jp/colum07/item72.html  


2004/08/08
緑茶かウーロン茶を毎日飲むと高血圧を予防、1杯/日以上で、高血圧発症リスクが46%低く−−台湾の疫学調査 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/a027/324042
     日経ヘルスサプリ&機能性食品 トピックス 2004/08/06 
 米医学誌「Archives of Internal Medicine」に発表された、台湾・国立成功大学による疫学調査結果によると、緑茶かウーロン茶を毎日120ml(湯のみ1杯程度)、1年以上飲み続けている人は、高血圧の発症リスクが低いという。
「緑茶で胃がん予防」女性で確認 厚労省研究班が調査
  http://www.asahi.com/health/life/TKY200408040179.html
     Asahi.com健康健康・生活 2004/08/04
 緑茶のがん予防効果については、これまで肯定、否定両方の報告があったが、厚生労働省の研究班(班長・津金昌一郎国立がんセンター予防研究部長)による全国7地域の40〜60代の男女約73000人を、7〜12年にわたって追跡した大規模な疫学調査の結果によれば、男性では効果が確認できなかったが、5杯/日以上緑茶をよく飲む女性では胃がんになるリスクが低くなることが明らかになった。
バナジウム水が血液をサラサラにして糖尿病を防ぐ  
  http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/kenkou/plus/320777
     nikkeibp.jp健康 2004/07/22 
 バナジウムを含むミネラルウオーター(バナジウム水)を、わずか80μg(0.08mg)/日を飲んでも、インスリンの効き目を改善させ糖尿病を防ぐことがわかった。こんな研究成果を中村学園大学のグループが発表し、話題になっている。

 糖尿病を改善する治療効果が確認できた投与量は、1日あたり数十mgであったが、上記の結果は、この数百分の1の量で予防効果が期待できるというもの。


2004/07/25
焼き魚は脳卒中の原因「心房細動」を予防する?!−−米国CHS研究から判明
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/a027/320932
     日経ヘルスサプリ&機能性食品 トピックス 2004/07/22 
 米国の高齢者約4800人を12年間追跡したCHS(Cardiovascular Health Study)研究の結果、魚好きの人に脳卒中が少ないことは既に報告されていたが(JAMA;285,304-12,2001など)、脳卒中の原因にもなる「心房細動」という不整脈を、焼き魚をよく食べる人は発症し難いことが分かったと米国心臓協会(AHA)が発行する「Circulation」誌電子版で、7月19日に公開された。

2004/07/18
ナッツ好きの女性には胆石が少ない! 米国の大規模女性疫学研究から判明
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/a027/319777
     日経ヘルスサプリ&機能性食品 トピックス 2004/07/15 
 米国の女性看護師およそ8万人を、20年間追跡した疫学研究「Nurses' Health Study」から、以前はナッツ好き女性に2型糖尿病が少ないことが分かり大きな話題になったが、今回ナッツをよく食べる女性には、ひどい胆石症になる人が少ないというもので、胆石との関係が明らかになったのは初めて。研究結果は「American Journal of Clinical Nutrition」誌7月号に発表された。
単身赴任「朝食は毎日」は6割 朝ごはん実行委調査
  http://www.asahi.com/health/life/TKY200407050435.html
     Asahi.com健康健康・生活 2004/07/06
 農水省と農協が朝食の普及活動のために組織している「朝ごはん実行委員会」が単身赴任者の朝食について調査したところ、
  「毎日必ず朝食を食べている」人は、59%、
  「朝食を食べない」人は、13%だった。

 朝食を食べている人のうち、自宅から通っている時に比べて朝食を食べる頻度が「減った」と答えた人が24%で、「増えた」の7%を大きく上回っており、単身生活が朝食離れにつながることが分かった。


2004/07/11
生活習慣病を判り易く解説したウェブサイト「Livita-Life」開設される
  http://www.taisho.co.jp/outline/rls/htm/04_0707-j.htm
     大正製薬ニュースリリース 2004/07/02 
 大正製薬株式会社は、生活習慣病をわかりやすく解説したウェブサイト「Livita-Life」を7月7日より開設しました。 「Livita-Life」のコンテンツは、次のとおりです。

 人間ドックで受信した結果を、上記の「健康診断結果の正しい見方」のページでチェックしてみて下さい。大事な事を見落とししているかも知れませんよ。
 セルフチェックのページの中では、バイオリズムのチェック出来ます。

