6月24日(リヨン・フランス)
晴れ、気温27℃


 最終戦を控えたジャマイカチームが、24日午後リヨン入りした。チームを率いるシモエス監督とのインタビューを宿舎のホテルで行った。(質問は筆者)

−日本の2試合をどう見たか?

シモエス監督 ジャマイカよりもはるかに高いレベルの試合をしていた。日本は強豪の2ヶ国を相手に初出場とは思えない戦いをしたと思っている。

−岡田監督の手腕はどう評価しますか?

シモエス監督 彼の仕事ぶりには心から敬意を表したい。アルゼンチン戦ではあの攻撃力をいかに封じるか我々にはなすすべがなかったし、クロアチア戦にしても失点したあとなしくずし的に大量点を与えてしまうものだ。日本はチームという考えを徹底させていた。これは簡単ではない。

−次に日本戦はいかに戦いますか?

シモエス監督 残念ながら私は今、大変みじめな気分である。(分析に使っていると言われている)コンピュータも壊れ気味だ(笑)。しかし日本が勝ち点を取りたいと思うのと同様、私たちも勝利をものにしたい。日本がどういう戦い方でくるかは予想できているのでなんとか勝ちたいと思っている。

−特にマークする選手は?

シモエス監督 2試合見る限りやはり中田だろう。それと交代で入ってくる選手にも注意が必要。我々は今、戦うモチベーションを必要としている。

「このチームに負けるようでは・・・」

 ジャマイカはこの日、リヨンから200キロほどのシャモーという町を午前10時に出発すると発表し、実際には12時に出発。午後3時から会見を行うと発表し、これはキャンセル。さらに4時からの練習が6時になり、その練習さえも本当に行われるのか原稿を打っている時点で不明である。アルゼンチン戦終了後、多くの選手がパリ近郊のユーロディズニーを訪れ、24日、宿舎に到着したときはディズニーの風船を持ち、ぬいぐるみを抱えているレギュラー選手がいた。シモエス監督が「戦う動機が必要だ」と話す理由が十分にわかる。
 現在のジャマイカチームに敗れるようではここまで日本チームが積み上げてきた成果も崩れてしまうのではないか。ちょうど同じ時間、日本はエクスレバンで非公開練習を続けている。

「26日の先発予想メンバー」

 23、24日の非公開練習から関係者の話を集めると、ジャマイカ戦も3バック、中山雅史(磐田)・城彰二(横浜M)の2トップで戦うことになりそうだ。中西永輔(市原)の出場停止にともない同じポジションに小村徳男(横浜M)。中盤のボランチは1枚で山口素弘(横浜F)。名波浩(磐田)を2列目に上げ得点をねらう。

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