5月31日(横浜・神奈川)


 横浜市内で合宿を行っているサッカー日本代表は20日、キリンカップ、チェコ戦に向け戦術の確認を行い、ケガ人で懸念されていた「3バック」には、中西永輔(市原)がセンターバックに加わった。
 秋田豊(鹿島)の鼻骨骨折、小村徳男(横浜M)のDFが戦線離脱したことから「3バック」続行も不安視されたが、岡田武史監督(41)は「テーマはあくまでも3バック」と、チェコ戦も同じシステムを貫くことを明言した。

中田復帰

 皮膚炎からチームに合流した中田英寿(平塚)が、レギュラー組の紅白戦に参加し、キレのいいパスを前線に送るなど、離脱のハンディは感じられないプレーを披露した。特に、3バックで右サイドに入っていた市川大祐(清水)には、効果的なサイドパスを出すなどして、ボールのもらい方を指導。市川も「中田さんのパスはスピードがあって、もらいに行くのが楽しい」と、息のあったコンビネーションを見せた。
 皮膚炎については「全然大丈夫。やり方などには戸惑いいはないし、自分の仕事をきちんとこなすようにしたい」と、笑顔で話した。中田の皮膚炎はストレスなどが原因と言われているが、本当の原因になるとまったく分からないのが現状。中田は、こうした点にも日ごろから注意を払って来ており、定期的に人間ドッグに入り、また栄養補助食品などにも神経を配っている。
 ドクターも、「発熱などがないので安心している。動きを見る限り問題ないのでは」と、初のゲーム練習でようやくホッとした様子。チェコ戦では先発する予定。

自慢の鼻が…

 パラグアイ戦で鼻骨骨折した秋田は20日午前の練習でまたもや同じ個所を負傷。中田との接触で、手が鼻に当ったもの。心配されたが午後には、アルミ入りのクッションで作った「ノーズガード」をつけて練習に参加した。「痛みはまだあるけれど大丈夫」と、平然とした顔で答えていた。ガードをしていると眼の下の視野が狭くなるといわれているが、「逆に見えないところがあると、力が抜けていいんじゃないですか」と苦笑していた。状態はそう悪くはないものの、再度ぶつかった場合には、複雑な手術の必要が出てしまう。岡田監督も「もう一日様子を見て、ドクター、本人と相談したい」とした。

ロペスには新兵器

 レギュラー組に入ったロペスには、新しいスパイクが届いた。ナイキが超軽量化に作成したもので、重さは約160から180グラムと、マラソン選手のシューズ並みになっている。「疲れないし、フィットしている」と満足した様子。アルゼンチン戦のことを尋ねる記者たちに、「どうしてみんなアルゼンチンの話しをするの?、日曜日やるのはチェコだよ」とジョーク交じりに答えていた。

岡田監督の話

 きょうの中田の動きで、日曜日のスタメンは決まりまった。彼には説明はしたが、新戦術なんていうほどかっこいいものではないから。名良橋と市川を交代したのには理由があるけれど、それは言えませんよ。FWの組み合わせ?ぼくの頭の中には、500通りはあるよ!

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