2004/07/04
「ローカーボ・ダイエット」で、睡眠障害が改善
 炭水化物制限食は、ナルコレプシーの症状を軽くする−−米Duke大学が報告
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/a027/315630
     日経ヘルスサプリ&機能性食品 トピックス 2004/06/24 
 炭水化物を極端に制限する「ローカーボ・ダイエット」で、睡眠障害の一種であるナルコレプシーの症状が改善するという研究結果が、米国Duke大学の研究グループから 報告された。研究結果は、米国神経学会の学術誌「Neurology」の6月22日号に掲載された。
健康損なう原因、56%の人が「生活習慣」 厚労省調査
  http://www.asahi.com/health/life/TKY200406180209.html
     Asahi.com健康健康・生活 2004/06/18
 厚生労働省が18日に発表した、全国1500人を対象にした調査結果をまとめた04年度の厚生労働白書によると、糖尿病や心疾患につながる日頃の生活習慣が、最も高い健康上のリスクだと、半数を超える人がそう考えていることが判った。
高コレステロール低年齢化 小5女児、8年で倍増
  http://www.asahi.com/health/life/OSK200406090020.html
     Asahi.com健康健康・生活 2004/06/09
 関西医科大と浜松医科大が共同で男女計約9000人を調査した結果によれば、小学5年でコレステロール値が高い女子が8年の間に倍増しているという。男子でも増えていて、専門家は将来、心筋梗塞などの増加につながると予想。この結果は、6月に出る日本疫学会の学会誌に発表される。
1日1合未満の飲酒で脳梗塞4割減 3合以上は脳卒中増
  http://www.asahi.com/health/life/TKY200406070302.html
     Asahi.com健康健康・生活 2004/06/08
 「日本酒を1日平均1合未満(ビールなら大瓶1本未満)飲む」習慣の中年男性は、 「時々飲む」人に比べ、脳梗塞の発症率が4割少ないことが、厚生労働省研究班(班長・津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)の調査でわかった。

2004/05/29
共役リノール酸(CLA)は確かにやせる! ノルウェーの研究グループが初の長期試験で確認
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/a027/310220
     日経ヘルスサプリ&機能性食品 トピックス 2004/05/28 
 ヒマワリの種や牛肉などに含まれている「共役リノール酸」(CLA)をとると、体脂肪だけが落ちことが、ノルウェーのScandinavian臨床研究所、Betanian医療センターなどが共同で行った、1年間のプラセボ対照試験の結果で明らかになった。

 CLAに体脂肪のみを減らす効果があることは、3カ月間のヒト試験で確認されていたが、1年間使っても効果が続くことがわかったのは初めて。

 研究結果は、「American Journal of Clinical Nutrition」誌6月号に掲載された。

カフェインが肝障害を予防? 
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20040528hj001hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2004/05/28
 肝障害をきたすリスクのある人は、コーヒーなどのカフェイン入り飲料を摂取することによって、そのリスクを低減させることができるという研究が、ニューオーリンズで開催された米国消化器病週間(DDW2004)で発表された。
運動1日30分… WHO、生活習慣病対策に国際指針
  http://www.asahi.com/health/life/TKY200405220332.html
     Asahi.com健康健康・生活 2004/05/23
 世界保健機関(WHO)総会は22日、肥満症、心臓疾患、糖尿病などを予防するための「食生活と運動に関する世界戦略」を採択した。これは生活習慣病に対する初の国際指針で、各国の実情に合わせて肉付けするよう求めている。

 健康的でない食生活と運動不足が糖尿病や心臓病、一部のがんの原因になっていると指摘。

     ▽適度な運動を1日に少なくとも30分以上行う
     ▽砂糖、脂肪、塩の摂取制限
     ▽果物、野菜、豆類の消費拡大などを勧めている。
〈元気〉「血液サラサラ」を調べてみました  
  http://www.asahi.com/health/life/TKY200405180191.html
     Asahi.com健康健康・生活 2004/05/18
 血液サラサラ、ドロドロという言葉をよく聞きますが、毛細血管の中を自分の血液が流れる様子を疑似体験できる装置が開発され、検査が受けられるようになっている。 この装置(MC―FAN)は、独立行政法人食品総合研究所(茨城県つくば市)の菊池佑二さんのグループが開発し、01年、15〜77歳の男女延べ563人の血液を対象にMC―FANの通過時間を調べ、生活習慣の違いと対照した結果次のようなことが判った。

 男女とも野菜と魚が好きな人は通過時間が短く、肉が好きな人は長く、特に女性はこの傾向が顕著。飲酒は「毎日少し飲む」人の流れが良く、「全く飲まない」人はかえって悪かった。運動は 「毎日1時間以内」が最も良く、「全くしない」が最低。たばこは吸わない人の方が良かった。

 ドロドロ血液の弊害は、悪玉コレステロールによって動脈硬化を起こし、心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞へつながる。

〈おすすめの食生活〉
 食品総合研究所によると、血小板の凝集を抑えるアントシアニンが含まれる黒豆や紫サツマイモ、白血球の粘着や血小板の凝集を抑えるクエン酸が含まれる梅干し等を、食生活の中に意図的に多く取り入れることだが、こればかり食べるのは逆効果。


2004/05/16
マーガリンに含まれるトランス脂肪酸に暗雲が又一つ 「沢山摂ると、ボケやすい」−−米国CHAP研究から分析
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/a027/307355
     日経ヘルスサプリ&機能性食品 バックナンバー 2004/05/14 
 マーガリンやショートニング、油で揚げたスナック菓子などに含まれている「トランス脂肪酸」は、とり過ぎると心臓病を増やす恐れがあるとして、2004年1月から米国で食品への表示が義務付けられている中で、 「トランス脂肪酸をたくさんとるお年寄りは、ぼけやすい」という、更にもう一つ気掛かりな研究結果が米国神経学会が発行する学術誌、Neurology誌5月11日号で発表された。

▼論文:「Dietary fat intake and 6-year cognitive change in an older biracial community population

▼米国食品医薬品局(FDA)のサイト:「Trans Fat Now Listed With Saturated Fat and Cholesterol on the Nutrition Facts Label

毎日酒を飲む人は、脳の障害にご注意  
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/307211
   ----日経ヘルス ニュース 2004/05/14 
 米国カリフォルニア大学サンフランシスコ校での研究によれば、毎日のように酒を飲んでいる人は、アルコール中毒で入院している患者と同程度に脳の働きに障害が起きているという。
「ビール、妊婦に悪影響」
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20040511so12.htm
     Yomiuri-Online医療と介護 > ニュース  2004//05/11
 妊婦や授乳中の女性が酒を飲んだ場合、へその緒や母乳を通じて胎児や乳児がアルコールを飲み、発育不全につながる恐れがあるため、既に米国や韓国などでは、警告表示を義務づけているが、日本のビール大手5社(アサヒ、キリン、サッポロ、サントリー、オリオン)は6月以降に生産するビールなどの酒類製品のラベルや缶表面に、妊婦などが酒を飲むと、胎児や乳児の健康に悪影響を与える恐れがあるとの表示を新たに付けると発表した。

2004/04/25
くるみを毎日食べると、1カ月で血管の弾力性が改善、動脈硬化を防ぐ 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/tpic/302535
     MedWaveトピックス 2004/04/19 
 米国の医学雑誌『Circulation』誌2004年4月6日号に掲載されたスペインのエミリオ・ロス医師らによる研究によれば、オリーブオイル、トマトなどをふんだんに使う地中海食は、心臓病を予防するなど、健康的な食事としてよく知られているが、この地中海食に使うオリーブオイルの一部を、くるみに置き換えると、高脂血症の人の血管を柔らかくする効果があることがわかったという。

2004/03/20
葉酸強化の小麦粉が脳卒中、心臓病を予防する 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/295715
   ----日経ヘルス ニュース 2004/03/15 
葉酸は、妊婦の出産障害を予防する働きがあるため、米国では、FDA(米食品医薬品局)の指導で葉酸強化小麦粉が、1996年から出回っているおり、この葉酸強化小麦粉が、脳卒中や心臓病など、血管系の病気を予防する著しい効果をあげていることを、CDC(米疾病予防管理センター)の疫学者、クアンヒ・ヤング博士が、米心臓協会の場で統計的に明らかにした。

2004/03/14
「野菜と果物たっぷり食」は高血圧を防ぐ−−米研究で明らかに  
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/295326
     MedWaveトピックス 2004/03/12 
 American Journal of Epidemiology誌3月15日号に掲載された研究は、the Chicago Western Electric Studyと題されたもので、アメリカを代表する「職域コホート研究」の一つで、米国の中年男性1700人を7年間追跡調査した研究結果で、野菜や果物には高血圧を予防する効果があることが判ったという。

 野菜や果物をたっぷり取る人は、年を取っても血圧があまり上がらず、逆に、肉を沢山食べる人は 血圧の上がり方が大きかったという。

 この追跡調査は40年以上続いており、「魚をたくさん食べる人は心筋梗塞で死ぬリスクが低い」(NEJM;336,1043,1997)ことなど、健康に役立つ貴重なデータがたくさん得られており、今回はこの膨大なデータの中から、1950〜60年代の「初期のデータ」7年分のみを使って、食生活と血圧の関係を分析したもの。

▼野菜をたっぷり食べる人は、あまり食べない人より血圧上昇率が3割低い
 野菜をたっぷり食べている人は、あまり野菜を食べない人より、上の血圧の年間上昇率が3割低く、果物も同様に17%低かったということが判った。
 牛肉や羊肉などを沢山食べる人は、肉をあまり食べない人より、上 の血圧の年間上昇率が4割高かった。豚肉や鶏肉でも同様に、あまり食べない人より血圧上昇率がそれぞれ27%と11%高かった。
 なお、魚を沢山食べる人は、血圧上昇率が低い傾向があったというが、魚をたくさん食べる習慣がある人がアメリカには少なく、はっきりしたことはわからなかったという。 

 加齢共に肌の張りが少なくなり、シミやシワができるが、体の中でも同じことが起こっており、血管の弾力性がなくなり、血管の内側に脂肪などの老廃物が貼りつき、血管が細く、硬くなっているから、体は血圧を上げて、必要な血液を体のすみずみに届けようとする。そういった意味では、中年を過ぎると高血圧の人が増えるのは、自然なことだ。

 日本人でも、高血圧の人の割合の増加は、30歳代から50歳代比較で、男性が24%→52%、女性が7%→43%となっている。(厚生労働省の「平成11年国民栄養調査」による)。

今回の結果は、この体の老化による「自然な流れ」を、食生活を工夫することで遅くできる可能性を示すもの。


筆者コメントマーク≪筆者コメント≫  2/9にもレポートした内容(毎日野菜5皿分(350g)と果物200gを〜「野菜フォーラム」開催)とも重なります。

 生活習慣病の裏には活性酸素の増大があり、この活性酸素の影響を極力抑えるためには野菜・果物を毎日沢山食べる必要があるということで、それを臨床的にも裏付けるデータが、どんどん出てきているということです。

 この情報を他山の石とすることなく、明日からといわず今日から、あなたの食生活を見直して、すぐに実行に移していただければ、高齢になった時に病気を発病する確立が大幅に少なく、病気知らずの健康的な老後が送れると思います。
 老齢年金の支給年齢が高くなる現状では、医療費の負担を抑えるために自己防衛するしかないのですが、皆さんは如何お考えですか?

 そんなこと言ったって、現実の忙しい毎日の中で食生活をどのようにすれば改善できるのか? そういう疑問を持たれた方は、私が愛用するサプリメントをご紹介いたしますので、検討されてみては如何でしょうか。 きっとお役に立つと思いますが・・・。 でもそれが判るだけの見識をお持ちであれば既に実行されていることでしょうね。 失礼しました。m(_ _)m



危険な肥満の徴候はBMIよりウエストサイズに現れる  
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/294564
     MedWaveトピックス 2004/03/08 
 
 カナダQueen's大学の Ian Janssen氏らがAmerican Journal of Clinical Nutrition誌2004年3月1日号で報告した内容によれば、高血圧、高脂血症、メタボリックシンドロームの予知因子としては、BMIよりも腹囲(ウエストサイズ)の方が優れているとするという。

2004/02/29
「食物繊維の心臓病予防効果」めぐる疫学研究のメタ分析結果まとまる  
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/292987
     MedWaveトピックス 2004/02/27 
 心臓病が多い欧米では、30年以上前から心臓病の予防に役立つ食物成分に関する研究が盛んに行われており、その中の食物繊維に関しても、大規模なコホート追跡研究が複数行われている。このほどこれらの複数の研究データを一つに纏めたメタ分析結果が、Archives of Internal Medicine誌2月23日号で発表された。
 複数の研究データを一つにまとめるメタ分析は、小規模な研究では行い難かったデータのばらつきの補正や、大筋の傾向をつかむ解析を行う研究手法。
 その結果、食物繊維の摂取量が多い人ほど心疾患や心疾患による死亡が少ないことが判明。1日に摂る食物繊維量が10g増えるごとに、心疾患は相対的に14%、心疾患死は27%減るもので、男女差はみられなかった。
 食物繊維にはペクチンなど可溶性のものとセルロースなど不溶性のものがあるが、可溶性の食物繊維は小腸からの糖・脂質吸収を妨げることで、糖尿病や高脂血症の予防に役立つとされており、今回の分析でも、可溶性の食物繊維の方が、心疾患や心疾患死の予防効果が大きいとの結果になった。この中で、興味深い結果は、果物や穀物由来の食物繊維は心疾患や心疾患死を減らすが、野菜由来の食物繊維には効果がないという。
硬水の地域では心臓発作が少ない−−フィンランド 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/292207
   ----日経ヘルス ニュース 2004/02/24 
 フィンランド地理調査所のアンネ・コウサ博士は、フィ ンランドでは地域よって心臓発作の頻度が違っていて、国の東側に住んでいる人は、西側、その他の地域の人より も、心臓発作発生の割合が高いことに気づき、35歳〜74歳まで18946人の住人を3年間追跡調査した結果、飲んでいる水の硬度が高いほど、心臓発作のリスクが低く、見事な相関関係があることが判った。またフッ素を含む化合物が多いほど、心臓発作が少なかったという。
魚の脂肪分が精神機能の低下を防止 
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20040208hj001hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2004/01/30
 米国神経学会誌「Neurology」1月26日号掲載のユトレヒト大学医療センターによる研究によれば、サバ、サケ、ニシンなど脂肪分の豊富な魚と精神的な柔軟性、敏捷性、全体的な機能との関連性が確認され、食事におけるオメガ―3多価不飽和脂肪酸の豊富な食品および脂肪分の豊富な魚の摂取量が多い人は、脳機能および敏捷性の低下リスクが少ないという。

2004/02/22
食事中の抗酸化物が2型糖尿病を予防、フィンランドの長期追跡研究が示唆  
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/291795
     MedWaveトピックス 2004/02/20 
 Diabetes Care誌2月号で発表されたフィンランドで行われた中高年の男女4300人を23年間の長期追跡した研究によれば、ビタミンEやβクリプトキサンチンなどの抗酸化物を食事から十分に摂取してい る人では、2型糖尿病の発症率が低いことが判明したという。
食塩摂取は1日上限5.8gに−−米科学アカデミー 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/291086
   ----日経ヘルス ニュース 2004/02/17 
 2月11日、米国立科学アカデミー(NAS)から発表されたガイドラインによれば、米国民は塩分を取り過ぎている、食塩摂取は健康な人でも、1日最高で5.8g以下に抑えるようにすべきとか。

2004/02/08
毎日野菜5皿分(350g)と果物200gを〜「野菜フォーラム」開催  
  http://www.health-station.com/n37.html
     Health Net Media News & Topics 2003/12/01
 12月1日、草月ホール(東京都港区)で「毎日野菜5皿分(350g)と果物200gを」をテーマに、「野菜フォーラム」が開催され、そのレポート記事をご紹介いたします。

▼1人当たりの野菜消費量、日米で逆転

 日本人の1人当たりの野菜の消費量が減少しており、平成7年頃を境に米国より下回るようになった。総務省「家計調査」によれば、生鮮野菜の購入量は、15年間で約5%減少しているという。
 特に若年層の間で著しくい、嫌いな食べ物の上位10品 目のうち8品目は野菜が占め、1日の目標摂取量の350gにも達していないにも係わらず、調査によると7割の人々が野菜を十分に摂っていると認識しているという状況もある。
 これに付随するかのような、健康上問題となる、興味深い逆転現象が日米の子供たちの間で起きているという。

▼野菜、活性酸素の重要な制御に関わる

  なぜ野菜の摂取が必要なのか-----。
一つは、活性酸素対策がある。酸素を取り入れることで生きているが、この活性酸素が過剰に発生すると、身体を損傷させ、老化や動脈硬化、がんなどの各種疾患を引き起こす原因となる。そのため、野菜は活性酸素の重要な制御に関わっている。
 植物は紫外線を浴び放題なため、植物は動物より活性酸素を防御するシステムを発達させており、活性酸素の害から自身を守るために、それに対抗するビタミンや抗酸化物質を多く有している。

▼90年代に入り、米国で野菜・果物の摂取増を目指した「5 A DAY」運動展開

 抗酸化物質を多く含み、健康管理に重要な役割を果たす野菜の摂取量が減少傾向にあるのは憂慮すべき事態だ。 米国で'90年代にガンの克服ために、米国立ガン研究所を中心に、健康維持のために野菜・果物の摂取増を目指す「5 A DAY」という野菜や果物を1日 に5皿分以上摂ることを目指した運動を展開したことより、平成7年頃より、野菜の消費量の逆転現象が日米間で生じた。

▼日米のティーンエイジャーのコレステロール値も逆転

 「5 A DAY」運動により、野菜の消費量で日米間の逆転現象を起こしたが、もう一つ、若年層のコレステロール値の逆転現象も明らかになってきた。'90年代からの食生活改善運動ともいえる「5 A DAY」プログラムで、野菜や果物に加え、穀類や食物繊維の重要性など、食生活全般の見直しが迫られた。
 脂肪の過剰摂取を控え、穀物や食物繊維の多いシリアル(フレーク)食品を多く摂ることが強調され、14、5年ほど前からシリアル食品がアメリカ人の朝食の半分以上を占めるようになったことにより、コレステロール値についても日本の若年層のほうが高いというような傾向がみられるようになっていった。

▼活性酸素がコレステロールと結びついて過酸化脂質を産生し、さまざまな疾患を引き起こす

 問題は、コレステロールの質で、むしろコレステロール全体では少なすぎても良くない。 血管に溜まる一部のLDL(悪玉)コレステロールが問題で、むしろHDL(善玉)コレステロールは多いほうが良い。
 LDL(悪玉)コレステロールが活性酸素と結びつくと酸化LDLコレステロールになり、血管壁が破れやすくなり、血栓が生じるなどの障害が生じる。更に活性酸素はこうしたコレステロールと結合して過酸化脂質を産生し、細胞を損傷させ、さまざまな疾患を引き起こす。

▼昨年日本でも、「5 A DAYプログラム」参考に野菜・果物の消費啓発活動行う協会団体設立

 日本でも、近年の若年層の野菜離れを危惧し、米国の「5 A DAYプログラム」に習い、昨年7月 にファイブ・ア・デイ協会が設立された。また医学、栄養学等の学識経験者等を中心とした「野菜等健康食生活協議会」が設立され、野菜・果物の消費啓発活動に本格的に乗り出した。

 一昨年、「野菜はがんをどこまで予防できるか」をテーマに、「野菜フォーラム2001 がんと野菜」が開催されて、世界の代表的な疫学調査研究が幾つか報告された。

▼電子レンジや調理過程で、野菜に含まれる抗酸化物質が損失

 野菜や果物の疾病予防機能は、含まれる抗酸化物質の活性酸素抑制によるところが大きい。しかし電子レンジや調理過程における抗酸化物質の損失である。
 スペインで行われた研究では、ブロッコリーを電子レンジにかけると含まれる抗酸化物質のフラボノイドが97%失われることがわかったという(Journal of the Science of Food and Agriculture'03/11月号)。
 電子レンジだけでなく、通常の調理過程でも、フラボノイドが60%ほど破壊される。また、栄養成分は熱に弱く、湯がくことでも抗酸化物質の20〜30%が失われる。
 ビタミンCは30%ほど失われる。しかも近年ハウス栽培により野菜のビタミンC含有が露地物と比べ少なくなっているという問題もある。 この他、農薬など化学肥料や殺虫剤の使用で、フラボノイドがかなり損失する。更に農薬などの化学肥料は、体内に入って、活性酸素を余計増やしかねないということも懸念ている。

筆者コメントマーク
 この記事の伝えるところは、生活習慣病の裏には活性酸素の増大があるが、この活性酸素の影響を極力抑えるためには野菜果物を毎日沢山食べる必要がある。 最近のハウス栽培された野菜果物は、昔よりも栄養価が低くなっていることや、料理の加熱により折角のフラボノイド(植物性酵素)が破壊される問題や残留農薬等の問題を併せても、活性酸素対策は非常に重要であるということを再認識する必要があるようだ。

 そのような中で、無農薬野菜を丸ごと粉末化し、熱工程を経ない製造方法を取る「野菜果物丸ごと食品」である「フレッシェンモア」というサプリメントを選定した私の健康眼もまんざらではないと思った次第でした。(^_^)v

 ▼野菜果物丸ごと食品・「フレッシェンモア」について

南米原産のカイアポイモ、2型糖尿病への「長期効果」が確認  
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/288267
     MedWaveトピックス 2004/01/30 
 米国糖尿病協会(ADA)の学術誌であるDiabetes Care誌2月号に掲載されたオーストリアVienna大学第三内科のBernhard Ludvik氏らの研究によれば、南米生まれの白いサツマイモ(白甘藷)として知られる「カイアポイモ」が、2型糖尿病患者の血糖コントロールを、長期間にわたり改善することがわかった。
 いわゆる健康食品が、プラセボ対照試験でヘモグロビンA1c(HbA1c)値の改善効果を立証したのは初めて。今回は、より大規模・長期間の試験で、長期的な効果や安全性について評価を加えた。

2004/02/02
太るか太らないかは意志よりも、盛りつけの量  
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/288253
   ----日経ヘルス ニュース 2004/01/30 
米イリノイ大学のブライアン・ウォンシンク博士らの研究によると、 「人間は、盛りつけられたものは途中で食べるのをやめられず、多く盛りつけられると結果的に多く食べてしまう」ということを、ボウルに入れたスープや、容器に入れたポップコーンを食べさせる実験から証明した。
 この研究結果から、肥満問題を解決するには、1回に盛りつける分量を減らすことだという
「有酸素能力」高いほど、糖尿になりにくい
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20040120so13.htm
     Yomiuri-Online医療と介護 > ニュース  2004/01/20
 「運動を続けていれば糖尿病になりにくい」とよく言われるが、東京ガス健康開発センターの調査でわかった。 男性では、体力の目安とされる「有酸素能力」(酸素を体内に取り込む能力)が高いほど、糖尿病になる危険性は低い傾向にあることがわかった。
サカナを食べると―死亡リスク減 滋賀医大など長期調査 
  http://www.asahi.com/health/life/OSK200401190016.html
     Asahi.com健康健康・生活 2004/01/19
  滋賀医科大の中村保幸助教授(循環器内科)らが、80年に旧厚生省が実施した国民栄養調査の対象者約1万人(30〜64歳)について99年まで行った大規模な比較調査の結果を、山形市で開かれる日本疫学会で22日に発表した。
魚はドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)といった不飽和脂肪酸を多く含み、これらには動脈硬化を防ぐ働きがあるとされ、2日に1回以上と魚をよく食べる男性では、食べるのが週1回未満と少ない人に比べて、死亡の危険度が3割前後減ることが、明らかになった。
 同様の調査は、海外では幾つかあるが、今回の調査結果で、魚が多く含む成分は健康に良い働きがあるとされるが、魚をよく食べることが、日本人の長寿の理由の一つであることがはっきりしたという。
 女性では有意な差はみられなかったのは、死亡率が男性より低いため。
<元気>酢を上手に飲んで高血圧改善  
  http://www.asahi.com/health/life/TKY200401190101.html
     Asahi.com健康健康・生活 2004/01/19
 黒酢を中心に「飲む酢」の人気も続いおり、酢と健康についてのレポート記事。
 黒酢には、様々な健康効果が確認されている。有名なのが藤野武彦・九州大名誉教授(健康科学)らが88年に発表した研究で、20cc/日ずつ、1〜6カ月間飲むことで、血液中の総コレステロール、 中性脂肪、早朝空腹時の血糖も減るというもの。 さらに、動物実験では、がんや肝障害を抑える作用があることもわかったという。
健康効果に個人差あり、酢の種類や製法によって違いはあるのだろうか? 酢であれば種類に関係なく、期待される効果は同じなのか?

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